あらすじ
今年から共学となった元女子高の百合瓦高校に入学した早乙女水早は、入学式当日に風紀委員長の打比志かえりから制服をきちんと着ていないことで注意される。かえりは水早の違反している裾の長さを測るため、スカートの中に隠していた愛用のメジャーを取ろうとするが間違って下着を取ってしまい、水早に恥ずかしい姿を見られてしまうのだった。(第1話)
登場人物・キャラクター
早乙女 水早 (さおとめ みはや)
今年から共学となった元女子高の百合瓦高校に通う1年生の男子で、早乙女小早の弟。穏やかでまじめな性格で、両親が県外に出張しているため、家では家事全般を担当している。姉・小早の奇行を止めるうちに知らず知らずに体が鍛えられており、身体能力は非常に高い。160センチの身長にコンプレックスを抱いているため、身長に関することを指摘されると激高する。中学生の時から身長がまったく伸びていないが、早乙女水早自身は成長が止まったとは思っていない。制服は大きめのサイズを着ていたため、入学式にズボンの裾が長いことを風紀委員長の打比志かえりに指摘されて彼女と知り合う。かえりから風紀委員会に所属するようにお願いされて入部したあとは、まじめに見回り活動を行っていたが、毎回何かしらのトラブルに巻き込まれている。入学当初は、姉の小早が夜遅くまでゲームをしているため、栄養のある食事を作ってやりたいとの思いから、料理研究部に入部しようと考えていた。
打比志 かえり (うちひし かえり)
今年から共学となった元女子高の百合瓦高校に通う2年生の女子。風紀委員長を務めている。八重歯が特徴で、風紀の腕章を身につけている。校内の風紀が乱れないように、つねに目を光らせており、スカートの中に校則違反を判別する、悪魔っ子メジャーを忍ばしている。言動は高圧的で勝ち気な性格ながら、いつもスキだらけで威厳が欠けており、周囲からはマスコットのような扱いを受けている。男子生徒の風紀を取り締まるために男手が必要となり、早乙女水早に風紀委員会に入部するようにお願いした。
冷瀬 涼 (ひやせ すず)
今年から共学となった元女子高の百合瓦高校に通う1年生の女子で、テニス部に所属している。高身長で巨乳を誇り、眼鏡をかけている。打比志かえりとは中学時代からの顔見知りで、かえりに対して歪んだ愛情を向けている。握力が強く、かえりに近寄る男子生徒や敵対する生徒には容赦なくアイアンクローで顔面を締め上げている。早乙女水早が風紀委員会に入部することを知ると、かえりを守るためにテニス部との掛け持ちで風紀委員会に入部することを決める。
早乙女 小早 (さおとめ こはや)
今年から共学となった元女子高の百合瓦高校に通う3年生の女子。早乙女水早の姉。風紀違反の常習犯で、風紀委員長の打比志かえりから注意されることが多い。自由奔放な性格で本能のままに振る舞っており、かえりに対して歪んだ愛情を向けている。去年、ふしだら四天王の壊滅に協力したが、やり方が常軌を逸していたために周囲からは「百合瓦の蒼き性獣」と呼ばれている。
集団・組織
ふしだら四天王 (ふしだらしてんのう)
風紀指導には絶対従わないと誓った生徒で構成された不良集団。「四天王」と銘打っているがすでに構成員は10人を超えており、自分が四天王だと思えば「ふしだら四天王」を名乗れる。去年、風紀委員会や早乙女小早によって壊滅寸前まで追い込まれたが、極秘裏に人数を増やして以前の勢力を取り戻した。