概要・あらすじ
自転車乗りを極端に嫌う自動車至上主義の青年丸子一典が、ロードレーサーで女子高生な織田輪と接触事故に遭遇。謝罪に向かった丸子一典は、織田輪の母親織田陽子の策略に乗せられて、自転車に乗ることに。おまけに免許不携帯で1年間の免許取り消しになり、移動手段は自転車しかなくなってしまう。嫌々乗り出した自転車だったが、次第に丸子一典は自転車の魅力に魅入られていく。
登場人物・キャラクター
丸子 一典 (まりこ かずのり)
イベント運営会社社員の28歳。極度の自転車乗り嫌い。高校時代から因縁のある警察官糀谷により、免許取り消しにされてしまう。接触事故で偶然知り合った女子高生織田輪の母親織田陽子に乗せられたことも相まって、知らぬ間に自転車乗りに。高校時代は水泳部に所属。
織田 輪
大田原高校3年生の17歳。博多弁をしゃべる。自転車乗りだが方向音痴。勝負事は嫌いで基本楽しいことが好き。自転車は足を回して進むものならなんでも良い。小学校時代にパンクしたところを丸子一典に助けられたことがあった。
織田 陽子 (おだ ようこ)
織田輪の母親。自転車に詳しいラーメン屋「輪」の女将。丸子一典を強引に自転車乗りの世界へ導いた張本人。なかなか自転車が楽しいと認めない丸子一典に、等々力潤との自転車レースをけしかけて、どっぷりと首まで自転車づけにしてしまった。
織田 栄 (おだ ひさし)
織田輪の父親。ラーメン屋「輪」の店長。一見するとプロレスラーと見紛うほどの巨漢。プロレスのレフェリーが本業。
東 均 (ひがし ひとし)
丸子一典の友人。通称「ヒガシ」。老松とのスタンディング・スティル勝負に勝利。小太りな見た目と違って、仲間内では一番のスポーツ万能。進学塾の先生を生業としている。
門真 洋一 (かどま よういち)
丸子一典の友人。通称「ドマチ」。周りに影響されやすく、すぐに自転車を購入した。織田輪の告白し、見事玉砕した。市内大手スーパーカドマートの御曹司。
江端 宗弘 (えばた むねひろ)
丸子一典の友人。通称「クマ」。製菓工場のラインの設計保守が仕事。
若江 南 (わかえ みなみ)
丸子一典の友人。通称「ワカ」。東均の彼女。背が小さいため、自分に合う現行サイズのロードがない。コンビニでバイトをしている。
杏 真理子 (からもも まりこ)
門真洋一たちとの合コン帰りに丸子一典の自動車に同乗、免許取り消しの原因を作った。通称「モモ」。高校時代はテニス部でオニモモ部長と恐れられていた。丸子一典に好意を寄せている。
丸子 三夢 (まるこ みむ)
丸子一典の妹。一典と同じアパートに住む。通称ミム。かつてリトルリーグで等々力潤と試合したことがある。丸子一典と等々力潤の自転車レースを目の当たりにして、ロードバイクに興味を持つ。信用金庫の総務部に勤めている。
等々力 潤 (とどろき じゅん)
25歳。ロードレーサー。丸子一典とひと悶着を起こし、自転車レースをすることになった。通称「トドロー」。実家が花屋で、そこで働いているため、手の汚れは厳禁。自転車整備はショップに依頼している。
小月 優 (おづき ゆう)
丸子一典と三ツ渕進の中学時代のクラスメイト。彼女との交際をかけた自転車レースが丸子一典の自転車乗り嫌いの原因となった。
老松 (おいまつ)
通称「オイちゃん」。丸子一典に650Cのフレームを調達するなど、自転車の造詣が深い。本人曰く廃品回収業みたいなものが仕事。
桧山 周作 (ひやま しゅうさく)
サイクルショップの店主の甥っ子。そのショップの自転車チームのリーダー。王様体質で等々力潤とはそりが合わない。丸子一典とトラブルになり、間接的にレースで勝敗を決することとなる。
中日向 (なかひなた)
織田輪の小学校時代のクラスメイト。毎年福岡から自転車でやって来て、店を手伝っている。
三ツ渕 進 (みつぶち しん)
丸子一典の中学時代のクラスメイト。丸子一典の自転車嫌いの原因となった人物。フランスに渡り、プロのロードレーサーとして帰国した。