ちぱパニック!!

ちぱパニック!!

アフリカで発見された卵から生まれた不思議な生き物と、それを拾った家族たちによる日常を描くギャグ作品。序盤は主に4コマ漫画の形で連載されていたが、中盤以降は一話完結式となる。「月刊少年ギャグ王」で、1995年より連載された。

正式名称
ちぱパニック!!
作者
ジャンル
ギャグ・コメディ
レーベル
ギャグ王コミックス(エニックス)
巻数
全3巻
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概要・あらすじ

小泉笹とその家族たちは、アフリカで奇妙な卵を発見する。動物学者である小泉竹次郎は、研究のために密かにそれを家に持ち帰るが、突如卵が孵化し、謎の子供が誕生する。ちぱと名付けられたその子は、伝説の悪魔の子供だというが、可愛らしい外見から誰も信じようとしない。ちぱは世界征服を志しつつも、笹やその仲間たちと日々を楽しく過ごしていくのだった。

登場人物・キャラクター

ちぱ

小泉竹次郎が家族旅行先のアフリカで発見した卵から生まれた子供。体重は800グラム。人間と動物の両方と会話をすることができる。小さくて、目がぱちっとしているので、小泉笹に「ちぱ」と名付けられた。愛らしい人形のような外見で、悪魔の子だけあって、ややわがままな性格だが、根は素直。世界征服をすると意気込み、人間、動物構わず家来にしようとするが、一向に上手くいかない。 しかし、持ち前の素直さと人懐っこさから、多くの人や動物たちに愛されている。TVゲーム『ドラゴンクエストⅢ そして伝説へ…』に登場するモンスターの「ベビーサタン」がモデルとなっている。

小泉 笹

川北小学校に通っている5年生の少年。物語後半より6年生となる。父親である小泉竹次郎が拾った卵から生まれた悪魔の子を、「ちぱ」と名付けた。心優しいが我が強く、ちぱのわがままに対して、ひもで縛って天井からつるすといったお仕置きをすることがある。だが、基本的には面倒見が良く、ちぱからも、長く付き合ううちに、自分にとって最も近しい人であると認められている。 同級生である間滝るるなに想いを寄せている。作者の幸宮チノ本人が、性格におけるモデルとなっている。

小泉 竹次郎

小泉笹の父親。動物学者を生業としている。ちぱが遠出をしたいと言い出した時はあっさりと認めたり、助手として働きたいという高柳マヤカの望みを二つ返事で了承するなど、おおらかな性格の持ち主。しかし、家族旅行で訪れたアフリカで卵を発見した際には密かに持ち帰るなど、研究のためなら手段を選ばないこともある。

小泉 さくら

小泉笹の母親。ちぱには「ママちゃん」と呼ばれている。のんびり屋で心優しい性格の女性で、常にちぱを可愛がっている。家事全般が得意で、ちぱが身に着けるためのマントを作ってあげたこともある。ただし、筋の通らないことには毅然とした態度で叱ることもあり、笹を委縮させたこともある。

間滝 るるな

川北小学校に通っている少女。小泉笹のクラスメイト。料理が得意で、将来は本格的に調理師として働くことを夢見ている。ふんわりとおっとりした性格で、ちぱのことを猫だと信じて疑わない、といった浮世離れした面を持つ。笹からは好意を寄せられており、間滝るるな自身もまんざらではない様子を見せている。TVゲーム『ドラゴンクエストⅤ 天空の花嫁』に登場するキャラクターの「フローラ」がモデルとなっている。

ムラヤマ

ちぱや小泉笹の住む街で飼われている年老いた犬。半ば強引にちぱの家来にされるが、快くそれを認めつつ、一緒に遊んであげている。老いているため体力が衰えており、ちぱと一緒に散歩に出かけた際には、5mほど歩いた時点で息を切らしていた。アンドリューには「とっつぁん」と呼ばれている。

ムラヤマの飼い主

ムラヤマを飼っている老年の女性。ムラヤマと遊んでいるちぱに感謝しており、直接お礼を言ったこともある。また、ちぱと同伴という条件で、ムラヤマが近所を散歩する許可を出す。ところが、ムラヤマは出発してから5mほどで息を切らしたため、結局散歩は立ち消えになった。

校長

川北小学校の校長を務めている男性。おおらかで適当ともいえる性格をしている。学校で勉強したいというちぱが転入することに、前向きな考えを示している。小泉笹に対して、ちぱが1日体験入学をして、特に問題がなければ、今後も通学することを許可すると宣言した。

先生

川北小学校で、小泉笹たちの担任を務めている女性。ちぱに対してやや甘く、彼が国語の本を音読しようとして読めなかった時は、笹にふり仮名を振るように求めている。1日通してちぱの生活ぶりを見ていたが、最終的には問題ないとのことで学校に通うことを許可した。

朝野 いずま

川北小学校に通っている少年。小泉笹のクラスメイト。明るくお調子者で、家族が身に着けているウィッグを、笹やちぱに着けさせたことがある。そんな性格からか、ちぱとはすぐに意気投合しており、笹とも非常に仲がいい。実在の人物、浅野りんがモデルとなっている。

