概要・あらすじ
20XX年。大昔の実験で生まれた獣人は、彩玉県のある町に集められていた。人口は約3000人。塀に囲まれ、監視下に置かれている獣人だが、人間側に行き来することも多い。そこで始まったのが、獣人用教育プログラムの一環として、獣人を「特例生」として学校で受け入れる制度であった。四之葉高校に、獣人の特例生がやって来る5月のある日。同校の女生徒・朝霞万里は、学校に遅刻した。校門が閉まっていたため、塀を乗り越えて中に入ろうとした万里は、同じく遅刻した特例生の獣人・飛高繋と出会う。初めて獣人と手をつなぎ、抱きかかえられて塀を越えた万里は激しく動揺する。偶然にも、繋は万里のクラスに転入してきて、彼女の隣の席になった。その日の下校時、万里は橋の上で人間に嫌がらせをされている繋を目撃する。争いを避けようとした繋は、欄干を渡って逃げようとするが、万里とぶつかるのを避けたために川に落ちてしまう。繋を家に連れ帰った万里は、シャワーを浴びるため、上半身裸になった彼と接触。万里はかつてないドキドキを感じ、繋は嗅いだことのない「甘いニオイ」を感じる。こうしてお互いを意識するようになった二人は、種族を越えて惹かれ合い、恋に落ちていく。
登場人物・キャラクター
朝霞 万里 (あさか まり)
四之葉高校に通う女子高生。16歳。ツインテールが特徴。「特例生」として転入してきた獣人・飛高繋のクラスメートで、偶然彼と触れ合う機会があり、トキメキを感じる。ほかのクラスメートのいたずらで、繋と二人きりで体育館の倉庫に閉じ込められた際、発情した繋に襲われそうになる。しかし、のしかかられる体温も、舐められる感覚もまったく嫌だとは感じなかった。それどころか、獣人である繋に心を奪われてしまう。
飛高 繋 (ひだか つなぐ)
四之葉高校に通う男子高校生。16歳。朝霞万里のクラスメート。獣人用教育プログラムの一環である「特例生」として転校してきた、獣人と人間のハーフ。大柄な体格で、全身毛むくじゃらで、顔は犬で、しっぽがある。ずば抜けて運動能力が高いだけでなく、成績も優秀。転校直後の前期学力テストで学年一位になる。塀で囲まれた獣人の町は、病院がなく医者もいないことから、医師を目指している。万里に触れた際、「甘いニオイ」を強く感じて発情。彼女を襲ってしまいそうになる。万里を傷つけたくないという理由から、彼女を避けようとするが、クラスメートの相田雪紘も加わり、3人で問題を解決していこうと前向きになる。
相田 雪紘 (あいだ ゆきひろ)
四之葉高校に通う男子高校生。16歳。朝霞万里のクラスメート。獣人という全く違う人生を送ってきた男が加わり、世界が変わることを好意的に受け止めており、飛高繋と友達になる。彼をからかったり、いじめたりする級友を諫め、万里に対する欲情を抑えきれないという問題にも一緒に立ち向かう。
書誌情報
キミと越えて恋になる 7巻 集英社〈マーガレットコミックス〉
第2巻
(2022-06-23発行、 978-4088446530)
第3巻
(2022-11-25発行、 978-4088446578)
第4巻
(2023-04-25発行、 978-4088447452)
第5巻
(2023-09-25発行、 978-4088448312)
第6巻
(2024-03-25発行、 978-4088430133)
第7巻
(2024-08-23発行、 978-4088430423)