概要・あらすじ
ジャスティ・カイザードは、コズモポリスに所属する犯罪超人(クリミナル・エスパー)専門の「処分屋」と呼ばれる銀河系最強のエスパー。指令を受けると銀河系内のあらゆる場所に出向き、潜伏する犯罪超人を見つけ出し倒すことになる。銀河系最強のエスパーでありながら、人一倍優しい心の持ち主でもあるジャスティは、任務の中でさまざまな人物と出会い、時に心を通わせ悩み苦しみながらも、愛する人を守るため戦い続けていく。
登場人物・キャラクター
ジャスティ・カイザード (じゃすてぃかいざーど)
「犯罪超人(クリミナル・エスパー)」と呼ばれる超能力を持つ犯罪者に対処するため、宇宙の各地に派遣される コズモポリスの捜査官。銀河系最強のエスパーとされ、コードナンバーは「CP・Σ04-1」。犯罪者殺害を主任務とすることから、「処分屋(ハンター)」とも呼ばれる。カチューシャに似た「ESP制御装置(コントロールリング)」を頭につけており、ESP能力を10万分の1にまで抑えている。 頭の後ろになびくセルリアン・ブルーの髪が特徴で、任務中はブレスレットで着脱のコントロールができる全身スーツに身を包むことが多い。地球上での任務の際には、地球人の高校生、神名代純として行動していた。
ジェルナ・フレア・スター (じぇるなふれあすたー)
『ジャスティ』の登場人物で、ジャスティ・カイザードの義姉。コズモポリスの医療センターに勤務する元エスパーで、長い髪が印象的な落ち着いた20歳の女性。13歳当時コズモポリスで唯一人のエスパーだったが、任務中の事件をきっかけに能力を失っている。ジャスティとは任務中に知り合い義姉となったが、姉弟の関係を超えた愛情を抱いている。
アスタリス・ベガ (あすたりすべが)
ジャスティ・カイザードが任務によって「処分」した犯罪超人マグナム・ベガの娘。目の前で父親を殺され、復讐心から大人になりたいと強く願い、一夜にして大人の身体に成長した。超能力によって爆発を起こすことができ、ジャスティにも超能力で闘いを挑んだが説得される。ジェルナ・フレア・スターとともに姉妹のように暮らし、ジャスティのことも兄と呼び、恋愛に近い感情を抱くようになる。 『ネオランビス編』では、「アスタリス・チルドレン」と呼ばれるエスパーたちにESP因子を提供した存在として「母体(マザー)」と呼ばれている。
ボルバー・シークレン (ぼるばーしーくれん)
『ジャスティ』の登場人物で、ジャスティ・カイザードの相棒と呼べる存在。コズモポリスの捜査官で、コードナンバーは「CP・Σ03-1」。耳の尖った異星人で、美人が好きなお調子者。ともに任務にあたることの多いジャスティに対し、指令に対する不満等を漏らすことも多い。後にアンドロメダ銀河系との戦争が勃発すると、コズモポリスのA級エスパーからなる「エスパーコマンド」部隊を指揮する立場となり、『ネオランビス編』の30年後にはコズモポリス司令官となっていた。
レクター
『ジャスティ』の登場人物で、コズモポリスの司令官。ジャスティ・カイザードやボルバー・シークレンの上司にあたり、ふたりに犯罪超人抹殺の指令を下す人物。冷徹な人物だが、アスタリス・ベガからは「おじちゃん」と呼ばれている。『ネオランビス編』の30年後には提督となり、司令官の地位を受け継いだボルバー・シークレンから報告を受ける立場となっていた。
立花 美子 (たちばな みこ)
地球の日本に暮らすごく普通の女子高校生。夢野学園一年A組に所属し、保健委員を務める。転校生の神名代純として現れたジャスティ・カイザードを保健室に連れていき、治療することで知り合う。純のことは異性として気になっていたが、犯罪超人との戦いに巻き込まれ、解決後は記憶操作により夢で見た相手だと思わされるも忘れられないでいた。 『ネオランビス編』の30年後には、超神代核子崩壊実験施設でニュートリノを研究する科学者となっており、ジェルナ・フレア・スターの精神が融合することになる。
立花 美紀 (たちばな みき)
『ジャスティ』の『ネオランビス編』の登場人物で、立花美子の娘。高校生の頃の母親にそっくりの明るい18歳の女の子。父親は存在せず、母親の単為生殖で産まれた人類史上初めてのクローン人間ではないかと考えられ、母親とは感情や思考等が共鳴する現象が見られる。
キャルミント・カーク (きゃるみんとかーく)
コズモポリス医療センターに勤務する看護士で、浅黒い肌の女性。地球に逃げ込みジャスティ・カイザードに「処分」された犯罪超人ペリア・カークの実姉で、復讐のため休息中のジャスティに暗示を施し、心神喪失状態にまで追い込んだ。
フェアリ・ヴィック (ふぇありゔぃっく)
家族を殺害した犯罪超人を根絶するため、Dr.ラーグ・フェルダの手による人工的な「抗(マイナス)エスパー」となった若い女性。しかし能力を付加した影響により、夜毎全身が青く変化し、「生体(バイオ)エネルギー」を吸い取って相手を死に至らしめる「青い魔女(ブルーウィッチ)」と呼ばれる存在となってしまった。
プシナ・カラクタラ (ぷしなからくたら)
30年後のコズモポリスに所属する女性で、アスタリス・ベガのESP因子から生み出された「アスタリス・チルドレン」と呼ばれるエスパーのひとり。同じ立場のガート・コンドゥクタとティグラート・ハルトゥンガーとともに捜査に訪れた地球で、ジャスティ・カイザードと遭遇。 なかでもプシナは特に強くアスタリス因子の影響を受けており、ジャスティに懐いていた。
キュオン・ティーメ (きゅおんてぃーめ)
30年後の、コズモポリス司令官となったボルバー・シークレン直属の「ボルバー親衛隊(ナインズ)」と通称される特殊部隊のメンバー。ボルバーからジャスティ・カイザードの殺害指令を受け、同じ部隊のテレイア・ファクタとベルジェ・モースリアリとともに地球へ向かう。 同部隊のメンバーもアスタリス・チルドレンと呼べる存在だが、プシナ・カラクタラたちよりも、より直接的にESP因子を受け継いだ強力なエスパーということになる。
ヴァルザール・パル・コルカル (ゔぁるざーるぱるこるかる)
アンドロメダ銀河系の反乱軍総裁として、銀河系に攻め込んできた大艦隊の指揮官。ジャスティ・カイザードと戦い死亡するが、直系の5人の子供たちに「\"V\"因子」が受け継がれており、コズモポリスとアンドロメダ共和連邦軍それぞれが追っている。
集団・組織
コズモポリス
『ジャスティ』の主人公らが所属する、銀河系規模の警察組織。なかでもコードナンバーに「Σ」が入るメンバーは、「犯罪超人(クリミナル・エスパー)」を抹殺する任務を帯びた特別な立場となる。30年後を描いた『ネオランビス編』では、「ネオΣナンバー」とも呼ばれる「アスタリス・チルドレン」や「ゼロナンバー」と通称される「バルバー親衛隊」が立場を受け継いでいる。