金装のヴェルメイユ ~崖っぷち魔術師は最強の厄災と魔法世界を突き進む~

金装のヴェルメイユ ~崖っぷち魔術師は最強の厄災と魔法世界を突き進む~

留年寸前だった見習い魔導師のアルト・ゴールドフィルトは、ある日、封印されていた悪魔のヴェルメイを召喚。最強の使い魔である彼女と共にさまざまな試練に挑んでいくアルトの姿を描いたファンタジー。「月刊少年ガンガン」2018年9月号から連載の作品。

正式名称
金装のヴェルメイユ ~崖っぷち魔術師は最強の厄災と魔法世界を突き進む~
フリガナ
きんそうのヴぇるめいゆ がけっぷちまじゅつしはさいきょうのやくさいとまほうせかいをつきすすむ
原作者
天那 光汰
作画
ジャンル
ファンタジー
レーベル
ガンガンコミックス(スクウェア・エニックス)
巻数
既刊9巻
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あらすじ

第1巻

魔法学校「オルティギア学院」の見習い魔導師であるアルト・ゴールドフィルトは、召喚魔法の実技単位が0点だと告げられ、留年の危機に瀕していた。召喚術を完成させて進級するための方法を図書館で模索していたアルトは、召喚術について書かれたボロボロの魔導書を見つける。その魔導書を見て魔法陣を発動させた瞬間に現れた謎の女性は、「厄災」とも呼ばれていた最強の悪魔、ヴェルメイであった。そのままヴェルメイと契約を交わしたアルトは、彼女を使い魔とすることで、なんとか留年を免れる。だが、表向きは「人間の使い魔」ということになったヴェルメイは、ほかの生徒や教師を驚かせる脅威の力を持ち、アルトは彼女と行動するたびにトラブルに悩まされることが多くなる。それでもヴェルメイに助けられることも多いアルトは、最強の使い魔である彼女とさまざまな試練を乗り越えながら、互いに絆を深めていく。そんな中、アルトのことを心配していたリリア・クーデルフェイトは、四六時中彼のことをたぶらかすヴェルメイを疑うようになり、決闘試合を申し込む。強力な風の上級精霊との合体魔法をあやつるリリアに苦戦しながらも、ヴェルメイの力を借りたアルトはリリアに圧勝する。後日、ヴェルメイを連れて登校したアルトは、校庭で暴走した上級生の使い魔とぶつかりそうになり、彼女に助けられる。だが、この騒動は竜騎兵団に属するレクス・フォワードの怒りを買ってしまい、アルトは彼に勝負を申し込まれる。

第2巻

使い魔のヴェルメイと共に活躍を重ねるアルト・ゴールドフィルトは、レクス・フォワードのために臨んだクリス・ウェストランドとの決闘試合に勝利したことで、さらに注目を集めるようになっていた。そんな中、ヴェルメイに言われたある一言に悩むようになったアルトはオプシディアンに相談しながら、悪魔である彼女との関係性について改めて考え込んでいた。一方、オルティギア学院では、一部の生徒が行方不明になっては謎の昏睡状態で発見されるという、不審な事件が続いていた。この昏睡事件の裏では、悪魔の力を利用しようと目論む者による恐るべき陰謀が渦巻き、異変を察知した生徒会も調査を始めていた。アルトが使い魔のレポートやブロンズスクエアに昇格するための試験勉強について悩む中、謎の術によって使い魔と同化し、凶暴化したレクスがクリスを襲う事件が発生。現場に駆けつけたアルトだったが、生徒会長のエレナ・ギンバーライトによってレクスの暴走は止められる。レクスのまとっていた謎の魔力を見て何かを感じ取ったヴェルメイは、アルトが試験勉強をする中でこっそりと外出し、オプシディアンに接触する。一連の事件の犯人がオプシディアンであると察知していたヴェルメイは、彼が裏で進めている危険な研究をやめるよう警告するが、不意を突かれて謎の魔法薬を注入されてしまう。魔法薬によって魔力が暴走したヴェルメイは巨大化し、地鳴りに気づいて外に出たアルトが見たのは、オプシディアンによって無理やり凶暴化されたヴェルメイの姿だった。

