あらすじ
第1巻
増えすぎた人類を宇宙に移民させてから半世紀以上が経った、宇宙世紀0079年。宇宙戦争真っ最中の時代、地球連邦軍の宇宙戦艦ホワイトベースに搭乗するクルーたちは、日々の任務や過酷な戦いの中で必死に生きていた。そんなクルーたちが一時でも戦場を忘れ、平和な時間を過ごすための寮として木馬荘が建てられ、クルーたちはプライベートの時間を木馬荘で過ごすようになっていた。ホワイトベースの艦長を務めるブライト・ノアも勤務時間以外は木馬荘で暮らしているが、彼は管理人のセイラ・マスをはじめとする個性的な部下たちに振り回される日々を送っていた。そんなある日、ブライトはセイラが今月の家賃を滞納する住人に悩んでいる事を知る。セイラを困らせる者は許さないと、怒りながら次々と住人たちの部屋を訪ねたブライトは、滞納しているのがアムロ・レイである事を知るが、アムロは部屋にこもったまま反抗していた。そんな中、アムロを甘やかしているフラウ・ボゥが代わりに家賃を払った事で問題は解決。アムロの家賃をセイラに渡したブライトは、お礼として二人で食事をしようと誘われる。ブライトはセイラへのさまざまな期待に胸を躍らせながら、夕食作りを始めるのだった。
第2巻
ブライト・ノアがいつものように木馬荘の外にある共同洗濯機で服を洗濯しようとしたところ、洗濯機の底にはセイラ・マスのブラジャーが残されていた。それにとまどったブライトはブラジャーを穏便に返すべく、その場に居たカイ・シデンたちを自室に集めて緊急作戦会議を始める。ハヤト・コバヤシの提案により、セイラの部屋の前にこっそりブラジャーを置く事に決まったが、緊張しながら部屋に向かうブライトをからかおうとしたカイたちに邪魔され、セイラに不審に思われた事で作戦は失敗してしまう。その後、ブライトは一人でセイラの部屋に忍び込んで、干してある洗濯物にまぎれさせてこっそり返そうとするも、着替え中のセイラに遭遇してまたも失敗。さらにセイラは下着泥棒が現れたとカンちがいして捕まえようと意気込み、予想外の事態に発展してしまう。そんな中、ランバ・ラルは備品の買い出しで木馬荘の近くにある店に来ていたが、彼は店内でセイラの姿を見かける。ラルに「アルテイシアお嬢様」と声を掛けられたセイラだったが、彼女は人違いだと言いながらその場を去ってしまう。その夜、セイラを心配したラルは彼女に会うために木馬荘を訪れる。
第3巻
宇宙での長く過酷な航海を続けるクルーたちが、月日の感覚を奪われないようにと、宇宙戦艦ホワイトベースには週に一度のスペシャルデーが設けられている。それは食堂の夕食メニューにカレーライスが出される、毎週金曜日の「カレーの日」だった。カレーが大好きなクルーたちは金曜日を楽しみにしており、それはアムロ・レイも例外ではなかった。夕食を楽しみにしながら任務に励むブライト・ノアたちだったが、食堂のカレー粉が切れてしまった事で、メニューがカレーではなく塩ラーメンに急きょ変更された。クルーたちはカレーを食べられない事にショックを受け、特にカレーへの強いこだわりを持つアムロはその場を飛び出してしまう。さらに次の日、カレーを食べられなかったクルーたちは調子が出ず、生活リズムが狂って仕事で失敗を繰り返し、アムロに至っては拗ねてストライキを起こしていた。見かねたブライトは買い出しをしてから木馬荘に戻り、部下たちの生活リズムを取り戻すためにカレーを作ってみんなに振る舞おうとする。そして、ブライトと同じ考えを持つセイラ・マスとミライ・ヤシマも、カレー作りに参加するのだった。
第4巻
