あらすじ
第1巻
謎の生き物、伝説のツノガエルが暮らす伝説の島的な場所には、ほかにも伝説のカワウソや伝説のモコザラシなど、さまざまな謎の生き物がいた。伝説のツノガエルは、そんなたくさんの友人たちと共に、時に家のすぐ横でキャンプごっこをしたり、時に初詣に行ったり、豆まきをしたりと、のんびりと自由気ままな毎日を楽しんでいた。
関連作品
TVアニメ
本作『今日もツノがある』はTVアニメ化されており、『今日もツノがある しあわせのきいろいアイツ』のタイトルで、2019年2月から、TOKYO MX、関西テレビほかで放送された。制作は勝鬨スタジオ、監督は尾中たけし。ツノガエル役を八代拓、ネッシー役を斉藤壮馬、モコザラシ役を石川界人が演じ、ナレーションと効果音を堀江由衣が担当している。
登場人物・キャラクター
伝説のツノガエル (でんせつのつのがえる)
伝説の島的な場所で暮らす謎の生き物。黄色の体色のカエルで、頭には1本のツノがある。陽気な性格で、伝説のカワウソや伝説のモコザラシをはじめ、友達が多い。少々忘れっぽいところもあるが、友達といっしょに日々を楽しく過ごしている。語尾を含め、頻繁に言葉に「ケロ」と付けて話す癖がある。仰向けになって、猫のようにレジ袋を蹴ったり叩いたりするのが好き。
伝説のカワウソ (でんせつのかわうそ)
伝説の島的な場所で暮らす謎の生き物。伝説のツノガエルの友人で、となりに住んでいる。グレーの体毛でぽっちゃりした体型に見えるが、水に濡れると体はもちろん、顔まで半分くらいに縮んでしまう。冷静な性格で、伝説のツノガエルをはじめとする友人たちのツッコミ役を担うことが多い。一方で、押しボタン式であることに気づかずに信号が変わるのをずっと待っていたり、焚火で焼き芋を作るのに芋を入れ忘れたりと、少々ドジなところもある。「カワ子」というかわいらしい従妹がいる。
伝説のモコザラシ (でんせつのもこざらし)
伝説の島的な場所で暮らす謎の生き物で、伝説のツノガエルの友人。アザラシだが、グレーのもこもこした体毛に覆われており、毛玉のように見える。もこもこした体毛の中にはさまざまなものを隠し持っており、伝説のツノガエルが筆箱を忘れた時には文房具一式、壊れているベンチを見かけた時には修理するための工具といったように、いざというときに必要な物をなんでも、いくつでも取り出すことができる。落ち着いた性格で、非常に頼りがいがある。
伝説のエビフライ (でんせつのえびふらい)
伝説の島的な場所で暮らす謎の生き物で、伝説のツノガエルの友人。体にもこもことした「ころも」をまとったエビの姿をしている。ちなみにこのころもは天ぷらではなく服なので、季節に応じて衣替えをする。ころもは服屋で買うほか、伝説のエビフライが自分で作ることもある。なお、うっかりころもを洗濯機にかけると、縮んでしまうので注意が必要。冷静な性格で、ツッコミ気質なところがある。
伝説の魚人 (でんせつのぎょじん)
伝説の島的な場所で暮らす謎の生き物で、伝説のツノガエルの友人。青い体色で、二足歩行する魚の姿をしており、周囲からは「ギョジンくん」と片仮名で呼ばれる。のんびりした性格で、いつも口を開けてぼーっとしているが、少々いたずら好きなところもある。おとなしい性格だが、非常に大食漢で目にも止まらないほどに動作の素早い弟がいる。
伝説のカモノハシ (でんせつのかものはし)
伝説の島的な場所で暮らす謎の生き物で、伝説のツノガエルの友人。黄色い丸に目とくちばしが付いただけの、シンプルな形状をしている。非常に物静かで言葉を発することもなく、伝説のツノガエルをはじめとした友人たちは、伝説のカモノハシの表情から、言いたいことを読み取っている。ただし、表情も変化はごくわずかで、伝説のツノガエルたち以外がその感情を読み取ることは非常に難しい。泳ぐのが非常に得意で、そのスピードは伝説のツノガエルではまるで勝負にならないほど。
伝説のカッパ (でんせつのかっぱ)
伝説の島的な場所で暮らす謎の生き物で、伝説のツノガエルの友人。頭には白いお皿、背中には甲羅と、典型的なカッパの姿をしている。湖に住み着いて102年になり、伝説のツノガエルら友人の中では一番の年上。頭のお皿を大事にしているが、風で飛ばされたり魚代わりに釣り上げられたりとなくしそうになることが多く、つねに予備のお皿を持ち歩いている。また、毎年クリスマスには、サンタさんに頭のお皿のプレゼントをお願いしている。
伝説のネッシー (でんせつのねっしー)
伝説の島的な場所で暮らす謎の生き物で、伝説のツノガエルの友人。どこかの海外から来た、未確認生物として知られている。大型の草食竜のような姿をしており、伝説のツノガエルの家と同じくらいに大きい。優しく親切な性格で、伝説のツノガエルたちとよくいっしょに遊んでくれるほか、背中に乗せて運んでくれることもある。ただしスピードはそれほどではなく、伝説のツノガエルがふつうに歩いた方が速い。
伝説の毛ガニ (でんせつのけがに)
伝説の島的な場所で暮らす謎の生き物で、伝説のツノガエルの友人。赤い毛玉に二つの飛び出た目、6本の足が付いた姿をしている。ふだんは隠しているが、体からは任意に両手のハサミを出すことができる。ちなみに手のハサミは、仕組みは不明ながら、ジャンケンをするときにはパーを出すことが可能。