登場人物・キャラクター

アルト・ゴールドフィルト

魔法学校「オルティギア学院」中等部に通う1回生の男子。称号は見習い魔導師。生真面目で温厚な性格の銀髪の少年だが、優しく勇敢で仲間思いな一面がある。小柄な体型で、身長の低さをひそかに気にしている。進級に欠かせない使い魔を召喚することができず、留年の危機に瀕していた。召喚術を完成させようと模索する中で偶然発見した謎の魔導書を使い、封印されていた謎の悪魔、ヴェルメイの召喚に成功し、無事に2回生に進級する。これ以来ヴェルメイに魅入られ、彼女に振り回されながらもさまざまな試練に挑みながら成長していく。両親はどちらも魔法使いではなく、田舎町の平凡な農家に生まれたが、ヴェルメイの召喚に成功するなどふつうの魔法使いとは異なる素質を持つ。また、ヴェルメイからは魔力濃度の高さを評価されている。成績はあまりよくないが努力家で、一部のクラスメートからは「ガリ勉」呼ばわりされている。クリスタル錬成を得意としており、戦闘でも活かしている。夢は上級魔導師の「ゴールドスクエア」よりも、さらに上級の「プラチナスクエア」になること。幼なじみで同級生のリリア・クーデルフェイトから思いを寄せられているが、色恋沙汰には鈍いため、彼女の思いにはまったく気づいていない。未知の力を秘めたヴェルメイを疑ったり疑問に思うことも多いが、戦いのたびに彼女に助けられ、互いに信頼関係を築いていく。当初は留年しかけたこともあって自分の魔法使いとしての才能に自信を持てずにいたが、ヴェルメイと共にさまざまな試練を乗り越えたことで、少しずつ自信を持てるようになった。

ヴェルメイ

謎の魔導書に封印されていた悪魔の女性。黒髪をセミロングにしている。ツノと尻尾、尖った耳を持つ、巨乳の美女。明るく大胆でミステリアスな性格だが、悪魔らしい邪悪な一面も秘めている。悪魔の封印を解いてヴェルメイ自身の召喚術を成功させたアルト・ゴールドフィルトのことを気に入り、使い魔としての契約を交わして彼に付き従うようになる。当初は裸だったが、アルトの服を借りてハイネックのセーターを着用している。使い魔の契約の紋章は胸元に刻まれている。見た目は若い女性だが、実は何百年も前から来た「厄災」ともいわれる驚異の存在で、その過去は謎に包まれている。本来であれば、人間が使役することは不可能なほどの強大な魔力を秘めており、実力は未知数。アルトの使い魔となってからは、オルティギア学院で彼と行動する時はツノを隠して人間のフリをしている。このため、アルト以外からは前代未聞の人間の使い魔として認識されており、目立つ容姿や異様な能力の高さから、生徒たちにも注目されている。強力な魔力を持つが、戦闘後などはアルトとのキスを通して、定期的に彼から魔力を補給している。アルトのことはしょっちゅう誘惑したりからかったりしているが、彼の努力家な一面や悪魔を召喚できるほどの素質を高く評価しており、彼のプラチナスクエアになりたいという夢を心から応援している。またアルトの前では、ふつうの女の子らしい一面や子供っぽさを見せることもある。金色の光を放つ謎の魔力を持ち、アルトにこれを貸すことで強大な力を与えることができる。

リリア・クーデルフェイト

オルティギア学院の中等部に通う2回生の女子。アルト・ゴールドフィルトの幼ななじみであり、同級生。桃色の長髪をツインテールにまとめた勝気な少女で、いつもアルトのことを心配し、何かと気にかけている。称号はアルトと同じく見習い魔導師だが成績優秀で、風の上級精霊「セルフィード」を使い魔にしている。アルトの故郷でもある田舎町の領主の令嬢であり、由緒正しい魔法使いの家系。子供の頃はアルトを家に招いて、いっしょに魔法の勉強をしていた。強力な使い魔を持つだけでなく、透明薬など珍しい魔法薬作りも得意としており、その腕前は上級生をもしのぐほど。昔からアルトに思いを寄せており、彼のことになるとおかしな行動や言動に走ることもあり、なぜかアルトの寮室の合鍵を所有している。アルトのためにあらゆる手段を尽くし暴走することもあるが、実際は空回りしてしまうことが多い。アルトが落第寸前なのを心配していたが、彼が謎の女性、ヴェルメイを使い魔としたことで、ますます心配事が増えてしまう。人間のフリをしているヴェルメイの正体が悪魔であることは知らないが、未知の力を持つ彼女がふつうの人間ではないと疑っている。授業中でもアルトをたぶらかすヴェルメイに我慢できなくなり、アルトに決闘試合を申し込んだが、ヴェルメイとアルトの連携の前に敗北する。この際にアルトからヴェルメイとなかよくするよう言われているが、相変わらず彼女のことは疑い続けており、時には対抗心を燃やしている。戦闘時はセルフィードの力を借りながら、強力な風の合体魔法を駆使して戦う。