地球連邦軍の秘密基地「ジャブロー」に到着した宇宙戦艦ホワイトベースは、修理のために1週間ほどジャブローに滞在する事となった。マチルダ中尉の提案で、ブライト・ノアたちは休暇も兼ねてジャブローを観光し、マチルダが用意してくれたジャングル奥の温泉旅館に宿泊する事になる。温泉をまったりと楽しむブライトであったが、カイ・シデンたちはセイラ・マスたちがいる女湯を覗こうと企んでいた。慌ててカイたちを叱るが、セイラやミライ・ヤシマでスケベな妄想をしたブライトはのぼせて倒れてしまう。その後、モビルスーツの操縦について語るカイたちの会話を聞いて興味を持ったブライトは、その場にいるパイロットたちを集めて彼らの貴重な会話に入ろうとする。そんな中、突然女湯から悲鳴が聞こえるが、同時にブライトたちはアムロ・レイが温泉に入っていない事に気づく。実はアムロは数時間前からブライトたちとはぐれ、宿に行けずに一人でジャングルをさまよっていたのである。池に落ちたアムロは、海草まみれになっていたところをジオン軍の潜水艦に発見され、河童とカンちがいされてしまう。慌てて逃げ出したアムロは、光を辿ってある場所にたどり着く。
登場人物・キャラクター
ブライト・ノア
宇宙戦艦ホワイトベースの艦長をしている青年。木馬荘の住人で、1号室に住んでいる。黒髪の短髪で、プライベートでは白いタンクトップとスウェットパンツを愛用している。ふだんは天然パーマをオールバックにしているが癖毛が強く、ストレートパーマをあててもすぐに戻ってしまう。19歳の若さでホワイトベースの艦長を任されるが、上司はもちろん個性的な部下たちにいつも振り回されている苦労人で、仕事でもプライベートでも中間管理職ならではの気苦労が絶えない。最近は年齢の割に老けて見られる事や、小便の切れが悪い事にも悩んでいる。木馬荘では、戦争や任務から離れた平和な時間と青春を謳歌しながら、身近な女性に悶々としたりスケベな妄想をしたりする日々を送っている。セイラ・マスに片思いしつつも、ミライ・ヤシマの事も気になっている。引きこもりがちなアムロ・レイをはじめ、部下たちのプライベートな悩みや体調にも気配りを欠かさない。当初は携帯電話を持たず、任務中にスペフォをいじる部下たちを叱っていたが、没収したスペフォを触るうちに気に入り、ミライからゆずり受けたヤシマ重工製のスペフォを持つようになる。部下に対して厳しく怒りっぽいが、アムロよりも薄給なカイ・シデンたちを気遣って焼肉をおごるなど、優しく部下思いな一面もある。
セイラ・マス
宇宙戦艦ホワイトベースのクルーの女性。木馬荘の管理人でもある。年齢は17歳で、金髪のボブヘアにしている。ホワイトベースでは医療スタッフの補助やオペレーターを務める。「あなたならできる」が口癖。仕事でも私生活でもブライト・ノアを気にかけ、公私共に支えている。一方で、下着同然の姿でブライトの部屋に入るなど、無防備で天然なところもある。管理人の特権として、ほかの住人とは異なる唯一の風呂付き部屋に住んでおり、給料にも管理人手当てが支給されている。また、木馬荘のすべての部屋の合い鍵を所持しており、住人の部屋にいきなり入るなど少々デリカシーに欠けた行動で、ブライトを驚かせたり困らせたりする事もある。優秀でブライトからの信頼も厚いが、ミステリアスで思わせぶりな言動で男性をまどわす小悪魔のような一面も持つ。友人のミライ・ヤシマとは仲がいいが、時々対抗心を燃やし合っている。趣味は医学の勉強をする事。本名は「アルテイシア・ソム・ダイクン」で、ジオン公国首相だったジオン・ズム・ダイクンの娘だが、訳あって本名や身分をブライトたちに隠している。ふだんは明るい性格だが、幼少期に両親を早くから亡くし、兄と共に親戚の家を転々とした暗い過去を持ち、昔の話になると感傷的になる。
ミライ・ヤシマ
宇宙戦艦ホワイトベースの操舵手を務める女性。木馬荘の住人で、840号室に住んでいる。茶髪のセミロングヘアにしている。名家ヤシマ家の令嬢であり、大企業「ヤシマ重工」社長のシュウ・ヤシマを父親に持つ。18歳の若さでブライト・ノアの代理を務めた事があり、補佐官として彼を支え、信頼されている。「ホワイトベースのお母さん」と呼ばれるほどのつつましく優しいオーラがあり、温和で面倒見もいい事から、クルーたちの人気も高い。その一方で、派手な水着を平然と着こなす大胆さや大人っぽさから、ブライトが信頼を寄せると同時に、気になっている女性の一人。友人のセイラ・マスとは仲がいいが、時々対抗心を燃やし合っている。ブライト以外にも複数の男性から思いを寄せられている。育ちのいい優秀なエリートである一方で、家庭的で庶民的なところもある。家事や裁縫も得意で、よくクルーたちの服を繕っている。
