トニーたけざきのガンダム漫画

トニーたけざきのガンダム漫画

角川書店刊行『月刊ガンダムエース』誌に連載された、トニーたけざきによるパロディ作品。同誌に連載の安彦良和による『機動戦士ガンダムORIGIN』の画風に合わせて描かれているが、その内容は本編のシリアスとは正反対のキャラ崩壊を引き起こすギャグ作品。基本は数ページの短編パロディ漫画だが、回によってはプラモデルを撮影して作ったカラーマンガになったり、TVアニメ『機動戦士ガンダム』の検証レポートになったりする。

正式名称
トニーたけざきのガンダム漫画
ふりがな
とにーたけざきのがんだむまんが
作者
ジャンル
パロディ
 
戦争
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概要・あらすじ

偶然にも連邦軍の新兵器ガンダムに搭乗した少年アムロ・レイは、否応なしにジオン公国との戦争に巻き込まれていく。そのなかで、演技派の艦長ブライト・ノアに殴られ、マチルダ中尉やセイラ・マスなど年上のお姉さんの色っぽい目つきに頬を赤らめつつも、悪のジオン星人をやっつけるためにニュータイプへと目覚めていくことに。

一方、ライバルとなるジオン軍のシャア・アズナブルは、鹵獲した足の無いMSボールに乗せられたり、キシリアやドズルなどの上官に睨まれたりして、胃の痛い日々を過ごす。

登場人物・キャラクター

アムロ・レイ

MSガンダムのパイロット。機械に強いリアルメカオタクであり、年上の女性に憧れを抱く思春期真っ最中の男の子。人類の明日を導くニュータイプとして覚醒しつつある。

シャア・アズナブル

ジオン公国の士官。アムロ・レイのライバル。真っ赤に塗ったMSに搭乗し、ガンダムとホワイトベースを執拗に追い回す。作中では、「足がついてないな」や「ヘルメットが無ければ即死だった」など名言がパロディ化されていることが多い。

タムラ

ホワイトベースの料理長。鍋の中で奇怪な素材を混ぜ、「お好み焼きプリン」や「納豆キムチゼリー」など異様な戦闘食を作り出している。

ブライト・ノア

ホワイトベースの艦長。若干19歳ながら、上官が戦死したため艦長に就任する。作中では『機動戦士ガンダム』20話でのランバ・ラル隊の突入を撃退するシーンをパロられ、上半身裸のマッチョになって『ランボー』ばりの大暴れをした。また3巻において、「左舷の弾幕が薄い」という名台詞に関しての検証が行われている。

レビル将軍 (れびるしょうぐん)

連邦軍の老将軍。『トニーたけざきのガンダム漫画』内では、筋肉ムキムキの好戦的なタフガイとして描かれることも。ルウム戦役でジオン軍に捕縛されたときには、ジオン兵を素手でなぎ倒し、血まみれになって帰還。また、白昼夢内で、デギン・ソト・ザビ公王に対抗して巨大化し、宇宙空間で肉弾戦を繰り広げた。

デギン・ザ・グレート

ギレン・ザビの夢の中の産物であり、デギン・ソト・ザビ公王と戦艦グレート・デギンがソーラ・レイのエネルギーによって融合した姿。全長180メートル、体重10万トン。デギンはげ粒子砲、めがねっ娘ビーム、水爆頭突きなどを駆使し、宇宙要塞ア・バオア・クーを攻撃中の連邦軍を蹴散らした。

セイラ・マス

ホワイトベースのクルー。前半はオペレーター、後半はGアーマー及びコアブースターのパイロットとして活躍。巧みにアメとムチを使い分け、ホワイトベース内の人心掌握を図る悪女として描かれる。また『機動戦士ガンダム』の映画版で差し替えられたメカ、Gアーマーに執着する姿が描かれている。

集団・組織

黒い三連星 (くろいさんれんせい)

『トニーたけざきのガンダム漫画』のグループ。ガイア、オルテガ、マッシュが組む小隊の通り名。作中では、3機のMSを一直線上に並べて突進するジェット・ストリーム・アタックの練習のためにと、ジオン公国のナン・カイ電鉄改札を1枚の切符で突破しようと挑戦する。

場所

ジオン公国 (じおん こうこく)

宇宙移民者が住むコロニー国家。作中ではジオン公国の言語を日本語で表記しているものの、特有のなまりがあるということで大阪弁で表記されることが多い。また首都ズムシティの地下では、異星人が作ったような奇怪なMSが試作されている。

その他キーワード

ガンダム

『トニーたけざきのガンダム漫画』に登場する兵器。アムロ・レイが搭乗する。シャア・アズナブルによると、その強さの秘密は「足のふくらはぎのくびれ」=「ダム」にあるというが、これは『トニーたけざきのガンダム漫画』内のみの設定(と思われる)。デザインは1979年のアニメや『機動戦士ガンダムORIGIN』、プラモデルMG Ver1.0など混ぜたような感じになっており、回によって微妙に変化する。

サク

『トニーたけざきのガンダム漫画』に登場する兵器。「戦いは数だよ」というドズルの名言を受け作られた超量産型モビルスーツ。本体は約8パーツとシール1枚で構成され、組み立ても超簡単。その名称は「サクサク描けるから」という所からつけられた。後にスピンオフ4コマ『トニーたけざきのガンダムマンガ サクサク大作戦』の主役となる。

SM (さむ)

『トニーたけざきのガンダム漫画』に登場する兵器。連邦軍の超量産型モビルスーツ。ジャブローに大量投入されたサクに対抗するべく、これまた大量出撃した。開発者はウッディ大尉。簡易MSボールよりさらに低コストなのがポイント。

テムレイの謎の回路 (てむれいのなぞのかいろ)

テム・レイ博士が作った謎の回路であり、「ガンダムの兄弟機械のため、スイッチを入れるとガンダムが引き寄せられる」「ガンダムに取り付けると首がバネ仕掛けで飛ぶ」など、アニメでは描かれていないアヤシイ機能が発揮されている。

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