そこをなんとか

新司法試験で合格した新米弁護士の改世楽子が、菅原耕太郎法律事務所に入所し、先輩の敏腕弁護士、東海林弘明の指導を受けながら、弁護士として奮闘する姿をテンポ良く、コメディタッチに描く。受任した案件を通して、依頼人や被告の人間ドラマや弁護士の心情、裏事情なども語られる。離婚調停や遺産相続、裁判員制度など身近な案件から刑事事件まで、図や補足を入れてわかりやすく解説し、改正のあった新しい法知識も取り入れている。各話を1話2話ではなく「The 1st Fight」、「The 2nd Fight」としているのも特徴。監修は片瀬小波。

正式名称
そこをなんとか
作者
ジャンル
ラブコメ
レーベル
花とゆめCOMICSスペシャル(白泉社)
巻数
既刊14巻
関連商品
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概要・あらすじ

2007年、新司法試験で合格し司法修習を終えた改世楽子は、就職難でどこにも就職が決まらない。バイト先のキャバクラで知り合った菅原耕太郎の元に雇ってほしいと半ば強引に押しかける。菅原耕太郎法律事務所に所属する敏腕弁護士、東海林弘明に追い返されそうになるが、楽子はお土産にと依頼人を紹介する。楽子の元同僚、戸田美加子が、結婚詐欺で訴えられたと相談し、東海林は依頼を受けることに。

結局、その場では雇ってもらえない楽子だったが、戸田美加子の案件に協力し、東海林と共に相手から告訴を取り下げさせることに成功する。その後、めでたく菅原耕太郎法律事務所に入所した楽子。リッチな弁護士を目指し、楽子の奮闘する日々が始まった。

登場人物・キャラクター

改世 楽子 (カイセ ラクコ)

底抜けに明るく素直で押しの強い25歳。家が貧乏だったため、奨学金をもらい、キャバクラで働きながら、法科大学院(ロースクール)に通う。司法試験になんとか合格するが、弁護士就職難のため、キャバクラで知り合った菅原耕太郎の元に押しかけ、菅原耕太郎法律事務所に入所する。お水時代の生活の知恵で、ブランドものには詳しく、男性におごってもらうことに抵抗はない。 夢は「ガッポリ稼いで脱貧乏」だが、依頼者に同情し、格安で依頼を受けることもしばしば。また服装や見た目から裁判官に傍聴人と間違えられることも。守銭奴で勤勉。情に厚く涙もろい。三人姉弟の長女。外国人の多いゲストハウスに住み、みんなから頼られている。 酒豪。九州出身。

東海林 弘明 (ショウジ ヒロアキ)

改世楽子と同じ菅原耕太郎法律事務所で働く先輩弁護士(アニ弁)。合格率3%時代、在学中に司法試験に受かったエリート。クールで辛口、用心深く抜け目がない敏腕弁護士。楽子に嫌味や皮肉を言いつつ、よく面倒もみている。大手事務所奥山・城之内法律事務所に入る予定だったが、受付嬢とトラブルがあり、内定を辞退。 恩師の菅原耕太郎の元へかけこみ、菅原耕太郎法律事務所開設時より、居候弁護士(イソ弁)になる。以前、修習同期の中道と付き合っていた。実家で大型犬を飼っていたこともあり、無類の犬好きで、小さな変化でも見逃さない。お酒に弱い。後に中道に誘われ、佐木田法律事務所に移籍する。

菅原 耕太郎 (スガワラ コウタロウ)

菅原耕太郎法律事務所所長。改世楽子とキャバクラで知り合い、司法試験に合格した就職難民の楽子を雇い入れた。よく楽子には「社長」と呼ばれている。温厚な人柄で、口が堅い。人が良いため、値切り交渉に弱く、あまりお金にならない国選ばかり担当する。元々大学の助教授で、5年以上法律学を教えていたため、司法試験を受けずに弁護士資格を取得。 妻に先立たれ、息子が二人いる。

久保田 亜紀 (クボタ アキ)

菅原耕太郎法律事務所の事務員。いつも冷静、丁寧かつ迅速に仕事をこなすデキる事務員。ボブスタイルで無表情なことが多い。菅原耕太郎の教え子で、シングルマザー。昴という10歳の息子がいる。事務所にいる時とは違い、家庭では奔放かつ乱暴に息子を育てる。大学生の時、衆議院議員の息子片桐龍彦と交際の末、妊娠するが、龍彦の両親の反対に遭い破局。 これまで龍彦とは養育費以外のつながりはなかったものの、突然親権者変更の申し立てをされる。

中道 志織 (ナカドウ シオリ)

東海林弘明と修習同期の弁護士。大手事務所奥山・城之内法律事務所に所属し、企業法務などの大きな案件を担当する。東海林や改世楽子の相手方弁護士となることも多い。男女対等でありたいと肩肘を張って生きており、酔うと説教酒になる。以前、東海林と交際していたが、受付嬢とのトラブルがあった件で疎遠に。 後に誤解だったことがわかり、再び連絡を取り合うようになる。忙しすぎる大手事務所を辞め、東海林を誘って中堅の佐木田法律事務所に移籍する。大の犬好き。実家ではほっけという名のコーギーを飼っている。

赤星 光貴 (アカボシ コウキ)

改世楽子と修習同期の弁護士。タレ目。裕福な家庭で育ったエリート。大手の奥山・城之内法律事務所に所属する。普段は抜かりないのに楽子に対しては悪態をつく。自分はSでブス専と言いながら、様々なアプローチをするが楽子には効き目がない。楽子に食事をおごったり、呼ばれたらすぐに駆けつけるなど、カワイイところもある。 1LDK月25万、夜景の見えるタワーマンションに住む。そのことで貧乏な楽子からは反感を買っている。楽子に気があると気付いた東海林弘明によくオモチャにされている。

