あらすじ
第1巻
2017年の正月、新年の挨拶を済ませた6代目の日ペンの美子ちゃん。親戚のおじさんから新年の抱負を書く事をお勧めされた美子は、日ペンのボールペン習字講座で習得した美文字を駆使し、「才色兼備」という見事な書初めを披露。しかし筆ではなく、いつもの癖でボールペンで書初めを書いてしまうというドジっ子ぶりを、新年早々から披露してしまうのだった。(第1話。ほか、107エピソード収録)
登場人物・キャラクター
日ペンの美子ちゃん (にっぺんのみこちゃん)
美文字を習得できる通信講座「日ペンのボールペン習字講座」の宣伝広告をする、マスコットガールを務める女性。おかっぱボブの髪型をしたセーラー服の女子高校生で、1月6日生まれの永遠の17歳。身長は155センチ。明るく、ポジティブな性格をしており、日々の暮らしや時事ネタを盛り込んだお話の中で、ほぼすべてに日ペンの話題と宣伝を差し込むというマスコットガールの鑑でもある。アイドルや占い師、バーテンダーにマグロ漁船の漁師など、さまざまな職業に挑戦するアクティブかつミーハーな精神の持ち主。日ペンのボールペン講座で鍛えあげた右腕の筋力は、町内の相撲大会に出場していた屈強なアマチュア力士を投げ飛ばすほど強靭。女子高校生との触れ込みであり、見た目も十代の少女そのものだが、昭和をはじめとする古めのネタに非常に明るく、お酒やタバコの増税に文句を言ったり、「40年前から17歳」「全共闘時代生まれの17歳」などと自称する事もあるため、本当の年齢は定かでない。趣味はライダーカードの収集で、特技は話題のすり替え。
ニャンコ
日ペンの美子ちゃんの飼い猫にして、よき相棒。茶トラのオス。人間のように喋る事ができ、美子ちゃんの数々の奇行に、いつも的確な突っ込みを入れている。割と博識で、AIスピーカーやVRといった、新しいガジェットにも目がない。
メカ美子ちゃん
日本ロボット研究所の沢口が開発した7代目の日ペンの美子ちゃん。6代目に成り代り、日ペンのマスコットガールなる事を目的として作られた。日ペンの字がプログラミングされており、正確な筆記が可能。マスコットガールの座を賭けて美子ちゃんと互角の勝負を展開するが、夏の暑さで機械に異常を来たし、頭部と左腕が爆発してしまう。勝負には負けたが、その激闘ぶりに感動した人々がファンになった事がきっかけとなり、世界的に有名なロボットになる。
沢口
日本ロボット研究所の所長を務める中年男性。研究所で開発したロボットのメカ美子ちゃんを7代目の日ペンの美子ちゃんにしようと画策していた。メカ美子ちゃんの開発に多額の資金をつぎ込んだため、借金で首が回らない状態となっている。