まどからマドカちゃん

まどからマドカちゃん

アパートに通りがかったサラリーマンの「小田圭一」と、窓から顔をのぞかせ、室内から様々なもてなしをしたり、突飛な行動をする謎の女性「マドカちゃん」との変わったコミュニケーションを描いたショートコメディ。基本、マドカちゃんは吹き出しではしゃべらず、小田がマドカちゃんの心情を察して解説したり、ツッコミを入れたりして話が展開していく。1話8ページほどのショートストーリーで、マドカちゃんの奇想天外な行動に振り回される小田の様子をコミカルに描く。「週刊モーニング」2017年16号から連載中の作品で、「モーニング・ツー」にも出張連載していた。第5回モーツー×ITAN即日新人賞受賞作。

正式名称
まどからマドカちゃん
ふりがな
まどからまどかちゃん
作者
ジャンル
ギャグ・コメディ
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あらすじ

第1話

小田圭一はアパートの軒先で雨宿りをしていた。すると突然、アパートの部屋の窓が勢いよく開き、無防備な格好の女性がタバコに火をつけた。目の前の小田に気づくと、すぐに窓もカーテンも閉めてしまう。ところが窓には「しばらくお待ちください。マドカより」と書かれた貼り紙が。その行為に戸惑っていると、しばらくして寿司屋の調理服に着替え、鉢巻きをした女性・マドカちゃんが、寿司屋のカウンターとネタを用意して、再び窓から顔出した。状況を悟った小田は仕方なくマグロを注文。見ず知らずの女性が握った寿司を恐る恐る口に運ぶのだった。

第2話

駅から家に帰る途中、会社からの電話で、明日の休日出勤を言い渡される小田圭一。重い足取りでマドカちゃんの住むアパート前を通ろうとすると、そこには着物姿で右肩を出し、サイコロとツボを持った女賭博師姿のマドカちゃんがいた。状況から察するに、マドカちゃんから丁半博打をしようと誘われているようだが、ルールも、賭博は違法であることも、よく知らないマドカちゃんなのだった。

第3話

風邪をひいてしまったが、今日中に終わらせなければいけない仕事があり、フラフラになりながら会社へ向かう小田圭一。その様子を見たマドカちゃんは、仕事に行こうとしている小田を強引に引き留める。素早くナース服に着替え、マドカ医院を臨時開業する。血圧を測り、聴診器をあて、喉の調子を確認。体温計がないため、おでこに手をあてて熱を測ると、マドカちゃんは青ざめた表情で、部屋の奥へ駆けこんでしまう。

第4話

紫陽花の咲く季節。またマドカちゃんの住むアパートの軒先で雨宿りさせてもらう小田圭一。お茶をふるまってもらうことになったが、マドカちゃんは着物を着て、茶道具まで用意している。ここまで和の雰囲気なら、抹茶でも入れてくれるのかと推測する小田。しかし、出されたお菓子はティラミスで、茶釜ではなくポットでお湯を沸かしている。小田は何茶が出てくるのか、まったく予想ができないのであった。

登場人物・キャラクター

小田 圭一 (おだ けいいち)

四角いメガネをかけたサラリーマン。どちらかというとモテそうもない、ごく普通の真面目な青年。雨宿りのため、アパートの軒先を借りたときに、マドカちゃんと出会う。察しがよく、奇抜な行動をするマドカちゃんにツッコミを入れたり、マドカちゃんの代弁をする役目をしている。通勤前なのに、マドカちゃんに引き留められると、つい付き合ってしまう。 人が良いためか、気が弱いためか、よく休日出勤を頼まれる。世話焼きの母親がいる。母親との電話では関西弁で話す。

際野 マドカ (きわの まどか)

アパートの窓からしか登場しない謎の女性。肩までの黒髪ストレートで、前髪はななめに下ろしている。細身だが、胸が大きくグラマーで、可愛らしい女性。いつも窓を勢いよく開閉する。吹き出しでは話さず、ジェスチャーで小田圭一と会話する。通常はTシャツのみの無防備な格好をしているが、突然、寿司職人になったり、ナース服や着物を着たりと、毎回違う何かに変身する。 ドジなところもあるが、驚くような特技や能力をたくさん持っている。その特技を披露するとき、得意げに鼻の下を人差し指でこするのが癖。小田にさまざまなもてなしをするが、少々強引。お酒に弱く、顔にかかっただけで酔ってしまう。

場所

マドカちゃんの住むアパート

マドカちゃんの暮らすアパート。マドカちゃんは通り沿いの1階に住んでいる。基本、マドカちゃんはこの部屋から出ない。中の広さがどのくらいあるのかは不明だが、寿司屋になったり、ショットバーになったり、釣り堀にもなる謎の空間。

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