香奈

ちぱが新潟に旅行に行く途中の駅で出会った女性。辛いことがあった時には、海を見て気分転換を行っている。彼氏である昭生と別れることになり、その心の傷をいやすため新潟に向かおうとしており、同じ目的を持つちぱと同行する。

昭生

香奈の恋人。理由は不明だが、香奈と別れることが決まってしまい、彼女はその傷心を癒すために新潟へと向かう。しかし昭生は、香奈が辛いことがあると海を見に行くことを知っていた。そこで、バイクで先回りをして、彼女に面と向かってやり直したいことを告げ、無事に仲直りすることができた。

カラス

新潟にある街の空を縄張りにしているカラス。新潟に単身向かって迷ってしまったちぱが、空に飛び上がった際に出会う。縄張りを荒らされたと、ちぱに因縁をつけ、トラブルになる。縄張りに侵入されて憤りを感じている一方で、因縁をつけても臆さなかったちぱの度胸を認めていた。

おばーちゃん

小泉笹の祖母。新潟に住んでいる。心優しい性格の老年女性で、新潟に着いたものの迷子になっていたちぱと偶然に遭遇し、家に招いた。さらに、ちぱのことを心配していた笹とその家族に電話をかけて、無事にたどり着いたことを伝える。

ロップ

ムラヤマの孫にあたる子犬。普段はムラヤマと別の場所で暮らしているが、時折ムラヤマの飼い主の家に遊びに来る。ムラヤマが大好きなおじいちゃん子。同じくムラヤマと仲の良いちぱに対して、よくない心象を抱いていた。しかし、ともに過ごすうちに打ち解けていく。ちぱがミルクをこぼしてしまった際は、自分のミルクを分けてあげるという優しさを見せた。

不破 力

ボクサーになることを志している高校生。放課後はジムに通い、朝はその資金を稼ぐために、新聞配達のアルバイトをしているという努力家である。整った顔つきをしており、間滝るるなや高柳マヤカが思わず見とれてしまうほど。また、面倒見が良いため、ちぱや小泉笹からも慕われるようになる。

津村 りよ

川北小学校に通っている少女。小泉笹のクラスメイト。絵が上手で、笹の誕生日には自作の絵をプレゼントして喜ばれていた。朝野いずまが女子に人気があることを面白くなさそうな態度を取るなど、彼を気にしている様子を見せる。幸宮チノの親友がモデルとなっている。

玉井

川北小学校に通っている少年。クラスメイトたちからは「タマ」と呼ばれている。小泉笹のクラスで学級委員長を務めている。真面目だが気難しい性格。林間学校では委員長としての気負いもあり、ちぱの振る舞いに苦言を呈したり、その振る舞いにより、他の仲間たちから距離を置かれたりしていた。しかし、孤立しかけていたところで、ちぱや小泉笹たちに声をかけられ、友人同士となる。 カラオケが大好きながら、凄い音痴。

高柳 マヤカ

山口県から上京して来た少女。金銭感覚がずれており、バイトをクビになったにもかかわらず高額のコートを購入。明日の食事に困るほどの金欠に陥り、困っていたところでちぱに出会う。そこでたまたま、小泉竹次郎が助手を募集していることを知り、その話に乗ろうとした。面食いな性格で、小泉笹や不破力に興味を抱いている。 実在の人物、常盤貴子が外見上のモデルとなっている。

上代

ちぱや小泉笹の住む市にある警察署の警部を務める男性。熱くなりやすい性格。ちぱが偶然に泥棒を捕まえた時は、彼の態度もあって対抗意識をむき出しにしていたため、笹からはちぱと同レベルと思われた。署長の提案によって、連続窃盗犯をどちらが先に捕まえるか対決することになった。

署長

ちぱや小泉笹の住む市にある警察署の署長を務める男性。ちぱに対して偏見をまったく持たず、彼が偶然に泥棒を捕まえた時は、感謝状を贈っている。一方でいい加減な面があり、部下である上代警部とちぱがいがみ合っていた時は、どちらが先に連続窃盗犯を捕まえるか勝負してみてはと、気軽に持ち掛けていた。

連続窃盗犯

小泉笹の住む市を騒がせているという窃盗犯の青年。ずる賢い性格で、注意深いうえに身のこなしに優れている。誰からも目撃されないまま、幾度となく家屋から物を盗み出している。しかし、ちぱが数多くの動物と連携を取ったため、徐々に逃げ場を失っていき、最後は動物たちから一斉に飛びかかられて捕らえられた。

アンドリュー

ちぱや小泉笹の住む市で暮らしているブルドッグ。ムラヤマの知り合いで、彼を「とっつぁん」と呼び慕っている。ムラヤマの頼みによって、連続窃盗犯を捕まえようとするちぱに協力することを決意。動物たちに追い込まれた窃盗犯を追い詰め、捕縛することに成功した。

ミッシー

緑ヶ淵湖に住んでいるとされる謎の恐竜。満月の時だけ姿を現すといわれている。修学旅行で緑ヶ淵湖を訪れていたちぱは、ミッシーの話に俄然強い興味を持ち、小泉笹とともにこっそりとミッシーの捜索に向かう。しかしその正体は、漁のために投げた投網が、恐竜の形に見えたというだけのことであった。

