神様はじめました

桃園奈々生は普通の女子高生。ある日、父親の借金が原因で路頭に迷うことになる。偶然出会ったミカゲに神社に住むように勧められるが、重大な仕事も押しつけられることになる。鈴木ジュリエッタの代表作。

正式名称
神様はじめました
作者
ジャンル
恋愛
 
和風ファンタジー
レーベル
花とゆめCOMICS(白泉社)
巻数
全25巻完結
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あらすじ

第1巻

高校生の桃園奈々生は、ギャンブル好きの父親と二人暮らしをしていたが、ある日、父親が家出をしてしまう。家を差し押さえられた奈々生は居場所を失くし、途方に暮れるが、ミカゲという怪しい男に声を掛けられ、彼の家を譲られる事になる。奈々生がミカゲに言われた通りの住所に行くと、そこは廃神社で、ミカゲに仕えていた狐の妖怪にして神使の巴衛が待ち構えていた。20年前に突然姿を消したミカゲと廃神社に深い愛着を持っていた巴衛は、人間の娘である奈々生に仕える事を嫌がったが、ひたむきに土地神の仕事を覚えようとする奈々生に感心し、奈々生を神使として支えていく事を決意する。新たな土地神として就任した奈々生のもとに、多々良沼を治める多々良沼皇女がやって来た。10年前に出会った人間の少年・裏嶋小太郎の事が忘れられないという沼皇女の恋を応援する事にした奈々生は、巴衛の変化の術で人間の少女の姿になった沼皇女と小太郎を見事引き合わせる事に成功し、土地神としての確かな一歩を踏み出したのだった。

第2巻

桃園奈々生のクラスに、カリスマ的アイドルの鞍馬が転校して来た。唯我独尊の態度で奈々生に近づく鞍馬が鞍馬山の天狗で、奈々生の土地神の印を奪おうとしている事に気づいた巴衛は、さっそく変化の術で鞍馬を屈服させ、奈々生を守る事に成功。だが安堵する間もなく、今度はミカゲ神社の主の座を狙う雷神・鳴神姫がやって来て、強制的に奈々生の額の印を奪い去ってしまう。奈々生を守ろうとした巴衛は、打ち出の小槌で子供の姿にされてしまい、元の姿に戻してほしければ自身の神使になるようにと言い捨てて、鳴神姫は去って行った。行き場をなくした巴衛と奈々生は、事情に通じている鞍馬の家に居候するが、子供の姿になった巴衛は、奈々生を守れない自分に歯がゆさを感じ、自ら鳴神姫のもとに出向く事を決める。かくして一時離れ離れになった奈々生と巴衛だが、神使の扱いが恐ろしく雑だという黒い噂を持つ鳴神姫から巴衛を守るためにミカゲ神社に赴いた奈々生が、見事巴衛との絆を見せつけた事から、鳴神姫はミカゲ神社を手中に収める事をあきらめ、去っていく。

第3巻

鳴神姫との一件以来、桃園奈々生は巴衛の事を神使以上の存在として意識するようになった。人間と妖の恋は禁忌だが、人間の裏嶋小太郎との恋を成就させようと奮闘している多々良沼皇女に励まされ、奈々生は巴衛への思いに正面から向き合う事を決めた。そんなある日、いじめられていた白蛇を助けた奈々生は、実はヨノモリ神社の神使だった白蛇・瑞希に見初められ、誘拐されてしまう。ダム建設のためにヨノモリ神社が水没し、人々に求められなくなったために消滅したヨノモリの代わりにそばにいてほしいと乞われ、困惑する奈々生だが、巴衛が助けに来てくれて事なきを得る。主を亡くしても、主を思い続け、永遠に近い時間を寂しく過ごす瑞希を陰ながら支えていく事を決めた奈々生だが、巴衛は、人神というか弱い身でさまざまなトラブルに見舞われる奈々生が心配でならない。ついに巴衛は、学生に扮して奈々生とつねに行動を共にする事を決意。奈々生と共に登校した巴衛は、校内でどんどん濃くなっていく瘴気に、胸騒ぎを覚えるのだった。

第4巻

すっかり学校に馴染んだ巴衛は、容姿の良さから校内でも目立つ存在となった。女子にモテる巴衛を見ているうちに、巴衛の気持ちが知りたくなった桃園奈々生は、放課後、巴衛をデートに誘う。思い切って巴衛に告白した奈々生だが、神と神使としての主従関係を恋愛感情と混同しているだけだと、巴衛は取り合ってくれない。巴衛に振られて落ち込む奈々生は、気分転換で遊びに行った海で龍王・宿儺に巴衛をさらわれてしまう。宿儺に、昔巴衛が宿儺から奪った右目を取り戻したら巴衛を解放すると言われた奈々生は、瑞希の協力を得て、巴衛が宿儺から右目を奪った直後の過去に行き、自身の中に宿儺の右目がある事を知る。途中、奈々生の体内から宿儺の右目を取り出してくれた妖怪・磯姫に宿儺の右目を持ち逃げされそうになるハプニングに見舞われるが、奈々生の巴衛を思う気持ちに感動した瑞希が、奈々生の神使となり、尽力して磯姫の暴動を抑えてくれた事で、宿儺の右目は無事、宿儺のもとに戻った。巴衛を取り戻した奈々生は、求めるばかりでなく、巴衛を思うだけで幸せな現状を大事にしようと思いながら、家路につく。

第5巻

宿儺に捕らわれているうちに瑞希桃園奈々生の神使になってしまい、不満を抱える巴衛は瑞希に冷たく当たる。だが、瑞希と話をするうち、ヨノモリを失ったあと孤独に過ごして来た瑞希の心中が、自身がミカゲを失くしたあとのそれと同じものだと気づき、巴衛は瑞希と共に、なかよくミカゲ神社を盛り立てていく事を決意するのだった。廃神社の噂がたつミカゲ神社に何とか人を呼び込もうと苦慮した結果、奈々生は夏祭りを開催する事にした。多々良沼皇女や宿儺、鞍馬の手を借りて出店の準備や境内の掃除をつつがなくこなした奈々生は、ミカゲ神社の土地神として、神楽を舞う大役を引き受ける事になり、武者震いする。祭り当日、地域の人のみならず、活力を得たい妖怪達が続々と挨拶に来て、奈々生はしり込みしてしまう。一介の女子高生ではなく、土地神として毅然と振る舞うよう巴衛に叱咤激励された奈々生は、日々、ミカゲ神社をきれいに保ってくれる巴衛に感謝を込めて、舞いを踊る。遠くで見守るミカゲの気配を感じながら、奈々生は見事、土地神として立派に神楽を舞い終えるのだった。

第6巻

夏祭りで見事、土地神として神楽を舞いきった桃園奈々生の前に風神・乙比古が現れる。10月に出雲で開催される全国の神々が集まる会議・神議りへの出席を打診する乙比古に、出席すればミカゲの居場所を知る神がいるかもしれないと考えた奈々生は出席を快諾する。だが、奈々生は出雲に行くのに神格が足りていないとして、式神の卵を孵化させる試練を課される事になった。トラブルで、もらった初日で卵は割れてしまい、慟哭する奈々生だが、生まれた式神は奈々生の素直でひたむきな気を一身に宿し、退魔結界を張る優秀な式神・護へと成長した。乙比古が奈々生を追い詰めるために用意した好敵手で、現人神と呼ばれる霊能者・柊香夜子が、奈々生を越える式神を育てようと邪悪な気を暴走させ、宇治上高校に瘴気がはびこり、奈々生と巴衛は危険な目に遭うが、護のおかげで見事、瘴気を浄化させる事に成功。立派な式神を育て上げた奈々生は、無事神議りへ出席できる事となった。

第7巻

神議りに出席するにあたり、連れて行く神使を選定しなければならなくなった桃園奈々生は、苦慮の末、巴衛ではなく瑞希を従者に選んだ。理由は、野狐から神使になった異色の巴衛が、神々にいじめられるのを見たくなかったからだった。しかし、そんな奈々生の心中など知らず、7日間一人でミカゲ神社で留守番させられる事になった巴衛は非常に機嫌が悪く、鬼切虎徹はおびえ、奈々生の帰還を一心に待ち望むのだった。神議りの会場である出雲大社にたどり着いた奈々生は、着いて早々、神議りの主祭主である大国主神に、人神ならではの頼み事をされる。毎年、神議り開催中の7日間、黄泉国の入り口である黄泉比良坂が門番不在で守りが薄くなるが、今年は例年と違い、相当な手練れの妖怪に襲われ、門を破壊されてしまったというのだ。黄泉国に赴き、事態の収拾に務めてほしいと言われた奈々生は、さっそく黄泉国に向かうが、ちょうどその場に居合わせた毛利霧仁と共に、黄泉国深くまで落ちてしまう。霧仁は生身の人間の姿をしているが、かつて巴衛とつるんで数々の悪行を犯して来た妖怪・悪羅王その者だった。

第8巻

黄泉国に迷い込んだ桃園奈々生と毛利霧仁は、黄泉国の主・黄泉津大神のもとへたどり着いた。奈々生にもとの世界へ戻るように言う黄泉津大神は、霧仁を捕らえて笑う。悪羅王の意識が入っているが、霧仁の肉体はすでに死んでいる。霧仁の肉体は黄泉国に在るべきだと主張する黄泉津大神と対峙した奈々生は、なんとか霧仁を助け出し、現実世界に戻ろうとするが、黄泉津大神の神使・緋王に追われる事になってしまう。白札を使い、突破口を見つけようとする奈々生だが、緋王による炎の攻撃で絶体絶命の状況に陥る。その時、奈々生が黄泉国に迷い込んだという噂を聞いた巴衛が助けに現れ、凄まじい攻撃力で緋王を退け、奈々生と霧仁を無事に現実世界に連れ戻してくれた。現実世界に戻った巴衛は、黄泉国に入るために自ら奈々生との神使の契約を解き、妖怪となったが、妖怪に戻っても奈々生を大事に思う気持ちが消えずに戸惑う。自身が奈々生を異性として大事に思っている事を自覚した巴衛は、奈々生と神使になる再契約を結ぶものの、どのように奈々生に接すればいいのかわからず、困惑するのだった。

