さえずり高校OK部!

さえずり高校OK部!

さえずり高校を舞台に、お笑い芸人を目指す破天荒な女子高校生の山野みきこと、その姉の山野こずえが繰り広げるドタバタを描いた4コマコメディ。「週刊少年サンデー」2015年第8号から第47号にかけて連載された。

正式名称
さえずり高校OK部!
ふりがな
さえずりこうこうおーけーぶ
作者
ジャンル
ギャグ・コメディ
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概要・あらすじ

山野みきこは、お笑い芸人を目指して日々ネタの研究をしていた。ある日、みきこは姉であり生徒会役員の山野こずえに、自身とサポート役の鈴目ちかの二人が立ち上げた「お笑い研究部」の部費を要求する。しかし、お笑い研究部の部員が少ないために部活動として認可されておらず、部費が出ない事が判明する。みきこはこずえをダイエット器具などの物で釣って入部してもらい、「OK部」と名前を改めて部活動と認められる事となった。OK部ではみきこだけがネタを披露していたが、自然にツッコミを入れていたこずえはお笑いに対して徐々に関心を持ち始める。その後、大阪から転入して来た九尺とおこも加わって、本格的なコントを文化祭で披露するため、OK部は一致団結する。

登場人物・キャラクター

山野 みきこ (やまの みきこ)

さえずり高校に通う1年生の女子。ツインテールの髪型に花のヘアゴムを付けている。お笑い芸人になる事を目指しており、鈴目ちかと二人で「お笑い研究部」を立ち上げたが、当初は部員不足により部活動とは認められていなかった。その後、姉の山野こずえを入部させて部活動として認められるようになり、「OK部」と名前を改めるようになった。お笑いのさまざまな芸風を取り入れて笑いを取ろうとするが、下ネタや男性芸人の裸芸には評価が厳しい。つねに笑いを取ろうとネタを仕込んでいるが、とっさのアドリブには弱く、ふつうのリアクションをしては自戒している。周囲からは「みっこ」と呼ばれる事が多い。

山野 こずえ (やまの こずえ)

さえずり高校に通う2年生の女子。山野みきこの姉。黒髪のおかっぱ頭で、前髪を揃えている。自身の体型を気にしており、特に胸が小さい事を指摘される事に過敏で、豊胸に対しての執念は凄まじいものがある。学校では生徒会に所属しているが、みきこにダイエットアイテムや豊胸アイテムで釣られ、OK部にも所属するようになる。ふだんはまじめな性格で、みきこをたしなめる事が多いが、ツッコミの際には激昂したり狼狽したりと感情がわかりやすい。ホラーが苦手で、思わぬ事態に遭遇すると瞬時に逃げ出したり、時に失神する事もある。

高木 (たかぎ)

さえずり高校の教員を務める女性。金髪のロングヘアで、つねにタバコをくわえている。普段着として黒のライダースーツを着て胸元を開けている。冷静沈着な性格で、あまり感情を出さず淡々と話すが、山野みきこのお笑いの相談に的確なアドバイスをしたり、みきこ以上に破天荒な行動を取る事が多いため、みきこからは師匠と呼ばれている。大型バイクに乗る事が趣味で、OK部の部室裏でバイクのカスタマイズをしている。OK部と行動を共にしているが、生徒会の顧問になると掛け持ちできないという決まりがあるため、顧問ではない。

鈴目 ちか (すずめ ちか)

さえずり高校に通う1年生の女子。髪を2本の三つ編みにして、頭の上に大きなリボンを付けている。物静かな性格で、基本的には表情があまり顔に出ないが、みきこのネタには笑顔を見せる。声を出してしゃべらずに、つねに持っている大きなタブレット端末を使ってSNSに書き込む事で、自分の言葉を表現している。SNS上ではフランクでハイテンションな文体のため、その見た目とのギャップが激しい。OK部が発足する前の「お笑い研究部」に唯一所属している人物で、山野みきこのギャグを非常に気に入っている。みきこが突発的に披露するネタもタブレットで撮影し、繰り返し楽しんだり、時にはインターネットにアップロードして公開し、自ら応援コメントを付けている。みきこのサポートに生きがいを感じており、頼まれたらどんな事でも実現する事ができるため、コントの小道具作りや撮影などを行っている。みきことは同年代だが、尊敬の意を込めて「みっこサン」と呼び、山野こずえの事は「こずえお姉サマ」と呼んでいる。

管理人さん (かんりにんさん)

さえずり高校で飼育されている白い子ヤギ。基本的には校舎内にある中庭で飼われているが、いつのまにか抜け出して校内を自由にうろついている。OK部の部室によく出没し、周囲の雑草などを食べてきれいにしてくれるため、管理人さんと呼ばれるようになった。雑草で手当たり次第何でも食べる。

九尺 とおこ (くじゃく とおこ)

さえずり高校に通う1年生の女子。長髪を結んでまとめ、椿の髪飾りを付けている。関西弁を話す。大阪から転校して来て、山野みきこのとなりの席になったのをきっかけにネタを披露される。そのネタが九尺とおこの笑いのツボに入るものの関西人のプライドもあり、みきこを一方的にライバル視するようになる。しかし、自身のお笑いのレベルもみきこと大差ない。その後はOK部に入部して、みきこと和解してコントをやるようになった。基本的な演技力などは、周囲から高く評価されている。

亜昼 よしみ (あひる よしみ)

さえずり高校に通う2年生の女子。ショートヘアで前髪をヘアゴムで結んでいる。山野こずえの友人で、頼まれ事を断れない優しい性格。しかし、本当に嫌な事はきっぱりと断る事もできる。おばあちゃんっ子な事から、時代劇が好きだっりカラオケで演歌を歌ったりと、趣味が渋い。

波止場 (はとば)

さえずり高校の教員を務める女性。科学を担当している。黒髪を一つに結び、メガネをかけている。つねに白衣を身につけている。几帳面な性格な事から融通がきかず、些細な事も細々と注意する。生徒だけでなく教師や上司にも注意しているが、注意点が若干ずれている。会話中に科学の専門用語を使う事が多い。科学部の顧問をしているが、OK部から頼まれ、成り行きでOK部の顧問に就任した。OK部の顧問になってからはお笑いを理解しようと努力し、まじめな顔でボケたり、ネタをよりよくしようと助言するようになった。高木とは交流があり、学校内でよく話している。

日張 ちゃこ (ひばり ちゃこ)

さえずり高校に通う2年生女子。黒髪を腰まで伸ばしている。話し方や動作がとてもスローテンポで、会話をする時にも時間がかかる。しかし嫌な事に対しては、俊敏に行動する事ができる。茶道部の部長を務めており、文化祭でステージを使う際にOK部と対立したが、OK部の部室を貸す事で納得した。

場所

さえずり高校 (さえずりこうこう)

中高一貫の女子校。正式名称は「私立さえずり学園」。創立100年の由緒あるお嬢さま学校で、建物自体も豪華な造りになっている。個性を尊重する校風であり、山野みきこの破天荒な行動も大目に見られる事が多い。

その他キーワード

OK部 (おーけーぶ)

山野みきこが創設した部活動。発足当初は「お笑い研究部」という名前だったが、部室に掲げる看板を作る際に、みきこが看板用の板に穴を空けてしまった。それを見た高木が、穴をごまかすために「お笑い研究部」を省略して「OK部」と名付けた。

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