概要・あらすじ
中学2年生の南楓は、同級生の結木摂に片思いしていた。ある日不思議なファンシーショップで手に入れたマグカップから飛び出したミルモの助けにより、恋に積極的になり、ライバルの転校生日高安純とケンカしながらドタバタな日々を送っていく。
登場人物・キャラクター
ミルモ
妖精界に住む王子。手のひらに乗る大きさの、恋の妖精。父である国王から、人間界での修行か結婚かの二択を迫られ、逃げ回っているうちに、誤って人間界へと通じる転送ドームに入り、南楓の元へやってきた。 その後、楓のパートナーとなり、彼女の恋を叶えるため、魔法を使って協力する。性格はわがままでへそ曲がりだが、情が深く面倒見が良い面も。マラカスを振りながら「ミル・ミル・ミルモでポン! 」と唱えることにより魔法が使える。
南 楓 (みなみ かえで)
人間側の主人公。ツインテールの髪型が特徴の、中学2年生の女の子。中学1年の時から同級生の結木摂に片思いしている。不思議なマグカップでミルモを呼び出し、恋に協力してもらうことになる。ミルモに会うまでは、自分に自信がなく、恋に臆病な面も見られたが、ミルモの言葉に背中を押され、ライバルの日高安純と結木摂を取り合うなど積極的に行動するようになった。 少しドジなところがあるが、明るく優しい性格である。
結木 摂 (ゆうき せつ)
中学2年生の男の子。成績優秀で運動もでき、顔立ちも整っていて、女の子たちから人気がある。南楓や日高安純からも想いを寄せられている。ある日唐突に現われた不思議なファンシーショップで、吸い寄せられるようにピンクのマグカップを買ってしまい、リルムのパートナーとなった。 楓と安純の間に挟まれいつも迷惑している。読書が趣味で将来は小説家になりたいと願っている。
ムルモ
ミルモの弟にして、第二王子。語尾に「でしゅ」をつけるなど、幼く舌っ足らずな喋り方で、ぶりっ子な性格だが、実は腹黒く計算高い。松竹香のパートナーとなり、その相性は100%ととてもよい。魔法使用時の楽器は小太鼓。
リルム
ミルモの婚約者で、結木摂のパートナー。ミルモのことが大好きでいつも追い回している。人間界に行ったミルモの後を追い、彼のそばにいるために結木摂のパートナーになった。魔法と料理が下手だが、本人は自覚しておらず、積極的にやろうとするところがある。 魔法を使う時は、非常に力んで「とりゃー!」などと叫び「リル・リル・リルムでポン」とタンバリンを叩く。
ヤシチ
ミルモに敵対心を燃やす妖精忍者。日高安純の、邪魔者を消したいという願いにより人間界に呼ばれ、彼女のパートナーとなった。ミルモを永遠のライバルとしているが、あまりまともに取り合ってもらえない。 日々安純にはこき使われている。スカートめくりやパンティ集めが趣味という、スケベな面も。魔法の時に使用する楽器はトライアングル。
松竹 香 (まつたけかおる)
お金持ちのおぼっちゃまで、ルックスも運動神経もよく、よく女の子たちの黄色い声援を浴びている。一見、愛想よく頼もしい印象だが、実は泣き虫の甘えん坊で、他人の目のない所では、執事の平井に泣きついている。 南楓に貰ったマグカップから出てきた、ムルモのパートナーとなった。楓のことが好き。
日高 安純 (ひだか あずみ)
南楓のクラスに転校してきた中学2年生の女の子。長い黒髪の容姿端麗な少女で、自分に自信があり、恋にも積極的。楓と結木摂を取り合っていつも火花を散らしている。結木の前から楓を消したいという願いでヤシチを呼び出し、パートナーとした。 美人で頭も良いが、激しい性格をしており、ヤシチをいつもこき使っている。
場所
妖精界
『わがままフェアリー ミルモでポン!』に登場する世界。妖精たちが暮らしており、妖精たちは人間界と繋がる転送ドーム内のマグカップに入ることにより、2つの世界を行き来できる。基本的に妖精の姿や声は人間には感知できず、パートナーになった者だけが妖精達と交流できる。
その他キーワード
マグカップ
妖精が、人間の世界と妖精界を行き来するのに使う。人間が願いを込めて飲み物を注ぐと妖精が現われ、その人のパートナーとなる。カップの色と飲み物は妖精ごとに決まっており、ミルモは青いカップにココア、リルムはピンクに牛乳、ヤシチは黄色に麦茶、ムルモは紫にトマトジュースである。 人間界の街なかに唐突に出現するファンシーショップで売っている。
クレジット
原作
ミルモでポン! (みるもでぽん)
身長10センチくらいの小さくてかわいい「恋の妖精」でありながら、言葉遣いが乱暴でわがままなミルモと、中学生の女の子南楓を中心とした恋愛模様を描いたコメディ色の強い長編少女マンガ。当初読み切り作として発... 関連ページ:ミルモでポン!