ゲッターロボ デヴォリューション -宇宙最後の3分間-

ゲッターロボ デヴォリューション -宇宙最後の3分間-

永井豪と石川賢の代表作『ゲッターロボ』シリーズのエピソードを取り入れつつ、さまざまな伏線を張った壮大な物語が展開される、まったく新しい「ゲッターロボ」。「別冊少年チャンピオン」の2016年1月号から連載の作品。

正式名称
ゲッターロボ デヴォリューション -宇宙最後の3分間-
ふりがな
げったーろぼ でゔぉりゅーしょん うちゅうさいごのさんぷんかん
漫画
漫画
原作
原作
ジャンル
ロボット
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あらすじ

第1巻

赤誠大学付属私立赤誠高等学校に通う流竜馬は、クラスメイトと距離をとっていて、いつも一人で過ごしていた。そんな竜馬を気にかけて、クラスメイトのミチルは声をかけるが竜馬はそっけない態度を見せ、ミチルに好意を寄せる松村は、竜馬に対して憎しみを募らせる。松村は竜馬との喧嘩に負けた事を逆恨みして、市議会議員の父親の権力を使って竜馬を退学に追い込む。退学を言い渡された竜馬が教室で帰る準備をしていると、外に異形の巨大怪物、不進化体が出現。不進化体の攻撃によってミチルや松村は死亡し、竜馬も負傷する。絶体絶命のピンチとなった竜馬だったが、目の前に現れた謎の老人、早乙女から不進化体を倒せる巨大ロボット、ゲッターロボを与えられる。竜馬は最初は戸惑うものの、「ゲッターロボならミチルや松村達を殺した不進化体を倒せる」という早乙女の言葉を信じてゲッターロボに搭乗し、仇を討つのだった。

第2巻

流竜馬は、早乙女から皇帝の欠片と世界の秘密などを聞かされたものの、戦う理由を明確にできないでいた。そんな中、新しい異形の巨大怪物、不進化体が出現する。竜馬は同じくパイロットを務める神隼人巴武蔵といっしょに巨大ロボット、ゲッターロボに乗って戦うが、3人のチームワークはバラバラで不進化体を逃がしてしまう。人の言う事に耳を貸さない竜馬に対して、隼人は非情だが真理をついた言葉を投げかけ、武蔵は隼人の言葉で落ち込む竜馬を励ます。隼人と武蔵のおかげで気持ちに整理をつけた竜馬は、取り逃がした不進化体との戦闘において早乙女の指示に素直に従い、ゲッターロボの操縦を隼人に託す。

第3巻

いっしょに戦うチームとしてのまとまりがでてきた流竜馬神隼人巴武蔵の三人。飛行訓練のあとに竜馬と武蔵は食事に向かうが、隼人は自室に戻って早乙女の真意を探り始める。早乙女の個人端末への侵入に成功した隼人は、皇帝の欠片に蓄積されていた並行世界での出来事を知る。隼人から説明を求められた早乙女は、竜馬や隼人、武蔵に世界の消滅と、消滅に大きくかかわるゲッターエンペラーについて説明を行う。そんな中、今までよりはるかに強力な異形の巨大怪物、不進化体が出現する。

登場人物・キャラクター

流 竜馬 (ながれ りょうま)

イーグル号および巨大ロボット、ゲッターロボのうちの一形態、ゲッター1のメインパイロットを務める少年。幼い頃に両親が惨殺された事がトラウマとなって、「大事なものが奪われるなら最初から持たない」と思うようになった。そのため周囲の人間とは距離をとり、一人でいる事が多い。それでも周囲の人間がピンチになっていると、助けようとする正義感の強い性格。 通っている赤誠大学付属私立赤誠高等学校が異形の巨大怪物、不進化体に襲撃され、クラスメイトが殺されたため、仇を討つために早乙女から与えられたゲッターロボに乗り込む。不進化体を撃破したあとも、戦う意義が定まらないままゲッターロボに乗っていたが、チームを組む神隼人、巴武蔵により気持ちに整理をつける。

神 隼人 (じん はやと)

ジャガー号および巨大ロボット、ゲッターロボのうちの一形態、ゲッター2のメインパイロットを務める少年。天才的な頭脳の持ち主で、世界の真実を暴くための資金を株取引で集めていたところを、早乙女に拉致される。その後、早乙女から本当の世界の真実の一部を見せられて協力するようになる。しかし協力をするようになったあとも、独自に早乙女の真意を探る。 空手の心得がなくても、竜馬の空手を見て、すぐに空手が使えるようになるなど身体能力も高い。

巴 武蔵 (ともえ むさし)

ベアー号および巨大ロボット、ゲッターロボのうちの一形態、ゲッター3のメインパイロットを務める少年。人懐っこい性格で、他人の言う事に耳を貸さない流竜馬に気さくに話しかける。深く考える事が苦手で戦い方も豪快で直感的なため、戦闘シミュレーションでは撃破されたり、敵を倒しても脱出不可能な状態になる事が多い。実は本当の「巴武蔵」は生後まもなく病死しており、武蔵の両親に養子として引き取られ「巴武蔵」として育てられた。 偶然ではあるが、武蔵本人もその事実をのちに知ることとなる。ゲッターロボに乗るには「巴武蔵という人間が重要」なため、以後は必死に「巴武蔵」の役目をまっとうしようと尽力する。

