概要・あらすじ
町野家は、父のソウ、母のユウ子、兄のタイチ、妹のコトコの四人家族。ある日の夜のこと。テレビで、8枚積んだコインをおでこにピッタリくっつける超能力者を見たタイチは、さっそく1円玉で超能力にチャレンジ。しかし、おでこについたのは1枚のみ。それを見た父は、1円玉を3枚おでこに乗せて自慢するが、顔の向きが斜めになっていることをタイチに指摘される。そんなことをしているうちに、コトコは眠ってしまう。タイチはいたずらでコトコのおでこに、1円玉を10枚積んで乗せる。やがて母にうながされて、歯磨きに向かう父とタイチ。眠っていたコトコも、むっくり起き上がって、洗面台で歯を磨き出す。その姿を見た父とタイチは、びっくりしてしまう。コトコのおでこには、積み上がった1円玉10枚がピッタリくっついたままだったのだ。
登場人物・キャラクター
町野 コトコ (まちの ことこ)
町野家の末っ子で幼稚園に通う5歳の女児。好奇心旺盛で空想力も豊かで、負けず嫌いな面もある。兄であるタイチの宿題を手伝ったことがきっかけで、字を書く喜びを覚え、5歳にして日記を書き続けたことがある。また、落語を覚えたタイチに対抗して、古典文学の読み聞かせCDを聞き、『枕草子』『方丈記』『平家物語』などを覚えてしまったこともある。
町野 ソウ (まちの そう)
町野コトコの父。妻と子供を愛する優しい男性。若い頃はミュージシャンになる夢を抱いていた。イギリスから向かいに引っ越してきた、5才児のレイくんにまとわりつかれるが、それはソウの面長の顔が、レイくんの愛馬に似ていたからであった。
町野 ユウ子 (まちの ゆうこ)
町野コトコの母。丸メガネが特徴で、職業はイラストレーター。愛称は「ユッコ」。しつけのために子供たちを叱ることはあるが、基本的には優しい母親。コトコによると、世界一の美人女優に似ているらしい。
町野 タイチ (まちの たいち)
町野家の長男。町野コトコの兄で、元気いっぱいの小学生。落語のDVDを何度か見ているうちに、覚えてしまったらしく、隣人や家族の前で、みごとな落語を披露する。
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