第9巻

桃園奈々生を女性として意識し始めた巴衛は、これまで以上に奈々生への庇護愛が強くなっていく。そんな巴衛の様子を見て、奈々生は、もしかしたら巴衛の気持ちが自分に向いているのではないかと期待し始めるのだった。そんなある日、奈々生は鞍馬山から下りて来た天狗の子供・牡丹丸と出会う。鞍馬山の現頭領・僧正坊が体調を崩していると話す牡丹丸は、後継者問題で揉めている鞍馬山に、僧正坊の長男である鞍馬に戻って来てほしいと考えていた。牡丹丸と鞍馬を引き合わせた奈々生は、鞍馬を援護すべく、巴衛と共に鞍馬山に乗り込む。鞍馬山では、鞍馬が山を下りる前に世話になっていた翠郎が出迎えてくれるが、彼が言うには、僧正坊のあとを継ぐ予定となっている天狗の二郎は、非常に粗暴で鞍馬山頭領の器ではないとの事。二郎ではなく、鞍馬に次期頭領を務めてほしいと願う声を多く聞き、弱る鞍馬だが、ひとまず目下の目標は僧正坊の回復。奈々生が出雲の神議りで麻毛理神にもらった万能薬・桃丹を二郎の目を盗んで僧正坊に届ける事になり、奈々生達は、どのように行動するか作戦を練り始める。

第10巻

桃園奈々生の妙案で、鞍馬は神使の巴衛を連れて、ミカゲ神社の土地神として二郎に謁見を求めた。鞍馬と巴衛が二郎の気を引いているうちに、奈々生と牡丹丸は、僧正坊の居場所を捜索。鞍馬山の道場を隅々まで探して見つけ出した僧正坊は、なんと病ではなく、魂を抜かれていた。動揺する奈々生の前に現れた夜鳥という妖怪は、悪羅王に取り入るために鞍馬山を乗っ取り、天狗達を従属させる野望を持っており、そのために僧正坊を行動不能にしたのだと言う。夜鳥の陰謀を知った奈々生は、護の退魔結界で夜鳥を追い払うと、白札を駆使し、僧正坊の魂の在処を探し回る。やっと見つけた僧正坊の魂は、17年前に鞍馬をかばい、兄貴分の天狗・翠郎が翼を駄目にした雷獣の穴の中にあった。みんなが二の足を踏むその場所に、僧正坊にあこがれてやまなかった頃の気持ちを思い出した二郎が飛び込み、見事夜鳥が雷獣に飲み込ませていた僧正坊の魂を取り戻す事に成功。僧正坊は回復し、鞍馬山は平和を取り戻した。奈々生、巴衛、鞍馬は安心して鞍馬山をあとにするのだった。

第11巻

年の瀬となり、桃園奈々生は、巴衛瑞希と共に、年神に来年の札をもらいに年神社を訪れる事になった。十二支を司る神が毎年交代で札を配る年神社にたどり着くために、この12年を振り返る鳥居をくぐった奈々生は、幼い頃に記憶と体が戻り、異次元で迷子になってしまう。奈々生を救いに奈々生の意識の中に入り込んだ巴衛は、自分の知らない子供時代の奈々生に興味津々。ギャンブル好きな父親の借金の事で、日々頭を下げる母親は病で長く持たないとわかり、奈々生の不憫な過去に胸を痛めた巴衛は、幼い奈々生を悪夢から連れ出そうと奮闘する。さらに、現実とは違う幼い奈々生を前にして、巴衛は素直に自分の奈々生への気持ちを口にする事ができた。やがて、無事に現実世界に戻って来た奈々生は、巴衛と共に今年の年神・辰年神に対面し、来年の札を発行してもらう事が叶う。かくして、土地神となって初めてミカゲ神社で過ごした奈々生の1年は、巴衛との仲を少し深めて幕を下ろす事となったのだった。

第12巻

多々良沼皇女裏嶋小太郎が交際を初めて1年が経った。小太郎と順調に恋を育む沼皇女は、ある日、桃園奈々生にミカゲ神社で神前形式の結婚式を行いたいと話す。二人の仲を応援する奈々生は手放しで喜ぶが、妖怪と人間の婚姻など成就するはずがないと、巴衛は渋い顔をする。あたり一帯の沼を支配する沼皇女の身分を考えると、人間との恋路など許されるものではないと言うのだ。ちょうどその頃、犬鳴沼の主・竜鯉錦が奈々生のもとを訪れ、いずれ政略結婚する予定の沼皇女との結婚式で仲人をしてほしいと依頼して来た。沼皇女と小太郎の仲を応援する奈々生は、錦を追い返そうとするが、社ごと犬鳴沼に連れていかれてしまう。犬鳴沼に軟禁された奈々生は、錦の浮世離れぶりに辟易する。生まれた時から小さな領土しか持たない犬鳴沼を救う使命を負わされた錦を不憫に思った奈々生は、沼の底で箱入り息子として育った錦を人間世界へ連れ出し、そこで誰かを思いやる温かい心を学ばせる事に成功。少し丸くなった錦に満足する奈々生だが、その頃、犬鳴沼には奈々生救出のため巴衛、瑞希、沼皇女が乗り込んで来ていた。

第13巻

桃園奈々生に多々良沼皇女の話を聞かされた竜鯉錦は、人間に恋する沼皇女にとても興味を持った。それまで、政略結婚のために言葉を交わさずに婚姻を成す事に疑問を持たなかった錦にとって、沼皇女と直接かかわりたいと思う事は大きな前進だった。やがて沼皇女が犬鳴沼に来ているとの報告を受けて帰還した錦は、対面した沼皇女の芯の強さに惹かれる。初めて恋心を知った錦は、沼皇女と関わる中でどんどん思いを募らせていくが、同時に、沼皇女が人間の裏嶋小太郎との種族違いの恋に悩んでいる事も知り、どうしようもなく焦りを感じる。どうすれば自分を見てもらえるのかと錦が思い悩むうちに、沼皇女が妖怪でも一生添い遂げると覚悟を決めた小太郎が、犬鳴沼に沼皇女を奪還しに来る。妖力を使い、人間の少女から妖怪の姿に戻ってしまった沼皇女も変わらず愛すると言う小太郎を前に折れた錦は、初めての失恋と共に、他者への慈しみを持った立派な領主へと成長したのだった。種族を越えた思いを成就させた沼皇女と小太郎を温かく見守る奈々生は、巴衛が以前ほど種族違いの恋に否定的ではなくなっている事を知り、密かに喜ぶのだった。

第14巻

多々良沼皇女裏嶋小太郎の仲睦まじい様子を見ているうちに、桃園奈々生との将来を明るく捉えるようになった巴衛は、かつて愛した人間の女性・雪路を思い出した。すると、雪路を思い出した途端、巴衛の胸の呪紋が巴衛を蝕み始めた。みるみる黒い痣に覆われていく巴衛に何もできずに戸惑う奈々生の前に、ミカゲが姿を現す。ミカゲは懐鏡に巴衛を封じると、巴衛が過去に神堕ちの邪神と交わした契約を遂行できなかった経緯を奈々生に話し、巴衛の命はあと7日間しか持たないと告げる。なす術のない状況に苦慮した結果、奈々生は瑞希の時廻りの香炉を借り、過去の世界へ巴衛を助ける手がかりを探しに行く事にした。500年前の世界へ降り立った奈々生は、人々に望まれて誕生したばかりのヨノモリと出会い、巴衛を困難な呪いから解き放つ勇気をもらう。そして500年前の巴衛が悪羅王とつるんで暴れていると噂される西へ向かった奈々生は、大国主神の命令で、悪行が過ぎる巴衛を退治しに来た建速に手ひどいケガを負わされた巴衛を見つける。

第15巻

傷つき、意識を失くした巴衛を連れた桃園奈々生は、ふとした縁で知り合った雪路宅で世話になる。雪路の人柄に触れ、巴衛が惹かれるのに納得した奈々生は、桃丹で元気を取り戻した巴衛を置いて、その場を離れる事を決意。過去に結ばれた巴衛と雪路の縁を邪魔する事は、たとえ神でも許されない。再び単独で巴衛の胸の呪紋を解く手がかりを探し始めた奈々生は、怨嶽山の黒麿が事情を知っているのではないかという情報を得る。黒麿と対峙する寸前で、時廻りの香炉の力が限界に達し、現実世界に引き戻された奈々生は、巴衛の急病を知って駆けつけてくれた多々良沼皇女鞍馬に励まされて、再び巴衛を救うべく、過去の世界へと旅立つ。奈々生が次に降り立ったのは、500年前の都のすぐ近くで、なんと悪羅王と遭遇してしまう。悪羅王は、粗野なものの素直で憎めない性格だが、妖怪の宿命か、人を殺す事に何のためらいも持っていなかった。身の危険を感じた奈々生は悪羅王の前から姿を消す事に成功。一方の悪羅王は、手下の妖怪にリークされた巴衛の女・雪路に興味を持ち、彼女のもとを訪れようとしていた。

