銀河鉄道999

宇宙を走る列車、銀河鉄道999で宇宙を旅する少年星野鉄郎と謎の美女メーテルが、行く先々の星で出会う奇想天外な冒険を描くSFロマン。『銀河鉄道999』は、機械の体をくれる惑星を目指す『アンドロメダ編』と、人類殲滅を企む敵の正体をめぐる『エターナル編』に大別される。ハーロックやエメラルダスなど松本零士作品のお馴染みのキャラクターも登場。

概要・あらすじ

両親を機械化人に殺された少年星野鉄郎は、謎の美女メーテルに救われた鉄郎は、彼女と共に旅をすることを条件に、銀河鉄道999のパスを手に入れる。鉄郎は、地球の機械化人に復讐するために、機械の体をタダでもらえるという惑星を目指すことになる。鉄郎は、宇宙の星々を旅し、様々な住人たちと出会ううちに、その復讐心も迷いへと変わっていくのだった。

登場人物・キャラクター

星野 鉄郎 (ホシノ テツロウ)

銀河鉄道999に乗り、機械の体をタダでもらえるという惑星大アンドロメダを目指して旅をする少年。人間の行き過ぎた機械化に反対していた父親は、逆に機械化人勢力に殺害され、母親と共に最下層階級の生活を強いられていた。その母親も機械伯爵の人間狩りで剥製にされてしまう。謎の美女メーテルから一緒に旅をすることを条件に、銀河鉄道999のパスを渡される。 好奇心と行動力を併せ持つが、それが故に、旅先の惑星でトラブルに巻き込まれてしまう。

メーテル

鉄郎と共に銀河鉄道999で旅をする黒衣の美女。その顔は、鉄郎の母親の面影によく似ている。自分と旅をすることを条件に999のパスを鉄郎に授ける。幾度も宇宙の旅を繰り返しているらしく、999が停車する星々や住人に対する知識が豊富。鉄郎を助けるために瀕死の重傷を負うことも多いが、その度に奇跡の回復を遂げている。 その反面、鉄郎を監視し、誰かに報告しているようにも見える。その能力は計り知れず、宇宙の猛者も一目置く存在である。

車掌 (シャショウ)

銀河鉄道999の乗務員で、外套のような制服に制帽を目深に被り、その表情は見ることができない。ユーモラスで穏やかな性格だが、運行規則に従わない者には、死を以て対する非情さも持つ。星野鉄郎とメーテルの身柄の安全に関しては絶対優先で、規則を無視して999とケンカをしたり、銀河鉄道管理局への報告をねじ曲げたりすることも多い。

エメラルダス

左の頬に傷を持つ美女。宇宙船クイーンエメラルダス号に乗り、宇宙を旅している。刃向かう者は、容赦なく抹殺するため、「宇宙の魔女」と呼ばれ恐れられている。その反面、信念ある男には優しい女とも噂されている。メーテルとは旧知の仲で、ライバルでもある。『アンドロメダ編』では、病に伏せ、代理のアンドロイドに船を牛耳られてしまったが、『エターナル編』では、復帰し、星野鉄郎とメーテルを影から見守っている。

キャプテン・ハーロック

宇宙船アルカディア号を駆る宇宙海賊。長身痩躯で右目に眼帯をし、顔面に大きな傷痕がある。自らの信じるもののために戦うことを信条とし、その象徴として黒地に白で染め上げたドクロの海賊旗を掲げている。『アンドロメダ編』では、その正体を明かさず、惑星ヘビーメルダーの酒場において、時間城へたった一人で挑む鉄郎を激励した。 『エターナル編』では、その姿を公然と現わし、頻繁に鉄郎の危機を救ってくれる。

機械伯爵 (キカイハクシャク)

地球の富裕層で全身を機械化している。夜間、機械化人は屋外で生身の人間を見かけたら撃ってもよいという法律に則り、人間狩りを楽しんでいる。星野鉄郎の母親もその銃弾に倒れ、機械伯爵の居間を飾る剥製にされてしまった。復讐に燃える鉄郎の襲撃で頭部を破壊され絶命する。

プロメシューム

機械化母星大アンドロメダの女王で、メーテルの母親でもある。彼女の支配するアンドロメダ大星雲一帯は絶対機械圏(マシンナーズエリア)と呼ばれ、機械化人が全てにおいて優先される機械法が制定され、生身の人間は動物並みの扱いを受けている。銀河鉄道管理局も非情で、必要なしと判断された惑星は即座に破壊してしまう。

