最強!都立あおい坂高校野球部

最強!都立あおい坂高校野球部

幼い頃に交わした約束を果たすため、かつての仲間たちが弱小野球部に集まり、甲子園を目指す。第32回講談社漫画賞受賞。

正式名称
最強!都立あおい坂高校野球部
ふりがな
さいきょう とりつあおいざかこうこうやきゅうぶ
作者
ジャンル
野球
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概要・あらすじ

北大路輝太郎は、小学生のときに従姉の菅原鈴緒と交わした「自分が甲子園に連れて行く」という約束を果たすため、彼女が監督を務める都立あおい坂高校野球部に入部。同じく約束を果たすために集まった、かつての仲間たちと共に甲子園を目指す。彼らによって、無名の弱小チームだった都立あおい坂高校は破竹の快進撃を続ける。

そして迎えた東・東京大会決勝。甲子園への切符を懸け、強豪東王学院との戦いに挑む。

登場人物・キャラクター

北大路 輝太郎 (きたおおじ きたろう)

都立あおい坂高校野球部1年。ポジションはピッチャー。珍しい左のサブマリン投法を得意とする。決め球はアンダースローからのシンカー。小学生のときに従姉の菅原鈴緒と交わした「甲子園に連れて行く」という約束を果たすため、強豪校からの誘いを蹴って、彼女が野球部の監督を務める都立あおい坂高校に入学。 筋金入りの野球バカで、チームのムードメーカー的存在。甲子園の初戦、柏葉学園との試合で完全試合を達成し、完全王子の名で呼ばれるようになる。

菅原 鈴緒 (すがわら すずお)

北大路輝太郎の従姉。北大路輝太郎からは鈴ねえと呼ばれている。都立あおい坂高校の教師で、野球部の監督。元帝都六大学のアイドル選手で、近隣校の野球関係者からは美女監督として知られている。高校時代は、少年野球チーム荒川ボマーズで、小学生の北大路輝太郎たちに野球を教えていた。 師匠という呼び名は、このときに付いたもの。指導者としてだけでなく、監督としても優秀で、見事な采配でチームを勝利に導く。

梅宮 右京 (うめみや うきょう)

都立あおい坂高校野球部1年。ポジションはセカンド。2番手ピッチャーとしても活躍。北大路輝太郎と同じく、幼い頃に菅原鈴緒と交わした「甲子園に連れて行く」という約束を果たすため、都立あおい坂高校に入学。天才型プレーヤーで、野球に関するセンスは抜群。 鋭い洞察力も備え、わずかな情報から相手の弱点を見抜く。父親との約束で野球は高校1年の夏限り。その後は競馬の騎手を目指すことになっている。ただし、このことは仲間たちには秘密にしている。

小林 虎鉄 (こばやし こてつ)

都立あおい坂高校野球部1年。ポジションはファースト。4番を打つパワーヒッター。北大路輝太郎と同じく、幼い頃に菅原鈴緒と交わした「甲子園に連れて行く」という約束を果たすため、都立あおい坂高校に入学。昔はバッティングが得意では無かったが、菅原鈴緒のアドバイスを受け、血のにじむような努力の末に4番を任されるまでに成長した。 小学生のときから菅原鈴緒のことが好きで、高校生になった今もその想いは変わっていない。

松方 雅治 (まつかた まさはる)

都立あおい坂高校野球部1年。ポジションはキャッチャー。北大路輝太郎と同じく、幼い頃に菅原鈴緒と交わした「甲子園に連れて行く」という約束を果たすため、都立あおい坂高校に入学。チームの頭脳的存在で、常に冷静に戦況を分析する。チアリーダー部の千葉千秋のことが気になっている。

柴田 伸之介 (しばた しんのすけ)

都立あおい坂高校野球部1年。ポジションはショート。アフロヘアーがトレードマーク。北大路輝太郎と同じく、幼い頃に菅原鈴緒と交わした「甲子園に連れて行く」という約束を果たすため、都立あおい坂高校に入学した。武器は50メートル5秒台の俊足。

狛 光爾 (こま こうじ)