第16巻

雪路の輿入れの日取りが決まったという知らせを受けて、悪羅王は雪路をさらう計画を企てた。雪路の身に危険が迫っている事を知った桃園奈々生は、雪路の替え玉になると進言し、襲いかかって来た夜鳥と対峙。白札を使い健闘する奈々生だが、いよいよ夜鳥に追い詰められ、死を覚悟する。その時、巴衛が助けに現れた。巴衛は助け出した奈々生に素直な好意を向けるが、自分の事を雪路だと勘違いしている巴衛に、奈々生は複雑な心境になる。過去を変えないために、自身が雪路ではないと言い出せない奈々生は、将来、必ず嫁ぐ事を巴衛に約束し、約束の品として、現実世界で巴衛にプレゼントされた簪を手渡すのだった。やがて時廻りの香炉の力が限界に達し、現実世界に引き戻されそうになった奈々生は、次元の歪む中で、怨嶽山の黒麿に出会う。黒麿に巴衛の胸の呪紋を解く方法を尋ねた奈々生は、自身と契約を結んだ者は、必ず誓いの品物を差し出して来るはずであり、契約を解くためには、差し出した品物を契約者が取り戻せばいいのだと教えられる。巴衛の胸の呪紋を解く方法を知った奈々生は、希望を胸に現実世界へと戻るのだった。

第17巻

ひとたび現実世界に戻った桃園奈々生は、すぐに時廻りの香炉で500年前の世界に旅立った。500年前の世界の黒麿との再会を果たした奈々生は、黒麿のもとを訪れた巴衛が雪路と共に生きていくために人間になる事を願い、黒麿と契約を交わす場面に遭遇する。黒麿は巴衛の願いを叶える事を了承し、契約の証として、自身の一番大切なものを差し出すよう要求。巴衛は迷う事なく、雪路に扮した奈々生にいずれ結婚する証として手渡された簪を取り出す。巴衛の一途な思いを知った奈々生は、これから500年以上ものあいだ、巴衛を待たせる事に胸を痛めながらも、巴衛と気持ちが通じ合っている事を喜ぶ。現実世界に戻った奈々生は、巴衛との思い出の簪を探し出し、巴衛に手渡す。すると、簪を受け取った巴衛の胸の呪紋はみるみるうちに消え去り、巴衛はすっかり回復したのだった。巴衛が愛したのは時廻りの香炉で過去に行った奈々生で、不思議な縁で知り合った雪路は、巴衛が一番情をかけた人間だった事を知った奈々生は、素直に気持ちを伝えてくれるようになった巴衛に永遠の愛を誓うのだった。

第18巻

平和な日常を取り戻した桃園奈々生は、久しぶりの高校生活を満喫する。修学旅行先が沖縄に決まり、水着を用意してはしゃぐ奈々生だが、沖縄に着いた途端に天候が悪化し、嵐に見舞われてホテルから一歩も出られなくなってしまう。ふさぎ込む奈々生を見守る巴衛は、何やら妖怪の気配を感じて表情を険しくするのだった。そんな中、入浴中の猫田あみが何者かに連れ去られる事件が発生。風呂場にかすかに残っていた妖気をたどり、人魚の長ウナリと対面した奈々生は、毛利霧仁の姿を借りた悪羅王が、ウナリの大切な龍神の羽衣を盗んだ事を知る。悪羅王から龍神の羽衣を取り戻す事を条件にあみを解放してもらえる事になった奈々生は、嵐の中をさ迷い、なんとか悪羅王を探しあてる。対面した悪羅王は、龍神の羽衣があれば、黄泉比良坂の火の山を越え、自身の不死身の体を取り戻す事ができると豪語するが、仮の器である霧仁の肉体が死にかけているせいで、弱り切っている。悪羅王は、人神である奈々生に口づけ、精気を無理やり奪った。すっかり回復した悪羅王の前に、奈々生を探しに巴衛が姿を現す。

第19巻

巴衛と対峙し、闘う気満々の悪羅王だが、か弱い毛利霧仁の姿のままでは負けが見えている。夜鳥に守られながら退却していく悪羅王から龍神の羽衣を取り返す事に成功した巴衛は、精気を抜かれてぐったりしている桃園奈々生を連れてウナリのもとへと向かうのだった。一方、奈々生と猫田あみの身を案じる瑞希は、伝手を使ってウナリの暮らす海底洞窟の場所を見つけ出すと、鞍馬と共に乗り込む事にした。山育ちのため、水中が異様に苦手な鞍馬は、及び腰のまま激流に呑まれて瑞希と離れ離れになってしまう。暗い海底で戸惑う鞍馬は、ウナリにジュゴンへと姿を変えられたあみと出くわし、進化の水で無事にあみを人間へと戻す事に成功。その頃、鞍馬とはぐれた瑞希はウナリのもとにたどり着く。人魚と龍のハーフとして生まれたために、居場所がなく、深い孤独感を抱えるウナリに共感した瑞希は、ウナリに求められるまま結婚の意思を示す。神使である以上奈々生が一番だと言う瑞希と心を通じ合わせたウナリは、龍神の羽衣を瑞希に手渡し、年に一度の逢瀬の約束をして奈々生達を地上へと送り返すのだった。

第20巻

ウナリの怒りが解け、沖縄での修学旅行は、その後すっかり晴天に恵まれた楽しいものとなった。水族館や花火を満喫する桃園奈々生の傍らで、巴衛ミカゲからの頼まれ事を引き受け、一人で巫女のいる離れ小島へと向かう。離れ小島で、1世紀前にミカゲの遣いで訪れた時には少女だった巫女が、余命いくばくの老婆になってしまっている事に衝撃を受けた巴衛は、奈々生に関しても、いつか看取る日が来るのだと悟る。奈々生亡きあと、独り残される事を恐れた巴衛は、人間になる方法を探し始めた。そこで、鞍馬がウナリから譲り受けたままになっていた進化の水を飲み、人間になろうとした巴衛だが、元妖怪の巴衛はただの狐になってしまう。ちょうどその頃、巴衛と共に、同じ目線で生きていく方法を模索する奈々生は、悪羅王さながらに人間達に暴力を振るい、暴れ回る毛利霧仁と再会する。霧仁を危険視する奈々生は、旧知の仲だった悪羅王が霧仁の姿を借りて現世に蘇っている事を、ついに巴衛に打ち明けるのだった。

第21巻

悪羅王が現世に留まっている事を知り、いつも以上に桃園奈々生に過保護になる巴衛だが、妖怪の姿に戻る方法を見つけたミカゲによって、出雲の大国主神のもとへ連れていかれてしまう。瑞希と二人でミカゲ神社に残された奈々生は、何やら胸騒ぎがして、巴衛とミカゲのあとを追う事を決意。瑞希の助言で、神にしか通れない近道を通って出雲に向かう事にした奈々生だが、道中、夜鳥と遭遇する。黒麿と手を組み、より強大な力を身につけた夜鳥に圧倒される奈々生だが、二郎に助けられる。気づかぬうちに鞍馬山近くまで来ていた事を知った奈々生は、そのまま鞍馬山に保護され、翠郎や牡丹丸に手厚い看護を受ける。そこで、沖縄で毛利霧仁に精気を奪われたために、奈々生の余命があと半年ほどである事がわかる。動揺する奈々生に、二郎は、人間の世を捨て、清浄な鞍馬山に留まれば生きながらえると教えるが、何より巴衛と共に在る事に重点を置く奈々生は、鞍馬山を去り、再び巴衛を追いかけ、出雲を目指すのだった。やがて出雲に到着した奈々生は、大国主神の魂が夜鳥に奪われた事を知る。

第22巻

大国主神の魂を媒介にして、悪羅王は再び黄泉国へと降り立った。桃園奈々生は、悪羅王を追いかけて、巴衛や建速と共に黄泉国へと入国する。ところが、先走った建速のデリカシーのない発言に怒った黄泉津大神により、黄泉国の入り口が閉ざされてしまい、黄泉国内は光を失い、凍り始めた。寒々しい世界で黄泉津大神のご機嫌を取るため、奈々生達は黄泉津大神とのお茶会やかくれんぼに興じるのだった。一方、狐の姿のままの巴衛は奈々生達からはぐれて、一人、黄泉国をさ迷う。そんな中、偶然毛利霧仁と遭遇した巴衛は、人間の器に収まった悪羅王が、人間のか弱さを嘆きながらも、愛着を持ち始めている事を知る。やがて機嫌を直した黄泉津大神が黄泉国の入り口を解放してくれ、奈々生達は地上へ戻れる事となった。地上へ戻る奈々生の余命が短い事に気づいた黄泉津大神は、還る場所が同じであるようにと、巴衛が人間になる事に賛成し、花の球根を奈々生に手渡す。奈々生が人間であるから人間になりたいと願う巴衛が、奈々生以外の人間も大切に思うようになれば、球根は花開き、その花を食べれば巴衛は元の姿に戻れるという。

第23巻

黄泉国からの脱出が可能になり、残る使命は、毛利霧仁が悪羅王の体を取り戻すのを阻止するのみだ。桃園奈々生らは悪羅王の体のある火の山を目指すが、道中、付近をさ迷っていた生霊の少女・毛利亜子を保護する。実は亜子は、現実世界で夜鳥に攻撃されて仮死状態になった霧仁の母親で、記憶喪失の状態だったが、霧仁の姿を見て記憶を取り戻した。霧仁として過ごすうちに亜子を大切に思うようになっていた悪羅王は、亜子に刃を向けた夜鳥から亜子をかばい、死去する。極悪非道の悪羅王が人間をかばった事に驚愕した巴衛は、悪羅王の満足した死に顔を見て、人間の儚さと温かさを受け入れる。すると黄泉津大神にもらった花の球根が花開き、奈々生は巴衛と喜び合う。一方、霧仁の死を嘆いた夜鳥は、悪羅王の不死身の体と融合し、悪羅王になろうと動き始める。夜鳥をとめるために立ち上がった巴衛は、花を食べ、妖怪の姿に戻った。さらに巴衛は、夜鳥と対峙できるだけの力を欲して、奈々生に神使の役目からの解放を依頼。奈々生と口づけし、ミカゲ神社の神使を任を降りた巴衛は、強大な狐火をあやつり、夜鳥と激しい攻防戦を繰り広げる。

