概要・あらすじ
東京の通う東京の高校に、幼なじみの博多っ子・博多乃どん子が転校して来る。はじめは遠慮がちに、京以外の前では標準語で話していたどん子は、やがて下町子という友達もできて、周囲とも打ち解けていく。東京の文化と博多の文化の違いに戸惑うこともあるが、どん子は明るく楽しい高校生活を送りながら、博多っ子ぶりを徐々に発揮する。
登場人物・キャラクター
東 京 (あずま みやこ)
東京の高校に通う男子高校生。1年A組に所属している。福岡生まれで、幼稚園の時に東京に引っ越して来た。博多乃どん子とは幼稚園の頃の幼なじみながら、引っ越してからはまったく関わりを持っていなかった。博多弁はほぼ完全に忘れてしまっており、博多乃どん子の話す博多弁が理解できないことが多い。
博多乃 どん子 (はかたの どんこ)
東京の高校に通う女子高生。1年A組に所属している。博多生まれで、博多育ちの生粋の博多っ子。東京の幼稚園の頃の幼なじみで、同じ1年A組に転校して来た。コテコテの博多弁を話すが、標準語を話すこともできる。転校当初は、京以外のクラスメイトの前では遠慮して標準語で話していた。
下 町子 (した まちこ)
東京の高校に通う女子高生。1年A組に所属している。下町生まれ下町育ちの、チャキチャキの江戸っ子。東京とともに博多乃どん子から、博多の文化についての講釈を聞いていることが多い。たまに東京の話になると俄然食いつき、東京下町トリビアなどを披露する。
博多乃 めん子 (はかたの めんこ)
博多乃どん子の妹で、小学6年生。姉同様、コテコテの博多弁を話す。自分を溺愛する姉をうっとおしく思っている。しかし、東京に引っ越して来る時に不安に思っていたのを励まされたり助けられたことも多く、なんだかんだで頼もしく思っている。
内藤 (ないとう)
東京らが通う高校の1年A組担任教師の中年男性。博多乃どん子が夏に「蟬ないとう」(博多弁で「蟬が鳴いている」という意味)と言ったため、蟬のことを「内藤」と呼ぶ生徒たちが続出したことを、密かに悩んでいた。生徒思いの教育熱心な人物。
斉藤
東京らが通う高校で保険室長を務める若い女性の先生。内藤の「生徒が蟬のことを内藤と呼んでいる」という悩みを、他人事として聞き流していた。博多乃どん子が「花さいとう」(博多弁で「花が咲いている」という意味)と言ったために、自分も同じような立場に立たされることになる。出身は北九州市で、土地の文化にも詳しい。