おしかけ王子は2度おいしい

大手製薬会社「キサラギ製薬」に勤務している社畜の葉山ゆりと、訳ありハイスペック男子・如月レンの同居生活から本気の恋愛へと変わっていく様子を描いた年の差ラブコメディ。ゆりは2年間付き合っていた会社の上司で次期社長と噂される浅見圭悟にフラれてしまう。突然の破局に意気消沈するゆりは自宅への帰り道、倒れていた少年・レンを助けて自宅に連れ帰るが、日頃の疲れから寝落ちしてしまう。そして目覚めると、そこにはイケメンの青年・レンがいた。ゆりは素性の知れないレンを警戒するが、自分を大切に思ってくれるレンのストレートな言動に癒され、二人は互いを意識するようになる。

アラサーのゆりと不思議な青年・レンの最初の出会いは住宅街の路上。2年間付き合っていた恋人にフラれた日、ゆりは道に倒れていた少年を保護する。とりあえず自宅に連れ帰るが、その少年の本来の姿は年齢18歳の青年・レンだった。見た目は少年ながら不思議なチョーカーを着けると青年の姿になることのできるレンは、日々の癒しを提供する代わりに家に置いてほしいとゆりに申し出る。レンは家事を完璧にこなすだけでなく、癒しを提供するとともに、どんなときでも甘い言葉でゆりをサポートする。一方のゆりは、大人っぽくリードしてくれると思ったらピュアだったりする10歳も年下のレンと自分では釣り合わないと思いつつも、心惹かれていく。

大手製薬会社「キサラギ製薬」の若き天才研究者として業界では名の知れた存在だったレンは会社の後継者の最有力候補ながら、社長になることにまったく興味がなかった。一方、ゆりの元恋人で、キサラギ製薬の超エリートと知られる浅見は次期社長になることをもくろんでおり、新薬を使ってライバル視するレンを少年の姿にすることに成功する。レンはなんとか解毒剤を手に入れたものの、完全に青年の姿には戻ることができずにいる。浅見をはじめ、突然姿を消したレンの行方を追っている者がいる中、ゆりはレンを守ることを決意。ゆりとレンの恋愛模様だけでなく、後継者を巡る争いも目が離せない見どころとなっている。