第24巻

巴衛に追い詰められた夜鳥だが、なんとか悪羅王の肉体と融合する事に成功。ところが、不死身の悪羅王と違い、弱い妖怪に過ぎない夜鳥は、黄泉国の業火に焼かれて、悪羅王の体もろ共消滅してしまう。夜鳥との闘いを終えて黄泉津大神のもとに集った桃園奈々生達は、死んだ毛利霧仁の肉体に残った悪羅王の魂をどうしようかと話し合う。そこへ毛利亜子がやって来て、自身の子として生まれ変わらせてもらえないかと提案。黄泉津大神の許可が正式に下り次第、悪羅王は人間の子供としてやり直せる事になり、巴衛は歓喜するのだった。さて、現実世界へ戻って来た奈々生は、さっそく巴衛と神使の契約を交わし直すが、そこへ、亡き旧友・黒麿の心残りを果たしたいと言う大国主神がやって来る。大国主神は、黒麿の代わりに巴衛を人間にしようとするが、ミカゲが制止をかける。巴衛が人間になるという事は、巴衛と寄り添って生きていくために、奈々生も土地神の身分を捨て、人間に戻らなければならない。ミカゲ神社を出た後の生活を考え始めた奈々生は、高校卒業するまでの1年間で独り立ちできるようにしようと奮闘する。

第25巻

いくつものバイトを掛け持ちして倒れた桃園奈々生の身を案じた巴衛は、ミカゲに掛け合い、500年分の神使労働の対価をもらった。かくして大黒柱として根を詰めて働く必要のなくなった奈々生は保育士になるために短大受験し、無事に合格通知を手にする事が叶ったのだった。さて、高校卒業式の日が、奈々生と巴衛が共に人間になる日。人間になれば、ミカゲや瑞希、妖怪達とは会えなくなってしまう。卒業式の日に結婚式を執り行う事を決めた奈々生と巴衛は、式の当日、これまで出会ったさまざまな縁に感謝する。奈々生は巴衛と二人、地に足をつけてしっかりした大人になったら、再びミカゲ神社に戻ってこようと決意する。そして10年後、保育士として順調にキャリアを積んでいた奈々生は、巴衛との子を授かる。元気な男の子を出産後、奈々生と巴衛はミカゲや瑞希、虎徹鬼切に歓迎されながらミカゲ神社へと帰還するのだった。

メディアミックス

TVアニメ化

2012年10月から、テレビ東京で本作『神様はじめました』の第一期TVアニメ版が放送された。また、2015年1月からは、同じくテレビ東京で『神様はじめました◎』のタイトルで、第二期TVアニメ版が放送された。監督は第一期、第二期共に大地丙太郎が担当した。桃園奈々生役と雪路役を三森すずこ、巴衛役を立花慎之介、鞍馬役を岸尾だいすけ、瑞希役を岡本信彦、ミカゲ役を石田彰、多々良沼皇女役を堀江由衣、悪羅王役と毛利霧仁役を諏訪部順一がそれぞれ務めた。

登場人物・キャラクター

桃園 奈々生 (ももぞの ななみ)

宇治上高校2年生の女子。2月20日生まれで、うお座のA型。母親とは幼い頃に死別し、ギャンブル好きの父親と二人暮らし。ある日、父親が借金を残して蒸発し、路頭に迷ったところでミカゲと出会い、額にキスされて土地神の印を受け、ミカゲ神社の主となった。生身の人間である人神ながら、白札を駆使したり、式神・護に強力な退魔結界を張らせるなど、神としてのスキルを着々と身につけていく。また、その場にいるだけで守護する土地の空気を清浄化できるのは、神としての能力が高まった証である。子供好きで、将来は保育関係の仕事に就きたいと考えている。苦手な食べ物は椎茸で、どんなに巴衛に叱られても口にできない。500年前の世界で知り合ったヨノモリには「ナナミン」と呼ばれる。

巴衛 (ともえ)

ミカゲ神社の神使を務める狐の妖怪。もともとは野狐だったが、ミカゲにより、狛犬代わりにミカゲ神社に迎え入れられた。20年間、主不在のミカゲ神社を守りながら、ミカゲの帰りを待っていた健気で一途な性格。妖怪達の暮らす異世界と人間界を自在に行き来でき、子供の頃に雪路にもらって以来、笹餅が大好物である。木の葉をぶつけた相手と自身の姿を、思うままに変化させる事ができる。木の葉の媒介なしで変化の術を使う事もできるが、妖怪を人間に化かした場合、妖術を使えばその変化は簡単に解けてしまう事になる。髪の一部が狐の耳になっており、人前に出る時には、その耳は巧みに隠される。料理の腕は抜群だが、それは自身にも周囲の妖怪・神にも食事の習慣がないため、生身の桃園奈々生のためにコツコツと料理の勉強をした成果である。奈々生について宇治上高校に通う際は「御影巴衛」と名乗っている。

ミカゲ

桃園奈々生の暮らす土地の土地神。巴衛を神使に指名してから500年間も共にいたが、ある日突然、街へ行くと言い残し、以来20年のあいだ巴衛のもとに戻らなかった。ミカゲ自身のこの行動が原因で、巴衛は新たに土地神となった奈々生と別行動をとる事を非常に恐怖するようになってしまった。巴衛との出会いは、ちょうど巴衛が雪路を亡くし、胸の呪紋に殺されそうになっていた頃で、巴衛の胸の呪紋を無効にする事ができなかったミカゲは、呪いの進行を遅らせるために雪路を忘れる忘却の能力を巴衛に授け、巴衛を救おうと試みた。ミカゲ神社を奈々生に譲ってからは、奈々生と巴衛を姿を隠したまま、温かく見守るスタンスを貫く。縁結び祈願を山ほど叶えて来たため、縁を結ぶ通力は非常に強力。化身は蝶である。

虎徹 (こてつ)

ミカゲ神社に仕える鬼火童子。ひょっとこの面をかぶり、幼児のような背丈をしている。人の目には見えない存在。非常に親しみのある性格をしているが、神社の主に隷従するのが務めのため、主が変わればドライにそれまでの人間関係を改める一面を持つ。鬼切と共に、桃園奈々生と巴衛を見守り、二人の喧嘩をたびたび仲裁する役目を果たす。

鬼切 (おにきり)

ミカゲ神社に仕える鬼火童子。おかめの面をかぶり、幼児のような背丈をしている。人の目には見えない存在。非常に親しみのある性格をしているが、神社の主に隷従するのが務めであるため、主が変わればドライにそれまでの人間関係を改める一面を持つ。虎徹と共に、桃園奈々生と巴衛を見守り、二人の喧嘩をたびたび仲裁する役目を果たす。

鞍馬 (くらま)

宇治上高校に転校して来た男子で、桃園奈々生と同じクラスに在籍している。全国の女子高生を虜にしている超絶人気のスーパーアイドルで、黒い翼を持つ堕天使という設定以外は、謎に包まれている。アイドル活動をする際は「KURAMA」とローマ字表記の名を名乗る。抜群のルックスと奇抜な言動で、男性ファンも多い。アイドル界のカリスマ的存在で、十字架を模したペンダントをつねに身につけている。その正体は鞍馬山の烏天狗で、鞍馬山の三代目頭領・僧正坊の長男だが、僧正坊は継がずに、四代目の選定人として活躍していくつもりである。12歳の時にひどいケガをして以降、鞍馬山を下り、人間世界で暮らすようになった。人間界で生きていくと腹をくくってからは、アイドル活動から学業に至るまで手を抜かない完璧主義者となる。人間の世界に精通しており、年頃の奈々生が妖怪である巴衛に惹かれている事にいち早く気づき、二人の恋路を温かく見守る。やがて、クラスメイトの猫田あみに正体を知られるが、互いに惹かれ合うようになった。山育ちのため、海が苦手。かまいたちによる攻撃を得意としている。

沼皇女 (ぬまのひめみこ)

多々良沼の主で、付近の沼一帯の妖怪の元締め。人間に化ける時には、童女の姿になる。もとはナマズの化身で、ミカゲが土地神だった頃に、非常に友好な関係を築いた。10年前に多々良沼で一度会ったきりの裏嶋小太郎との縁結び祈願のためにミカゲ神社を訪れる。桃園奈々生と知り合ってからは、人間と妖怪の恋路は禁忌と知りながらも、どうしても気持ちを抑えきれずに小太郎との恋成就を願い、奈々生に助けを求めた。巴衛の変化の術で、人間の少女の姿になり、小太郎と気持ちを通じ合わせる事に成功し、以後、人間の姿を保つために妖術を使わない生活を送るようになった。その後、小太郎を守るために妖術を使ってしまい、小太郎に妖怪である事が知られてしまうが、小太郎はありのままの沼皇女を受け入れ、二人は晴れて両思いになる。返事をする時は、うなずくかわりに前歯を噛み合わせる癖がある。

裏嶋 小太郎 (うらしま こたろう)

