スクラップド・プリンセス ~逃亡者たちの協奏曲(コンチェルト)~

スクラップド・プリンセス ~逃亡者たちの協奏曲(コンチェルト)~

世界を滅ぼす猛毒と予言されたパシフィカ・カスール(廃棄王女)。次々と迫り来る刺客の魔手から彼女を守るため、兄のシャノン・カスールと姉のラクウェル・カスールは戦いながら果てのない逃亡劇を続けていく。榊一郎原作のライトノベル『スクラップド・プリンセス』のコミカライズ版で、キャラクター原案は安曇雪伸。「月刊コミックドラゴン」に2002年5月号から2003年12月号にかけて不定期に掲載された作品。原作は2003年に「ボンズ」によってアニメ化もされている。

正式名称
スクラップド・プリンセス ~逃亡者たちの協奏曲(コンチェルト)~
原作者
榊 一郎
作画
ジャンル
バトル
 
ファンタジー
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概要・あらすじ

パシフィカ・カスールたち兄妹は差し向けられる刺客からの逃亡生活を送っていた。一方、王国騎士レスィータは世界を滅ぼすと予言された「廃棄王女」であるパシフィカたちを見つけ、可能であれば殺すよう任務を受ける。道中で偶然知り合った彼らは、お互いの身の上話を交わして別れる。後に、パシフィカたちが廃棄王女一行であることを知ったレスィータは、シャノン・カスールの前に、敵ながら顔見知りという複雑な立場で姿を現すのだった。

登場人物・キャラクター

パシフィカ・カスール (パシフィカカスール)

聖グレンデルの託宣によって世界を滅ぼす猛毒として予言され、廃棄されることとなったラインヴァン王国の王女。予言が成就することのないよう、王国のあらゆる者たちによって命を狙われている。金髪碧眼の外見で、性格は快活にしてポジティヴ。義理の兄姉であるシャノン・カスールとラクウェル・カスールに対して強い信頼感を抱いており、特にシャノンとは漫才のようなやりとりをする仲のよさ。

シャノン・カスール (シャノンカスール)

パシフィカ・カスールの義理の兄。黒髪の長髪を後ろで束ねた、面倒くさがりな性格をしている。年齢の割に老成した思考の持ち主だが、義妹であるパシフィカに対しては強い愛情を抱いており、命をかけて守ることをいとわない。剣技の腕は凄まじく、普通の兵士数人に囲まれた程度の局面ならば軽々と突破してみせる。しかし、パシフィカに関わった人間が不幸になるのを少しでも避けたいと、敵であろうと不殺を心がけ戦っている。 ラクウェル・カスールと共に「廃棄王女」を守る「守護者(ガーディアン)」と呼ばれている。

ラクウェル・カスール (ラクウェルカスール)

パシフィカ・カスールの義理の姉。黒髪の長髪を持つ、おっとりとした性格の女性。魔法全般を使いこなすスペシャリストで、第一戦術級軍用攻性魔法と分類される、攻撃のための魔法をも簡単に使用してみせる。その反面、外見を「スーピーくん」というマスコットそのものに改造して敵味方の度肝を抜いたりと、マイペースを崩すことは滅多にない。 そのマイペースさは料理に攻性魔法を使用して爆発させたりと日常生活でも発揮されており、パシフィカたちの頭痛の種となっている。シャノン・カスールと共に「廃棄王女」を守る「守護者(ガーディアン)」と呼ばれている。

レスィータ (レスィータ)

廃棄王女暗殺の任務を帯びた王国騎士の女性。叙任後の初任務がパシフィカ・カスール(廃棄王女)の暗殺という重要任務だったために緊張している。肩口でそろえられた髪型をしており、後ろの一房だけ髪を伸ばして結っている。性格は思い込みが激しく感情的で、シャノン・カスールに対して勘違いから襲い掛かり返り討ちにされたりと考える前に身体が動いている節がある。 心優しい女性でもあり、亡くした弟のことを強く思っている。

西王母 (シィーワンムウ)

パシフィカ・カスールたちが逃げ込んだ先の洞窟で出会った不思議な女性。出会った当初は一糸まとわぬ姿で現れたりと、一般の常識からやや外れた思考の持ち主で浮き世離れした雰囲気を持つ。初対面であるはずのパシフィカのことを「最後の希望」「律法を破る者(プロヴィデンス・ブレイカー)」と呼ぶなど数多くの謎をパシフィカたちに残した。

クフィール (クフィール)

旅の途中でパシフィカ・カスールたちが出会った男性。短髪に色黒の肌を持つ。パシフィカたちのことを「廃棄王女」一行だと知りながら自分を傭兵として売り込んだりと、風変わりな考え方の持ち主。ひょうきんな性格をしており、パシフィカとは波長が合うのかよく懐かれている。両腕に爪のような刃物を装着する特殊な武器の使い手で、戦闘となると前述の性格とは一転して、一切の容赦がなくなる。 そのため、シャノン・カスールとはソリが合わない場面も。