クレア

全身クリスタルガラスでできた機械化人女性で、銀河鉄道999でウェイトレスのアルバイトをしている。母親が見栄っ張りでクレアの体をガラスに変えてしまったが、彼女自身は光も影も通り抜けてしまう体を嫌い、働いた金で生身の肉体を買い戻そうとしている。小惑星帯の宇宙トンネルで亡霊から鉄郎を助けて砕け散り、涙の形をした欠片のみになってしまう。 『エターナル編』では復活し、再び999のウェイトレスとして働いている。

アンタレス

宇宙の盗賊。土星の衛星タイタンと冥王星の間で、銀河鉄道999を襲った。生身の人間だが、その体の中には戦場や強盗の現場で撃たれたエネルギー弾が不発弾となってめり込んでいる。小惑星の隠れ家では、孤児達の父親代わりとなっている心優しき男。星野鉄郎に、敵が命乞いをしていても必要な時は容赦なく撃つべし、という宇宙の掟を教える。

シャドウ

冥王星の氷の墓地の管理人。冥王星は、機械化人が生身の体を捨てる場所で、シャドウ自身の肉体も氷の中に眠っている。生身の時代は絶世の美女で、機械化時にその美貌を再現できず、結局顔を作らなかったため、「迷いの星の影(シャドウ)」とも呼ばれている。

リューズ

重力の底の墓場と呼ばれる小惑星に住む機械化人女性。かつて恋人の命ずるままに自らの体を改造していったが、その体に飽きられ捨てられてしまった。その過度な改造の影響で、偶然にも時間を自由にコントロールすることができるようになった。300年間一人暮らしをしながら、通りかかる銀河鉄道の列車を捕らえては、乗客の時間を急激に進め、白骨化させていた。

レリューズ

時間を自由にコントロールできる機械化人の女性。重力の底の墓場のリューズの姉である。普段はヘビーメルダーの酒場で歌い手をしている。時間城の海賊の言うままにボディを改造し、時間城の中枢として過去から未来まで自由に渡り歩いている。

時間城の海賊 (ジカンジョウノカイゾク)

キャプテン・ハーロックを名乗る機械化人。ヘビーメルダーを支配し、開拓者達の自由を奪っている。本拠である時間城は、過去や未来を自在に転位する要塞で、機械化人の軍団が配備されている。過去にメーテルと深い因縁があるらしく、メーテルは海賊抹殺のため単身、時間城へ乗り込んでいった。

メタルメナ

銀河鉄道999がアンドロメダ管区に入ってから空間ステーションより乗り込んできた機械化人の女性。そのまま999のウェイトレスとして働くことになるが、その態度は横柄で、客を客とも思っていない。

メノウ

全機械体総合カタログの配達人で、クレアの母親。惑星大アンドロメダ到着前に、生身の人間が機械の体を選ぶためのカタログを持ってくるのが仕事だが、機械を選ぶ人間に先入観を持たせないために目も鼻も口も無い。

カノン

『エターナル編』から登場する銀河鉄道999の構成部品のひとつで、電子妖精とも呼ばれている。女性の外見をしており、乗務員や乗客とのコミュニケーションをスムーズにするために誕生した。999とは一心同体であり、外部に出ることはできない。

ミーくん

『銀河鉄道999』に登場する猫。『エターナル編』から登場する星野鉄郎の愛猫。母親と暮らしていた頃に飼っていたネコと瓜二つで、鉄郎と共に銀河鉄道999に乗り込む。カノンに懐いており、一緒に留守番することが多い。メタノイドの装甲を溶かす隠された能力があるという、謎の生命体でもある。

ヘルマザリア

空間騎士とも呼ばれる恐ろしい無慈悲な女性戦闘者。ダークィーンの最前衛に立ち、あらゆる敵を打ち倒してきた武人でもある。星野鉄郎を見くびったため、戦士の銃で装甲を撃ち抜かれて絶命する。自身にも鉄郎のような息子ロウエルと、その妹メウエルがおり、自らの子供たちの面影を鉄郎に見てしまったことも敗因のひとつであった。

ダークィーン

光と対比してその対極にあるという闇の宇宙での最高の存在。女性のシルエットで黒色の巨大戦闘艦に乗艦しているが、実はその戦闘艦自体がダークィーンである。前方に無の空間を作ることで無限に進んでゆく暗転航法(ダークライド)を用い、鉄郎たち有機生命体の宇宙そのものを燃料としている。 自らには悪意は無いが、その存在自体が絶対的な脅威となっている。