更屋敷町に暮らす18歳の少年。10年前に多々良沼で多々良沼皇女に一目惚れされる。桃園奈々生により沼皇女と引き合わされた結果、晴れて恋人同士になった。パズルキューブが得意で、人見知りだが、パズルキューブを触りながらだと心が安らぎ、人との会話がうまくいく事が多い。気弱な性格だが、大好きな沼皇女を庇護したい気持ちが強く、会えば色々と世話をしてまわる。沼皇女には「小太」と呼ばれており、小太郎は、人間に化けている沼皇女を「姫美子」という名前の少女だと思っている。のちに、妖術を使ったために人間の姿を保てなくなった沼皇女と対面するが、沼皇女の本来の姿を見ても、沼皇女への気持ちは変わる事がなかった。

鳴神姫 (なるかみひめ)

天に社を持つ雷神で、見た目は人型の女性。気性が激しくかんしゃく持ちで、プライドが高く負けず嫌いな性格をしている。だが、実は寂しがり屋で、巴衛を奪ったミカゲと、ミカゲから土地神を引き継ぎ巴衛を神使として傍におく桃園奈々生を逆恨みしている。狛犬潰しの鳴神の異名を持つほど、狛犬の扱いがひどく、何匹もの狛犬が使い捨てられて来た。

小梅・小竹 (こうめ、こたけ)

鳴神姫に仕える2人の狛犬。鳴神姫が狛犬を荒く使うので鳴神姫に仕える狛犬としては32代目になる。

磯部 (いそべ)

桃園奈々生のクラスメイトの男子高校生。桃園奈々生が貧乏なのをからかってくる。

桃園奈々生の父親 (ももぞのななみのちちおや)

桃園奈々生の父親。ギャンブル狂いで借金をたくさん抱えている。無職で貧乏。なんとか桃園奈々生と暮らしていたがある日、桃園奈々生を残して蒸発する。

瑞希 (みずき)

ヨノモリ神社の神使を務めていた、青年の姿をした神獣。他人から辛辣な言動を浴びせられる事に喜びを感じる性癖を持つ。白蛇の化身で、ヨノモリ神社がダム建設により水没したあと、主不在のまま、妖怪世界に疑似的なヨノモリ神社を作り、その世界でヨノモリを思い、閉じこもって暮らしていた。人神である桃園奈々生を嫁にめとり、ヨノモリ神社の復興を企むが、巴衛に阻止される。以来、己の処遇に関して少し吹っ切れ、奈々生と巴衛のもとをたびたび訪れるようになる。その後、奈々生に愛され必要とされる巴衛に嫉妬していたが、奈々生のその深い愛に献身したく、意識のない状態の奈々生に口づけ、奈々生付きの神使となった。人間のための料理は苦手だが、共に在った頃、ヨノモリは酒しか口にしなかったため、酒造りだけは天下一品の腕前である。奈々生について宇治上高校に通う時は「夜ノ森瑞希」と名乗っている。沖縄の海底洞窟に棲むウナリと互いに思い合い、年に一度、逢瀬を交わす約束をしている。

猫田あみ (ねこたあみ)

宇治上高校に通っている女子で、桃園奈々生と同じクラスに在籍している。アイドルとしての鞍馬が好きだったが、校内で妖怪に襲われたところを助けてもらった事で、鞍馬を一人の男性として好きになってしまった。以後、告白とお礼をしようとして、奈々生に相談を持ち掛けるようになる。引っ込み思案な性格だが、少し霊感があるため、鞍馬や奈々生に扮した巴衛が妖怪退治をしても、あまり驚かない。恋愛事に鈍く、奈々生が巴衛に好意を持っている事もなかなか気づかなかったが、奈々生の巴衛への気持ちを知ってからは、恋愛相談を互いにし合う仲となった。修学旅行で訪れた沖縄でウナリに連れ去られてジュゴンにされたが、進化の水を飲み、人間へと戻った。その際、体が再構築されたために髪質が変わり食欲が非情に旺盛になるなど、多少の変化が現れる。ジュゴンであった時に鞍馬に寄り添い、心を通じ合わせる事に成功。いつか鞍馬と結婚する事を夢見ている。

亀姫 (かめひめ)

宿儺の妻。非常に気品に満ちており、宿儺に会えない日には、彼を思って彼の衣服に刺繡をほどこして過ごす。宿儺を大事に思っているが、宿儺を尻に敷く気強さを持っている。宿儺には「奥方」を略して「奥」と呼ばれる事が多い。

僧正坊 (そうじょうぼう)

鞍馬山を統べる三代目頭領を務める天狗。鞍馬の父親で、金色の翼を持っている。どの天狗も家族であるため、愛息であってもひいきしないと公言するが、やはり鞍馬は格別にかわいがってしまう、情に脆い、温かい性格をしている老天狗。

緋王 (ひおう)

黄泉津大神の神使。猫耳をつけた女性の姿をしている。炎を使った攻撃が得意。非常に仕事熱心な性格で、黄泉国に侵入者があれば、すぐに駆けつけて制止しようとする。

雪路 (ゆきじ)

500年前の世界で、巴衛と恋仲になった女性。妖怪に襲われた村の生き残りで、資産のある問屋の養子となったため、多くの人に嫉妬されていた。美しく賢く聡明で、妖怪に襲われたトラウマから、妖怪を非常に憎んでいる。一人称は「俺」で、釣りが得意。家族を妖怪に殺されて天涯孤独の身のとなってから、血を分けた家族を作り、幸せに暮らす事が願いとなった。

黄泉津大神 (よもつおおかみ)

黄泉国を司っている神。その存在は実体として残っていないため、人前に出る時には、見る者の心の中に在る者の姿を借りる事にしている。侍女やほかの神々には「イザナミ」と呼ばれている。また、大国主神には「おばあさま」と呼ばれる。ドールハウス遊びが趣味。ほかの神々が浮世離れしているのと異なり、人間の生死を非常に現実的に考えている神である。人間が死んだら行きつく場所は一つであるとし、その世界を桃園奈々生に見せ、同じ場所に還れるようにと、巴衛が人間になる事に賛成している。

杵島 ルリ子 (きねしま るりこ)

宇治上高校の女子生徒。桃園奈々生と同学年で、いつもカメラを構えている。集団行動に馴染めず、単独行動が好き。超人気アイドルの鞍馬の日常生活をパパラッチしようと躍起になり、鞍馬の周辺を探っていた。

翠郎 (すいろう)

鞍馬山に暮らす天狗。僧正坊の息子という事で多くのやっかみを買っていた鞍馬に優しく接する、鞍馬の兄的存在の天狗。笛が上手で、鞍馬山の誰よりも速く飛べる翼を持っていたが、二郎に雷獣の穴に落とされた鞍馬を救いに行った際、雷に打たれて片翼を失った。以来、空を飛ぶ事をあきらめた隠居生活を送っている。女人禁制の鞍馬山に長くいるため、女性に不慣れで、鞍馬について鞍馬山に来た桃園奈々生の顔を見て話す事すら恥ずかしくてできなかった。鞍馬や牡丹丸など、年若い天狗達に非常に人気のある好人物。

田崎 仁 (たさき じん)

鞍馬のマネージャーを務める男性。鞍馬の私生活のいっさいが謎に包まれ、関係者にも明かされていないという実情をなんとか看破したく、日々、理由をつけては鞍馬宅に上がり込もうと画策している。鞍馬が私生活を明かしてくれない理由は、彼が妖怪だからであるが、マネージャーである自分が信頼されていないからではないかと、気に病んでいる。

鬼婆 (おにばば)

土地神になったばかりの桃園奈々生を狙った妖怪。老婆の姿で足をくじいたふりをして、奈々生に家までおぶらせ、夜を待って殺そうとした。非常に俊足の持ち主。

牡丹丸 (ぼたんまる)

鞍馬山に暮らす天狗。年齢は7歳。なかなか翼が大きくならず、飛べない事がコンプレックス。自分と同じように体の成長が遅かった鞍馬をあこがれの存在とし、鞍馬を探すために鞍馬山を下山し、人間界にやって来た。非常に正直者で、優しい翠郎によく懐き、厳しい二郎を敬遠している。

黒麿 (くろまろ)

怨嶽山に暮らす神堕ち。力だけならば大国主神にもひけをとらないが、精神面が脆すぎて神には不向きだった女神。寂しがり屋で、呼ばれると飛んで来る。その強大な力で妖怪と契約を交わして願いを叶えて来た。しかし契約者が契約を果たす交換条件を果たせなければ、契約者は契約の証の呪紋に命を奪われ、同時に黒麿も契約者と運命を共にして命を落とす事になる。500年前の世界で、雪路と共に生きるために人間になりたいと願った巴衛に、一生雪路と添い遂げる事を交換条件にその願いを叶える契約をした。しかし雪路が死んでしまったため、巴衛は黒麿との約束を果たせず、同時に黒麿も巴衛を人間にする事が叶わず、命を落とす事となった。孤独な残留思念となった黒麿は、やがて夜鳥にいいように使役されるようになり、夜鳥と共謀して大国主神の魂を抜き取るが、大国主神の魂に諭され、我に返る。最後は巴衛を人間にしてやる願いを叶えてやれなかった事だけが心残りだとし、大国主神にその願いを託し、逝った。

文ヶ枝三神 (ふみがえさんじん)

神議りに出席した3体の神々。いずれも老獪な老人の姿をしており、学識はあるが、非常に悪筆である。そろって噂好きな性格をしている。

辰年神 (たつとしがみ)

十二支を司る神の一人。人間の少年の姿をしている。龍坊という子供の龍と共にいる事が多い。代替わりをしたばかりで、年神を務めるのに不安でいっぱいだったが、札をもらいに来た桃園奈々生に励まされ、やる気を取り戻す。そのお礼として、鳥居の中で焼けてしまい、手元に1枚も残らなかった母親の写真を奈々生にプレゼントした。

竜鯉 錦 (りょうり にしき)

