あらすじ
第1巻
勇者の魔王討伐に協力した賢者エフタルは、その功績によって王から「雷神皇」の称号を賜り、同じく魔王討伐に協力した三人の賢者と合わせて「四皇」と評されるようになる。平和になった世界でエフタルは弟子を取って後進の育成をしつつ、自らも魔導の頂を目指して研究を進めていた。しかし、エフタルは志半ばで病に侵され、自分には魔法適性がないことに絶望しながら息を引き取るのだった。その後、死亡したエフタルは50年以上前に、今いる世界とは別の世界から転生した際、女神からもらったスキル「再転生」の効果により、今の世界の400年後に生きる4歳の子供に転生する。生前のすべての知識と全盛期の力を持っていることを知ったエフタルは、再び魔導の頂を目指すことを決意する。
関連作品
小説
本作『落第賢者の学院無双 ~二度目の転生、Sランクチート魔術師冒険録~』は、白石新の小説『落第賢者の学院無双 ~二度転生した最強賢者、400年後の世界を魔剣で無双~』が原作となっている。原作小説版は、漫画版と同じく二度目の転生を果たしたエフタルが、強力無比な魔法を駆使して魔導の頂を目指す無双ファンタジーで、KADOKAWA スニーカー文庫から刊行された。イラストは魚デニムが担当している。
登場人物・キャラクター
エフタル
魔導の頂を目指している男性。過去に二回転生しており、一回目は今いる世界とは別の世界で生涯を閉じて、今の世界に貧乏貴族の八男エフタルとして転生する。魔導の道に進み、賢者として勇者の魔王討伐に協力。その功績によって王から「雷神皇」の称号を賜り、同じく魔王討伐に協力した三人の賢者と合わせて「四皇」と呼ばれるようになった。しかし、目指していた魔導の頂には到達できず、さらに自分には魔法の適性がないことを知って、絶望の中で二度目の生涯を閉じる。だが、一回目の転生の際に女神からもらったスキル「再転生」によって再び転生。今度は今いる世界の400年後で、さらに自分の子孫にあたる4歳の子供として生きていく。生前の知識と全盛期の力を持っている状態で転生し、今度こそ魔導の頂に到達できるように邁進していくが、400年後の世界でも魔法の適性がないのは変わらなかったため、母親やオルコット・フレイザーからは剣の道へ進むように言われている。400年後の世界では魔法文明は衰退しており、転生前と同じように使うと異端視されるため、使う魔法はかなり抑制している。
マーリン
400年前のエフタルを師事していた魔族の少女。赤子の時に瀕死の母親からエフタルに託され、ずっとエフタルに育てられた。エフタルのことを尊敬し、病魔に侵されたエフタルの体を心配する優しい性格の持ち主。風と水の魔導にかなり高い適性を持っている。
オルコット・フレイザー
オルコット公爵の次男。400年後のエフタルの異母兄で、400年前のエフタルの子孫。大貴族の嫡子でありながら物腰が柔らかく、一族から冷遇されているエフタルやエフタルの母親を心配して頻繁に顔を見せている。士官学校を首席で卒業するほど優秀で、魔法も人並みに使えるため、今は貴重な魔法剣士としてアズール王国軍で活躍している。魔法の適性がないエフタルのことを思って剣術の手ほどきをしたり、モーリアをエフタルに紹介した。
モーリア
アズール王国士官学校の校長を務める男性。元アズール王国騎士団長でもあり、現役を引退した今でも実力は衰えていない。大柄な体型をしており、性格も豪快そのもの。オルコット・フレイザーが推薦するエフタルの実力を測るために、エフタルと模擬戦を行う。
オルコット公爵 (おるこっとこうしゃく)
アズール王国の魔導系統の重鎮。オルコット・フレイザーとヨアヒム、400年後のエフタルの父親でもある。正妻のほかに九人もの妾がおり、そのうちの一人がエフタルの母親。賢者エフタルを開祖する一族でありながら、魔法の適性がないエフタルやエフタルの母親のことを疎んじて、一族の恥とも思っている。非常に傲慢な性格の野心家で、アズール王国軍やアズール聖騎士団が留守のあいだにクーデターを起こす。
ヨアヒム
オルコット公爵の長男。父親と同じく傲慢な性格で、エフタルとエフタルの母親のことを一族の恥と思っている。剣の腕に自信を持ち、模擬戦でエフタルのことを痛めつけようとしたが、返り討ちに遭って顎の骨を砕かれる。
クレジット
- 原作
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白石 新
- キャラクター原案
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魚デニム
書誌情報
落第賢者の学院無双 ~二度目の転生、Sランクチート魔術師冒険録~ 7巻 スクウェア・エニックス〈ガンガンコミックスUP!〉
第1巻
(2020-01-31発行、 978-4757564879)
第5巻
(2022-10-06発行、 978-4757581906)
第6巻
(2023-08-07発行、 978-4757587182)
第7巻
(2024-07-05発行、 978-4757592896)