大山 トチロー (オオヤマ トチロー)

キャプテン・ハーロックの無二の親友で、エメラルダスの恋人。不治の病で死亡してからは、その意思はアルカディア号の中枢コンピューターに転移されている。ハーロックが、星野鉄郎とメーテルを守るために「影」と呼ばれるトチローの幻影を外部へ放ったこともある。

集団・組織

銀河鉄道管理局 (ギンガテツドウカンリキョク)

『銀河鉄道999』に登場する組織。銀河鉄道株式会社が運営しており、厳格な運行規則の下、銀河鉄道全線を管理する。運行を妨げる者に対しては警備隊を派遣し、必要によっては惑星の破壊すら行う。本社は地球にあり、惑星ヘビーメルダーにあるトレーダー分岐点の管理局分室をはじめとして全宇宙にネットワークを張り巡らせている。

メタノイド

『銀河鉄道999』に登場する一族。闇の支配者であるダークィーンの前衛として戦う強力な戦士達。自己完結型の完全金属人間で、エネルギーを自己発生しているため強いて光を必要としない。自分の意志で心臓を臨界爆発を起こし、自爆も辞さない勇猛果敢さを持つ。生身の人間を下に見ていることが多いが、中には共存を望む穏健派も存在する。

ヴァルキリーのスペースグレネイダー

『銀河鉄道999』に登場する集団。空間榴弾兵と呼ばれる3人の女性戦士。真のプロフェッショナルで、敵に接近して白兵戦を挑み電子手榴弾を投擲する戦法を得意とする。メタノイドの侵攻を察知し、強行偵察の任に就いている。

場所

ヘビーメルダー

『銀河鉄道999』に登場する惑星。あらゆる空間軌道が一点に集まるトレーダー分岐点があり、様々な宇宙開拓者が群れ集う無法の地である。銀河鉄道管理局の分室があり、銀河鉄道は、ここを通過すると、銀河系管区から大アンドロメダ側管理局へと管制権が移行する。

大アンドロメダ (ダイアンドロメダ)

『銀河鉄道999』に登場する惑星。アンドロメダ大星雲の中心に位置する独立惑星で、大母星とも呼ばれる、機械化世界の首都である。機械の体をタダでもらえるという惑星であり、銀河鉄道999の終着駅でもある。

エターナル

『銀河鉄道999』に登場する天体。大宇宙の中心にあるアルテメータ星系の光の大星雲である。この世の全てを支える偉大な存在とも言われている。人類殲滅を狙う謎の敵の正体を探る星野鉄郎の新たなる目的地でもある。

その他キーワード

銀河鉄道999 (ギンガテツドウスリーナイン)

『銀河鉄道999』に登場する銀河超特急。地球のメガロポリス中央駅から大アンドロメダを結んでおり、堅牢な電磁障壁に守られた無限空間軌道の中を走行する。外見は心安まる大昔の日本の蒸気機関車C-62-48に仕立ててあるが、内部は人類の理解を超えたテクノロジーで組み立てられている。その中枢部は自己判断できる人工知能だが、運行規則を厳守するため、頑固で融通が利かない。 護衛用の装甲車や動力増加用の予備車両を連結することもある。

戦士の銃 (センシノジュウ)

『銀河鉄道999』に登場する銃。星野鉄郎が土星の衛星タイタンの老婦人から貰い受けた強力な拳銃で、機械化人の強固な装甲も一撃で破壊する。老婦人の息子は宇宙を旅した勇者で、戦士の銃はその形見の品。同じ銃は、全宇宙に4挺しか存在せず、そのうちの3挺をキャプテン・ハーロック、エメラルダス、星野鉄郎が所持している。

クイーンエメラルダス号 (クイーンエメラルダスゴウ)

『銀河鉄道999』に登場する宇宙船。エメラルダスが乗る戦闘艦で、飛行船のような流麗な船体を持ち、ゴンドラ部は帆船型をしている。キャプテン・ハーロックのアルカディア号に匹敵する性能を持つと言われている。

アルカディア号 (アルカディアゴウ)

『銀河鉄道999』に登場する宇宙船。キャプテン・ハーロックと仲間の海賊達が乗る宇宙海賊戦艦。強力な武装と堅牢な装甲に覆われた無敵の艦で艦首を巨大なドクロで飾っている。主武装は前部二門および艦底部一門の三連装主砲。中枢であるコンピューターには、大山トチローの意思を有し、独自行動を取ることもできる。

