裏アカがテーマのエロティック・サスペンス
本作は、SNSに過激な自撮りを投稿する「裏アカ女子」をテーマにしている。幼なじみが投稿していると思われる裏アカウントの正体を探ろうと奔走する少年、陸を中心に、高校生たちの恋愛や日常が繊細に描かれている。爽やかな学生のラブコメディとは一線を画し、重苦しい緊張感と愛憎が交錯する「エロティック・サスペンス」としての要素が際立っているのが特徴。美少女たちからの誘惑に翻弄される陸の姿や、謎に包まれた裏アカウントをめぐって複雑化していく三角関係の行方が、大きな見どころとなっている。
過激な裏アカの秘密を追う
平凡で地味な高校生の陸には、かつて仲がよく、初恋の相手でもあった幼なじみの深愛がいた。しかし、進学を機に疎遠になった深愛は、高校で再会した際にはすっかり明るく人気者のギャルへと変貌し、陸にとってはまるで別世界の存在となっていた。そんなある日、陸はSNSで見つけた過激な裏アカウント「C.B」が深愛のものではないかと疑念を抱く。次第にエスカレートする投稿に耐えきれなくなった陸は、「次は学校の屋上で撮影する」という予告を見て、その正体を確かめるために屋上へ向かう。しかし、そこで待っていたのは深愛ではなく、別のクラスの清楚な生徒会長、藍花だった。
裏アカ「C.B」の正体と三角関係
陸は、裏アカウント「C.B」の正体が深愛ではなく、生徒会長の藍花であることを知る。その秘密を共有したことで、陸は藍花からの刺激的な誘惑に抗(あらが)えず、地味だった日常が一変していく。一方、幼なじみの深愛は、かつて陸といっしょに見た星空の思い出を胸に「天文部」を立ち上げ、部活動を通じて疎遠だった陸との距離を少しずつ縮めていた。しかし、藍花は何も知らない深愛に接近し、友人関係を築き始める。陸は深愛に秘密が知られることへの恐怖に怯えながら、彼女への純愛と藍花への情欲の狭間(はざま)で揺れ動く。さらに、「C.B」の正体に気づいた男性教師の登場により、陸と藍花は退学の危機に直面する。藍花が陸に執着する真意、陸が陰キャになった過去のトラウマ、そして何も知らない深愛の青春。「C.B」をめぐるさまざまな謎と三人の運命が交錯する物語から目が離せない。
登場人物・キャラクター
大葉 陸 (おおば りく)
とある高校に通うごくふつうの男子。クラスメイトの深愛は幼なじみであり、初恋の相手でもある。SNSのアカウント名は「はっぱ」。ある日、露出度の高いコスプレ写真や過激な動画が投稿されている裏アカウント「C.B」を偶然見つけ、胸元のホクロからその正体が深愛ではないかと疑い始める。しかし調べを進めるうちに、「C.B」の正体が生徒会長の藍花だと知ってしまう。それ以来、藍花の誘惑に抗えず、互いのあられもない姿を撮り合う「秘め事」に溺れていく。かつては明るい性格だったが、幼い頃に川で溺れた友人を助けられなかった経験がトラウマとなり、現在はネガティブで自己評価の低い性格になっている。
櫻澤 深愛 (さくらさわ みお)
陸と同じ高校に通う女子。陸の幼なじみでクラスメイト。かつては大人しい性格だったが、高校で再会した際には明るい性格の人気者ギャルに変貌していた。桃色がかった金髪のボブヘアに、ギャルらしい着崩した制服を着こなしている。豊かな胸元にある目立つほくろが原因で、一時期は陸から裏アカウント「C.B」の主だと疑われていた。陸とはしばらく疎遠だったが、落とし物を拾ってもらったことをきっかけに会話を交わすようになる。また、裏アカの正体である藍花とは、その秘密を知らないまま友人として親しく接している。
明野 藍花 (あけの あいか)
陸と同じ高校に通う女子。1年生ながら生徒会副会長を務めている。まじめで品行方正な学校一の清楚系美少女として知られているが、実は過激な自撮りや動画を投稿する裏アカウント「C.B」の正体でもある。「C.B」のフォロワーに陸のアカウント「はっぱ」がいることを把握しており、彼からの接触を密かに待ち望んでいた。実は幼い頃から陸のことを知っており、彼に対してストーカーやヤンデレに近い、常軌を逸した強い執着心を抱いている。
書誌情報
PEEP 4巻 講談社〈ヤンマガKCスペシャル〉
第1巻
(2024-11-06発行、978-4065367148)
第2巻
(2025-02-06発行、978-4065385739)
第3巻
(2025-05-07発行、978-4065396278)
第4巻
(2025-08-06発行、978-4065405352)







