シェイファー・ハウンド

第二次世界大戦後期、ドイツ第三帝国は、試験部隊特務救助猟兵小隊「シェイファー・ハウンド」を投入した。死を恐れない女性だけのこの部隊の元小隊長代理のカヤと、命を大事にするように願うユート・ツァイスは対立することになる。副題は「戦車と知られざる女性部隊」。

正式名称
シェイファー・ハウンド
原作者
吠士 隆
作画
ジャンル
バトル
 
第二次世界大戦
レーベル
ジェッツcomics(白泉社)
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概要・あらすじ

第二次世界大戦後期、ドイツ第三帝国は、試験部隊、特務救助猟兵小隊「シェイファー・ハウンド」を戦場に投入した。女性のみで構成され、自らの命を消耗品と考えるよう育てられたこの部隊に、命は大事にするべきだという理想を掲げるユート・ツァイスが小隊長として着任する。迅速に、犠牲を出してでも任務を遂行するべき、と考える元小隊長代理のカヤは、彼の優しすぎる方法に業を煮やし、反発する。

戦争中、仲間の隊員が死んでいくのを見て、ユートは自分の理想は正しいのか、守れるのかと葛藤し続ける。

登場人物・キャラクター

ユート・ツァイス (ゆーとつぁいす)

親衛隊上級曹長。22歳。スコルツェニー少佐の命で、女性試験運用部隊「シェイファー・ハウンド」の小隊長になる。戦争の中で命を大切にすることを重んじる青年。命は使い捨ての武器だと考えるカヤ・クロイツは、彼の綺麗事を嫌悪し「不良品」と称した。戦場の無慈悲な状況の中で、彼は理想をかなえようと躍起になるが、ミカ・カーナーをはじめとして数々の部隊兵の死に直面し、悩み苦しむ。 敵兵を殺すこともためらっていたが、イギリス軍「アシッド・アウル」に仲間が嬲り殺しにされたのを見て、「アシッド・アウル」への砲撃を命令した。

カヤ・クロイツ (かやくろいつ)

親衛隊曹長。20歳。三号突撃砲(099)戦車長。元女性試験運用部隊「シェイファー・ハウンド」の小隊長代理だったが、ユート・ツァイスの着任で副小隊長に降格になった。命は武器であり、任務を遂行するためなら駒として捨てる覚悟を持つべきだ、という彼女の考え方に対し、非合理的でも命を大切にしたい、というユート・ツァイスの理想は全く噛み合わず、彼に強い反感を抱く。 優しすぎることは、戦場では「不良品」だ、とユートには度々怒鳴りつけている。ユートは安全のために作戦の遠回りも必要だとするが、カヤは迅速に正面突破することをモットーにしている。隊員のことは大事に思っており、仲間が戦死するたびに池に魚を放っている。

マイタ・ガドゥワン (まいたがどぅわん)

親衛隊曹長。19歳。「シェイファー・ハウンド」の副小隊長で、カヤ・クロイツの補佐を務めている。無線指揮車担当。情報収集と分析、偵察を主な任務としており、隊の統括を行っている。一度は捕虜になってしまい、ユート・ツァイスの指示で「シェイファー・ハウンド」が救出作戦を行った。 アメリカ軍が来た際は、ユートとユゥカ・イヴと共に、変装して忍び込んだ。度の強いメガネをかけている。

桂 圭織 (かつら かおり)

大日本帝国陸軍曹長。19歳。軍事留学生。頭の後ろにリボンをつけ、前髪を縛ってたらしている。戦場では常に日本刀を腰につけている。銃器の扱いにも長けており、隠密行動をしながら援護射撃を行う。アメリカ軍のキャタリナ・A・シュミットと一対一の戦いをし、勝利した後彼女を斬首する。

葛野 麻里安 (かずの まりあ)

大日本帝国陸軍軍曹。18歳。大日本帝国からの軍事留学生。桂圭織の補佐をしながら、戦闘記録を行う。頭にリボンをつけている。

ミカ・カーナー (みかかーなー)

親衛隊伍長。16歳。ティーゲル戦車操縦手。明るく元気で、悪戯が好きなメカマニア。ツインテールで、小隊のムードメーカー的存在。戦車の操縦中に頭部を激しくぶつけ、死亡。

アーケ・ノヴァタ・ナーヴェ (あーけのゔぁたなーゔぇ)

親衛隊軍曹。19歳。おかっぱ頭で、元気な小隊のムードメーカー。ティーゲル戦車砲手。戦災孤児で、自立のために実験部隊に志願した。同じくティーゲル戦車に乗って戦っていたユゥカ・イヴ、マリー・ノールと共に、作中での戦車解説役になっていた。ティーゲル戦車整備中にイギリス軍「アシッド・アウル」の襲撃にあい、嬲られた後3人とも絞首にされる。

ユゥカ・イヴ (ゆぅかいゔ)

親衛隊伍長。15歳。ティーゲル戦車操縦手。戦車修理が得意。褐色肌にツインテールの少女。前操縦手ミカ・カーナーが死んだ後、補充要員として配備された。ミカが戦車内で死亡したのを知っており、ユート・ツァイスに「殺さないでくれよ」と言う。陽気でマイペース、好奇心旺盛で、ユートとマイタ・ガドゥワンがアメリカ軍偵察に行った時、無理やり付いて行った。 マリー・ノール、アーケ・ノヴァタ・ナーヴェと共にティーゲル戦車を整備していたところ、イギリス軍の「アシッド・アウル」の襲撃を受け、嬲られた後3人とも絞首にされる。

マリー・ノール (まりーのーる)