アニメ

銀河鉄道999

西暦2XXX年。地球に住む人間は体を機械化させることによって寿命を数百年に延ばしていたが、貧しい家庭に生まれた星野鉄郎少年は生身の体のままであり、機械化された人たちに迫害されていた。そこで鉄郎は、誰で... 関連ページ:銀河鉄道999

書誌情報

銀河鉄道999 全10巻 小学館〈小学館叢書〉 完結

第1巻

(1988年12月発行、 978-4091970817)

第2巻

(1989年1月発行、 978-4091970824)

第3巻

(1989年2月発行、 978-4091970831)

第4巻

(1989年3月発行、 978-4091970848)

第5巻

(1989年6月発行、 978-4091970855)

第6巻

(1989年7月発行、 978-4091970862)

第7巻

(1989年8月発行、 978-4091970879)

第8巻

(1989年9月発行、 978-4091970886)

第9巻

(1989年12月発行、 978-4091970893)

第10巻

(1990年1月発行、 978-4091970909)

銀河鉄道999 全18巻 少年画報社〈少年画報社文庫〉 完結

第1巻

(1995年1月発行、 978-4785946616)

第2巻

(1994年5月1日発行、 978-4785946623)

第3巻

(1994年5月1日発行、 978-4785946630)

第4巻

(1995年1月発行、 978-4785946647)

第5巻

(1994年5月1日発行、 978-4785946654)

第6巻

(1995年1月発行、 978-4785946661)

第7巻

(1994年5月1日発行、 978-4785946678)

第8巻

(1994年5月1日発行、 978-4785946685)

第9巻

(1994年5月1日発行、 978-4785946692)

第10巻

(1994年5月1日発行、 978-4785946708)

第11巻

(1994年5月1日発行、 978-4785946715)

第12巻

(1995年1月発行、 978-4785946722)

第13巻

(2008年9月発行、 978-4785947538)

第14巻

(2008年9月発行、 978-4785947545)

第15巻

(2008年9月発行、 978-4785947552)

第16巻

(2008年9月発行、 978-4785947569)

第17巻

(2008年9月発行、 978-4785947576)

第18巻

(2008年9月発行、 978-4785947583)

銀河鉄道999 全21巻 〈ビッグコミックス ゴールド〉 完結

第1巻 出発のバラード

(1997年6月発行、 978-4091880017)

第2巻 原始惑星の女王

(1997年6月発行、 978-4091880024)

第3巻 装甲惑星

(1997年7月発行、 978-4091880031)

第4巻 二重惑星のラーラ

(1997年7月発行、 978-4091880048)

第5巻 沈黙の聖地

(1997年8月発行、 978-4091880055)

第6巻 プレーテッドシティの魔女

(1997年8月発行、 978-4091880062)

第7巻 ワルキューレの空間騎行

(1997年9月発行、 978-4091880079)

第8巻 透明海のアルテミス

(1997年9月発行、 978-4091880086)

第9巻 心やさしき花の都

(1997年10月発行、 978-4091880093)

第10巻 喰命聖女

(1997年10月発行、 978-4091880109)

第11巻 アンドロメダ千夜一夜

(1997年11月発行、 978-4091880116)

第12巻 メーテルの旅

(1997年11月発行、 978-4091880123)

第13巻 絶対機械圏

(1997年12月発行、 978-4091880130)

第14巻 終着駅

(1997年12月発行、 978-4091880147)

第15巻 未来軌道

(1998年1月発行、 978-4091880154)

第16巻 太陽系消滅

(1998年4月発行、 978-4091880161)

第17巻 ダークィーン

(1998年8月発行、 978-4091880178)

第18巻 海賊島

(1998年12月発行、 978-4091880185)

第19巻 蟷螂の斧、修羅の涙

(1999年7月発行、 978-4091880192)

第20巻 暴龍の星

(2001年1月発行、 978-4091880208)

第21巻

(2005年5月発行、 978-4091881816)

銀河鉄道999 全4巻 講談社〈アニメKC〉 完結

第1巻

(1999年11月発行、 978-4063101126)

第2巻

(1999年11月発行、 978-4063101133)

第3巻

(1999年11月発行、 978-4063101140)

第4巻

(1999年11月発行、 978-4063101157)

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