犬鳴沼の主。一番信頼している家臣の不知火の提案で、家柄の関係で多々良沼皇女と結婚しようと画策した。沼の底で箱入り息子として育てられたため、非常に潔癖で甘えん坊な性格である。恋など知らず、政略結婚で顔も知らない沼皇女と婚姻しようと考えていたが、人間の裏嶋小太郎を愛した沼皇女の心中に興味を持ち、やがて沼皇女に恋心を抱くようになった。ひたむきに沼皇女を慕ったが、沼皇女が小太郎を見ている事を知るや、沼皇女の幸せを一番に考え、潔く身を引いた。水を清める力を持ち、その力で犬鳴沼の水を清め、沼に暮らす妖怪達を守っている。

ヨノモリ

ヨノモリ神社を司る水神。人型の女性の姿をしており、神使の瑞希を非常にかわいがっていた。食事は摂らないが酒を好む。そのため、瑞希は酒造りが大の得意になった。もとは水難事故を防ぐ目的で建てられた神社に、人々の願いより生まれた神だったため、ヨノモリ神社がダム建設により水没したあと、その存在を保てなくなり消滅した。化身は梅の花で、ヨノモリ神社が消滅したあと、ヨノモリの化身の梅の花のみその場に残り、瑞希は妖怪の世界に疑似建設したヨノモリ神社にその梅の花を移動させ、以後、梅の花はつねに満開に咲き誇っている。現実世界から500年前の世界で、ヨノモリがまだ生まれたばかりで少女の姿をしていた頃、時廻りの香炉で過去へ来た桃園奈々生と知り合い、一晩を共に過ごして奈々生に何事もあきらめない勇気を説いた。人懐っこく明るい性格のヨノモリは、正式名を「夜ノ森水波姫」と言い、自身を「ミツハ」と呼称し、奈々生を「ナナミン」と呼ぶ。

風太 (ふうた)

雪路の従者を務める少年。苦労をし続けて来た雪路に幸せになってほしいと、心から願っている心根の優しい性格をしている。時廻りの香炉を使って過去の世界を訪れた桃園奈々生が雪路宅にやっかいになった際、献身的に世話をしてくれた。

毛利 霧仁 (もうり きりひと)

鎌倉にある華道の名家、毛利家の長男。登山中、雪崩に巻き込まれて死亡した。死亡当時、大学生だった。家を出る時に母親の毛利亜子と口論した事を後悔し、死んだあとに精神体となり、体を明け渡す代わりに母親に謝ってほしいと悪羅王に依頼した。

悪羅王 (あくらおう)

巴衛とつるんで悪事を働いていた妖怪。悪行が過ぎたため、神々に不死身の肉体を黄泉国に置き去りにされて難儀していたところを、人間の青年、毛利霧仁の精神体と出会う。霧仁と取引し、事故で死んだ霧仁の体に霊魂のみで入り込み、生きながらえる事となった。もとの不死身の体を取り戻すために、柊香夜子を使い、黄泉国に入り込もうとしたが失敗。その後も、人神である桃園奈々生を媒介にして黄泉国に入国するなど、さまざまな算段を巡らせるが、なかなか体を取り戻す事はできずにいた。雪路が死ぬまで、巴衛とは実の兄弟のように仲がよかった。根は素直な性格だが、不死身の肉体を持つ妖怪のため、生き物の生死に鈍感で、悪意なく生き物を殺す。だが、霧仁として人間の中で過ごすうちに、霧仁の母親、毛利亜子や奈々生に影響され、最後は黄泉国の業火に焼かれた自身の不死身の肉体を目前にして、夜鳥に襲われた亜子をかばい、息絶えた。その後、亜子の体内に宿り、亜子の家に人間の女児として生まれ変わった。生まれ変わったあとも、前世の記憶は鮮明に持ち合わせており、人間になった巴衛と変わらぬ親交を持ち続けている。

咬龍 (こうりゅう)

蛇の妖怪。現実世界から500年前の世界で、自身の縄張りである川に神社を構えたヨノモリを事あるごとに脅しに来た。かつてヨノモリを奉り、誕生させた人々の村を襲い、根絶やしにした際、助けに来たヨノモリの右腕を喰った。乱暴者で、唯我独尊タイプの大蛇である。

毛利 亜子 (もうり あこ)

黄泉国をさ迷っていた少女。建速のデリカシーのない言動に怒った黄泉津大神が、黄泉国の入り口を閉めてしまったために凍り始めた黄泉国で、狐の姿の巴衛と出会った。凍えて歩けなくなっているところを巴衛に助けられたが、この一件は、巴衛は人間に寄り添う感情を学び始めるきっかけとなる。記憶がないまま黄泉国をうろついていた亜子だが、まだ死んでおらず、生霊のような形で黄泉国を訪れていた。正体は毛利霧仁の母親。現実世界で夜鳥に攻撃され、仮死状態になったために黄泉国をさ迷い、火の山で夜鳥に襲われたところを霧仁の姿を借りた悪羅王にかばわれ、命をつないだ。雪山で死んだ霧仁の体をあやつっていた悪羅王と心を通じ合わせるようになり、霧仁の肉体が壊れて魂だけになった悪羅王を慈しみ、黄泉津大神に、自身の子として生まれ変わらせてもらえるよう依頼。その願いは聞き届けられ、悪羅王は亜子の家に人間の女児として生まれ変わった。

麻毛理神 (まもりのがみ)

神議りに出席した神の一人。食べる事が大好きな薬神。彼の作る霊薬、桃丹を飲めば、どんなケガも治す事ができる。

龍坊 (りゅうぼう)

辰年神の従者の龍。まだ子供で、辰年神への愛が深すぎるあまりに嫉妬心が激しい。頑固な性格をしているが、辰年神と以心伝心の仲だとわかると安心して、その肩で眠ってしまうような甘えん坊な一面もある。

鉄鬼丸 (てっきまる)

悪羅王にそそのかされて、黄泉比良坂の入り口にある巨岩門を破壊した妖怪。天女の麗々が好きで、彼女にかっこいいところを見せようと奮闘している。上級妖怪ではなかったため、黄泉国に入った途端に塵化した。

青竹 (あおたけ)

多々良沼皇女の側近の一人。魚の化身で、主思いではあるが、非常に血気盛んな性格をしている。すぐに刀を抜き、巴衛と臨戦態勢になる。沼皇女と裏嶋小太郎の種族違いの恋に難色を示していたが、沼皇女が妊娠してからは、沼皇女に協力的になった。

磯姫 (いそひめ)

海辺で人間相手に商売をする妖怪。女性の姿をしており、人間の無知をいい事に妖怪世界のアイテムを非常に高値で売りつけるような、あくどい商売をしている。両目が千里眼のため、桃園奈々生の中にある宿儺の目にいち早く気づいた。奈々生を騙して、宿儺の目を奪おうとしたが、瑞希に邪魔されて退散した。

水玉 (みずたま)

巴衛が悪羅王となかよくしていた頃に、巴衛に見逃され、命をつないだ妖怪。妖怪の世界で遊女として長く勤め、ミカゲの神使となって毒気を抜かれた巴衛に、生き延びた借りを返す目的で尽くす。

稲穂姫 (いなほひめ)

神議りに出席した神の一人。かわいらしい容姿をしており、踊るのが好き。勤勉な性格ではなく、神議り中は居眠りばかりして、自分の仕事をほかの神に手伝わせる。

柊 香夜子 (ひいらぎ かやこ)

京都で現人神と呼ばれている人間の女性。桃園奈々生と出雲の神議り出席者候補として、席を争った。右目の下に泣きぼくろがあり、流ちょうな京都弁を話す。見ただけで相手の身に起こった事がわかる、強い霊感を持っている。神代の一族と呼ばれている家系に生まれ、家族は代々有能な霊能力者として活躍しており、香夜子はその能力の高さから、幼い頃から現人神としての教育を受けて育った。清楚可憐で神聖なパブリックイメージがあるが、それは現人神として在らねばならない故の表の顔であり、実際は京都弁で口やかましくまくしたてる気性の激しい性格をしている。ストレス発散方法は、ゲームセンターでシューティングゲームをする事。

不知火 (しらぬい)

竜鯉錦の傅役を務める、人間の男性の姿をした妖怪。犬鳴沼で錦に次ぐ身分であり、錦は不知火を介してしか沼の者達と会話をする事がない。錦と犬鳴沼の将来を最も案じている者であり、多々良沼皇女との政略結婚を強行に推し進める。錦に厳しく接するが、それは錦を誰よりも大事に思っているからであり、自室には、錦が子供の頃から使っていた愛用品の数々が飾られている。

(まもる)

桃園奈々生の式神。子猿の姿をしており、奈々生が願ったため、守りの能力が非常に強く、あらゆるものを浄化する退魔結界を張る事ができる。少年の姿に変化する事もでき、奈々生の感情と連動して行動する。奈々生が土地神を辞し、人間に戻ったあとは、ただの猿として奈々生に寄り添って生きる事を決める。

瓦魔子 (がまこ)

犬鳴沼の岩場の管理人を務める蛙の妖怪。不知火と共謀し、桃園奈々生の体を乗っ取って多々良沼皇女と竜鯉錦の仲人役を強行し、二人を婚約まで至らせた。若い奈々生の体を乗っ取ってから、久しぶりの恋をしたいと暴れ、巴衛に熱烈な求愛行動を繰り返したが、巴衛に正体がバレてしまい、なくなく蛙の姿に戻った。口達者でおせっかいな性格をしている。

ケイ

宇治上高校に通っている女子。桃園奈々生と同じクラスに在籍している。猫田あみと非常に仲がいい。とても大人びていて、恋愛事にも強く、いつも彼氏が絶えない。奈々生にとって、恋愛事のよき相談相手。口は悪いが、友達思いの情熱的な性格をしており、ウナリにあみがさらわれた一件で巴衛と鞍馬と瑞希の正体を知っても、彼らに対する扱いを変える事はなかった。

