ギターショップ・ロージー

ギターショップ・ロージーは、AC/DCが大好きな兄のアンガスとロック好きな弟のマルコムの兄弟二人が営むギター修理店。ぜんぜん儲（もう）かっておらず、家賃の支払いもままならない。マルコムはアンガスにバイトに行くように勧めるが、ロックじゃないから嫌だと断るアンガス。そんな中、一人の少年が古いギターを修理して欲しいと、へッドの壊れた年代物のギターを持ってやってきた。それはリッケンバッカーのラップスティールギター。3万の予算で、3日で仕上げて欲しいと少年は言う。到底無理だと断る二人。しかしギターケースの中に恋人にあてられた手紙を見つけてしまうアンガス。それは少年のひいおじいさんが戦争に行く前にひいおばあさんに宛てた手紙だった。ひいおじいさんは戦争で亡くなり、余命一か月となってしまったひいおばあさんの誕生日に思い出のギターを聞かせてあげたいのだと少年は言う。胸が熱くなった二人は採算度外視でそのギターの修理を引き受け、寝る間も惜しんで修理にあたる。