シュート!

シュート!

伝説のプレイヤー・久保嘉晴に憧れ、掛川高校サッカー部に入部した田仲俊彦と、彼を取り巻く選手たちの熱闘を描いた高校サッカー漫画。大島司の代表作品で『シュート!』シリーズの第一部にあたる。第18回講談社漫画賞(1994年)受賞作品。

概要・あらすじ

掛川高校一年生の田仲俊彦は、中学生時代に見た久保嘉晴のプレイが忘れられず、彼と共にピッチに立つ日を夢見てサッカー部に入部した。だが、現実は夢とは異なり、久保嘉晴は病気療養中、代理を務める副キャプテンの神谷篤司は高圧的でろくに練習にも参加させてくれない。サッカーに多少の自信を持っていた俊彦は、神谷に対して日々不満を募らせていた。

そんなとき、マネージャー・遠藤一美の機転で、一年生対二年生の対抗戦が成立する。勝てれば一年生からもレギュラーを選ぶという条件に勇み、平松和弘白石健二という心強い味方を得て挑む俊彦。激戦の末、結果は敗北だったが意地を見せることはでき、神谷も態度を軟化させてくれた。

さらに、憧れの久保が療養から復帰し、チームの結束は一気に高まる。目指すは国立競技場。掛川高校サッカー部の熱き戦いが幕を開けた。

登場人物・キャラクター

田仲 俊彦

久保嘉晴に憧れ、掛川高校サッカー部に入部した少年で、ポジションはセンターフォワード。純朴かつ単純な性格で、一喜一憂の波が激しく、試合中でも落ち込んだり立ち直ったりする。中学生時代に平松和弘、白石健二とともに掛西中トリオとして注目を浴びた過去があり、入部当初は満足に練習させてくれない副キャプテンの神谷篤司に反感を抱いていた。 だが、一年生対二年生の対抗戦で敗北したことや、キャプテンの久保の復帰などを通じて和解し、エースストライカーとしてチームを支える重要な柱に成長していく。元々は「必殺の右」と呼ばれるパワーシュートを得意としていたが、久保によって実は左足の方がキック力が強いことを告げられ、よりパワフルで射程距離の長い左のシュートを主武器として使うようになった。 パワーだけでなく、センタリングへの抜群の反応速度に加え、ボレー、オーバーヘッド(バイシクル)、ドライブ、グラウンダー(サブマリン)など、さまざまなシュートバリエーションを駆使できる技術を併せ持つ選手で、得点力が極めて高い。

平松 和弘

田仲俊彦と同じ掛川高校に通う男子。中学生時代に、田仲俊彦、白石健二とともに掛西中トリオとして注目を浴びたが、父親の反対によりサッカーを辞めて勉強に専念することになる。だが、サッカーへの情熱を諦めきれなかったことや、遠藤一美の説得もあり、父の反対を振り切って再びサッカーを始めた。 あらゆる能力面で高い技量を誇るが、なかでも100メートルを10秒台で走る俊足と天性のボールコントロールが持ち味。ポジションはライトウィングを務める。また、戦術眼にも優れ、藤田東高校のフラッシュパスの欠点を見破った。

白石 健二

田仲俊彦と同じ掛川高校に通う男子。中学生時代に、田仲俊彦、平松和弘とともに掛西中トリオとして注目を浴びた。だが、中学三年生のときの全国大会予選で暴力沙汰を起こしてしまい、チームが出場停止になって以来、その罪悪感からサッカーを辞めていた。その後は暴走族に入り、不良生活を満喫していたが、遠藤一美の説得により掛川高校サッカー部に入部し、再びサッカーを始める。 ポジションはゴールキーパーで、体格は大きくはないが、動物的な勘と身体能力、それに溢れるガッツでセーブするタイプ。強豪との戦いで、幾度もファインセーブを決め、チームの勝利に貢献する。

遠藤 一美

田仲俊彦と同じ掛川高校に通う女子高生。サッカーについての知識はほぼ皆無だったが、久保嘉晴のおっかけが高じて掛川高校サッカー部のマネージャーになる。平松和弘や白石健二の入部に大きな役割を果たし、その後の掛川高校サッカー部の快進撃の起点となった。 マネージャーになってからは多少サッカーについて勉強しており、少しは理解するようになったが、基本的にはサッカーが好きというよりも、俊彦を始めとする部員たちの応援がメインで、サッカーそのものにはあまり興味がない。物語の中盤でアイドルデビューするほどの美少女だが、気さくで誰とでもすぐに打ち解けるため部員からの人気は高い。 ただ、不良上がりであるため、口が悪く、手が早いのが玉に瑕。

