概要・あらすじ
夏の大会に向け、墨谷二中野球部キャプテンの近藤茂一は頭を悩ませていた。同じ3年の牧野が練習量が足りないと校長に直談判し、1週間の合宿の許可をもぎ取ったのだ。合宿のスケジュールを提出しろと言われた近藤は、睡眠時間や勉強時間を減らし、練習にあてるスケジュールをたてるが、これでは学校側は納得しないと父親に反対される。そんな中、受験を控えた息子を心配した母から「今日から家庭教師をつけることにした」とワセダ大学の相木を紹介される。相木は近藤の勉強を見ながら、野球の練習スケジュールについてもアドバイスをくれた。野球は持久力より瞬発力を鍛え、全体練習より個人練習で球にさわる時間を増やして実践的な練習をすると、モチベーションが上がり効果的だと。また長時間の練習はけが人を増やすので、もっと短くした方がいいとも教えてくれた。近藤は早速、合宿で相木に教わったことを実践する。基礎体力を鍛えるランニングを減らし、コマ切れにメニューを変えた練習や、ノックの待ち時間をなくし、とにかく球を使った実技を増やす練習に切り替えた。1球1球の密度を上げ、集中してプレイすることで、時間が短くても効率的な練習ができるようになった。合宿中、同じグラウンド内に休むことなく打球、送球が飛び交い、球を横切ってダッシュする人がいる中で、ケガ人は一人も出なかった。こうして考えながら野球をし、勉強時間もできた墨谷二中ナインは、文武両道路線で地区予選を順調に突破していき、夏の全国大会に挑むのだった。
登場人物・キャラクター
近藤 茂一 (こんどう しげかず)
中学3年生の男の子。墨谷二中野球部のキャプテン。ポジションはピッチャーで抜群の野球センスを持つ。高身長で体格も良く、重い球を投げる。顔のカタチははおにぎりのような三角形で、大きい口とかもめのような眉毛が特徴。近藤モータースの息子で家は金持ち。野球のことで迷うとすぐに父親に相談してしまう。考えることが苦手で成績はあまり良くない。
相木 (あいき)
ワセダ大学英文科2年生の男性。近藤茂一の家庭教師。元墨谷高校のサッカー部キャプテン。『キャプテン』のスピンオフ作品『プレイボール』にも登場している。墨谷二中野球部キャプテンだった谷口とも面識がある。近藤に勉強だけでなく、野球の練習についても論理的にわかりやすくアドバイスする。墨谷二中のため、野球経験のある友人を紹介する。
牧野 (まきの)
中学3年生の男の子。墨谷二中野球部所属。練習量が足りないからと校長に自ら直談判し、合宿の許可をもらう行動派。スパルタで後輩によく指導をし、近藤茂一よりキャプテンらしい。鼻が丸く、とがった口が特徴。
クレジット
- 原案
前作
キャプテン
野球部のキャプテンに任命された谷口タカオの頑張りと、彼の跡を継いで新たにキャプテンとなる後輩の丸井、五十嵐、近藤、そして墨谷二中ナインの活躍を描く。第22回小学館漫画賞受賞(1976年)。 関連ページ:キャプテン
プレイボール
『キャプテン』の主人公・谷口タカオの高校での活躍を描いた姉妹篇。墨谷高校野球部に入部した谷口タカオが持ち前のやる気と努力で、弱小だった部を引っ張っていき、強豪校へと成長させていく姿を描いている。第22... 関連ページ:プレイボール
プレイボール2 (ぷれいぼーるつー)
ちばあきおの『プレイボール』の完結から38年を経て、コージィ城倉がちばあきおそっくりのタッチで描く続編。3年生キャプテンの谷口タカオと彼を中心とした、墨谷高校野球部の活躍を描く青春野球漫画。前作の最終... 関連ページ:プレイボール2
書誌情報
キャプテン2 13巻 集英社〈ジャンプコミックス〉
第1巻
(2021-05-19発行、 978-4088826943)
第5巻
(2022-07-19発行、 978-4088831794)
第6巻
(2022-10-19発行、 978-4088833101)
第7巻
(2023-01-19発行、 978-4088833552)
第8巻
(2023-03-17発行、 978-4088835167)
第9巻
(2023-07-19発行、 978-4088836058)
第10巻
(2023-11-17発行、 978-4088838373)
第11巻
(2024-03-18発行、 978-4088838625)
第12巻
(2024-07-18発行、 978-4088840970)
第13巻
(2024-10-18発行、 978-4088843070)