レクス・フォワード

オルティギア学院の高等部に通う5回生の男子。称号はブロンズスクエア。竜種を使い魔とする同好会「竜騎兵団」に所属している。不良だが心根は優しく仲間思いな性格で、子供の頃から恐竜をはじめとする竜種モンスターにあこがれている。子分の使い魔がヴェルメイに倒されたことを逆恨みし、アルト・ゴールドフィルトに決闘試合を申し込むが、ヴェルメイの金色の魔力を受けたアルトの攻撃で敗北する。使い魔はティラノサウルスのような巨大な竜種のモンスターの「ティラ之助」で、中等部時代に初めて召喚した巨大な卵を孵化させた。同じく竜種を愛するクリス・ウェストランドとは、中等部時代からの付き合い。のちに何者かによってティラ之助と同化して凶暴化するが、エレナ・ギンバーライトの召喚術によって止められた。

マルクス・パールストン

オルティギア学院の中等部に通う2回生の男子。称号は見習い魔導師。クラスメートのアルト・ゴールドフィルトのことを一方的にライバル視している。長髪をポニーテールにまとめた、ポジティブで楽天的な性格の少年。四大公爵家の名家であるパールストン家の御曹司で、メイドのシャロル・イリデッセンスと共に行動している。家柄はいいものの魔法使いとしての能力や成績は低く、9教科が赤点で苦手なことばかりの残念なお坊ちゃま。その一方で成績の悪さを気にしている様子がなく、つねに明るく前向きに行動する。運動全般が苦手で魔法の才能もないが、情報通で生徒会などの事情にも詳しい。使い魔はツノにリボンを付けたカブトムシの「フランソワ」。

シャロル・イリデッセンス

オルティギア学院の中等部に通う2回生の女子。称号は見習い魔導師。パールストン家の優秀な従者であり、マルクス・パールストンのメイドとして、学院でも彼に付き従っている。メイド服にアレンジした制服を着用し、ヘッドドレスをしているおとなしく寡黙な少女。冷静な性格で、暴走しがちなマルクスや友人のリリア・クーデルフェイトのツッコミ役を務めることもある。つねに敬語で話し礼儀正しく謙虚だが、少々皮肉屋な面を見せることもある。マルクスの成績の悪さやお気楽さに呆れながらも、腐れ縁のような関係の彼のことは放っておけず、いつも面倒を見たりフォローさせられたりしている苦労人。成績優秀者の一人としてアルト・ゴールドフィルト、リリアと共に学園長に呼び出され、「妖精の花」を採取する特別試験に参加する。試験に乱入してモンスターに襲われたマルクスを助けるためにリタイア状態だったが、偶然にも妖精の花の入手に成功し、2回生の代表となった。

クリス・ウェストランド

オルティギア学院の高等部に通う女子。竜騎兵団の団長であり、生徒会の執行部役員を務める。軍帽と軍服を着用した鋭い目つきの少女で、軍人気質で誰に対しても容赦のない性格をしている。苛烈だが規律や約束事を守ることへのこだわりは強く、自分にも他人にも厳しい。竜騎兵団の設立者でもあり、魔法使いとしての実力も指折りクラスのゴールドスクエアで、王国空軍からスカウトを受けるほどの天才。竜騎兵団に所属しながら、アルト・ゴールドフィルトに敗れたレクス・フォワードを見放し、一方的に攻撃して彼を負傷させる。その後、入院したレクスを見て敵討ちを決意したアルトから決闘試合を申し込まれ、決闘場で彼と激闘を繰り広げる。使い魔は大きな翼を持つ巨竜のホールドウィンドで、制空権を確保したうえで上空から強力な連撃を放つ。これによってアルトたちを苦戦させるが、錬成したクリスタルを伝って上って来た彼にスキを突かれ、敗北する。当初は周囲の者を見下していたが、アルトに敗れたことで心を入れ替え、レクスにも謝罪。だが、レクスと和解したものの、アルトに敗北したことで生徒会での立場が不安定になってしまう。その後、何者かの実験で使い魔と合体して凶暴化したレクスの攻撃に巻き込まれて負傷する。中等部時代から天才的な竜種使いとして注目されていたが、その頃は明るく無邪気な性格で、初めて竜種の卵の召喚に成功したレクスに話しかけたのをきっかけに、彼と親しくなった。