久保 嘉晴

田仲俊彦の1年先輩で、神谷篤司とともに掛川高校にサッカー部を創設し、創部半年にして激戦区の静岡県ベスト8まで進出させた人物。極めて高いサッカーセンスを有し、中学一年生から中学三年生の前半まで過ごした旧西ドイツで、天才として名を知らしめていた。帰国後はヤマハFCに所属し、日本ジュニアユース代表にも選ばれている。 ポジションはミッドフィールダー(センターハーフ)。攻守両面で他者を圧倒するパフォーマンスに加え、甘いマスクに華のあるプレイで女性人気も高く、将来のスター選手として嘱望されていた。が、高校二年生のときに白血病で入院。治療しながらピッチに立ち続けたが、インターハイ静岡県予選準決勝・掛川北高校戦において「奇跡の11人抜き」を成し遂げた後、容態を悪化させて帰らぬ人となった。

神谷 篤司

田仲俊彦の1年先輩で、親友の久保嘉晴とともに掛川高校にサッカー部を創設した人物。菊水東中学校の出身で、そこのサッカー部に所属していたが、チームに求めるスタイルの違いや、チームメイトが神谷篤司の能力についてこれなかったこと、生来の無愛想さと粗暴さから孤立。その後、ヤマハFCで久保と知り合い、意気投合して共に掛川高校に進学した。 久保嘉晴と組んでいた頃はストライカーとして活躍していたが、彼が死去した後は掛川高校サッカー部のキャプテンとしてチームを束ねる役割を担い、冬夏二冠を達成。その経験からゲームメイクの才能を開花させ、高校サッカー界屈指の司令塔として名を馳せた。 いかなる状況にも諦めない闘志溢れるプレイスタイルから「闘将」の異名で呼ばれる。ポジションはミッドフィールダー(レフトハーフ)。

佐々木 豊

田仲俊彦の同級生で、掛川高校サッカー部に所属。新田真一とは須賀中学校のときからの親友である。平松和弘に負けず劣らずの俊足を武器に、一年生でレギュラーを獲得し、レフトウィングを担当した。サッカーと並行してバンドもやっており、ルックスの良さと相まって女子に人気が高い。

新田 真一

田仲俊彦の同級生。佐々木豊とは須賀中学校のときからの親友で、彼を無理矢理誘って掛川高校サッカー部に入部した。最初の試合ではレギュラーになれず落ち込んでいたが、必死な練習によってレギュラー獲得。その後も努力を積み重ね、ディフェンダー(左サイドバック)のキーマンとなった。 絶妙なタイミングで繰り出すオフサイドトラップを得意とする。

馬堀 圭吾

田仲俊彦の同級生で、久保嘉晴の死後、掛川高校サッカー部に入部した。ブラジルからの帰国子女で、南米仕込みのトリックプレイを得意とするテクニシャン。入部当初は久保の死に囚われ続けた部員たちと揉めていたが、神谷篤司が仕組んだ紅白戦により和解する。その後は持ち前の陽気さでチームに溶け込み、久保のポジション(ミッドフィールダー)を埋める重要な役割を果たし続けた。

大塚 繁樹

田仲俊彦の一学年先輩。190センチメートル近い巨体を活かした強引なプレイが持ち味のラフプレイヤーで、赤堀強と同じ栄山中学校の出身。もともとはフォワードとして相手ディフェンスを掻き乱していたが、田仲俊彦らの入部を機にミッドフィールダー(ライトハーフ)に転向し、高いボール奪取率を誇った。 久保嘉晴の死後は副キャプテンとして神谷篤司をサポートし、チームを支える。

赤堀 強

田仲俊彦の一学年先輩で、大塚繁樹と同じ栄山中学校の出身。スレンダーな体型ながら、192センチメートルというチームトップの長身を最大の武器とする選手である。もともとはゴールキーパーを担当していたが、白石健二の加入によりディフェンダー(スイーパー)に転向し、長い手足を活用してゴール前を死守した。

松下 浩

インターハイの常連校である藤田東高校サッカー部に所属する、田仲俊彦と同年代の選手。競争率が極めて高い藤田東高校で、一年生ながらレギュラー入りした逸材であり、センターフォワードを務める。得意のダブルクライフターンで相手ディフェンダーを華麗にかわし、ゴールを奪うのが信条。 また、チームメイトのシュート力を利用したカウンターシュートは、俊彦の左足にも負けず劣らずの威力を誇り、俊彦にとって最大のライバルとなっている。

広瀬 清隆

静岡県のサッカー有力校のひとつである掛川北高校に通う生徒で、掛川北高校サッカー部の隠し玉。家が貧乏だったため、サッカーボールを買ってもらえず、長年、野球用のゴムボールでサッカーをしていた。その結果、極めて高度なボールコントロールと、軌道が不規則に変化するナックルシュート(無回転シュート)を会得。 白石健二やディフェンダー陣だけでは捌ききれず、久保嘉晴をディフェンスに釘付けにさせるほど掛川高校サッカー部を苦しめた。

芹沢 直茂

静岡県の強豪・清水学苑高校の選手。極めて高度なテクニックと、恵まれた体格、パワーを持ち合わせた選手で「フィールドの魔術師」「静岡のフリット」の二つ名をもつ。だが、身体の成長にスタミナ面が追い付いておらず、フルタイムで本領を発揮できないのが弱点。それを看破されたため、清水学苑高校は掛川高校に敗北した。

アニメ

蒼き伝説 シュート!