戸田 美加子 (トダ ミカコ)

改世楽子の元同僚でキャバ嬢。25歳。半年前に別れた老舗和菓子屋の社長、飯島秀巳に結婚詐欺で訴えられたと菅原耕太郎法律事務所に相談に来る。交際中に飯島から贈られた金品は2000万円以上。飯島の浮気が原因で別れたと証拠写真を持ってくる用意周到ぶり。その一方で飯島から贈られたものを交際中にネットで売ってしまうなど、少々迂闊でもある。

染谷 (ソメヤ)

司法修習生。東海林弘明と入れ替わりで菅原耕太郎法律事務所に実務修習にやってくる。この事務所に来る前は検察で実務修習を受けており、酷いパワハラとセクハラで、検察に失望していた。熱血漢で体育会系、お酒にも強い。正義感も強く、庶民の役にたちたいと刑事事件に燃えている。素直で明るく有能な人材。 ボスの菅原耕太郎は席を空けて待っていると伝えたが、結局、選択修習では検察を志望する。

亀山 哲也 (カメヤマ テツヤ)

改世楽子が九州の大学にいた時に付き合っていた男性。きみなら一人でも生きていけると言って楽子を振った相手。元彼女からストーカー被害に遭っていると楽子を訪ねる。フリーライター兼カメラマン。優しいがいい加減でお調子者。複数の女性からお金を借りており、結婚詐欺で起訴されてしまう。

改世 幸喜 (カイセ コウキ)

改世楽子の弟。細身でアイドルのようなかわいい容姿。都内のアパレルに勤めている。マッチョな先輩に髪を触られたり、背中を叩かれたり、マッサージだと言って技をかけられており、これはセクハラではないかと楽子の元に相談に来る。その先輩をゲイではないかと疑っているが、公にしたら先輩の立場に支障がでるのではと気遣いも見せる。

場所

菅原耕太郎法律事務所 (スガワラコウタロウホウリツジムショ)

菅原耕太郎が所長を務める零細事務所。大手の事務所を辞めざるを得なかった東海林弘明に「一緒に弁護士事務所をやろう」と菅原が誘い、開設した事務所。改世楽子が入所し、弁護士3人と事務員1人が所属する。決して儲かっているとはいえず、弁護士報酬が遅れると、給与も待たなければならない。

奥山・城之内法律事務所 (オクヤマ・ジョウノウチホウリツジムショ)

『そこをなんとか』に登場する事務所。日本4大事務所のひとつ。弁護士200人が所属する大手の事務所で、企業法務を中心に扱う。中道志織や赤星光貴が所属。東海林弘明もこの事務所に入る予定だったが、受付嬢とのトラブルにより、内定を辞退する。

佐木田法律事務所 (サキタホウリツジムショ)

『そこをなんとか』に登場する事務所。中堅で主に企業法務を扱う評判の良い法律事務所。中道志織と東海林弘明は後にこの事務所に移籍する。ボスの佐木田弁護士はやり手で、東海林が若い頃、太刀打ちできなかった相手。一般民事に強い人材を探しており、中道の紹介で東海林が入所することになった。中道の実家で飼っていたコーギーのひ孫、さくらが事務所犬。

その他キーワード

弁護士記章 (ベンゴシバッジ)

『そこをなんとか』に登場する弁護士の証となる金色のバッジ。直径2cm弱で、厚さは5mm程度。バッジには弁護士の登録番号が刻まれている。紛失した場合は官報に名前が載り、新しく発行されたバッジには「再1」の文字が刻まれる。再発行費用は1万円で一カ月待ち。改世楽子がキャバ嬢の戸田美加子に飲みに誘われた時、バッジを外すように言われて、そのままなくしてしまう。

司法修習 (シホウシュウシュウ)

『そこをなんとか』に登場する用語。司法試験に合格した者が受ける研修プログラム。ここで裁判官、検察官、弁護士の仕事を学ぶ。刑事裁判、民事裁判、検察、弁護、4つの修習先で各2カ月実務を経験し、その後、希望の修習先(選択修習)を選ぶ。そこでさらに2カ月の実務を経験。最後に司法研修所で集合修習を受けた後、二回の考試を受ける。 新試験組染谷の修習期間は約1年、新60期の改世楽子は導入修習がプラス1カ月あり、53期の東海林の修習期間は1年半と受ける年代でカリキュラムに違いがある。修習同期は一定期間、同じ場所で学ぶので、仲間意識が高く、恋愛に発展することもある。

書誌情報

そこをなんとか 既刊14巻 白泉社〈花とゆめCOMICSスペシャル〉 連載中

第1巻

(2008年3月発行、 978-4592187851)

第2巻

(2009年3月発行、 978-4592187868)

第3巻

(2009年11月発行、 978-4592198239)

第4巻

(2010年9月発行、 978-4592198246)

第5巻

(2011年5月発行、 978-4592198253)

第6巻

(2012年3月発行、 978-4592198765)

第7巻

(2012年10月発行、 978-4592198772)

第8巻

(2013年5月発行、 978-4592198789)

第9巻

(2014年7月発行、 978-4592198796)

第10巻

(2015年3月発行、 978-4592198802)

第11巻

(2015年12月4日発行、 978-4592218265)

第12巻

(2016年10月5日発行、 978-4592218272)

第13巻

(2017年7月5日発行、 978-4592218289)

第14巻

(2018年1月4日発行、 978-4592218296)

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