ケモノキングダムzoo

ケモノキングダムzoo

上野動物園を勝手にファンタジー王国化したツッコミ満載のアニマルギャグ漫画。純粋な人間は登場しないが、作中に出てくる動物の半数が擬人化されており、動物そのままの姿をしたキャラクターもほとんどが普通に喋れるというシュールな設定になっている。「ARIA」にて2010年11月号~2012年10月号に不定期に掲載されていた。

正式名称
ケモノキングダムzoo
ふりがな
けものきんぐだむずー
作者
ジャンル
ギャグ・コメディ
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概要・あらすじ

最古の歴史を誇る動物たちの始まりの国アッパーヤードは、カリスマ的な存在であったパンダ王が亡くなったことにより30年以上に渡る平和な時代に幕を下ろした。パンダ王の代理としてレッサーパンダが王座についたものの、先代に比べカリスマ性に乏しい、俺でも負ける気がしないなど配下の評判は最悪。遂には平和の懸け橋を境にしてアッパーヤードの東西の地区に対立が生じてしまう。

そんななか、パンダ王の隠し子であるパンダ王子が発見され、ライオンが率いる東地区の動物達はパンダ王子の命を狙い総攻撃を開始。西地区もハードボイルドなカンガルーと警護を任されていたオオワシを筆頭に応戦を始め、アッパーヤードはかつてない内戦状態へ突入するのだった。

登場人物・キャラクター

カンガルー

♂。パンダ王の代から親衛隊を務めているが、現在は育児休暇を取っている3児の父親。育児休暇の理由はまだ赤ん坊であるパンダ王子を立派な王に育てあげるため。女房の忘れ形見である袋を腹に縫い付けており、その中に3匹の子カンガルーはもちろん、重火器や大型動物などありとあらゆる物を収納する。懐が深いが敵に対してはとことん厳しい、常にサングラスをかけたハードボイルドなカンガルー。

オオワシ

擬人化♂。パンダ王の代から西地区の警護を任されており、自身の仕事に誇りを持つまじめな青年。元は東地区に居たが幼い頃に翼を怪我して飛べなくなり、西地区へ追い出された過去を持つ。西地区では歓迎会を開いてもらえるほどの愛されキャラで、すぐ泣くうえに大事な所で噛むなど盛大なヘタレっぷりを発揮していた。シロフクロウが好き。

ライオン

擬人化♂。東地区のリーダーとなった百獣の王。母親のお腹に居た頃にズーラシア大陸からアッパーヤードにやってきた過去を持つ。そのため東地区でもよそ者扱いを受けていたが、アッパーヤードを支配するべくパンダ王子の命を狙うことになった。リーダーとしてはまだまだ経験不足なものの、ハチャメチャな性格のキャラクターばかりのアッパーヤードにおいては、冷静なツッコミ役としての姿が際立つ。 母親のほかに妹が2匹居る。

シロフクロウ

擬人化♀。アッパーヤードの大賢者で、王に助言できるほどの賢人。多くの動物達から慕われ、誰もが認める美しい鳥だが、傷口にワサビを塗りこもうとしたり、拷問道具を所持しているなど、かなりのドSっぷりを発揮していた。オオワシの気持ちには気づいているが、いつもからかって面白がっている。

パンダ王子 (ぱんだおうじ)

♂。亡きパンダ王の遺児。カンガルーの袋に匿われていたため、一部の限られた者にしか存在を知られていなかった。まだ笹も食べられない幼子だが、そこはやはりパンダ王の子で、暴走する動物たちを一声で威圧する程のカリスマ性を持ちあわせている。赤ん坊であるがゆえ、セリフは「バンブー」のみ。

レッサーjr. (れっさーじゅにあ)

擬人化♂。代理王レッサーパンダの息子。アッパーヤードナンバーワンの愛玩動物だけあってとても可愛い。穏やかで優しい性格をしているが、父親の決定を皆へ伝える役割を担っており、外交の手腕も併せ持つなかなかの切れ者。カンガルーの袋から出たパンダ王子と常に行動を共にしていた。

ヤマネ

擬人化♀。西地区に生息するアッパーヤードナンバーワンの忍者だが、本人はくノ一と呼んでもらいたがっている。小さい見た目に反して頼りがいがあり、任務に出る際には西地区のみんなが見送りに来るほど。ダメダメなウサギの面倒も、文句を言いつつ見てしまうマメな性格。

ウサギ

♂。西地区に生息している寂しいと死んじゃうウサギ。忍者に憧れておりヤマネの弟子に志願した。その動機は、分身の術を習得すればたくさんの自分と仲良くできるからというもの。ネガティブをこじらせすぎて、逆にポジティブ思考の持ち主。

