イケメン執事が主人公の『メイちゃんの執事』スピンオフ
宮城理子の代表作『メイちゃんの執事』のスピンオフの一つで、続編となる『メイちゃんの執事DX』の連載を一時中断してスタート。原作『メイちゃんの執事』は、お嬢様と執事の主従関係や恋愛をテーマとした執事ラブコメディで、実写ドラマや舞台をはじめ多数のメディアミックスが展開されている。原作の主人公である本郷メイはほとんど登場せず、原作でメイの専属執事として登場した柴田理人が本作の主人公を務める。また、理人の弟である柴田剣人をはじめ、協力および競い合うライバル執事たちも多数登場する。
お嬢様が通う「聖ルチア女学園」が舞台
本作の主な舞台となる聖ルチア女学園は、中高一貫のミッションスクールで究極のお嬢様学園として知られている。公認執事を有していることが入学条件の一つで、すべての女子生徒に一人以上の執事が付いているという特殊な校風がある。また、まれに執事同士の決闘である「デュエロ」が執り行われることがあり、その多くはフェンシングを通して勝敗が決まる。このデュエロの勝者側の生徒は、敗者側の執事を手に入れることができるというルールもある。これらの特殊な環境でお嬢様たちが知らない秘密の舞台裏や、執事だけで繰り広げられる享楽的日常がラブコメディを交えながら展開される。
執事同士の秘密のエピソードが見どころ
Sランク執事の柴田理人をはじめとする聖ルチア女学園の執事たちは、それぞれが忠誠を誓った主人が快適に学園生活を送れるように、昼夜を問わず鍛錬や努力を重ね、さまざまな学園行事の準備に励んでいる。理人は弟でありAランク執事でもある柴田剣人や、ふだんは酒好きでだらしない根津、才色兼備で負けず嫌いの青山、ドジっ子な最年長の木場といった個性的な執事に囲まれながら、お嬢様たちの日常と非日常を見守っている。そんな理人たちの周りに巻き起こるトラブルや、執事たちの過去や意外な一面を掘り下げつつ、原作では見られなかった執事同士の決闘や交流風景も楽しめる。
登場人物・キャラクター
柴田 理人 (しばた りひと)
聖ルチア女学園で執事を務める青年。柴田剣人の兄。黒髪短髪で理知的な風貌のイケメン。代々本郷家に仕える執事の家系、柴田家出身で、国際執事協会の最高ランクであるSランクを獲得している。両親を亡くして聖ルチア女学園へ編入した本郷メイの専属執事となり、彼女が高校生になってからも身の回りの世話をしている。幼少期からIQが高く、特別な英才教育を受けて育った。13歳の時点で複数の言語をマスターし、高校履習課程も修了している。執事としては非常に優秀ながら、主人であるメイや執事の仕事と無関係な物事にはいっさい関心がない。誕生日は12月5日で、血液型はB型。
柴田 剣人 (しばた けんと)
聖ルチア女学園で執事を務める男子。本郷メイの幼なじみで、柴田理人の弟。代々本郷家に仕える執事の家系の柴田家出身。兄の理人に似て容姿端麗だが幼少期は病弱だった。療養のために訪れた四国でメイと出会い、その頃から思いを寄せているが、彼女に対してはツンデレな態度で接している。執事としては兄の理人にも劣らぬ才能を秘めており、イギリス留学を経て心身共に成長しAランク執事となった。イギリス貴族でもある叔父の養子となってからは、「剣人・柴田・レッドフォード」を名乗っている。理人に対抗心を燃やし、Sランク執事を目指している。誕生日は12月5日で、血液型はA型。
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書誌情報
真夜中の執事たち ―メイちゃんの執事 side B― 3巻 集英社〈マーガレットコミックス〉
第1巻
(2020-03-25発行、 978-4088443287)
第2巻
(2020-07-22発行、 978-4088443591)
第3巻
(2020-11-25発行、 978-4088443850)