早乙女 (さおとめ)

巨大ロボット、ゲッターロボを開発した老人の男性。皇帝の欠片に触れたため、皇帝の欠片が渡ってきた約3000の並行世界の記憶を手に入れる。それをもとにゲッターロボを作り上げ、「この世界を創造したモノへの反逆」を計画する。計画成就のために、自分と同じく並行世界でゲッター線にかかわり深かった流竜馬や神隼人、巴武蔵を仲間にスカウトする。

敷島 (しきしま)

早乙女の部下として働く男性。不進化体が出現する前触れの探知、戦闘シミュレーションの実施、戦闘時の状況把握など、仕事内容は多岐にわたる。流竜馬、神隼人、巴武蔵、早乙女といった周囲の破天荒な人間に振り回される事が多い。

敷島の父 (しきしまのちち)

敷島の父親。早乙女と共に巨大ロボット、ゲッターロボを開発する。ゲッターロボのどんな武器でも作ると豪語するほど優秀な科学者。別の世界の流竜馬から「そろそろ戻ってこいよ」と言われ、「この世界もわりと気に入っている」と発言するなど、謎が多い。

蘭堂 (らんどう)

日本の政治家の男性。副長官の要職に就いている。頭の回転が速く、早乙女のちょっとした仕草から、ほかの政治家では気がつかなかった事に気づく。ゲッター線とゲッターロボの力を自分達の管轄化に置こうとしたところ、別の世界の流竜馬によって殺される。

別の世界の流 竜馬 (べつのせかいのながれ りょうま)

早乙女に協力する男性。別の並行世界からやって来た流竜馬で、流竜馬とは雰囲気は似ているが、歳はだいぶ上。さまざまな並行世界について知っており、並行世界を行き来できる能力を持つ。

その他キーワード

ゲッターロボ

早乙女と敷島の父が作った巨大ロボット。イーグル号、ジャガー号、ベアー号の3機の飛行機が合体して人型になり、どの飛行機が主体となって合体するかにより、ゲッター1、ゲッター2、ゲッター3という3つの形態になれる。早乙女は皇帝の欠片から得た記憶をもとに作っており、数々の並行世界を消滅させたゲッターエンペラーとして本機を作り上げた。

ゲッター1 (げったーわん)

流竜馬が駆るイーグル号を主体にしてジャガー号、ベアー号の3機の飛行機が合体した形態。ゲッター1がゲッターロボの基本形態となる。メインパイロットは竜馬が務める。主兵装は、両肩外装内に収納されているトマホークと胸部中央から発射されるゲッタービーム。ほかにもマント状の翼を出すと飛行可能になるなど、複数の超兵器を備える。

ゲッター2 (げったーつー)

神隼人が駆るジャガー号を主体にしてベアー号、イーグル号の3機の飛行機が合体した形態。メインパイロットは隼人が務める。主兵装は左腕にあるドリルのみ。陸上では超音速で動く事ができ、ドリルによる地中潜行や脚部スラスター展開による短時間の飛行も可能となっている。最高速度は不明だが、テスト段階で複数の残像を生み出せる領域まで到達している。

ゲッター3 (げったーすりー)

巴武蔵が駆るベアー号を主体にしてイーグル号、ジャガー号の3機の飛行機が合体した形態。メインパイロットは武蔵が務める。主兵装は背面コンテナ、リアアーマー、脚部に搭載された各種ミサイルと伸縮可能な両腕。水中戦を想定した形態で、ゲッター1やゲッター2より装甲や機関が強固となっている。脚部は戦車のような無限軌道になっており、底面にあるスラスターを使えば短時間の飛行も可能。

不進化体 (ふしんかたい)

何者かがゲッター線を目的に送り込んだ異形の巨大怪物。人類が進化の過程で不要としてきた遺伝子である休眠遺伝子で構成されており、ゲッターロボと接触すると、姿を変える転化を行う。不進化体が皇帝の欠片が接触すると、世界が終わる以上の事態が発生すると思われている。

ゲッター線 (げったーせん)

はるか昔から地球に降り注ぐエネルギー線。早乙女は「進化を促すエネルギー」と定義している。皇帝の欠片が渡ってきたすべての並行世界で流竜馬、神隼人、巴武蔵、早乙女はゲッター線にかかわっている。

皇帝の欠片 (こうていのかけら)

膨大なゲッター線と、それにかかわったすべての事象の情報を内包した物体。早乙女は皇帝の欠片に触れたため、皇帝の欠片が渡ってきた約3000の並行世界の記憶を手に入れた。もともとはゲッターエンペラーという機体の欠片で、ゲッターエンペラーが宇宙を消滅させるたびに、欠片を並行世界に移動させるという行為を繰り返していた。 不進化体が皇帝の欠片が接触すると、世界が終わる以上の事態が発生すると思われており、今は早乙女研究所の地下4800メートルに封印されている。

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