築地を救った伝説の不良集団が再集結
かつて東京・築地を救った7人の不良チーム「セブン☆スター」の一人であり、伝説の不良と知られる川谷卓三が当時の仲間たちと再会し、築地に降りかかる新たな脅威が判明したところから物語は始まる。そして、各々異なる理由で再集結したセブン☆スターのメンバーたちが、新たな伝説を刻んでいく。『ギャングキング』や『ガキ☆ロック』など多数の不良漫画を描いている柳内大樹の過去作と同様に、若者同士の熱い友情と地元愛に満ちた激闘のバトルアクションが、恋愛やサスペンスを交えながらリアルな画風で展開される。
敵はカジノ建設をもくろむ六本木自由党
川谷卓三たちの新たな築地の脅威として登場するのは、「六本木自由党」に所属する松田友作。「フリーマン」と呼ばれている友作はその異名どおり自由を信条としており、ひょうひょうとした性格ながらどんな時も自由を謳(うた)う規格外の男だった。友作は築地市場を潰して金儲けのためにカジノ建設をもくろんでおり、築地市場を愛する卓三たちとは自然と敵対することになる。また、友作以外にも個性あふれる敵キャラクターが登場し、卓三たちは追い詰められていく。
東京オリンピック前の築地を舞台に描かれるさまざまな事件
舞台となるのは東京オリンピックを控えた東京の築地で、特に築地市場は主人公の川谷卓三たちが生まれ育った大切な街でもある。かつて築地では脱法ハーブが蔓延(まんえん)した事件があり、それを救ったのが卓三の所属する「セブン☆スター」の7人の若者だった。そのため、彼らは不良たちのあいだで伝説として語り継がれており、あこがれを抱く者も多い。脱法ハーブから築地を救ったあと、卓三は不良生活から離れていたものの、築地の新たな危機を感じ取って再び、セブン☆スターが立ち上がる。しかし、その脅威は彼が想像していた以上に大きなもので、ギャングや暴力団、政治家を巻き込んだ大騒動に発展していくこととなる。
登場人物・キャラクター
川谷 卓三 (かわたに たくぞう)
ミュージシャンを目指すヤンキーの青年。築地で生まれ育った。黒髪オールバックと下まつ毛が特徴。愛称は「タクボン」で、「マッドネス」の異名を持つ。父親が病に倒れてからは、父親の世話をしながら母親の屋形船を手伝っている。ふだんから飄々(ひょうひょう)としており、天然気味な言動が目立つが、実はかつて脱法ハーブの蔓延から築地を救った伝説で知られる、一夜限りの最強チーム「セブン☆スター」のメンバーの一人。
玲子 (れいこ)
川谷卓三の幼なじみの女性。ふだんは卓三の母親が営む尾形船でアルバイトをしているが、夜は銀座のキャバクラで売れっ子のキャバクラ嬢として働いている。ふだんは黒のロングヘアをおさげにまとめたふつうの容姿ながら、キャバクラでは金髪美女に変貌する。昔から卓三のことが気になっている。東京で一番の不良「ザ・フリーマン」の異名で知られる松田友作と職場で出会い、一目で気に入られる。
続編
SEVEN☆STAR MEN SOUL (せぶん すたー めんそーる)
柳内大樹の「セブン☆スター」シリーズ第2部にあたる作品。イギリスの地方都市エディーンを舞台にギャング同士の抗争を描いた作品で、前作でも重要人物として名前が挙がっていた美船敏郎を主人公としている。ただし... 関連ページ:SEVEN☆STAR MEN SOUL
セブン☆スターJT (せぶんすたーじゃぱにーずとらいばる)
柳内大樹の「セブン☆スター」シリーズ第3部にあたる作品。令和を迎えたばかりの東京・築地を舞台にしている。伝説のヤンキーである川谷卓三や美船敏郎たちが、かつて脱法ハーブの蔓延(まんえん)から築地を救い出... 関連ページ:セブン☆スターJT
書誌情報
セブン☆スター 9巻 講談社〈ヤンマガKCスペシャル〉
第1巻
(2014-08-06発行、 978-4063825077)
第2巻
(2014-11-06発行、 978-4063825305)
第3巻
(2015-02-06発行、 978-4063825671)
第4巻
(2015-05-01発行、 978-4063826067)
第5巻
(2015-08-06発行、 978-4063826555)
第6巻
(2015-11-06発行、 978-4063827033)
第7巻
(2016-02-05発行、 978-4063827330)
第8巻
(2016-05-06発行、 978-4063827774)
第9巻
(2016-08-17発行、 978-4063828290)