大国主神 (おおくにぬしのかみ)

出雲大社の主。年に1度出雲大社で開催される神議りの主催者を務める神。人間の男性の姿をしており、非常に整った顔立ちをしている。自らの美麗さを自覚しており、女好き。またプライドが高く、たとえ自分に非があっても決して頭を下げない事を信条としている。夜鳥につけこまれるほど弱っていた旧友の黒麿を救おうとしたがうまくいかず、自身に心を開かなかった黒麿が桃園奈々生に心を開いたために、自信喪失に陥った。その後黒麿に託された、巴衛を人間にしてやるという願い事を叶えるためにミカゲ神社を訪れた。

二郎 (じろう)

鞍馬山に暮らす天狗。鞍馬山の道場の長として、天狗達に厳しい鍛練を課していた。誰よりも鍛練して来たため、己に絶対の自信を持っており、鞍馬山四代目頭領になりたいという強い願望を持っているが、それは誰よりも尊敬する三代目頭領、僧正坊のような生き方を踏襲したいと考えての事だった。女人禁制の鞍馬山にやって来た桃園奈々生に一目惚れし、告白したが玉砕。奈々生と巴衛の仲を認めるが、二人の仲を応援しつつも、奈々生と顔を付き合わせれば、非常に直球で告白めいた言動をしてしまう。

(ひいらぎ)

雪路の娘。雪路により、鬼を祓って魔を避ける柊の木からとって命名された。不老長寿の効果のある龍王の目を飲んだ雪路から生まれ落ちる際、龍王の目を体内に引き継いだ。以後、柊の家系には、代々女児が一人生まれ、龍王の目を引き継いだ女児は、死とは縁遠く丈夫に育つようになった。桃園奈々生は柊の遠い血縁者である。

建速 (たけはや)

神議りに出席した神の一人。戦神で、風紀に厳しい一面を持つ。歌が下手で、血の気が多く、すぐに腰の刀を抜こうとする。大国主神に心酔しており、彼に歯向かう輩には容赦しない。言動にいささかデリカシーが足りず、黄泉津大神を怒らせて、黄泉国滞在中に出口を閉ざされてしまった事がある。

宿儺 (すくな)

海を統べる妖怪。「龍王」の通り名を持つ。かつて巴衛に右目を奪われたため、右目に黒い眼帯を着用している。宿儺の目は不老長寿の丹で、飲み込んだ者は強力な力を得るといわれており、宿儺の右目は桃園奈々生の腹の中から出て来た。亀姫に弱く、頭が上がらない。乱暴だが、非常に仲間思いで爽やかな性格をしており、多々良沼皇女との種族違いの恋で悩む裏嶋小太郎の背中を押した。

夜鳥 (やとり)

悪羅王の統べる世こそ理想だと語る妖怪。毛利霧仁が黄泉国にある悪羅王の肉体を取り戻そうとしているという噂を聞きつけ、霧仁のもとに現れる。霧仁の中に悪羅王の意識が入っている事には気づいておらず、霧仁に対し、悪羅王はほかを顧みないが自らのあこがれの存在であり、ずっとついて行きたいと熱弁を振るっている。頭にかぶった般若の面は口を利く事ができ、己の意思を持っている。黄泉国で自身の体を取り戻す矢先に霧仁の母親、毛利亜子を庇って倒れた悪羅王に絶望し、自らが悪羅王の体を奪い、同化しようと企んだが、黄泉国の火の山で悪羅王の不死身の体と融合したあと、業火に耐えられずに焼け死んだ。500年前の世界では、悪羅王から「毛玉」と呼ばれる小さくて無力な妖怪だった。山の主を悪羅王に殺されて以来、悪羅王に忠誠を誓い、彼の一番近くに在る者になれるように努力して来た。妖怪に生まれながら、小さくてか弱い下等な自身にあきれ果て、鬼のような強さを誇る悪羅王を崇拝し、悪羅王と並んで歩ける巴衛に嫉妬心を抱く。最後はほかの妖怪を食べる事で肥大化し、人間の助六に己を喰わせる事で助六の体を乗っ取り、雪路達を襲った。

ウナリ

沖縄の海底洞窟に暮らす人魚の長。海を守る番人で、海の秩序を乱す者には容赦しない。母親は人魚族で、父親は龍族のハーフ。父親からの遺伝で顔中に鱗が浮き出てしまい、また頭から角が生えてしまっている事がコンプレックス。いつも頭から龍神の羽衣をかぶっており、素顔を見せるのは夫となる者にだけ、というロマンチストな考えを持っている。毛利霧仁に盗まれた羽衣を取り返そうとして、人違いで猫田あみをさらった。非常に短気で、つねに槍を構えている。あみを救出に来た瑞希に惹かれ、求婚。自分の居場所を力づくで得て、深い部分の孤独感を癒せていないウナリに共感した瑞希は、神使である以上桃園奈々生が一番である事は譲れないとしながらも、ウナリの思いに応えた。その後、ウナリは瑞希と年に一度海底で会う事を約束し、別れるのだった。

蒼依 (あおい)

犬鳴沼の竜鯉錦に仕える妖怪。人間の少女の姿をしており、非常に気が強い性格をしている。桃園奈々生を土地神と知っていても生意気な口調を崩さない。不知火を介してしか話す事ができない雲の上の存在の錦を掃除中に一目見ただけで、惚れてしまった。以来、ほとんど接する機会のない錦のために献身的に尽くそうとする。

乙比古 (おとひこ)

人間の男性の姿をしている風神。ミカゲとは古くからの付き合いがあり、女性言葉を話す。ミカゲが行方不明になったあと、突然現れて人神になった桃園奈々生が、本当にミカゲ神社の主に相応しいか、誘惑の多い夢を見せる試練を課した。見事試練を越えた奈々生をミカゲ神社の土地神であると認めたあとは、非常に協力的になる。神使は狛犬で、太郎丸と次郎丸と名付けられている。

菊一 (きくいち)

悪羅王の家来の一人の式神。悪羅王の意識の入った毛利霧仁が、7日間かけて作った。つねに歌舞伎の面のようなものをかぶっているが、素顔は非常に美麗な男子。悪羅王が不死身の体を取り戻す手伝いをするが、なかなかそれが叶わず、悪羅王の意識の器である霧仁の肉体が弱っていくのを見かねて、桃園奈々生に助けを求めた。その際、たとえ悪羅王の本意にそむく事になっても、一番大事なのは悪羅王の命であると断言。最後、悪羅王の体を取り戻すために訪れた黄泉国の火の山で、建速の結界を破った報復攻撃から悪羅王をかばい、崩れ落ちた。その後、復活するが、悪羅王の意識の入れ物である霧仁の肉体が壊れたため、昇華した。式神でありながら、悪羅王に最も情を注がれていた家臣である。

集団・組織

妖怪 (ようかい)

人間の暮らす現実世界とは異なる、妖の世界を生きる者の総称。何百、何千年も生きるが、そのあいだ気持ちが移ろう事がほとんどない。一途な性格の者が多く、心移りしやすい人間と恋をする事は博打に近いものがある。仮に運よく通じ合えたとしても、相手の人間が先に死んでしまった場合、長く生きる妖怪は、その後の永遠に近い時間を亡き者を思って苦しみ続けなければならなくなる。そのため、人間と妖怪の恋は禁忌とすら言われている。

神堕ち (かみおち)

神籍を剝奪された神の総称。その姿はもはや神の威厳も神聖さもなく、黄泉国に落ちた者のように腐敗した様子である事がほとんど。多くが邪神となり、精神すら病み、神籍に在る者に対して過度な嫉妬心を抱き、攻撃する事もある。ただし、元は神籍にあったため、その力は強大なものである。

天狗 (てんぐ)

黒い翼を持つ妖怪の総称。比較的早い段階で空を飛べるようになり、8歳で大人とみなされる。自力で飛べるようになるまでは、鴉に乗って飛行する。大人になる前の下山はご法度であるが、それは体が未熟なうちは下界の毒にあてられてしまうからである。鞍馬山を下山する者は脱落者と呼ばれ、蔑みの対象となる。天狗は鞍馬山のほか、愛宕や高尾にもいる。

場所

ヨノモリ神社 (よのもりじんじゃ)

ヨノモリの納める神社。水難事故を防ぐ目的で建てられた。ダム建設により、人が寄りつかなくなったためヨノモリが存在を保てなくなり、現世から姿を消した。ヨノモリ不在となった神社だが、その居場所に固執する瑞希により、すべてが美しいまま時を止めた姿で、妖の世界に存在するようになった。ヨノモリ神社には、ヨノモリが梅の花が好きなため、綺麗な梅の花がつねに満開に咲き誇っている。

黄泉比良坂 (よもつひらさか)

黄泉国への入り口。普段は門番が境界の行き来ができないように見守っているが、神議りの7日間だけ、門番が神議りに来てしまうため、門の警護が手薄になる。その期間を狙って、妖が境界を壊そうとするのが通例。

鞍馬山 (くらまやま)

黒い翼を持つ天狗が多く暮らす山。鞍馬の父親の僧正坊が治めており、女人禁制とされている。山の上には道場が備えられており、天狗達は日々、鍛練を欠かさない。山頂に着くまでに発生する霧は時として登山者に幻を見せる。幻は、多くの場合、来訪者の過去の傷をえぐるような内容である事が多く、霧が発生したら取り込まれないように注意せねばならない。山の中心に咲く万年桜が、鞍馬山の天狗達の生気の源。万年桜は年に4回花を咲かせるが、その咲き様は非常に見事である。

