りとる・けいおす

りとる・けいおす

小学3年生のあきちゃん、うきっぺ、ゆーちゃんの日常をコミカルに描いたギャグ漫画。デフォルメされた絵柄と写実的な絵柄を使い分ける事によりギャグシーンのインパクトを高めている。下ネタやシュールなテイストのギャグも多く含まれている。「漫画アクション」に連載された。

正式名称
りとる・けいおす
ふりがな
りとる けいおす
作者
ジャンル
ギャグ・コメディ
関連商品
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あらすじ

第1巻

転校生としてクラスにやって来た小学3年生の少女ゆーちゃんは、クラスに馴染めず寂しい思いをしていた。その日の昼休みにクラスメイトのあきちゃんうきっぺがゆーちゃんに話し掛ける。すると突然、私が勝ったとあきちゃんが叫ぶ。あきちゃんとうきっぺは、ゆーちゃんに話し掛けたら何て答えるかで賭けをしていたのだ。そして、賭けに負けたうきっぺは罰ゲームとして手品を披露する。(第1話「人類史上最高のお友達」。ほか、16エピソード収録)

第2巻

ゆーちゃんは徒競走でクラス1位のタイムを出す。一方、運動の苦手なうきっぺは、徒競走を前にして憂鬱な面持ちを浮かべていた。すると、あきちゃんも運動が苦手だとうきっぺに同意する。そこでうきっぺはあきちゃんを誘い、いっしょにゴールしようと約束する。しかし、うきっぺはあきちゃんの想像以上に足が遅かった。そんな中、うきっぺと同じスピードで走るのが無理だと悟ったあきちゃんは、体裁を繕いながらも先にゴールする。あきちゃんは自分が足が速いのではと勘違いするが、先生からタイムを聞いてあまりの遅さに愕然とする。(第22話「りとる・らんなー」。ほか、17エピソード収録)

登場人物・キャラクター

あきちゃん

小学3年生の女子で、新聞部に所属している。本名は「飴村あきこ」。友人達からは「あきちゃん」と呼ばれている。茶髪をショートカットにしている。突然突拍子のない事を言い出したり、他人の言う事に流されやすいお馬鹿な性格。意地汚いところがあり、ほしい物があると商品を舌で舐めて、母親が買わざるを得ない状態にする。またレースゲームではハンドルを切る度にその方向に身体を動かしてしまう。 それで腰を痛めた事で、うきっぺからは交通事故を起こしそうだから免許は取らない方がいいと言われてしまう。

うきっぺ

小学3年生の女子で、あきちゃんのクラスメイト。友人達からは「うきっぺ」と呼ばれている。黒髪のショートヘア。友人にも敬語でしゃべるおとなしい性格ながら、お馬鹿な事ばかりしているあきちゃんを焚きつけ、さらに話をお馬鹿な方向に持って行く事がある。父親が大好きなファザコンという一面を持つ。家は代々続く和風建築の豪邸で、うきっぺいわく江戸時代の先祖が弱者から搾取して建てたとの事。

ゆーちゃん

小学3年生の女子で、あきちゃん達のクラスに新たに転入して来た。明るめのオレンジ色の髪をポニーテールにしている。普段は古着のオーバーオールを愛用している。何かと物を買ってしまう浪費家の姉と二人暮らしのため、貧乏な生活をしている。姉が夜勤の際は料理を担当している事もあり料理がうまい。転校初日にあきちゃんとうきっぺに話し掛けられた事がきっかけで、二人となかよくなった。 あきちゃんとうきっぺに比べると常識人。

ビッチちゃん

小学3年生の女子で、あきちゃんのクラスメイト。クラスでは「ビッチちゃん」と呼ばれている。ウェーブの掛かった金髪をツインテールにしている。目が非常に小さいが、厚化粧でごまかしている。クラスでは長野さんと仲がよく、いっしょにいる事が多い。好きな男子に対して長野さんがちょっかいを出した事が原因で、彼女と仲違いを起こした。

長野さん (ながのさん)

