コンサルナイン~小夜子の逆転プロデュース~

コンサルナイン~小夜子の逆転プロデュース~

私立誠花高校の経営改善の依頼を受けた、外資系コンサルタント会社に勤務する超エリート女子・工藤小夜子は、野球部を甲子園で優勝させることで、高校の知名度を高めるという改善案を提示。さらに工藤は、自らが野球部の監督となって甲子園に導くと宣言する。敏腕コンサルタントとしての経験と知識を生かしてチームを強くし、生徒や学校関係者から信頼を勝ち取っていく工藤の姿を描いた野球漫画。「マガジンポケット」で2021年11月2日から2022年7月19日まで配信の作品。

正式名称
コンサルナイン~小夜子の逆転プロデュース~
ふりがな
こんさるないん さよこのぎゃくてんぷろでゅーす
作者
ジャンル
野球
レーベル
講談社コミックス(講談社)
巻数
既刊3巻
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あらすじ

私立誠花高校野球部の監督に就任

外資系コンサルタント会社「マッチンゼー」で数々の実績を残してきた工藤小夜子は、会社から私立誠花高校の経営改善の依頼を任される。誠花高校の理事長たちから話を聞き、工藤は3日後に誠花高校の問題点と90通りの改善案を提示する。その中から「野球部が甲子園に出場して高校の評判を上げて男子生徒の入学数増加を目指す」との改善案が採用されそうになるが、8億2000万円という高額な報酬を提示されたため、工藤にコンサルを頼むこと自体が白紙になってしまう。工藤は野球部のグラウンドを見学して帰ろうとしたところ、野球部員が寮生活をしていることを知って周囲に秘密にしているオタク魂に火が付き、100万円の報酬でコンサルを引き受けることにした。野球部を強くするために工藤は監督に就任し、コンサルタントの視点からチームの改革に着手する。

風谷高校との練習試合

工藤小夜子が突然監督に就任し、さらに部内を工藤によって引っ搔き回されたことで、私立誠花高校の野球部員たちは工藤を拒絶する。しかし、工藤がコンサルタントの経験と知識によってチームをいい方向に導いていくと、部員の態度は軟化して部員同士の結束も強くなっていく。部員たちは話し合いで、それぞれに適したポジションにコンバートすると、よりまとまりが出てきてチームの雰囲気もよくなる。そんな中、前回の地区予選でコールド負けを喫した風谷高校との練習試合が始まる。以前の試合とはまったく違う誠花高校の選手の動きに戸惑うものの、実力の差は明白で風谷高校が8回表の時点で4点リードする。しかし誠花高校は工藤のコンサル作戦がハマり、8回裏に猛攻撃を仕掛けるのだった。

登場人物・キャラクター

工藤 小夜子 (くどう さよこ)

外資系コンサルタント会社「マッチンゼー」に勤める超エリートの女性。年齢は24歳。東京大学出身で、頭の回転が非常に早く、英語も完璧にこなす。数々の実績を残しており、会社や同僚からの信頼も厚い。仕事中は冷静沈着でまったくスキを見せないキャリアウーマンながら、帰宅後は自宅でオタク活動に勤しんでいる。好きなジャンルは「男子寮スポーツもの」で、コンサルタントの依頼で訪れた私立誠花高校の野球部員が寮生活をしていることを知り、周囲に隠していたオタク魂に火が付いて格安の報酬で仕事を受けることとなる。コンサルタントの専門分野はチーム運営で、部活動の強化は得意分野と合致しているため、野球の知識は皆無だが野球部の監督に就任する。これまでの経験と知識を生かして、部員の意識改革や敵選手の分析、試合の作戦立案などを的確に行う。

高石 光太郎 (たかいし こうたろう)

私立誠花高校に勤める男性教師。野球部の顧問を務めている。年齢は24歳。フランクで親しみやすい性格ながら、あまり考えずに行動を起こしがちで、独断で外資系コンサルト会社「マッチンゼー」にコンサルタントの依頼を行った。工藤小夜子が野球部の監督に就任すると補佐役を任され、工藤の突飛な行動によく振り回されている。

土屋 大我 (つちや たいが)

私立誠花高校野球部に所属する2年生の男子。生徒会長と野球部キャプテンを務める。打順は3番で、ポジションはキャッチャー。野球部創部に尽力し、野球部への思いが強い。勝利のためなら過酷な練習を物ともしない強い精神力の持ち主で、中途半端な練習をしている今の現状をなんとかしようと考えている。ほかの部員たちが部を辞めるのを恐れて本音を隠していたが、工藤小夜子の指導で部内で本音を言い合えるようになる。部内を引っ搔き回したり、痛いところを的確に突いてきたりする工藤に最初は反発するものの、工藤のおかげで部内の雰囲気がよくなり、部員にも実力がついてくると態度を軟化させた。

香坂 礼 (こうさか れい)

私立誠花高校野球部に所属する2年生の男子。打順は5番で、ポジションはピッチャー。変化球とコントロールのよさを武器としている。土屋大我とは以前からバッテリーを組んでいた。

橋本 礼央 (はしもと れお)

私立誠花高校野球部に所属する1年生の男子。学生寮では東郷正貴と同室。打順は1番で、ポジションはライトだったが、部員との話し合いでファーストにコンバートされた。肩は弱いが体が柔らかく、ファインプレーでピンチを救うことが多い。

東郷 正貴

私立誠花高校野球部に所属する3年生の男子。学生寮では橋本礼央と同室。打順は6番で、ポジションはセカンドだったが、部員との話し合いでライトにコンバートされた。豪快な性格で、打球にまったく恐れることのないガッツがある。クッションボールの処理がうまく、強肩を誇るが、守備が雑で状況判断も少々鈍い。

綾野 圭

私立誠花高校野球部に所属する2年生の男子。打順は8番で、ポジションはレフトだったが、部員との話し合いでショートにコンバートされた。無口な性格であまり目立たないが、守備のセンスは部内で一番高い。もともとショートを守っていた神原仁から一方的にライバル視されている。

神原 仁 (かんばら じん)

私立誠花高校野球部に所属する1年生の男子。打順は9番で、ポジションはショートだったが、部員との話し合いでセカンドにコンバートされた。目立ちたがり屋ながら、細かいことに気を配れる繊細な一面がある。

三浦 悠 (みうら ゆう)

風谷高校野球部に所属する2年生の男子。野球部のキャプテンを務めている。打順は4番で、ポジションはピッチャー。長打力を誇り、得点圏打率も非常に高く、150キロ近い速球とキレのあるスライダーとスプリットを武器にする、野球部の中心人物。

脇田 康二 (わきた こうじ)

風谷高校野球部の監督を務める男性。自分のことを名将だと自認しており、選手を駒のように扱う。前回の地区予選でコールド勝ちした私立誠花高校野球部を格下と見下し、工藤小夜子のことも素人監督とバカにしている。工藤の思惑を見破って有頂天になっていたが本当の狙いに気づかず、失点した選手を怒鳴り散らす。

書誌情報

コンサルナイン~小夜子の逆転プロデュース~ 3巻 講談社〈講談社コミックス〉

第1巻

(2022-01-17発行、 978-4065263129)

第2巻

(2022-05-17発行、 978-4065272787)

第3巻

(2022-10-17発行、 978-4065294864)

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