どうでもいいから帰らせてくれ

どうでもいいから帰らせてくれ

灰猫陽路の小説『どうでもいいから帰らせてくれ』のコミカライズ作品。平穏な日々を送りたい伯爵令嬢のルルリーア・タルボットが、王族や公爵など上流階級で起こった騒動に巻き込まれ続ける姿を描いた痛快コメディ。「ComicWalker」で2019年8月13日から配信の作品。

正式名称
どうでもいいから帰らせてくれ
ふりがな
どうでもいいからかえらせてくれ
原作者
灰猫 陽路
作者
ジャンル
ファンタジー
レーベル
フロース コミック(KADOKAWA)
巻数
既刊1巻
関連商品
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あらすじ

第1巻

王立ルメール魔法学園に通う伯爵令嬢のルルリーア・タルボットは、前期の魔術実技試験で2点という前代未聞の低い点数を取ってしまい、3年目の今年に卒業するのが非常に難しくなった。ルメール魔法学園に通う貴族は、3年間で卒業しないと社交界でデビューができなくなってしまうため、ルルリーアはなんとしても後期で前期のぶんも補填して卒業する手段を考える。そして教師のヘレンの助力もあって、ルルリーアは実技を免除してもらう代わりに座学のみで、卒業に必要な点数を取ることとなった。半年間寝る間も惜しんで勉学に励んだ結果、ルルリーアは無事にルメール魔法学園の卒業を果たす。しかし、ルメール魔法学園主催の卒業パーティで、同級生の王太子クリストフ・ルメールと公爵令嬢アイリーン・ディラヴェルの、婚約破棄に関連する騒動に巻き込まれてしまうのだった。

関連作品

小説

本作『どうでもいいから帰らせてくれ』は、灰猫陽路の小説『どうでもいいから帰らせてくれ』を原作としている。原作小説版は、灰猫陽路が「小説家になろう」に投稿していた短編をまとめたもので、HJノベルスから刊行された。イラストは阿倍野ちゃこが担当している。

登場人物・キャラクター

ルルリーア・タルボット

タルボット伯爵の娘。親友のサラ・ウェールからは「リーア」と呼ばれている。王立ルメール魔法学園に通っている時に魔法の資質がまったくないことが判明し、入学から2年間は武術を専攻していた。しかし、3年目で武術が廃止されたため、魔術を勉強することとなったが、魔術の実技試験で2点という前代未聞の低い点数を取ってしまい、今年中の卒業があやぶまれる。ルメール魔法学園に通う貴族は3年で卒業できないと社交界でデビューができなくなってしまうため、実技を免除してもらったぶんを座学で補填してなんとか卒業にこぎつける。面倒事を嫌って平穏な日々を送りたいと考えているが、学園生活中の事故を発端にした卒業パーティの騒動をきっかけに、国王や王族、公爵家や騎士団長といった上級階級の人々と知り合ったために刺激的な毎日を送っている。裏表のない素直な性格と、屈強な騎士ですら耐えられない殺気に耐える胆力を見込まれて、国王直属の愚痴聞き係に任命される。

サラ・ウェール

ウェール伯爵の娘。ルルリーア・タルボットとは親友の間柄。王立ルメール魔法学園でもいっしょにいる時間が長く、いろいろと悩むルルリーアに助言をしている。周囲を把握する能力に長けており、クリストフ・ルメールとアイリーン・ディラヴェルの諍いや、マリア・ルージュの動向に早くから注視していた。

クリストフ・ルメール

現国王の息子で、王太子。アイリーン・ディラヴェルとは親同士が決めた許婚だが、自分に対して好意をまったく見せないうえに、多くの男性を周囲に侍らすアイリーンのことを苦々しく思っている。好意を前面に出すマリア・ルージュに言い寄られて気持ちがマリアにゆれ動き、王立ルメール魔法学園在学中からアイリーンとたびたび諍いを起こす。そして卒業パーティの最中に、アイリーンに対して一方的に婚約破棄を言い渡す。

アイリーン・ディラヴェル

ディラヴェル公爵の娘。人当たりがよく、王立ルメール魔法学園での成績も優秀。クリストフ・ルメールとは親同士が決めた許婚だが、クリストフに対してそっけない態度を取っている。「親衛隊」を自称する三人の男性のほかに、王の弟や隣国の第二皇子など複数の男性から好意を寄せられているが、いずれも友人として接している。卒業パーティの時にクリストフから一方的に婚約破棄され、マリア・ルージュへの危害を責められるが、ルルリーア・タルボットによって無実が証明される。その後、クリストフの圧力に屈せずに真実を話したルルリーアのことが気になり、ディラヴェル公爵家主催のお茶会に招待する。

マリア・ルージュ

ルージュ男爵の娘。天真爛漫な性格で、クリストフ・ルメールに対して好意を前面に出してアプローチを繰り返す。クリストフとアイリーン・ディラヴェルの諍いの場にもいつも現れ、クリストフのことを擁護している。

ライオネル・アレスタント

ルメール王国の騎士団長を務める男性で、「氷の騎士」という異名を持つ。無愛想ながら国王からの信頼は厚く、国王の愚痴によく付き合わされている。王の弟や隣国の第二皇子などアイリーン・ディラヴェルへ好意を寄せる男性同士が諍いを起こさないように見張ったり、起こしたときに力ずくで止めたりするべくアイリーンの近くにいるため、周囲からはライオネル・アレスタントも同じように見られている。実際は、自分といっしょにドラゴンと戦ってくれるような女性が好みで、類いまれな胆力を持つルルリーア・タルボットのことが気になっている。

クレジット

原作

灰猫 陽路

キャラクター原案

書誌情報

どうでもいいから帰らせてくれ 1巻 KADOKAWA〈フロース コミック〉

第1巻

(2020-02-05発行、 978-4040642352)

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