オリイコウモリ

擬人化♂。西地区に生息する無表情なクールガイ。ツンデレキャラなのにデレるのが下手で、ついでに言い訳も下手くそ。しかし、誰も居ない場所では無表情なままデレたセリフをスラスラ喋る。

コンドル

擬人化♂。空の王者と称され、顔の上半分に兜を被った無口な鳥。実は引っ込み思案で怖がり、アドリブが苦手で台本がないとちゃんと喋れない小心者。コンドルだけに死んだ動物を見つけるのを得意としている。

ドール

♂。別名アカオオカミ。東地区に住むアッパーヤードでもっとも残忍な殺し屋3兄弟の次男。長男と三男はお留守番担当なので、狩りに出る時のスタイルは、長男と三男に見立てた木製の像を左右に配置したハッタリ形式を採用している。右側の兄の像だけクオリティーが低い。

ハシビロコウ

♂。西の長と呼ばれる鳥。西地区で何かを始める時は彼の許可が必要。中々動かないことで有名で、ひじ掛けにされようが抱き上げられようが振り回されようが、うんともすんとも言わない。

バーバリーシープ

擬人化♀。ダイエットをしているのに全然痩せないツノの生えた女の子。好きな動物の前では素直になれず、つい心にも無いことを口走ってしまうクセがある。実は痩せてスリムになり、シマウマに乗りたいという夢を持っている。

ゾウ

♂。アッパーヤードの守護神ジイ様。代理王レッサーパンダが出かける際はいつも代理王を頭に乗せている。鼻こりがひどく、うまい具合にマッサージをされると気持ち良すぎて語尾に「ゾウ」を付けてしまう。

トラ

半擬人化♂。アッパーヤード最強でありながら誰のもとにも属さないと謳われる孤高の戦士。北の森を棲家にし、滅多に外に出ない事から「レアキャラ」と言われているが、そのせいで外部の情報にはかなり疎い。反省すると虎穴で謹慎してしまう。

オカピ

擬人化♀。西地区に生息する明るく元気な女の子。かわいい物が好きでパンダ王子の変装グッズをいくつも用意している。マイペースなところもあり、レッサーjr.と一緒に居ると周りが困惑するほど会話がかみ合わない。

シマウマ

♂。西地区に生息している誰かに乗ってもらうのが何より大好きなシマウマ。敵対している東地区の動物にも「乗っていいよ!」と声をかけてしまうほど。よくオカピと行動を共にしている。

ゴリラ

♂。東地区に生息。ライオンに従い行動を共にしている。「バナナ」としか喋らないが、サルの集団を一瞬で掌握できるほどの高い潜在能力を秘めた影のリーダー候補。バナナにはとにかく目がない。

ボス猿 (ぼすざる)

♂。アッパーヤードの守護神ですらうかつに踏み込めない東の要塞「サル山」でサル達を束ねるボス。だが、ゴリラの威圧的な一声によりサル山をゴリラに明け渡しライオンの軍門に下ってしまう。

獅子王 (ししおう)

半擬人化♂。TAMA王国を治める王。真の王を決めるためアッパーヤードに乗り込み北の森を占拠し、代理王レッサーパンダに宣戦布告をする誇り高い王。一方で「エブリディ絶倫」や「女性も同性も泣かす」といった名言も残しており、真のエロ王とも呼ばれている。

レッサーパンダ

♂。パンダ王亡き後に代理として王座についている。しかし他の動物たちからは、カリスマ性に欠ける、自分が戦っても負ける気がしないなど、常に批判の的となっていた。レッサーjr.のこととなると性格が豹変するほどに息子を溺愛している。

パンダ王 (ぱんだおう)

♂。30年以上もの長きに渡り王座に君臨した「笹王」と呼ばれたカリスマ王。統治者としてアッパーヤードに平和をもたらしていた功績は大きく、彼の次を担う王はいまだ現れていない。

場所

アッパーヤード

最古の歴史を持つ動物たちの始まりの王国。元々は一つの王国だったがパンダ王亡き後、平和の懸け橋を境に西地区と東地区に分かれた内戦が勃発してしまう。トラが生息する北の森は西、サル山は東の領地に存在する。

TAMA王国 (たまおうこく)

正式名称は「Thoroughbred Animal Macro Area(サラブレッド・アニマル・マクロ・エリア)」で、これらの頭文字をとってTAMA王国と呼ばれている。国土はアッパーヤードの4倍あり、その名の通り優秀な戦士も多い。元々はアッパーヤードと同じ国だった。

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