ギルドの受付嬢ですが、残業は嫌なのでボスをソロ討伐しようと思います

ギルドの受付嬢ですが、残業は嫌なのでボスをソロ討伐しようと思います

第27回「電撃小説大賞」で金賞を受賞した香坂マトによる同名小説のコミカライズ作品。安心安全、公務ゆえに職を失うこともない。理想の人生を送るため、冒険者ギルドの受付嬢になったアリナ・クローバー。しかし、ダンジョンはなかなか攻略されず、アリナは残業三昧の日々を送っていた。定時に帰るため、ダンジョンをソロ討伐する最強の受付嬢の活躍を描くバトルファンタジー。KADOKAWA「月刊コミック電撃大王」2021年8月号から連載。2025年1月から原作小説のテレビアニメ版が放送。制作はCloverWorks。主人公のアリナ・クローバーを高橋李依が演じる。

正式名称
ギルドの受付嬢ですが、残業は嫌なのでボスをソロ討伐しようと思います
ふりがな
ぎるどのうけつけじょうですが ざんぎょうはいやなのでぼすをそろとうばつしようとおもいます
原作者
香坂 マト
作画
ジャンル
バトル
 
ファンタジー
レーベル
電撃コミックスNEXT(KADOKAWA)
巻数
既刊5巻
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概要・あらすじ

大都市イフールの冒険者ギルド。受付嬢になって3年目を迎えたアリナ・クローバーは、残業三昧の日々を送っていた。そもそも彼女が受付嬢になったのは、平穏な人生を送るため。ギルドの受付は、デスクワークだから安全安心。おまけに公務だから収入も安定している。冒険者が命を危険にさらしているあいだに、クエストカウンターで笑顔を振りまき、定時に帰る。それがアリナの理想だったのだ。しかし、ベルフラ地下遺跡最深層のボス「ヘルフレイムドラゴン」は強すぎた。誰もボスを倒せず、ダンジョン攻略が長らく滞っているため、受付嬢の仕事は激増。アリナは大量の残務のため、地獄の毎日を余儀なくされていた。休日返上で仕事をしても、ボスが鎮座している限りこの地獄は終わらない。精神的・肉体的に限界を感じたアリナは、偽名で冒険者ライセンスカードを作成。定時で帰れるようにするため、「ヘルフレイムドラゴン」のソロ討伐に向かう。その頃、ベルフラ地下遺跡最深層では、一級冒険者ジェイド・スクレイド率いる、ギルド最強のパーティー「白銀の剣」が、ヘルフレイムドラゴンと戦っていた。しかし旗色が悪く、「白銀の剣」は撤退を決意する。そこへ外套に身を包んだ小柄な人物がやって来た。その人物は、巨大な銀の大槌(ウォーハンマー)を創り出し、一撃でヘルフレイムドラゴンを倒してしまう。あまりのことに呆然とするジェイド。仲間のガンズによると、あれは「処刑人」だという。それは、攻略が行き詰まっているダンジョンに現れ、ボスをソロ討伐するという、都市伝説で語られる謎の冒険者である。立ち去る「処刑人」とすれ違ったジェイドは、外套の中の黒髪と翡翠色の瞳を目撃する。それからしばらくあと、街なかでアリスを見かけたジェイドは、彼女が「処刑人」であることに気づいた。ジェイドはアリスに「白銀の剣」に入ってほしいと頼み込むが、彼女は断固拒否。受付嬢は副業が禁止であり、バレたら一発でクビになる。アリスは、絶対に自分の正体をバラさないよう、ジェイドを脅すのであった。

登場人物・キャラクター

アリナ・クローバー

大都市イフールの冒険者ギルドで働く受付嬢。キャリアは3年目。腰まである長い黒髪と翡翠色の瞳が特徴の少女。受付嬢は、安心安全、超安定の理想の職業だと考えて就職。しかし、ダンジョンが発生して攻略が進まないことが多く、残業三昧の日々を送る。激務が続き限界に達すると、偽名を使ってライセンスカードを作成。攻略が行き詰まっているダンジョンに向かい、たった一人でボスを倒してダンジョンを完全攻略。ギルドの業務を減らして、定時で帰れるようにする。「巨神の破槌(ディア・ブレイク)」という神域(ディア)スキルで、巨大な銀の大槌(ウォーハンマー)を生成。最強レベルの攻撃を行う。受付嬢は副業禁止のため、ソロ討伐に向かう際は、外套で全身を隠している。その一方的な強さから、謎の冒険者「処刑人」として都市伝説のように語られている。