カイ・シデン
宇宙戦艦ホワイトベースのクルーの少年。木馬荘の住人で、108号室に住んでいる。青みのかかった灰色の髪に三白眼で、眉毛は薄め。年齢は17歳で、おちゃらけた性格のムードメーカーながら、現実主義者で皮肉屋な一面もある。元は民間人の不良少年であったが、機械の扱いが得意で大型特殊車両免許を複数持ち、これらの特技を生かしてガンキャノンやガンタンクのパイロットを務めている。また、鋭い洞察力とカンのよさからブライト・ノアにも評価されている。プライベートではカメラを趣味としており、ブライトからは盗撮をしているのではないかと疑われていた。女性の水着姿などの写真も積極的に撮っているため、ブライトたちから焼き増しを頼まれている。ブライトからは「バカキャノン」のあだ名で呼ばれる事がある。
ハヤト・コバヤシ
宇宙戦艦ホワイトベースのクルーの小柄な少年。木馬荘の住人で、109号室に住んでいる。おとなしく純情な性格をしている。ガンタンクのパイロットを務めており、ガンタンクの悪口を言われると怒ったり拗ねたりする。低い身長がコンプレックスで、プライベートではあらゆる方法を試して身長を伸ばす努力をしている。フラウ・ボゥに片思いしており、引きこもりがちなアムロ・レイを気にかける彼女を心配している。恋敵というだけでなくパイロットとしても自分より優れているアムロに対して、嫉妬心やコンプレックスを抱いている。一見気弱に見えるが柔道を嗜み、大柄な相手も軽々と投げ飛ばす事ができる。ブライトからは「バカタンク」のあだ名で呼ばれる事がある。
リュウ・ホセイ
宇宙戦艦ホワイトベースのクルーの太った青年。木馬荘の住人で、110号室に住んでいる。親友のブライト・ノアとは士官学校時代からの付き合いで、アムロ・レイのよき相談相手でもある。女性への興味は強いが、軍隊の事ばかりでほかの趣味を持たず、女性について知らずに生きてきたため、女性の水着姿も見た事がない。このため、合コンやプールなど女性と絡むイベントには、とまどいながらも積極的に参加している。「女の子の気持ちを知るにはまず女の子になるべきだ」という理由で、ぬいぐるみなどが置かれた乙女チックでファンシーな部屋に住んでおり、化粧水やパックなどのスキンケアにも力を入れている。また、女性を知ろうとするあまり、自ら女物の水着を着用して、海やプールで不審者扱いされる事がある。これらの行為を繰り返すうちに女性そのものになろうと考え、すっかり女装癖が板に付いている。ブライトからは「バカタンク」のあだ名で呼ばれる事がある。
アムロ・レイ
宇宙戦艦ホワイトベースのクルーの少年。木馬荘の住人で、ガンダムを乗りこなせる数少ないパイロット。プライベートではほとんど部屋に引きこもっているため、部屋を出る時は顔や上半身が隠された状態で登場する。繊細で少々根暗な性格で、ちょっとした出来事でも傷ついたり反発する事が多く、特に上司のブライト・ノアには反抗的。ブライトからは「最高のニュータイプにして最低の問題児」と評されており、うぬぼれがちで協調性のない人間性が問題視され、彼を苦悩させている。しかし「撃墜王」や「白い悪魔」の異名で恐れられるほどに優れたパイロットであるために地球連邦軍からの評価は高く、ブライトよりも高給。ブライトの部屋の真向かいにある78号室に住んでいるが、「シャトルで帰るのが面倒だから」という理由でガンダムに乗って出勤、退勤する事があり、時々木馬荘の壁などを壊している。一方で、上司に反抗的な女性に対しては純情なところがあり、特に片思いしているマチルダ中尉の事になると、珍しく部屋を出たり暴走したりする事もある。フラウ・ボゥを中心に周囲の女性から特別扱いされたり甘やかされたりしているため、ブライトやハヤト・コバヤシなどから嫉妬される事もある。好きな食べ物はとんこつラーメンとカレーライスで、嫌いな食べ物はピーマンとニンジン。
ハロ