東王学院野球部2年。4番を打つ超高校級スラッガー。北大路輝太郎と同じ少年野球チーム荒川ボマーズの出身。もとは右打ちだったが、コーチをしていた菅原鈴緒のアドバイスで左打ちに転向した。菅原鈴緒を甲子園に連れて行くという約束を果たすため、都立あおい坂高校に集まった北大路輝太郎たちに複雑な思いを抱いている。

今井 勇 (いまい いさむ)

都立あおい坂高校3年で、野球部のキャプテン。ポジションはサード。真面目な性格で、地味な練習もきちんとこなす。北大路輝太郎たちの才能を認めており、高校生最後の夏を彼らと一緒に野球ができることを嬉しく思っている。

千葉 千秋 (ちば ちあき)

都立あおい坂高校1年で、北大路輝太郎のクラスメイト。チアリーダー部に所属。家はお好み焼き屋。野球部を応援するうちに北大路輝太郎のことが好きになるが、奥手な性格のため告白できずにいる。

氷室 比呂彦 (ひむろ ひろひこ)

打倒東王学院を目指す星南高校のエース。ポジションはピッチャー。高速スライダーを得意としている。父親は星南高校野球部監督。北大路輝太郎が所属する都立あおい坂高校と東・東京大会3回戦で戦い、壮絶な投手戦を繰り広げた。

本間 (ほんま)

星南高校野球部2年。北大路輝太郎と同じ少年野球チーム荒川ボマーズの出身。荒川ボマーズ時代は、狛光爾と4番を争ったこともある。監督の氷室からレギュラーになるのは無理だと告げられ、選手をあきらめてスコアラーになる道を選ぶ。

久保 慶次 (くぼ けいじ)

厚実高校野球部3年。打って良し、守って良しの選手で、高校通算打率は6割を誇る。東・東京大会4回戦で北大路輝太郎の都立あおい坂高校と対戦。怪我をした北大路輝太郎に代わってマウンドに上がった梅宮右京を苦しめた。

高倉 (たかくら)

慶徳高校野球部3年。ポジションはキャッチャー。北大路輝太郎の中学時代の先輩で、彼にとっては兄のような存在。北大路輝太郎が高校に進む際、自分のいる慶徳高校に誘ったが断られた。試合前に北大路輝太郎を訪ね、ベスト4進出を自分に譲れと迫る。

兵藤 (ひょうどう)

慶徳高校野球部3年。ポジションはピッチャー。東・東京大会では、ナンバー1左腕と評されている。お調子者で女好き。勝つためには手段を選ばない。都立あおい坂高校との試合で、北大路輝太郎に怪我を負わせ、降板させようとした。

古谷 文也 (ふるや ふみや)

北大路輝太郎のライバル・狛光爾がいる東王学院野球部の3年生。ポジションはピッチャーで、150㎞を超える速球が武器。エースだったが、2年の夏の予選でヒジを故障し、戦線を離脱。その後、リリーフとして復活を果たす。

桂木 響子 (かつらぎ きょうこ)

北大路輝太郎が通う都立あおい坂高校の3年生。全国模試で100位以内に入る優等生。甲子園ベンチ入りの経験が大学推薦で有利に働くと考え、野球部のマネージャーに立候補した。最初は冷めた態度で野球部に接していたが、怪我もいとわず戦う彼らの姿を目にし、いつしか心から応援するようになる。

速水 研二 (はやみ けんじ)

香川代表鳴沢高校野球部キャプテン。ポジションはファースト。相手選手の性格分析をもとに作戦を立てるのを得意とする。北大路輝太郎の都立あおい坂高校と対戦した際、チームの情報を手に入れるため、恋人の荒木唯に柴田伸之介を誘惑させる。

荒木 唯 (あらき ゆい)

香川代表鳴沢高校野球部のマネージャー。恋人である速水研二に命じられ、北大路輝太郎のいる都立あおい坂高校をスパイするため、柴田伸之介に近づく。計画通り情報を引き出すことに成功するが、柴田伸之介の野球に対する真剣な想いを知り、自分の行動に罪悪感を覚えるようになる。

皆方 (みなかた)