小学3年生の女子。あきちゃんのクラスメイトで、クラス委員長を務めている。本名は「長野杏奈」。友人達からは「長野さん」と呼ばれている。黒髪のロングヘアに整った顔立ちで、自分のかわいらしさを自覚しており、それを活かして男子を手玉に取っている。恰好いい男子には目がなく、イケメンであるビルくんや山上くんなどにアピールしている。 しかし、女性不信に陥っている山上くんの心は開く事はなく、彼からは雌豚の臭いがすると罵られる。

田中ちゃん (たなかちゃん)

小学3年生の女子で、あきちゃんのクラスメイト。本名は「田中りか」。クラスでは「田中ちゃん」と呼ばれている。長い髪をおさげに結っており、かわいらしい見た目をしている。おとなしそうに見えるが、性格はあまりよくない。クラスメイト達が喧嘩をしている時も仲裁する事なく、それを楽しんでいた。山上くんに手紙を送った際は、彼の複雑な家族関係を暴露していた。 それにより山上くんはしばらくのあいだ、女性不信に陥ってしまう。

ビルくん

小学3年生の男子で、あきちゃんのクラスメイト。癖のある金髪で、整った顔立ちをしている。いつも片言でしゃべり、日本語が書かれたTシャツを好んで着ている。「乳首」「肛門」など下ネタが書かれたTシャツばかりを着ており、それらを恰好いいと勘違いしている。勘がよく、オオキイブラザーがストーカー被害に遭っていた際はいち早くこれに気づいた。

山上くん (やまがみくん)

小学3年生の男子で、新聞部に所属している。新聞部では部員達をまとめる立場にある。黒髪の短髪で、爽やかな外見をしている。田中ちゃんから手紙をもらった際、自分が田中ちゃんの父親と愛人関係にあった母親とのあいだにできた子だと書かれていた事にショックを受け、しばらくのあいだ女性不信に陥った。その後、意気消沈した事で、新聞部をまとめる事ができなくなってしまう。 心配した新聞部の部長に励まされてからは、彼女に恋心を抱くようになる。

なでしこちゃん

小学3年生の女子で、新聞部に所属している。ボーイッシュな外見で、性格もサバサバとしている。またスキンシップが激しく、強引なところがある。あきちゃんの所持している全裸で愛を叫んだけものの映像版を見た際は、真っ赤な顔になりAVだと勘違いしていた。

めがね君 (めがねくん)

小学3年生の男子で、新聞部に所属している。出っ歯で坊主頭。眼鏡をかけているため頭がいいと見られがちだが、ゲームのし過ぎで視力が落ちているだけ。理屈っぽい性格で、新聞部での議論の際は否定的な立場を取る事が多い。新聞部のなでしこちゃんに対して苦手意識を抱いている。

新聞部の部長 (しんぶんぶのぶちょう)

小学生の女子で、新聞部では部長を務めている。ショートヘアで眼鏡をかけている。どうしようもない企画ばかりを持って来るあきちゃん達に対し、呆れている。企画を却下し続けた事から、あきちゃんとなでしこちゃんからは冷徹な人間だと認識されている。3年生がしょうもない企画ばかりを持って来る原因は、山上くんが新聞部をまとめきれていないせいだと知り、彼に発破を掛けて立ち直らせるきっかけを作った。 その後、山上くんからは好意を寄せられる事となった。

オオキイブラザー

大学生の青年で、年齢は19歳。ビルくんの兄で、2年前にアメリカから日本へとやって来た。癖のある金髪で、爽やかな外見をしている。片言でしゃべり、日本語の書かれたTシャツを好んで着ている。ビルくんの頼みを断り切れなかった事から「全裸で愛を叫んだけものの映像版」で主役を務める事となった。その撮影では終始街中で全裸となっている。 さらに撮影で股間を強打し続けた事から、不能になりかけた。

うきっぺの父親 (うきっぺのちちおや)

うきっぺの父親で、本名は「宇喜多秀雄」。禿頭ながら、渋い見た目をしている。東都大学文学部の教授を務めている。日本におけるオカルト研究の第一人者でもあり、うきっぺの父親本人は、文学部ではなくオカルト学部の教授だと名乗っている。「猫になりきれる道具」を作った際は、あきちゃん達に実験台になってもらった。

POO太郎 (ぷーたろう)