木馬荘で飼われている小型球形ペットロボット。庭の犬小屋に住んでいる。時には住人たちの話し相手としても親しまれている、木馬荘のマスコット的な存在。録画機能やプロジェクター機能も持つ。
フラウ・ボゥ
宇宙戦艦ホワイトベースのクルーを務める、元民間人の女性。アムロ・レイとは幼なじみで、幼少期から彼の世話を焼いて来た。現在でも引きこもりがちで繊細な彼の事を気にかけており、よく木馬荘を訪れては食事を持って行ったり家賃を代わりに払ったりなど、かなり甘やかしている。料理が得意で、サンドイッチをはじめとする手料理はブライト・ノアたちからも好評。アルバイトに力を入れており、ブライトの事は「店長」と呼んでいる。貧乳な事にコンプレックスを抱いている。
マチルダ中尉 (まちるだちゅうい)
地球連邦軍ミデア補給部隊の隊長を務める女性。階級は中尉。宇宙戦艦ホワイトベースへ多くの物資を届けてクルーを支えた事からブライト・ノアにとっても恩人であり、多くの男性のあこがれの的。アムロ・レイにとっては初恋の相手でもある。クルーの身体測定やインタビューなどのために、時々木馬荘を訪れている。上司のウッディ大尉と交際中で、一年戦争の終結後に結婚予定。
キャスバル兄さん (きゃすばるにいさん)
高貴な雰囲気を漂わせた金髪の男性。目元を仮面で隠し赤い服を愛用している。セイラ・マスの兄で、離れて暮らしている妹のセイラを心配して何度も電話をかけるなどシスコンな一面があるが、彼女が宇宙戦艦ホワイトベースに搭乗している事は知らない。セイラのスペフォを没収したブライト・ノアと知り合って意気投合し、時々彼とSNSや電話で交流したり、相談相手になったりしている。プレゼントとして大量の金塊を贈るなど、非常に謎の多い人物。その正体はジオン軍に所属するエースパイロット「シャア・アズナブル」。セイラと口裏を合わせ、表向きは郵便局員をしている事になっており、ブライトたちには正体を隠し続けている。
ランバ・ラル
ジオン軍の士官をしている中年男性。階級は大尉で、一年戦争以前から戦場を駆けていた職業軍人。父親のジンバ・ラルを通して幼少期のセイラ・マスとは面識があり、彼女を本名で呼んでいる。妻のハモン・クラウレとの夫婦仲は良好で、プライベートではバカップルのようにいちゃいちゃと接している。木馬荘の近くに買い出しに訪れた際に偶然遭遇したセイラに声を掛けるが、身分と本名を隠している彼女からは人違いだとはぐらかされた。これ以降もセイラを心配して彼女に会おうと木馬荘を訪れたり、偶然彼女と遭遇するたびに声を掛けたりしている。ふだんはまじめ性格で酒好き。また、標語も大好き。
カマリア
アムロ・レイの母親。争いを好まぬ息子のアムロが危険な戦場に駆り出されている事を心配しているが、彼に対しては過保護気味でかなり甘やかしている。一見優しく息子思いの女性だが、かなりしたたかで、夏休み中に帰省するものの早々に部屋に引きこもったアムロを甘やかし、連れ戻そうと訪れたブライト・ノアには冷たく対応する。さらに、木馬荘に戻ろうとしないアムロのわがままな要求を、ブライトに押し通した。
オムル・ハング
宇宙戦艦ホワイトベースのクルーの青年。木馬荘の住人で、黒髪のアフロヘアにしている。雑務もこなすメカニックとして、ホワイトベースを支えている。セイラ・マスにあこがれている。
ジョブ・ジョン
宇宙戦艦ホワイトベースのクルーの青年。木馬荘の住人で、金髪を短髪にしている。ホワイトベースには予備パイロットとして搭乗していたが、ガンタンクの予備パイロットや砲撃手としても活躍している。また、モビルスーツ整備やエンジン調整などの分野で、メカニックとしてもホワイトベースを支えている。
マーカー・クラン
宇宙戦艦ホワイトベースのクルーの少年。木馬荘の住人。黒髪短髪で、目が小さく素朴な見た目をしている。後輩のオスカ・ダブリンと共に、正規オペレーターとしてホワイトベースを支える。任務中は上のシートからほかのクルーたちを見下ろしている事が多いため、ブライト・ノアの10円ハゲを発見した事がある。
オスカ・ダブリン