オプシディアン

オルティギア学院の男性教師。魔法史を担当している。眼鏡をかけた温厚な性格の優しい青年で、女子生徒からも人気が高い。クリス・ウェストランドと決闘試合をしたアルト・ゴールドフィルトのことを心配していた。表向きは多くの生徒から慕われる生徒思いの先生だが、実は人間と使い魔を合体させたり凶暴化させたりする危険な研究に没頭しており、エマ・アーベラインをはじめとする生徒を利用した危険な人体実験を裏で行っている。自らの研究のためであれば人命の犠牲すら気にしない、卑劣で残虐なマッドサイエンティスト。ヴェルメイがただの人間ではないことを見抜いており、アルトの相談に乗るフリをしながら彼女について探っていた。高度な魔力を悪用していることを警告してきたヴェルメイに、狂気の魔術を凝縮化した魔法薬を仕込み、悪魔としての力を無理やり引き出して凶暴化させる。暴走したヴェルメイを意のままにあやつろうとしたが、アルトによって正気を取り戻した彼女に追い詰められて逆上し、自らも魔法薬を使用して使い魔と同化して暴走する。しかし、ヴェルメイとクリスの攻撃で逆転され、気を失う。オルティギア市警に逮捕され、実験の被害に遭って昏睡状態だった生徒たちも無事に救出された。式神を使用する謎の上級魔導師と裏でつながっていた。

エレナ・ギンバーライト

オルティギア学院の高等部に通う女子。生徒会長を務める。称号はゴールドスクエア。輝くようなプラチナブロンドの長髪を持つ、寡黙で冷淡な美少女。信仰心が厚く、正義と秩序を何よりも重視する冷徹さも秘めている。学院の最高機関である生徒会をまとめるだけでなく、歴代の生徒の中では、プラチナスクエアにもっとも近い優秀さを持つと噂されている。居合い抜きのような剣術が得意で長剣を腰に提げており、召喚術と組み合わせることで鉱物すらも軽々と斬り裂くことができる。いくつかの出来事から、ヴェルメイがふつうの人間ではないことを見抜いている。オプシディアンが起こした昏睡事件を探る中で、彼の共犯と思われる謎の魔法使いと交戦したが、実態はつかめなかった。昏睡事件解決後も、裏で暗躍する存在について調査を進めるためにアルト・ゴールドフィルトたちを招集する。

シンオウジ・リューガ

オルティギア学院の高等部に通う男子。生徒会の副会長を務める。称号はゴールドスクエア。黒髪短髪の眼鏡をかけた知的な青年で、貴族風にアレンジした制服を着用している。クールで冷静な性格で、個性的な生徒会メンバーのまとめ役を担う。学院内で頻発している不審な昏睡事件について、ジェシカ・ジュヴァルツの依頼を受け調査を進める。

アラン

オルティギア学院の高等部に通う男子。生徒会の執行部役員を務める。称号はゴールドスクエア。動物の首輪のようなチョーカーを巻いた明るく陽気な青年で、制服はラフに着こなしている。すべての動物をこよなく愛し、また動物からも愛されている存在。シンオウジ・リューガと共に、アルト・ゴールドフィルトの決闘試合を観戦していた。使い魔はケルベロスで、過去にクリス・ウェストランドとも戦ったことがある。