都立あおい坂高校野球部の監督である菅原鈴緒の大学の先輩。大学時代の菅原鈴緒にとって憧れの存在だった。卒業後、地元大阪に帰り、母校である淀宮高校で野球部のコーチになる。厳しい練習で知られるが、生徒思いで部員からも慕われている。都立あおい坂高校との試合では、監督が急病で倒れたため、監督代理を務めた。

松江 潤 (まつえ じゅん)

大阪代表淀宮高校野球部のエース。決め球は「フォーク」。甲子園の準決勝で、北大路輝太郎の都立あおい坂高校と対戦した。

神木 清春 (かみき きよはる)

静岡代表静浜高校野球部2年。ポジションはピッチャー。甲子園で2度のノーヒットノーランを達成し、怪物と呼ばれる。キレやすい性格で、気に入らないことがあるとすぐに手が出る。1年のときに日頃の言動が原因で上級生にしめられ、しばらく部に姿を見せなかった。しかし、吉本に懇願され、「チームが自分のものになる」ことを条件に部に復帰する。 他の部員は全員エースである自分の奴隷だと考えており、たとえ相手が上級生であっても容赦しない。甲子園の決勝戦で、北大路輝太郎の都立あおい坂高校と戦った。

吉本 (よしもと)

静岡代表静浜高校野球部3年。ポジションはキャッチャー。悲願の甲子園出場のため、問題児の神木清春をチームに呼び戻した。その際、神木清春の出した条件をのみ、彼にチーム内での特権を与えた。甲子園の決勝戦で、北大路輝太郎の都立あおい坂高校と戦った。

仲島 (なかしま)

静岡代表静浜高校野球部3年。ポジションはサード。優れたバッティングセンスを持つ4番打者。プレッシャーに強く、どんなときも野球を楽しむことを忘れない。甲子園決勝戦で、北大路輝太郎の都立あおい坂高校と戦った。

中丸 (なかまる)

静岡代表静浜高校野球部3年。後輩の神木清春にエースの座を奪われ、2番手ピッチャーとなった。キャッチャーの仲島とは小学生からの付き合い。神木清春のせいで崩壊しかけたチームをひとつにまとめた陰の功労者で、他の部員からの信頼は厚い。甲子園決勝戦で、北大路輝太郎の都立あおい坂高校と戦った。

長妻 (ながつま)

都立あおい坂高校野球部3年。菅原鈴緒のきつい練習に耐えきれず、野球部を退部。しかし、東・東京大会決勝での北大路輝太郎たちの戦いぶりを見て、野球への情熱を取り戻し、再び野球部に戻る。

新橋 巴 (しんばし ともえ)

都立あおい坂高校3年。チアリーダー部のキャプテンを務める。ぽっちゃり体型だが、運動神経はバツグン。北大路輝太郎のチームメイトである松方雅治が好きで、まっつんという愛称で呼んでいる。

集団・組織

都立あおい坂高校 (とりつあおいざかこうこう)

『最強!都立あおい坂高校野球部』に登場する高校。部活動はあまり活発ではなく、野球部も北大路輝太郎たちが入るまでは万年地区大会の初戦敗退だった。しかし、強豪東王学院を破って甲子園出場を果たし、一躍脚光を浴びる。

東王学院 (とうおうがくいん)

『最強!都立あおい坂高校野球部』に登場する高校。甲子園常連の強豪校で、春のセンバツ王者。北大路輝太郎のライバル狛光爾がいる。東・東京大会の決勝戦で、北大路輝太郎の都立あおい坂高校と激闘を繰り広げた。

静浜高校 (せいひんこうこう)

『最強!都立あおい坂高校野球部』に登場する高校。甲子園静岡代表。エースである神木清春が絶対的な権力を持ち、暴君のように振る舞っている。そのため、チームの雰囲気は最悪。北大路輝太郎の都立あおい坂高校と、甲子園の決勝で激闘を繰り広げた。

荒川ボマーズ (あらかわぼまーず)

『最強!都立あおい坂高校野球部』に登場する少年野球チーム。北大路輝太郎たちが小学生のときに入っていた。当時高校生だった菅原鈴緒が、コーチとして指導していた。

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