ファッションブランド「POOPOP」のオリジナルキャラクター。うんこに手足が生えたかのような見た目をしている。裏には、「ボクはチョコソフトクリーム」とのメッセージが記載されている。「POOPOP」好きの長野さんやビッチちゃんも、このキャラクターに関しては否定的な態度を示している。

ヨーセーさん

あきちゃんが学校のゴミ捨て場の近くで捕まえた生物。30~40センチくらい体長で人間に似た姿をしており、背中からは羽が生えている。人間の言葉をしゃべるほか、自らを「ヨーセー」だと名乗っていた。あきちゃんに捕らえられた際は、離してくれたら5000円をあげるとあきちゃんに交渉を持ち掛けるなど、ある程度の知性を持っている。 結局、あきちゃんの手を嚙んで逃げ出したが、あきちゃん達に恨みを抱くようになった。その後、復讐をするために再びあきちゃん達の前に姿を現す。しかし、またもあきちゃんに捕らえられて解剖されかけるが、先生により助けられた。

その他キーワード

POOPOP (ぷーぽっぷ)

あきちゃんがあこがれているファッションブランド。このブランドから発売されているTシャツの多くは、「Fuck you」などの汚らしい言葉の英語が書かれている。長野さんやビッチちゃんもこのブランドの服を好んで着ているが、英語の意味にはまったく気がついていない。

ちょこコミ

あきちゃんが好んで買っている漫画雑誌で、正式名称は「月刊ちょこっとコミック」。ちょっとエッチな漫画が多数掲載されており、看板作品の「全裸で愛を叫んだけもの」ではつねに全裸の青年が主人公となっている。

全裸で愛を叫んだけものの映像版 (ぜんらであいをさけんだけもののえいぞうばん)

あきちゃんの誕生日プレゼントに、うきっぺ達が製作した映像作品。あきちゃんが好きな漫画作品「全裸で愛を叫んだけもの」を原作として作られている。「全裸で愛を叫んだけもの」の主役が金髪で外国人っぽい見た目をしているため、オオキイブラザーが主役に抜擢された。この作品での主役は全裸になる必要があったため、撮影は通行人の少ない時間帯を使って行われている。 もともとは予告編のみを製作する予定だったが、あきちゃんが想像以上に喜んだため、その後の製作が決定した。しかし、撮影ではオオキイブラザーの股間に強い負担がかかり、3話までを製作した時点でオオキイブラザーが不能になりかけたために、4話目で打ち切りとなった。撮影した映像はDVDに焼いて、あきちゃんにプレゼントされている。 その後、あきちゃんはこのDVDに焼かれた映像を新聞部のみんなに見せたが、なでしこちゃん達からはAVだと勘違いされた。さらにそれが問題となり、あきちゃんの母親が学校に呼び出される事態に発展している。

あきちゃんの人形① (あきちゃんのにんぎょういち)

うきっぺがあきちゃんをモデルに制作した人形。梨の形をした顔に、とぼけた表情が描かれている。うきっぺが学校のバザー用に制作して、あきちゃんの母親がバザーで買った。その後、あきちゃんはこの人形が自分をモデルにして制作されたと知らなかったが、うきっぺとゆーちゃんがあきちゃんの家に遊びにやって来た事で事実を知る。 あきちゃんはこの人形を気に入っておらず、自分に似ていると言われる事を嫌がっていた。

あきちゃんの人形② (あきちゃんのにんぎょうに)

あきちゃんお気に入りのテディベア。目が取れてしまった際、母親に修繕を依頼した。しかし、取れた目の代わりにサイズの合っていない目が取り付けられてしまう。あきちゃんの母親はこれに対して、オンリーワンの人形になってほしかったのだと苦しい言いわけをした。

猫になりきれる道具 (ねこになりきれるどうぐ)

うきっぺの父親が製作した道具。これを身につけると頭からは猫耳が、尻からは猫のしっぽが生えて来る。また嬉しいと喉を鳴らす。うきっぺの父親はこれを製作したのち、あきちゃん達に実験台となってくれるよう依頼した。この時、ゆーちゃんは感情が高ぶり過ぎた事で顔まで猫のようになり、しばらくのあいだは人間に戻る事ができなくなった。

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