ルテア (ルテア)

泥人形のように不出来な人型をした泥人(マッド・マン)。かつて「ルテア」と呼ばれた女性の外見を真似て変化・擬態している。人に頼み事をされることや誰かの役に立つことを嬉しいと感じる存在で、パシフィカ・カスールたちの前に人の気持ちとは何かを改めて考えさせる存在として現れる。

じいさん (ジイサン)

パシフィカ・カスールたちが道中に立ち寄った村で孤児たちを養っていた、白髪に白い髭を蓄えた色黒な老人。排他的で頑固な性格をしており、村に立ち寄ったパシフィカたちをよく思ってないのか泊まるところに至るまで細かく指示していた。反面、自分が養う子供たちのことを大切に思っている。

ターサ (ターサ)

パシフィカ・カスール(廃棄王女)の命を狙う女性。肩の辺りで揃えられた短めの髪型で性格には苛烈なところがある。パシフィカのことを父の仇として激しく恨んでおり、亡き者にするために傭兵であるレイジング・ブルを雇う。街の領主とも関係があるような神官の家柄の出だったが、今は見る影もない。パシフィカという人物を「廃棄王女」という肩書きでしか見ておらず、「廃棄王女」の騒動によって不幸になった自分たち一家は、聖グレンデルの託宣によって不幸になった被害者だと考えている。

レイジング・ブル (レイジングブル)

ターサによって雇われた凄腕の傭兵で、モヒカンのような髪型で、髭を蓄えた男性。筋骨隆々とした初老の人物で、落ち着いた性格をしており、武人としての強い信念を持っている。その人生経験から、危なっかしい依頼主であるターサを教え導くような素振りも見せる。組み立て式の槍を自在に扱い、武器だけでなく魔法も使用する手練れでシャノン・カスールを圧倒する腕前の持ち主である。

ミルジット (ミルジット)

自身のことを博物学者と称する、金髪に泣きぼくろの美しい女性。聖グレンデルの託宣を調べる学者で、その特殊ケースである「廃棄王女」に関して調べており、直接パシフィカ・カスールのことを調査するために接触してくる。パシフィカたちに対して偏見を抱いていないのか普通の態度で接し、ミルジットが裏ルートと称する筋から仕入れた情報で手助けすることもある。

集団・組織

マウゼル教 (マウゼルキョウ)

パシフィカ・カスールたちが暮らす王国、ラインヴァン王国の国教。大きな街だけでなく、小さな村に教会があるほどに広く流布しており力も大きい。異教徒に厳しいという面を持ち、組織として異端審問専門の部署を有する。邪教徒のいる村を村ごと滅ぼすよう命令したりとその方法は苛烈で容赦がなく、その際には異教検察官と呼ばれる役職の人物を派遣する。 その他、「粛清使(パージャース)」と呼ばれる強力な暗殺部隊もマウゼル教内には存在している。

粛清使 (パージャース)

パシフィカ・カスールたちの命を幾度となく狙うマウゼル教の暗殺部隊。服装から髪型、武装に至るまでを統一し完全に個を消し去った集団として行動するのが特徴。そのため、常に集団で対象に襲い掛かり、連携のために余計な感情は殺している。武器は主に、チャクラムに似た刃の着いた投げ輪を使用することが多く、それだけで遠近双方の戦闘をこなす。 シャノン・カスールは、王国騎士団とは比べものにならないほど厄介な相手と評している。

イベント・出来事

聖グレンデルの託宣 (セイグレンデルノタクセン)

マウゼル教の神官たちが行う託宣の儀式のことであり、それによって告げられた預言のことを指す。過去に聖グレンデルの託宣が外れたことは5110回中に2回しか存在しないという驚異的な的中率を誇っており、世界の人々は聖グレンデルの託宣に従うのが当然だという考えを持っている。本作『スクラップド・プリンセス ~逃亡者たちの協奏曲(コンチェルト)~』中では、主に第五壱壱壱回目の聖グレンデルの託宣である、パシフィカ・カスールのことを世界を滅ぼす猛毒と預言した託宣の事を指している。

その他キーワード

迅戦神 (ヘルモーズ)

ラクウェル・カスールがシャノン・カスールに使った魔法。使用すると、一時的に対象となった人間の潜在能力を高め限界を超えた能力を得る事ができる。代償として効果が切れた場合に激しいリバウンドに襲われ、まともに動くことができなくなる。発動のタイミングはかけられた対象者が任意で決定できる。

クレジット

原作

榊 一郎

キャラクター原案

安曇 雪伸

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