きらきら、あおい

きらきら、あおい

『だけどやっぱり彼が好き!』などで知られ、イラストレーターでもあるitoの連載作品。舞台は現代の日本。恋に憧れる荻野美穂は、高校に入学した春、ある出来事をきっかけにクラスメイトの村田直也と距離を縮めていく。初めての恋愛を経験する女子高生を描いた青春ラブストーリー。全編、淡いタッチのフルカラーで描かれている点が特徴。トゥーヴァージンズ「路草」にて、2023年4月12日から2024年8月28日まで連載。宝島社「このマンガがすごい!2025」オンナ編第42位に選ばれた。

正式名称
きらきら、あおい
ふりがな
きらきら あおい
作者
ジャンル
恋愛
 
青春
レーベル
路草コミックス(トゥーヴァージンズ)
巻数
全2巻完結
関連商品
Amazon 楽天

「はじめての恋愛」をテーマにしたフルカラー作品

本作は、美穂と直也という高校生同士の「はじめての恋愛」をテーマにしたラブストーリー。多くの人が経験したであろう、初恋のときめきや痛み、青春の日々を、イラストレーターでもある作者が、淡い水彩画のようなカラーで表現している。物語は2013年4月、美穂の高校入学から始まるが、1話の最後に2023年の美穂が登場。本作のエピソードが、彼女が書いていた「10年日記」の内容であることが明かされる。初恋が叶い、美穂と直也はキラキラした楽しい時間を過ごすが、それは物語の導入に過ぎず、エピソードを重ねるごとにその先の二人の日々がリアルに描かれる。

「はじめての恋人」ができた日

入学式を終えた高校1年生の教室。美穂の前の席に座ったのは、サッカー部の直也だった。プリントを回収するため、後ろに伸ばした直也の手を、美穂は間違えて握ってしまい恥ずかしい思いをする。そんな出会いがきっかけで二人は話すようになり、直也は数学が得意な美穂に勉強を教わるようになる。そして、勉強のお礼という名目で二人は映画に出かけ、観覧車にも乗った。それ以来、コミュニケーションアプリで毎日連絡しあうようになっていた二人は、1学期の最終日、顔を真赤にしながら告白し合う。二人にとって初めての告白であり、お互いが「はじめての恋人」であった。

初恋の「その先」をリアルに描く

夏休みに入り、直也が空いている日は全部遊びに出かける二人は、会うたびに自然と手を繋ぐようになった。そして2学期に入り、学校からの帰り道で初めてのキスをする。その後、些細なことでギクシャクしたり、直也と女友達の親密さに嫉妬したりしながらも、二人は恋人関係を続けていく。交際から1年が経った頃、最後まではいかないものの、直也の部屋で性的な行為を繰り返すようになっていた。美穂は絶頂に達することはなかったが雰囲気を壊さないため、大げさにあえぐことを心がける。中学時代、少女漫画にハマっていた美穂だが、実際に交際をはじめた頃から、現実とのギャップを感じて、もう楽しく読めなくなっていた。初めての恋愛ならではの経験を軸に、恋が成就したその先の物語が本作のメインである。

登場人物・キャラクター

荻野 美穂 (おぎの みほ)

ちょっと天然な女子高生。愛称は「みぃ」。初登場時は高校1年生。学年で1位になるほど数学が得意だが、運動が苦手。中学時代は少女漫画が大好きで、キュンキュンする恋愛に憧れていた。クラスで前の席になった直也のことが好きになり、初めての恋愛を経験する。10年間使える紙の日記を書き続けている。

村田 直也 (むらた なおや)

サッカー部に所属する男子高校生。初登場時は高校1年生。美穂の前の席になったことで、彼女と話すようになり、美穂と初めての恋愛を経験する。甘えん坊の泣き虫で傷つきやすい。

書誌情報

きらきら、あおい 全2巻 トゥーヴァージンズ〈路草コミックス〉

第1巻

(2023-12-13発行、978-4910352916)

第2巻

(2024-10-09発行、978-4867910238)

SHARE
EC
Amazon
logo