スキップとローファー

将来は官僚になるという夢を持ち、田舎から単身上京してきた少女の岩倉美津未。まっすぐな性格の美津未に感化され、徐々に変わっていくクラスメートたちの姿と、美津未自身の成長していく様が丁寧に描かれている。講談社「月刊アフタヌーン」2018年10月号から連載の作品。「マンガ大賞2020」第3位を獲得。

正式名称
スキップとローファー
ふりがな
すきっぷとろーふぁー
作者
ジャンル
ヒューマンドラマ
レーベル
アフタヌーンKC(講談社)
巻数
既刊7巻
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あらすじ

第1巻

幼い頃から神童扱いをされてきた岩倉美津未は、都内でも有数の進学校であるつばめ西高校に入学することとなった。石川県の過疎化の進む地域から単身上京してきた美津未は、入学式に向かう途中で電車を乗りまちがえてしまう。駅で困っている美津未の姿を目にした志摩聡介に声を掛けられ、なんとか学校にたどり着いた美津未だったが、入学式に遅刻したものの新入生代表のあいさつをしたこと、そして終わった瞬間に嘔吐したことによって全校生徒に名前が知れ渡ってしまう。さらに一連の行動に加え、美津未は喜怒哀楽の表現をうまくできないこともあり、クラスで浮いた存在になってしまう。しかし、偶然にも同じクラスとなった志摩のサポートもあり、少しずつ美津未の周囲には人が集まり始める。その中でも特に江頭ミカは好意的だったが、それはあくまでも志摩と友達になりたいためで、美津未を利用しているだけに過ぎなかった。これまで住んでいた田舎では考えられない人間関係に思い悩む美津未だったが、志摩や村重結月久留米誠といった美津未に好感を抱く人々と親睦を深めることで、次第に元気を取り戻していく。

第2巻

入学当初は浮いた存在だった岩倉美津未だったが、志摩聡介と親睦を深めながら充実した日々を送っていた。そんなある日、クラス対抗の球技大会が催されることとなり、美津未はバレーボールの選手として出場。球技が苦手な美津未はバレーボール経験者の江頭ミカにコーチを頼み、一方のミカは志摩と親しくなるためにその申し出を引き受ける。美津未を見下しているミカは、練習中も彼女に辛く当たるが、次第に美津未のまっすぐな人柄に触れ、和解した二人は球技大会で抜群のチームワークを発揮する。その後、美津未は志摩に差し入れをするためにバスケットボールの試合を見に行くが、志摩ファンの女子生徒たちによる黄色い声援に圧倒されてしまう。逃げるようにその場をあとにした美津未だったが、兼近の後押しもあり、志摩を懸命に応援する。そして、球技大会が終わると同時に期末考査が近づき、クラスは緊張感に包まれる。そんな中、志摩が連日欠席しているのは、夜遊びをしているからだという無責任な噂が流れる。

登場人物・キャラクター

岩倉 美津未 (いわくら みつみ)

石川県の過疎化の進む地域から東京にやってきた女子で、年齢は15歳。頭脳明晰で、地元では「過疎地の神童」と呼ばれていた。将来の夢は国内でトップクラスの大学を卒業して官僚になること。高等学校進学を機に単身上京して、都内でも有数の進学校であるつばめ西高校に首席で入学した。現在は父親の弟であるナオと二人で暮らしている。鋭い目つきの三白眼で、黒髪のショートボブにしている。岩倉美津未自身は喜怒哀楽を表現しているつもりだが、表情はまったく変わらないために相手に威圧感を与えることが多い。ファッションにまったく興味がないわけではないが、センスは壊滅的。まっすぐな性格の持ち主で、ウソをつくことが大の苦手。また天然気味なところがあり、空気を読むことが不得意ながら、それがかえって状況をよい方向へと変えることも多い。入学式で出会った志摩聡介とは順調に友情を育んでいるが、次第に異性として意識し始める。

志摩 聡介 (しま そうすけ)

つばめ西高校に通う1年生の男子。岩倉美津未と同じクラスに在籍している。東京都出身で、趣味は体を動かすこと。のんびりとしたマイペースな性格で、物事に対する執着心も極めて薄い。つねに笑顔を絶やすことのない穏やかな人物で、背も高く整ったルックスのため、女性から非常にモテる。誰にでも優しく接するものの、言いたいことははっきりと主張するタイプ。幼い頃に親の意向で子役タレントとして芸能活動をした過去を持つが、志摩聡介はそのことを指摘されると機嫌が悪くなる。何事も一生懸命に取り組む美津未に興味を抱き、すぐに友達となった。

村重 結月 (むらしげ ゆづき)

つばめ西高校に通う1年生の女子。岩倉美津未と同じクラスに在籍している。学園でも有名な美人で、大人びた雰囲気を漂わせている。さらにスタイルも抜群で、そこにいるだけで目立ってしまうほどの存在。それ故に女子生徒たちからは距離を置かれたり、勝手にライバル視をされることも多く、村重結月自身は周囲と一線を引いている。そんな中、まっすぐな性格の美津未に興味を抱き、美津未にとって東京初の女友達となる。小学3年生までを海外で過ごしていたことから、英語が非常に堪能。親しいクラスメートからは「ゆづちゃん」と呼ばれている。

江頭 ミカ (えがしら みか)

