概要・あらすじ
主人公、チベットが交際している彼女の中には緑色の生物「801ちゃん」が棲んでおり、「萌え」の対象を見つけると背中のファスナーを開けて本性キャラクター(精神性イメージを具現化したもの)が現れる。彼女の友達や、妹も「腐女子」の仲間。日々やおいに萌える、801ちゃんとの暮らしの中で腐女子の生態が次第に明らかになってゆく。
登場人物・キャラクター
チベット
『となりの801ちゃん』の主人公で、作者本人。801ちゃんの恋人。女性オタクの行動に振り回され、その経験をマンガにして公開している。当初は本人に隠れてマンガを描いてたが、発覚後に罰として自身をテーマにしたBL同人誌を作らされる。サラリーマン生活の後、退職して専業のマンガ家となる。801ちゃんとは同棲を経て結婚するが、式は挙げずに籍のみ入れた。 アニメファンで三国志ファン。ロリコン気味。
801ちゃん (やおいちゃん)
チベットの彼女。通常の人間型の姿の中に緑色の生物が棲んでおり、「萌え」の対象を見つけると背中のファスナーを開けて本性キャラクター(精神性イメージを具現化したもの)が現れる。入っているのは緑色で、額に「801」と描かれている1等身の生物。通常の姿は「擬体」とも言う。眼鏡好きでスーツフェチ。 クールビズの時期が終わると元気が出る。コミケデビューは中学生時代。やおい好きだが、百合も大丈夫。怒ると巨大化する。『機動戦士ガンダムSEED』やミュージカル『テニスの王子様』、『仮面ライダー電王』などその時々の流行作品にハマる。続編『となりの801ちゃん+』では男児を出産。
JUNEちゃん (じゅねちゃん)
801ちゃんの友達。BLちゃんとは違う。「情緒があるのがJUNE、即物的なのがBL」とのこと。
BLちゃん (びーえるちゃん)
801ちゃんの『機動戦士ガンダムSEED』ファン仲間。通称Tちゃん。BLオタクで暦女(歴史好きの女子)。本性キャラクター(精神性イメージを具現化したもの)はコウモリ状の羽を頭部に生やしている。彼氏ができたが、2次元の誘惑が強くて別れそう。
貴腐人さん (きふじんさん)
801ちゃんの会社の先輩。腐女子。猫好きで、「猫とBLがあればいい」と結婚もしていない。通称、猫先輩。本性キャラクター(精神性イメージを具現化したもの)は沢山の眼と触手を持つ生物。色々含蓄のある言葉を話す。
ひな
801ちゃんの妹。剣道部所属の中学生。体育会系の部活なのだが、同級の部員は皆『銀魂』ファンというオタクの巣窟。声優を志したり、パソコンを買ってもらってから小説を書き始めたりと、姉同様にオタクの道を邁進中。同人誌の趣味もかなり被っている様子。中に入っているのは鳥状の物体。スピンアウト作品『801式☆中学生日記 ～となりのひなちゃん～』の主人公でもある。
Jちゃん
801ちゃんのオタク仲間。ジャニーズオタク。本性キャラクター(精神性イメージを具現化したもの)は額に「J」と描かれ角が二本生えている。「J」ではなく「禁」または「禁忌」と書かれることも。
萌ちゃん (もえちゃん)
801ちゃんのオタク仲間。専業同人作家。アパートの大家さんに「マンガを描いて暮らしてる」と言ったせいで、近所からはジャンプ作家と勘違いされることに。
N江さん (えぬえさん)
宙出版の担当さん。801ちゃんが作者(チベ君)のBL同人誌を作ることを快諾する。
その他キーワード
BL (びーえる)
『となりの801ちゃん』に登場する用語。「BOYS LOVE」の略。男性同士の同性愛を描くジャンルのこと。1990年代中盤からJUNEに代わる呼称として広まり始めた。
腐女子 (ふじょし)
『となりの801ちゃん』に登場する用語。「婦女子」をもじった言葉で、男性同士の同性愛をテーマとした小説やマンガなどの創作物をこよなく愛する女性のこと。またはオタク女性全般のこと。さらに年齢やキャリアが上がると貴腐人と呼ばれる。
801 (やおい)
『となりの801ちゃん』に登場する用語。男性同士の同性愛を題材にしたマンガや小説、映像などの俗称。BLとほぼ同義。
JUNE (じゅね)
『となりの801ちゃん』に登場する用語。男性同性愛をテーマにした女性向けのコミック・小説誌。1978年に創刊されるが、現在は休刊。耽美系とも言われる。
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