タカラのびいどろ

タカラのびいどろ

主にBL誌で執筆する鈴丸みんたの代表作。東京の央大学(なかばだいがく)を舞台に、クールなイケメン・志賀宝と九州育ちのピュアな中野大進の恋愛模様を描いた学園BLヒューマンドラマ。一見対照的な二人だが、情に厚いという共通点を持つ。また、同級生たちとの交流や登山部の活動を経て、地方出身の大進が都会で青春を謳歌する様子も見どころとなっている。ちなみにタイトルにもなっている「びいどろ」とは、江戸時代から明治時代前期にルーツを持つ、美しく光を反射する和ガラスのこと。新書館「ディアプラス」2020年10月号から2022年5月号にかけて掲載の作品。2024年7月1日からテレビドラマ版『タカラのびいどろ』がBS朝日ほかで放送。大進を小西詠斗、宝を岩瀬洋志が演じている。

正式名称
タカラのびいどろ
ふりがな
たからのびいどろ
作者
ジャンル
BL
 
学園
レーベル
ディアプラス・コミックス(新書館)
巻数
全1巻完結
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概要・あらすじ

登場人物・キャラクター

中野 大進 (なかの たいしん)

都内の央大学に通う1年生の男子。高校までは福岡で暮らしていた。年齢は18歳。飼っていたインコ「おかめくん」を亡くしたことで悲しみに暮れる中、偶然旅行に来ていた志賀宝に慰められたことで立ち直る。それを機に宝を特別な人として意識するようになり、彼を慕って央大学に入学した。もともと控えめで純粋な性格のため、慣れない都会生活では浮世離れした行動が目立つ。しかし、博多弁で都会慣れしていない様子や、キラキラしたびいどろのような瞳と人当たりのよさから、入学直後に四ノ宮えみりたちのグループに声をかけられ、すぐになかよくなった。そんな中、大学で再会した宝には冷たくあしらわれ、しばらくぎこちない関係が続いていた。おかめくんのことを今でも大切に思っており、東京のアパートにも遺影を飾っている。大学の友達からは「たいちゃん」のあだ名で呼ばれている。

志賀 宝 (しが たから)

都内の央大学に通う3年生の男子。年齢は20歳。登山部に所属しており、度々フィールドワークに出掛けているために体力には自信がある。また眉目秀麗で、登山部の部員をはじめとする誰もが認めるイケメン。クールな雰囲気を漂わせており、初対面の相手からはぶっきらぼうに見られがちだが、実は情に厚く面倒見もいい。このため、部員をはじめ、男女問わずに慕われて頼りにされている。2年生の時に福岡に旅行に出かけたことがあり、そこで偶然出会った中野大進の悩みを聞き、彼を慰めた。この出来事で大進から慕われるようになるが、志賀宝自身は感謝されるようなことをしたとは思っていないため、大学で大進と再会した際は塩対応に徹していた。

書誌情報

タカラのびいどろ 全1巻 新書館〈ディアプラス・コミックス〉

第1巻

(2022-08-01発行、 978-4403668241)

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