宇宙戦艦ホワイトベースのクルーの少年。木馬荘の住人。茶髪の短髪で、メガネをかけている。先輩のマーカー・クランと共に、正規オペレーターとしてホワイトベースを支える。
レビル将軍 (れびるしょうぐん)
地球連邦軍総司令官を務める男性。白いひげを生やした温厚な老人で、階級は大将。ブライト・ノアの上司で、ブライトを評価して大きな期待を寄せている一方で、無茶な指令を出して彼を苦悩させる事もある。大の標語好きで、毎年標語コンテストを開催している。
タムラ料理長 (たむらりょうりちょう)
宇宙戦艦ホワイトベースの食堂の料理長を務める中年男性。裏方としてクルーたちを支えている。焼肉の味付けを聞かれた時に塩を連呼するなど、焼肉からラーメンまで料理の塩味に強いこだわりを持っている。
ララァ・スン
ブライト・ノアがバス停で遭遇した謎の少女。インドからブライトたちの住むコロニーにやって来た。年齢は17歳で、浅黒い肌で黒髪を大きなおだんご状にまとめ、ワンピースを着用している。美しいものやかわいいものが大好き。ブライトに連れられて木馬荘を訪れた際に歓迎されるが、夜になるとアムロ・レイと意識を共鳴させて謎の交信を交わしていた。
ハモン・クラウレ
クラブ「EDEN」でブライト・ノアが遭遇した歌姫の女性。ランバ・ラルの妻で、夫婦仲も良好だが、何かとほかの男性を誘惑してラルの嫉妬を誘おうとする。
チェーミン
宇宙戦艦ホワイトベースに捨てられていた赤ん坊。ブライト・ノアのキャプテンシートに置き去りにされていたため、彼が引き取って「チェーミン」と名付け、しばらくは木馬荘で世話されていた。ブライトが女の子だとカンちがいしていたが実は男の子で、密航者の子供であった事が判明し、育児官のコーリンに引き取られた。
ミハル・ラトキエ
地球連邦軍ベルファスト基地の郊外に住む民間人の少女。カイ・シデンのガールフレンド。弟と妹を養うために焼き肉屋「ビッグトレー」でアルバイトをしており、時々木馬荘にも遊びに来ている。
集団・組織
ジオン軍 (じおんぐん)
ジオン公国の国軍。地球連邦軍と敵対して宣戦布告した事で、一年戦争と呼ばれる宇宙戦争に発展した。宇宙戦艦ホワイトベースともよく交戦しているが、強力なニュータイプであるアムロ・レイのガンダムには、いつも苦戦を強いられている。
場所
ホワイトベース
地球連邦軍のペガサス級強襲揚陸艦。艦長はブライト・ノアが務める。特異なフォルムから、ジオン軍には「木馬」のコードネームで呼ばれて警戒されている。ブライトを中心とする木馬荘の住人たちの職場であり、生活の場でもある。アムロ・レイの活躍を中心に数々の功績を上げており、クルーの大半が年端もいかない少年少女ばかりという事もあって、地球連邦軍の中でも注目や期待を集めている。艦内には食堂もあり、毎週金曜日のメニューはカレーライス。「戦時中だからこそ人間らしい文化を忘れないように」と願うレビル将軍の方針により、年に一回の標語コンテストをはじめとする、いくつかのイベントが定期的に開催されている。のちにアムロの意向により、カフェ「スペースバックス」が作られた。
木馬荘 (もくばそう)
宇宙戦艦ホワイトベースのクルーたちが共同生活を送る寮。クルーたちが戦場を忘れて平和な時間を過ごせるように建てられた。セイラ・マスが管理人を務め、家賃なども管理している。外観や内装はふつうのアパートで、管理人のセイラの部屋を除き、風呂は共同となっている。裏庭には、アムロ・レイによって半私物化されたガンダムが鎮座している。
その他キーワード
スペフォ
宇宙世紀において主流となっている携帯電話で、正式名称は「スペースフォン」。見た目や機能などは通常のスマートフォンと同じで、通話だけでなく「スペースライン」などのSNSも楽しめる。宇宙戦艦ホワイトベースのクルーたちのあいだでも当り前のように持たれるようになり、任務中でもスペフォを手放さない部下を見かねたブライト・ノアによって一時没収された。しかし、部下のスペフォに触れたブライト自身も気に入り、自分のスペフォを持つようになった。