親衛隊軍曹。20歳。ティーゲル戦車装填手。おっとりした性格で、合気道が得意。実験部隊へは、自分の可能性を試したくて志願した。アーケ・ノヴァタ・ナーヴェ、ユゥカ・イヴと共にティーゲル戦車を整備していたところ、イギリス軍の「アシッド・アウル」の襲撃を受け、嬲られた後3人とも絞首にされる。

アンナ・アダー (あんなあだー)

親衛隊軍曹。20歳。三号突撃砲(102)戦車長。戦闘中に三号突撃砲(102)が被弾し、唯一生き残るも、レジスタンスの罠にかかって爆死した。

ティアナ・カーネディー (てぃあなかーねでぃー)

親衛隊上等兵。19歳。狙撃手。口の下にほくろがある。普段からヘルメットをかぶっている。対人大口径狙撃銃を用いて、極めて正確な狙撃を行い、小隊のサポートを担う。

アイマ・トゥヨウシュ (あいまとぅようしゅ)

親衛隊一等兵。15歳。ツインテールの髪の毛で、縦巻きロールにしている。マイタ・ガドゥワンの無線指揮車の運転手兼看護兵。「シェイファー・ハウンド」小隊の中でも最年少だが、戦闘時には冷静。Karabiner 98 Kurz(Kar98k)を使用する。

ミュー・マイツェン (みゅーまいつぇん)

親衛隊伍長。三号突撃砲(099)操縦手。17歳。小心者で、戦闘には乗り気ではなくいつも怯えた顔をしている。ドジっ子。頭にリボンをつけている。同じ三号突撃砲に乗っている、ケイ・シンドラー、ミヒト・ヒルダと共に行動している。

リオ・シャタニ (りおしゃたに)

上等兵。18歳。機関銃手。髪の毛をツインテールにしている。Maschinengewehr 34(MG34)を操る、イケイケな力持ち。機銃掃射で、多数のイギリス軍を葬った。

リィア・ハイロハッシュ (りぃあはいろはっしゅ)

親衛隊上級軍曹。23歳。歩兵班班長。冷静沈着で、万能な歩兵。地上戦ではSturmgewehr 44(StG44)を持って皆の先頭を歩き、爆薬で戦車を潰している。偵察や索敵をこなすホワイトシェパードのアイン、伍長のアイヒ・ミヅゥを相棒にして戦う。

フュカリタ・モーラー (ふゅかりたもーらー)

少尉。ドイツ国防軍第三航空艦隊505防空試験部隊所属。髪の毛を大きなツインテールにした、戦闘機フォッケウルフFw190のパイロット。操縦に長けており、撃墜数はとても多い。一緒に出撃した仲間が必ず撃墜され、単独で帰還するため、「悪戯妖精グレムリン少尉」と揶揄されている。 共に戦い生き残ったユイリア・ホーエンローリエと親友になる。

ユイリア・ホーエンローリエ (ゆいりあほーえんろーりえ)

准尉。ドイツ国防軍第三航空艦隊505防空試験部隊所属。フュカリタ・モーラーを補佐するパイロット。フュカリタ・モーラーの撃墜数に憧れており、共に戦ってからは親友になった。数多くの戦いで2人で活躍するも、アメリカ軍P-51D マスタングに撃墜されてしまう。

アドルフ・ガーランド (あどるふがーらんど)

ドイツ国防空軍中佐。鼻の下にヒゲを生やした男性。フュカリタ・モーラーの上官。104機の撃墜数を誇り、「空の英雄」と呼ばれるエースパイロット。プライドが高く、フュカリタ・モーラーに撃墜数を越されるのを嫌がり、彼女のことを「グレムリン」と揶揄してちょっかいをかけている。

トリスタン・シュトライヒ (とりすたんしゅとらいひ)

中佐。武装親衛隊総統特務137機関『マーナ・ガルム』機関長。凛々しい顔の青年。陰険で、作戦に口を出せないのにユート・ツァイスを煽ったり、様々な人に嫌味を吐きかけている。カヤ・クロイツの許嫁だが、彼女は彼にナイフをむけたり、銃口を突きつけようとする仕草を見せている。

キャタリナ・A・シュミット

アメリカ軍の「グレイ・オックス」小隊長。髪をリーゼントにし、黒い眼帯をしている。人殺しを恐れるユート・ツァイスに対して、正義は相手にとっては正義ではない、白と黒でわけることはできない、兵隊は任務を遂行する「灰色」だ、と説いた。ドイツ軍の「シェイファー・ハウンド」に、「グレイ・オックス」が敗北した後、桂圭織と一対一で戦い、斬首される。

アミラ・コーシース (あみらこーしーす)

イギリス軍SAS特殊部隊「アシッド・アウル」の少佐。眉毛がなく、見開いた大きな目とギザギザの歯が特徴。英国貴族の出で、准尉のリサとチアには「お嬢様」と慕われている。部隊の損害を顧みず、兵隊が死に瀕しても次々切り捨て、物量で勝負しようとする姿勢で侵攻を続ける。 戦闘を「狩り」と呼び、敵国を蹂躙していた。アーケ・ノヴァタ・ナーヴェら3人の「シェイファー・ハウンド」の女性たちを嬲り、絞首してユート・ツァイスに見せつけた。

集団・組織

シェイファー・ハウンド (しぇいふぁーはうんど)

『シェイファー・ハウンド』に登場する組織。正式名は「武装親衛隊第502SS猟兵大隊所属特務救助猟兵小隊」。ドイツ第三帝国が第二次世界大戦後期に、女性のみの戦場運用性を試験するために編成された非公開部隊。隊員たちは、自分たちは消耗品の武器であると考え、死ぬことを一切恐れないよう教育されている。

クレジット

原作

吠士 隆

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