トシこと田仲俊彦は、憧れの存在だった久保嘉晴の誘いで掛川高校サッカー部へ入部する。掛川西中学校時代からのチームメイト、平松和広と白石健二も掛川高校に進学したが、私的な理由でサッカー部への入部を当初は拒... 関連ページ:蒼き伝説 シュート!

書誌情報

シュート! :蒼きめぐり逢い 全5巻 講談社〈講談社コミックス〉 完結

第1巻

(1997年2月発行、 978-4063123760)

第2巻

(1997年4月発行、 978-4063123982)

第3巻

(1997年7月発行、 978-4063124330)

第4巻

(1997年9月発行、 978-4063124545)

第5巻

(1997年11月発行、 978-4063124798)

シュート! :熱き挑戦 全12巻 講談社〈講談社コミックス〉 完結

第1巻

(1998年3月発行、 978-4063125276)

第2巻

(1998年5月発行、 978-4063125481)

第3巻

(1998年7月発行、 978-4063125733)

第4巻

(1998年10月発行、 978-4063126099)

第5巻

(1998年12月発行、 978-4063126334)

第6巻

(1999年2月発行、 978-4063126563)

第7巻

(1999年4月発行、 978-4063126792)

第8巻

(1999年7月発行、 978-4063127140)

第9巻

(1999年9月発行、 978-4063127379)

第10巻

(1999年12月発行、 978-4063127874)

第11巻

(2000年2月発行、 978-4063128048)

第12巻

(2000年4月発行、 978-4063128260)

シュート! :新たなる伝説 全16巻 〈講談社コミックス Shonen magagine comics〉 完結

第1巻

(2000年7月発行、 978-4063128659)

第2巻

(2000年9月発行、 978-4063128857)

第3巻

(2000年11月発行、 978-4063129069)

第4巻

(2001年1月発行、 978-4063129304)

第5巻

(2001年4月発行、 978-4063129618)

第6巻

(2001年6月発行、 978-4063129823)

第7巻

(2001年8月発行、 978-4063130096)

第8巻

(2001年11月発行、 978-4063130430)

第9巻

(2002年1月発行、 978-4063130669)

第10巻

(2002年3月発行、 978-4063130867)

第11巻

(2002年6月発行、 978-4063631159)

第12巻

(2002年8月16日発行、 978-4063631340)

第13巻

(2002年11月発行、 978-4063631685)

第14巻

(2003年1月発行、 978-4063631920)

第15巻

(2003年3月発行、 978-4063632149)

第16巻

(2003年6月発行、 978-4063632569)

シュート! 全16巻 講談社〈講談社漫画文庫〉 完結

第1巻

(2003年8月発行、 978-4063606058)

第2巻

(2003年8月発行、 978-4063606065)

第3巻

(2003年9月発行、 978-4063606164)

第4巻

(2003年9月発行、 978-4063606171)

第5巻

(2003年10月発行、 978-4063606300)

第6巻

(2003年10月発行、 978-4063606317)

第7巻

(2003年11月発行、 978-4063606515)

第8巻

(2003年11月発行、 978-4063606522)

第9巻

(2003年12月発行、 978-4063606720)

第10巻

(2003年12月発行、 978-4063606737)

第11巻

(2004年1月発行、 978-4063606980)

第12巻

(2004年1月発行、 978-4063606997)

第13巻

(2004年2月発行、 978-4063607116)

第14巻

(2004年2月発行、 978-4063607123)

第15巻

(2004年3月発行、 978-4063607277)

第16巻

(2004年3月発行、 978-4063607284)

シュート! :新たなる伝説 全8巻 講談社〈講談社漫画文庫〉 完結

第1巻

(2004年11月発行、 978-4063608342)

第2巻

(2004年11月発行、 978-4063608359)

第3巻

(2004年12月発行、 978-4063608502)

第4巻

(2004年12月発行、 978-4063608519)

第5巻

(2005年1月発行、 978-4063608748)

第6巻

(2005年1月発行、 978-4063608755)

第7巻

(2005年2月発行、 978-4063608892)

第8巻

(2005年2月発行、 978-4063608908)

シュート! :蒼きめぐり逢い 全3巻 講談社〈講談社漫画文庫〉 完結

第1巻

(2004年6月発行、 978-4063607543)

第2巻

(2004年6月発行、 978-4063607550)

第3巻

(2004年7月発行、 978-4063607628)

シュート! :熱き挑戦 全6巻 講談社〈講談社漫画文庫〉 完結

第1巻

(2004年8月発行、 978-4063607710)

第2巻

(2004年8月発行、 978-4063607727)

第3巻

(2004年9月発行、 978-4063607918)

第4巻

(2004年9月発行、 978-4063607925)

第5巻

(2004年10月発行、 978-4063608113)

第6巻

(2004年10月発行、 978-4063608120)

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