ジェシカ・ジュヴァルツ

オルティギア学院の高等部に通う女子。生徒会の決闘委員長を務める。称号はゴールドスクエア。貴族のような佇(たたず)まいで、高貴で中性的な容姿を持つ。誰よりもまじめに執務に取り組み、学院内で起こる事件の解決にも率先して動いている。生徒会長のエレナ・ギンバーライトに心酔し絶対的な忠誠を誓っており、彼女のことは「慈悲深いお方」と評している。つねにエレナの憂いを晴らすことを最優先しており、狂信的とも呼べる忠誠心の強さは、シンオウジ・リューガから「会長狂い」と評されるほど。

エマ・アーベライン

オルティギア学院の高等部に通う女子。称号はシルバースクエア。氷や冷気をあやつる氷結魔法を得意とする。オプシディアンに思いを寄せているがその恋心を利用され、ほかの生徒と共に危険な実験に巻き込まれてしまう。その後は女子寮の自室で氷漬けの状態で発見され、昏睡状態になっていた。オプシディアンが逮捕されたあとは、無事に昏睡状態から目覚めた。

集団・組織

生徒会 (せいとかい)

オルティギア学院の生徒会。学院に七人しかいない上級魔導師「ゴールドスクエア」のうち五人によって構成されている。各委員会や団体の代表が集結した学院の最高機関であり、教師でもうかつに口を出せない。エレナ・ギンバーライトが生徒会長を務める。

場所

オルティギア学院 (おるてぃぎあがくいん)

アルト・ゴールドフィルトとリリア・クーデルフェイトが通っている王立魔法学校。生徒の大半は下級魔法使いの「見習い魔導師」だが、上級生の中には「ブロンズスクエア(初級魔導師)」や「シルバースクエア(中級魔導師)」の称号を持つ者もいる。希少な「ゴールドスクエア(上級魔導師)」は学院内に七人しかおらず、そのうち五人は最高機関である生徒会に所属し、学院全体を仕切っている。大半の生徒にとっては4回生への進級に必要なブロンズスクエアの称号を取るのも大変で、達成できずに夢半ばで退学する者も多い。主に使い魔を召喚するための召喚術や魔法の歴史などを学んでおり、魔法や使い魔に関するさまざまな学則が定められている。1回生が2回生に進級するためには、召喚術を完成させて自分の使い魔を召喚・登録しなければならない。基本的な理念の一つとして「生徒は使い魔と共にあれ」があり、生徒たちは授業中でも使い魔と行動を共にしている。

その他キーワード

決闘試合 (けっとうじあい)

オルティギア学院の生徒間で生じたトラブルや軋轢などを解決することを目的とした、生徒同士の試合。厳正な決闘試合をもって遺恨なき解決をすることが、学則で定められている。試合では魔法や魔法薬の使用、使い魔との共闘なども認められている。

悪魔の封印 (あくまのふういん)

厄災を振りまく悪魔を半永久的に拘束している封印のこと。魔導書に封じられていたヴェルメイにもかけられていた。かつて人類を脅かした悪魔たちは上級魔導師たちによって祓われたため、一般的には悪魔の脅威は世界から去ったとされている。しかしヴェルメイ以外にも強力な悪魔は複数存在し、現在でも世界中の奥深くではこれらの悪魔たちが封印されたままになっている。悪魔の封印は国家機密クラスであり、凶悪な悪魔たちが世に放たれることがないよう、強力な結界や魔法陣を何百層も重ねることで厳重に封じられている。

プラチナスクエア

上級魔導師の「ゴールドスクエア」の中でも、王室から特別な権限や名誉を与えられている最高級の魔法使いの称号。あらゆる魔法を極め魔法界において多大な貢献をした偉大な魔法使いだが、その人数は極めて少なく希少な存在とされる。別名は「魔導を極めし者」。ただし大半の魔法使いにとってはシルバースクエアですら取得が難しいため、若い魔法使いたちが通うオルティギア学院の中には、プラチナスクエアの称号を持つ者は存在しない。現時点でもっともプラチナスクエアに近い生徒は、エレナ・ギンバーライトだけといわれている。

クレジット

原作

天那 光汰

書誌情報

金装のヴェルメイユ ~崖っぷち魔術師は最強の厄災と魔法世界を突き進む~ 9巻 スクウェア・エニックス〈ガンガンコミックス〉

第6巻

(2022-06-10発行、 978-4757579590)

第7巻

(2023-04-12発行、 978-4757585195)

第8巻

(2024-02-09発行、 978-4757590472)

第9巻

(2024-11-12発行、 978-4757595118)

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