つばめ西高校に通う1年生の女子。岩倉美津未と同じクラスに在籍している。人付き合いを損得で考えるタイプで、入学した当初は地味な容姿の美津未と親しくしてもメリットがないと適当にあしらっていた。しかし、美津未が志摩聡介と友達になったことを知り、表向きは美津未と親睦を深めるようになる。会話をするようになってからも心の中では美津未を見下していたが、時間の経過とともにまっすぐな性格の美津未に感化され、次第に心を許すようになっていく。将来の夢は海外で働くことで、英会話部に所属している。

久留米 誠 (くるめ まこと)

つばめ西高校に通う1年生の女子。岩倉美津未と同じクラスに在籍している。黒髪の三つ編みで、分厚い眼鏡を掛けた地味な容姿をしている。人見知りで内向的な性格もあり、入学してからしばらくは誰とも交流を持とうとしなかった。生徒会ならば自分と同じような地味なタイプの生徒がいるのではないかと考え、とりあえず見学に行ったところ、同じく生徒会を訪問するためにやって来た美津未に出会う。その後は美津未だけでなく志摩聡介、村重結月とも親睦を深めていく。親しいクラスメートからは「まこっちゃん」と呼ばれている。

木之元 (きのもと)

つばめ西高校に通う1年生の女子。岩倉美津未と同じクラスに在籍している。明るく裏表のない性格の持ち主で、美津未と波長が何かと合っている。小柄な体格なこともあり、小動物のようなかわいらしさを持つ。踊ることが大好きで、ダンス部に所属している。

山田 健斗 (やまだ けんと)

つばめ西高校に通う1年生の男子。岩倉美津未と同じクラスに在籍している。明るくポジティブな性格のお調子者で、クラスのムードメーカー的な存在。高校に入学してからは彼女をつくることを第一目標に、女子からの視線が集まる場所では大いにはりきっているが、いつも空回っている。特に村重結月に好意を寄せているものの、まったく相手にされていない。

迎井 (むかい)

つばめ西高校に通う1年生の男子。岩倉美津未と同じクラスに在籍している。志摩聡介とは中学時代からの付き合いで、進学してからも親しくしている。口数が少なく、芯の強いタイプ。モテる志摩のことで周囲の女子から質問攻めにされることも多いが、志摩のプライバシーを守りたいとの考えから、そのすべてを断っている。

兼近 (かねちか)

つばめ西高校に通う2年生の男子。演劇部の次期部長候補で、役者だけでなく脚本も担当している。女性を演じる際にはふだんからヒールの靴をはくなど、徹底的な役作りをしている。演劇部に岩倉美津未を勧誘しようとしたことがきっかけで、志摩聡介、村重結月とも知り合う。志摩がかつて子役タレントとして芸能活動をしていたことを知っており、いつか演劇部に参加してほしいと願っている。

高嶺 十貴子 (たかみね ときこ)

つばめ西高校に通う2年生の女子。生徒会の会計を務めている。分単位のスケジュールをこなすクールビューティーで、成績も優秀。任された仕事は完璧にこなすが、周囲からの期待に応えようと無理をしている節もある。中学受験に失敗した過去を持つ。

花園 さくら (はなぞの さくら)

つばめ西高校に勤務する女性教師。岩倉美津未が在籍するクラスの担任を務めている。クラス担任を務めるのは初めてながら、落ち着いた物腰で生徒と接している。若く親しみやすい性格もあり、生徒からの人気は高い。

遠山 文乃 (とおやま ふみの)

石川県の過疎化の進む地域に暮らす少女。岩倉美津未の幼なじみであり親友で、つねに笑顔を絶やすことのない、穏やかな性格のしっかり者。美津未が単身上京してからも、たびたび連絡を取り合っている。美津未が上京をする際にはパンダのモチーフが付いたヘアピンをプレゼントし、今も美津未はお守りとして身につけている。美津未からは「ふみ」と呼ばれている。

ナオ

岩倉美津未の父親の弟。進学のために単身上京をしてきた美津未といっしょに暮らしている。美津未が早く新しい環境に慣れるように甲斐甲斐しく世話を焼いている。ふだんから女性ものの服とメイクを施しており、女口調のいわゆる「おネエ系」。

クリス

幼い頃に子役タレントとして活動していた少年で、その縁から志摩聡介と友達となった。お互いに芸能界を離れてからも交流を続けており、志摩からは腹を割って話せる大切な存在だと認識されている。癖のある黒髪にずんぐりとした体形の持ち主。志摩が岩倉美津未に対して、好意を抱いているのではないかと疑っている。

場所

つばめ西高校 (つばめにしこうこう)

東京都にある岩倉美津未たちが通う共学の高等学校。偏差値が非常に高く、都内でも有名な進学校として知られている。毎年入学式の新入生代表のあいさつは、入学テストでトップを取った生徒が行う習わしがある。

書誌情報

スキップとローファー 7巻 講談社〈アフタヌーンKC〉

第1巻

(2019-01-23発行、 978-4065142097)

第2巻

(2019-07-23発行、 978-4065163009)

第3巻

(2020-02-21発行、 978-4065184714)

第4巻

(2020-08-21発行、 978-4065205396)

第5巻

(2021-03-23発行、 978-4065224977)

第6巻

(2021-11-22発行、 978-4065257791)

第7巻

(2022-06-22発行、 978-4065281475)

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