立花 美緒

大阪の学校に通う少女。修学旅行で川北小学校と同じ場所に訪れた。身体が弱く、止むなくホテルに居残っていた。そこで、足を挫いていたためホテルに残っていた小泉笹と出会い、ともに行動することになる。2人でこっそりと外に出たところで、間滝るるなたちと出会い、彼らとともに外を周って楽しい思い出を作ることができた。

宋 かすみ

カレーショップ「サフラン」を経営している女性。とんでもなくネガティブな性格で、自分の作るカレーを不味いと信じて疑わない。しかし実際は非常に美味で、客が寄り付かないのは、店主の宋かすみの雰囲気のせいであることに気づいていない。意図はどうあれ、「まずい」という言葉を聞くと、さらにネガティブになってしまう。一方で、素直かつ天然で、服装や髪型などの改善を手伝った高柳マヤカには好感を抱かれている。

マルシェラ

ちぱや小泉笹の住む市で暮らしている大型の飼い犬。ちぱにライバル意識を持たれているが、一度ケンカした時はちぱを一蹴している。しかし、朝野いずまによって魔法のオーブを渡されて自信をつけたちぱと再戦した際には、ちぱが身につけていた魔法のオーブの原料、タバスコを口の中に入れて倒れてしまう。

間滝 ここな

間滝るるなの妹。5歳の女の子らしくない、惚れっぽくおませな性格の持ち主。小泉笹に一目惚れをしてしまう。また、やきもち妬きでもあり、笹と親しい様子を見せるちぱに対しては、最初は辛辣な態度を見せる。しかし、あるきっかけでともに、映画館に行ったり、共通のファンであるレイタへサインをもらいに行くうちに意気投合し、友人となった。

テツ

小泉笹が、親戚のいる田舎に来た際に出会った少年。無口で人見知りをする性格。笹が田舎を悪く言ってしまったところを偶然聞いてしまい、反感を抱き合ってしまう。しかし、ちぱの執り成しによって晴れて友達になることができた。このことが、笹が田舎に興味を持つきっかけとなった。

千秋

川北小学校に通っている少女。小泉笹のクラスメイト。笹からは「チャキ」と呼ばれている。活発な性格でスポーツを好んでいるが、かつて朝野いずまにイタズラをされたので、彼女には苦手意識を抱いている。引っ越しすることになったため、その前に一度草野球で勝利を収めたいと願っている。野球で遊んでいた笹たちに、助っ人として千秋のチームに入るよう求めた。

レイタ

特撮ヒーロー番組「宇宙マン」の主演を務めている少年。劇中での活躍や、本人の容姿から男女問わず人気を集めており、ちぱや間滝ここなも、レイタのファンである。ある時、自宅の前でちぱとここなが寝ているところを見つけて、2人をおぶって警察に連れて行った。しかし本人たちは眠っていたため、レイタと出会えたことには最後まで気づかなかった。

場所

川北小学校

小泉笹が通っている小学校。のちに学校生活に興味を持ったちぱも、校長や先生の許可を得て、自由に出入りできるようになる。屋上にある部屋には、選ばれた人だけが見られる謎の宝物があるという。実は、これは卒業を控えた生徒たちが、後輩たちに向けて送るメッセージブックのことであった。

緑ヶ淵湖

巨大な淡水湖。川北小学校の生徒たちが修学旅行で訪れた先にある。満月の夜には、ミッシーという恐竜が目撃されるという噂がある。しかし、作り話として受け取る人がほとんどである。ちぱはこれに興味津々で、満月の夜に緑ヶ淵湖に行って、ミッシーを見たいと強く主張していた。

サフラン

宋かすみが店主を務めているカレーショップ。異常に暗いうえに、店主であるかすみがマイナス思考であるため、その雰囲気が客を遠ざけている。しかし出されるカレーは非常に美味で、偶然立ち寄ったちぱと小泉笹は、こんな店が流行らないとは勿体ないと感じるようになり、雰囲気改善のために協力することを決める。

その他キーワード

魔法のオーブ

自信をなくしていたちぱを元気づけるため、朝野いずまが用意したもの。実際はサランラップの中にタバスコを入れて、球状に丸めただけ。単純なちぱは、これによって自信を取り戻している。ちぱは調子に乗って、ライバル視している大型犬のマルシェラに戦いを挑むが、その際には、この魔法のオーブが意外な形で役立つこととなった。

宇宙マン

ちぱが好んで視聴している特撮ヒーロー番組。ちぱは、番組はもとより、主人公である宇宙マンや、そのキャストを演じているレイタに強いあこがれを抱いている。そのため、ことあるごとに宇宙マンの真似をしており、時にはレイタのサインをもらうため、間滝ここなとともに隣町まで出かけたこともあった。

書誌情報

ちぱパニック!! 全3巻 エニックス〈ギャグ王コミックス〉 完結

第1巻

(1996年2月発行、 978-4870256170)

第2巻

(1996年9月発行、 978-4870256330)

第3巻

(1997年5月発行、 978-4870256484)

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