ジェイド・スクレイド

冒険者ギルド最強のパーティー「白銀の剣」のリーダー。ギルド最強の盾役(タンク)といわれる一級冒険者で、巨大な盾を持つ銀髪の青年。端正な顔立ちで女性にモテる。「鉄壁の守護者(シグルス・ウォール)」をはじめ、三つの超域(シグルス)スキルを持つ精鋭。アリナ・クローバーが、謎の冒険者「処刑人」であることを知り、「白銀の剣」の攻撃役(アタッカー)としてスカウト。アリナに強く拒否され、脅されるが、めげずに追いかけ回す。「白銀の剣」の顔であることから「白銀様」の愛称で呼ばれることもある。

ルルリ・アシュフォード

冒険者ギルド最強のパーティー「白銀の剣」の回復役(ヒーラー)。レアなスキルや治癒魔法を習得している。ピンク色のショートカットが特徴。あどけない雰囲気を残す少女で、「~なのです」といった語尾をつける。

ロウ・ロズブレンダ

冒険者ギルド最強のパーティー「白銀の剣」の後衛役(バックアタッカー)。赤い髪が特徴の青年。強力な攻撃魔法を得意とする黒魔導士。

ガンズ

冒険者ギルド最強のパーティー「白銀の剣」の元攻撃役(アタッカー)。二級冒険者で、全身を鎧に包んだ大柄の中年男性。立派な口ひげ、あごひげが特徴。武器はバトルアックスで、自尊心が高く自慢話が得意。「暴刃のガンズ」の二つ名で呼ばれた。公式には「治癒不能の負傷により引退」と報じられるが、実際は、ヘルフレイムドラゴンを倒した「処刑人(アリナ・クローバー)」の闘いにショックを受けて引退した。

スレイ・ゴースト

冒険者ギルドに所属する一級冒険者。気性が荒く癇癪持ちの青年。ギルドの窓口で騒ぎを起こすことが多い悪質なクレーマー。超域(シグルス)スキル「夢見の妨害者(シグルス・ジャミ)」で、魔物などを操る。

グレン・ガリア

冒険者ギルドの最高幹部であるギルドマスター。白髪、白い口ひげ・あごひげ、左眼あたりの傷が特徴で、超域(シグルス)スキル「時の観測者(シグルス・クロノス)」の使い手。神域(ディア)スキルが使えるという「処刑人(アリナ・クローバー)」の正体を探る。

その他キーワード

人域スキル (れぎんすきる)

魔法とは別の力で、各人に潜在的に備わるスキルのうち、最も弱いもの。力を増強させるが、人間の能力限界を超えることはない。

超域スキル (しぐるすすきる)

魔法とは別の力で、各人に潜在的に備わるスキルのうち、人域(レギン)スキルより強力なもの。人間の能力限界を突破することができる。

神域スキル (でぃあすきる)

魔法とは別の力で、各人に潜在的に備わるスキルのうち、最も強力なもの。古い文献でしか存在が確認されていない幻のスキル。かつて大陸で栄え、一夜にして滅んだという先人が「神(ディア)の祝福」として使っていた力。アリナ・クローバーがこのスキルを持っているが、本人もなぜ使えるのかは分かっていない。

クレジット

原作

香坂 マト

キャラクターデザイン

がおう

書誌情報

ギルドの受付嬢ですが、残業は嫌なのでボスをソロ討伐しようと思います 5巻 KADOKAWA〈電撃コミックスNEXT〉

第1巻

(2022-02-10発行、 978-4049142631)

第2巻

(2022-10-07発行、 978-4049146523)

第3巻

(2023-06-09発行、 978-4049151053)

第4巻

(2024-02-09発行、 978-4049155006)

第5巻

(2024-10-10発行、 978-4049159714)

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