黄泉国 (よみのくに)

黄泉津大神の治める死と再生の狭間の国。神のみが行き来できる場所。生身の人間がその地の空気を吸えば、すぐに腐敗が始まり、魂のない式神や低級な妖怪は塵に還る。また黄泉国で飲食をすると、二度と現実世界に戻れなくなり、黄泉国の住人となってしまう。黄泉国内にある火の山は、業火に燃え盛っており、何人たりとも寄せつけない。

イベント・出来事

神議り (かむはかり)

毎年10月に、全国の神々が出雲に集まって1週間通しで行われる会議。主祭神である大国主神の召喚状を受けた者だけが出席できる。番兎という兎の姿をした番人が受付をしており、神と神使のみが宴会場である出雲大社に入場できる。入場できる神使は2匹まで。7日間のうち、最初の2日間は飲み会がメインとなり、3日目以降はみんなで祈願札を作成する。

その他キーワード

進化の水 (しんかのくすり)

人魚の長、ウナリの持っていた秘薬。濃縮された海の力で、100年にたった1滴だけ取れる希少な液体。魚を人間にしたり、人間を別の生き物に変える事ができる。体の再構築をするので、進化したあとは体力が向上したり髪が伸びたり、何かしらの変化が起こる。

夜霧車 (よぎりぐるま)

ミカゲの愛車。四輪車ではなく、大きな籠に二輪車のついた豪華な造りの車である。闇を縫って走るため、夜しか動かす事ができない。人間の目には見えない仕様である。

通力 (つうりき)

神の使える力の総称。通力は使う事により、その力を増していく。土地神であるならば、参詣者の祈願を聞き、それを叶えていくのが最も適当な通力の使用方法である。

花の球根 (はなのきゅうこん)

黄泉津大神が、狐となった巴衛を人型の妖怪の姿に戻すために桃園奈々生に手渡した球根。奈々生が人間である事から人間になりたいと考えている巴衛が、人間すべてを大事に思えるようになった時に、球根から芽が出て、花が咲く仕組みになっており、その花を食べれば巴衛は妖怪の姿に戻る事ができる。人間として生きるのであれば、人間や人間の生きる世界を慈しまなければならない、と考える黄泉津大神の意思の宿った球根である。

年神 (としがみ)

毎年、正月に家に来る来訪神の総称。十二支を司る神々が1年ごとに交代で任についている。そのため社を守る者は毎年、次の年神の札をもらいに年神社に行く事が通例となっている。年神社にたどり着くためには、12年ぶりに会う年神に、各々の12年を示すため、個人個人に用意された鳥居を個々にくぐり、年神社に向かわねばならない。

桃丹 (ももたん)

麻毛理神の作る霊薬。どんなケガも病もたちどころに治す万能薬。効果は人間、妖怪、神共にあり、人間に使えば体力すら向上する。

言霊縛り (ことだましばり)

土地神が神使に使う事ができる呪縛術。この術により、土地神は契約した神使を絶対服従させる事ができる。

打ち出の小槌 (うちでのこづち)

鳴神姫が大黒天から借りた神具。叩かれたものの大きさを変える事ができる。ほかに金銀財宝を出したり、神使の契約を解き、その身分を妖怪に戻す事も可能。

巴衛の胸の呪紋 (ともえのむねのじゅもん)

巴衛の胸にある痣。黒麿との契約を遂行する事ができなかったためにつけられた痣で、神籍を剝奪されたとはいえ、元神である黒麿の呪紋は非常に強力で、神籍にあるミカゲすら、その呪いの力を無効にする事はできなかった。500年前、人間の雪路と一生を共にするという契約を結んだ巴衛は、雪路が亡くなったため、契約を遂行する事ができずに胸の痣による呪いで徐々に死期を迎えつつあった。その時、ミカゲが巴衛を自身の神使に迎え入れ、巴衛に雪路の存在を忘れさせる忘却の能力を与えて巴衛の命を守ったのだった。しかし桃園奈々生と出会い、雪路同様人間の女性を愛するようになった事で、巴衛は雪路を思い出し、ミカゲの忘却の能力は消え去り、巴衛は再び、胸の痣に命を奪われそうになる。痣を解くには、契約した時に黒麿に渡した誓いの品を手元に取り戻すしかない。巴衛にとっての誓いの品は、500年前の世界で奈々生がいずれ結婚する証として残していった簪だった。

土地神 (とちがみ)

その土地を守る神の呼称。最も大事な土地神の仕事は、参詣者の祈願する心の声を聞く事。参詣者の願いを整理するために、祈願帳に各人の願い事を書き留めておいたりもする。そのほかは、社が廃れないように庭の草むしりや社の雑巾がけなど、神らしくない雑用をして日々を過ごす事もある。契約を交わした神使を言霊縛りで絶対服従させ、白札に書いた事を実現させる能力を持つ。ただし、白札は使うたびに術者の力を吸い取るため、何度も使用するのは体に障る場合がある。また白札に書かれた内容は、土地神の能力に見合ったものでなければ実現させる事はできない。

式神 (しきがみ)

異界の力を、この世で活動できるよう物質に変換したものの総称。式神の卵は、所有者の気を養分にして育ち、やがて得た気に見合った式神が生まれる。卵は7日で孵化するが、孵化するまで所有者は肌身離さず卵を持ち続け、気を与え続けなければならない。桃園奈々生の式神である護は、手違いで1日で卵が割れてしまったが、既に猿の姿をして生まれて来た。これは異例で、乙比古が奈々生のために用意した特別な卵だったからである。

トクトク

木札を作るのに使う木材。値は張るが、良質な香木で、邪気払いにも効果がある。妖怪の世界の出店で売られている。

懐鏡 (ふところかがみ)

ミカゲが所有していた携帯用鏡。巴衛が中に隠れ潜む事ができる。中に入り込んでも、外からは妖気を感じる事は難しく、鏡の中の様子を完璧に把握できるのは、持ち主のミカゲのみである。

時廻りの香炉 (ときまわりのこうろ)

魂を過去へ運ぶ神具。瑞希の持ち物で、使うと実体のまま過去に行く事ができる。実体のまま過去に行くと、現世に強制的に立ち戻らされる時間が早まるため、別人の体に精神のみが入り込み、その世界をさ迷う事も可能。

石板鏡 (せきばんきょう)

悪羅王が作った、黄泉国に入国できる道具。黄泉国の土を使って作られているため、黄泉の周波と合わされば、黄泉国への入り口へとつながる仕組みである。一度黄泉国へ通じたあとは、石板を割らない限り、黄泉国への入り口を閉ざす事はできない。そのため、一度黄泉国へ入った悪羅王が現世に戻って来たあと、開きっぱなしになった入り口から黄泉国の毒が漏れ出てしまった。悪羅王の意識の入った毛利霧仁宅を守るため、悪羅王は泣く泣く、石板鏡を割って黄泉国への入り口を閉ざした。

神使 (しんし)

契約を交わした土地神の世話を司る者の呼称。神使は、契約を交わした土地神に絶対服従の身の上となり、食事や生活のいっさいの世話を取り仕切る。

龍神の羽衣 (りゅうじんのはごろも)

人魚のウナリが大事にしていた羽衣。炎を退ける神具で、黄泉比良坂の火の山に登るために、毛利霧仁が盗んだ。巴衛の強力な狐火も鎮火してしまう代物で、普段は繭玉のようなものに長い羽衣が納まった形態をしている。

猫頭巾 (ねこずきん)

桃園奈々生が、額にある土地神の印を隠すために着用する頭巾。奈々生が通力を自在に使えるようになり、自分の身を土地神の印を狙う妖怪から守れるようになるまでかぶっていないと、巴衛の外出許可がおりなかった。巴衛渾身の作で、季節の花を添えるなど、日々飽きの来ないデザインが施されている。

アニメ

神様はじめました

父親の借金が原因でホームレスとなった女子高生・桃園奈々生は、公園で出会った謎の男・ミカゲから家を譲り受ける。しかしそこは家ではなく廃れた神社であった。知らぬ間にミカゲから神の印を与えられた奈々生は、神... 関連ページ:神様はじめました

書誌情報

神様はじめました 全25巻 〈花とゆめCOMICS〉 完結

第1巻

(2008年9月発行、 978-4592185062)

第2巻

(2009年1月発行、 978-4592185079)

第3巻

(2009年5月発行、 978-4592185086)

第4巻

(2009年9月発行、 978-4592185093)

第5巻

(2010年1月発行、 978-4592185109)

第6巻

(2010年5月発行、 978-4592192169)

第7巻

(2010年9月発行、 978-4592192176)

第8巻

(2010年12月発行、 978-4592192183)

第9巻

(2011年5月発行、 978-4592192190)

第10巻

(2011年9月発行、 978-4592192206)

第11巻

(2012年1月発行、 978-4592192916)

第12巻

(2012年4月発行、 978-4592192923)

第13巻

(2012年9月発行、 978-4592192930)

第14巻

(2012年10月発行、 978-4592192947)

第15巻

(2013年2月発行、 978-4592192954)

第16巻

(2013年8月発行、 978-4592192961)

第17巻

(2014年1月発行、 978-4592192978)

第18巻

(2014年5月発行、 978-4592192985)

第19巻

(2014年9月発行、 978-4592192992)

第20巻

(2014年12月発行、 978-4592193005)

第21巻

(2015年4月発行、 978-4592215011)

第22巻

(2015年8月20日発行、 978-4592215028)

第23巻

(2015年12月18日発行、 978-4592215035)

第24巻

(2016年4月20日発行、 978-4592215042)

第25巻

(2016年8月19日発行、 978-4592215059)

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