あらすじ
第1巻
鬼島ほまれ、鈴森明日香、九条紫音、天谷睦ら四人は、修学旅行中に飛行機の墜落事故に巻き込まれて遭難してしまう。飛行機の残骸に乗って海上を漂う中、かろうじて陸地に漂着するが、そこは無人島であった。四人はその時点で既に脱水症状を起こしかけており、大量の真水を入手する必要があったが、雨が降って来て九死に一生を得る事になる。食料は虫やら貝やらしかない中で、おおむね足を引っ張る事の方が多い明日香、紫音、睦らを叱咤しながら、ほまれはサバイバル生活をリードしていく。最低限の雨よけの住処も完成したある日、ほまれは動物の足跡を見つけ、狩りのためのトラップ作りを思いつく。動物はなかなか獲れなかったが、魚を手に入れた四人は歓声を上げる。
第2巻
天谷睦と鈴森明日香の二人組は、罠にかかっていたウサギを仕留める事に成功した。しかし、ウサギをさばくには石器のナイフを作らなくてはならなかったが、鬼島ほまれの指導と、意外と手先が器用な九条紫音の活躍によって、四人はご馳走にありつくのだった。そして上陸から10日目。救助が来る気配が感じられず、ほまれ達は島の調査を開始すると、古い船着き場や住居跡を発見する。しかし住居は完全に廃墟となっており、暮らせる状態ではなかったが、幸いにもそこで壊れたハサミを手に入れる。そんな中、ほまれ達は知る由もなかったものの、実は同じ島の反対側にはあと二人、同じ飛行機に乗っていた鳥居累と服部宗二が遭難していた。累は焚火の煙を頼りに四人を発見したものの、その事実を宗二に隠したため、両グループが合流する事はなかった。その後、イノシシの痕跡が発見され、ほまれ達はイノシシ狩りに挑戦する。
テレビアニメ
登場人物・キャラクター
鬼島 ほまれ (おにしま ほまれ)
2年F組の女子高生。髪型はツインテールで、クールで落ち着いた性格。元軍人の父親に育てられたためか、大人の男のような口調で話す。何度も遭難した経験があり、サバイバルが得意。そのため無人島では自然とリーダー的な存在になる。ほかの3人から頼りにされてはいるが、トビウオの体液から水分を取ったり、バッタやセミなどの昆虫も躊躇せず食べるなどの行動から、引かれることも多い。
鈴森 明日香 (すずもり あすか)
2年C組の女子高生。ショートカットで明るく活発な性格。バスケ部と陸上部を掛け持ちしている体育会系。体力には自信があるが、昆虫を食べることにはかなりためらいを持つ。4人のなかでは比較的まともな食料にありつくことが少ないほうで、空腹のあまり駄々をこねるような一面を見せることも。
九条 紫音 (くじょう しおん)
2年B組の女子高生。腰まで届くロングヘアが特徴。裕福な家庭に育ち、かなりのお嬢様思考の持ち主。無人島に漂着してからも「救助隊の人から汗臭いと思われたくない」という理由から、シャワーを欲しがる。他人からほめられないという思いが強く、遭難当初は鬼島ほまれがリーダーシップをとることをあまりよく思っていなかったが、次第にほまれの能力を認め、頼りにするようになる。
天谷 睦 (あまたに むつ)
2年A組の女子高生。4人のなかでは1人だけメガネをかけている。勉学優秀で、成績は1年生のころから学年1位を維持している。4人のなかで最初に脱水症状でダウンするなど、体力はない。無人島に漂着した初日では、九条紫音といっしょに行動しており、仲良くなる。しかし、内心ではしおんのことを面倒くさい性格だと思ってもいる。
鳥居 累 (とりい るい)
2年D組に所属する女子高校生。ショートカットの髪型で、遭難直後に男子の制服を着ていたため、ぱっと見には性別がわかりにくい。そのため、いっしょに行動している服部宗二からは男だと誤解されていた。自分達を含め、島に二つの遭難者グループが存在する事をただ一人把握している。しかし、思いを寄せる宗二と二人でいたいために真相を言い出せず、その事実を秘匿している。
服部 宗二 (はっとり そうじ)
2年A組に所属する男子高校生。サッカー部員に所属する、快活な気性の少年。飛行機が墜落して遭難したのち、鳥居累と偶然に合流して二人で行動しているが、累が実は女性だという事に気づいていない。また、同じ島に鬼島ほまれら四人組がいる事も知らない。
クレジット
- 原作
書誌情報
ソウナンですか? 10巻 講談社〈ヤンマガKCスペシャル〉
第1巻
(2017-08-04発行、 978-4065100707)
第2巻
(2018-03-06発行、 978-4065108628)
第3巻
(2018-10-05発行、 978-4065131510)
第4巻
(2019-03-06発行、 978-4065148020)
第5巻
(2019-09-06発行、 978-4065169841)
第6巻
(2020-04-06発行、 978-4065191873)
第7巻
(2020-10-06発行、 978-4065210024)
第8巻
(2021-04-06発行、 978-4065229385)
第9巻
(2021-10-06発行、 978-4065250884)
第10巻
(2022-04-06発行、 978-4065274668)