概要・あらすじ
小学生にして優秀な医学の知識を有する茂相ヒロト(モアイくん)は、偶然受けた医師の資格試験で100点満点を取り、見事医師免許を取得することに。しかしモアイくんは医学の学力以外は丸っきりのおバカなため、常識を外れた発明や行動で周囲をさまざまな事件に巻き込んでしまう。
登場人物・キャラクター
茂相 ヒロト (もあい ひろと)
赤ん坊の頃から茂相父蔵の与えた医学書を読んでいたため、医学に関しては天才的な知識を持つ少年。医師免許を取得して世界初の少年ドクターになるが、とんでもない薬を発明したり、周囲を困らせるような事件ばかりを起こす。アダ名は「モアイ」または「モアイくん」だが、モアイ像に似ているわけではなく、おにぎりのように顔が三角形の形をしている。 正真正銘のホモで、女性に抱きつかれると蕁麻疹が出るほど女性を嫌っている。同級生の海賀大介が大好きで、執拗なまでのアプローチを繰り返しているが、相手にされていない。口癖は「~ッス」。
茂相 父蔵 (もあい ちちぞう)
茂相ヒロト(モアイくん)の父親。女好きで、モアイくんに負けず劣らずのおバカ。理由は不明だが発明好きで、1人で巨大ロボットを完成させるほどの技術力を持っている。かつては「拳帝」や「不死身の父蔵」という異名を持ち、日本拳法界では世界最強の男と呼ばれていた。しかし、世界を支配しようと目論む拳魔王との壮絶な戦いがきっかけで記憶を失ってしまう。 妻の茂相葉々代とは、故郷の日光にある旅館「もあい」で働いている時に出会った。
茂相 葉々代 (もあい ははよ)
茂相ヒロト(モアイくん)の母親で、茂相父蔵の妻。父蔵がボーナスをすべて宝くじにつぎ込んだことをきっかけに家族のもとを去る。今は1人でたくましく生活しており、オーストラリアではダイヤモンド鉱山を掘り当てて「ダイヤモンドの女王」と呼ばれている。モアイくんと同じく、口癖は「~ッス」。
海賀 大介 (うみが だいすけ)
茂相ヒロト(モアイくん)の同級生で、モアイくんから異常なまでの愛情を寄せられている。しかし本人は捨木奈子と相思相愛の関係。高い戦闘能力を持ち、「海賀パンチ」「海賀ファイナルバーニング」「海賀バーニングキャノン」といった必殺技を使う。
捨木 奈子 (すてき なこ)
電撃小学校のアイドル的存在で、数多くの男子から想いを寄せられている女の子。その女性的な魅力は、ホモである茂相ヒロト(モアイくん)も認めているほど。またモアイくんには、抱きつかれても蕁麻疹が出ない数少ない女性でもある。
願図 義明 (がんず よしあき)
とても小学生には見えない、大人びた風貌の少年。趣味がロックのライブにいくことで、自身も往年のロックアーティストのような格好で、バンドも組んでいる。「ローゼス団」という武闘派のならず者集団を率いており、自分の目的のためなら他人を問答無用で蹴落とす。過去には学生プロレスをやっていた。
鳥頭 タカシ (とりあたま たかし)
その名前の通りニワトリのトサカにも見える髪型をしている少年。大柄な体格で、電撃小学校相撲部の主将を務める。乱暴で短気なガキ大将的存在で、茂相ヒロトに暴力を振るうことが多いが、それ以上に彼の発明の被害にあうことも多い。ファーストキスの相手は、ゴリラのナナ。
叙応 佐魔子 (じょおう さまこ)
茂相ヒロトのクラスメイトで、小学生とは思えない妖艶な雰囲気の少女。天性の女王様気質で、自分が気になった相手は意地でも惚れさせて、自分に屈するように画策する。1つ上の学年に、叙応ミチルという姉がいる。
天堂 夜叉子 (てんどう やしゃこ)
容姿端麗かつ文武両道で大金持ちの娘という、完璧ともいえる少女。茂相ヒロト(モアイくん)に木に引っかかった帽子を取ってもらったことをきっかけに、彼に心から惚れ込んでしまう。モアイくんのホモを治すためにアプローチをくり返すが、一切効果はなかった。スポーツから忍術まで、さまざまな分野で免許皆伝の腕前を持つ。
社辺栗 太郎 (しゃべくり たろう)
電撃小学校放送部に所属する茂相ヒロトのクラスメイト。名前が示す通り、栗のような顔の形をしている。背丈が低く気弱な性格で、何らかのイベントや試合の際には、参加するよりも実況役に回ることが多い。
武井くん (たけいくん)
茂相ヒロトのクラスメイトで、明るく活発な性格の少女に見えるが正真正銘の男の子。以前はおとなしく目立たない存在だったが、夏休み中に女装することで明るくなれることに気付く。本人曰く服装を変えると能力や性格も変わるらしく、レオタード姿になると「戦闘Vちゃん」になって戦闘能力が高まる。
夢野 理々果 (ゆめの りりか)
茂相ヒロト(モアイくん)の5年5組の担任を務める教師。天然ボケ気味で、目の前で起きている事態に気付かず、モアイくんにツッコまれることも多い。さすがに鳩野金具の行いや、女装して現れた武井くんには驚きを隠さない。
鳩野 金具 (はとの きんぐ)
電撃小学校の校長で、トランプのキングに似た姿をしている。非常に暴力的な性格で何度もPTAに訴えられそうになるが、その度に生徒が謎の大怪我を負うことに。影の校長軍団を従えており、危険な仕掛けや設備を作らせている。
サミー
片言の日本語を話し、「~デース」という口調が特徴的な黒人の神父。いつもお金がないことに悩まされており、お賽銭目当てで教会を神社に作り変えたこともある。その後も行動はエスカレートし、最終的には黒魔術にまで手を出した。
パー太 (ぱーた)
本物のカッパで、茂相ヒロト(モアイくん)にそっくりな三角形の顔をしている。最初は電撃小学校のプールを占領しようとしてモアイくんたちと争ったが、海賀大介の優しさと男気に触れて和解する。以降は、石爺池に住むようになった。口癖は「~パー」。
サンタクロース
コスプレの類ではなく、正真正銘本物のサンタクロース。初登場時は心から子供のことが好きな優しい性格だったが、茂相ヒロトが仕掛けた爆弾で相棒のトナカイ「坂本」と「織田」を失ってから、復讐の鬼と化した。さまざまな手で復讐を試みるが、毎年返り討ちにあっている。
医療看護ロボットるりぃ (いりょうかんごろぼっとるりぃ)
茂相父蔵が開発した医療看護ロボット。非常に高性能で心優しい性格だが、加減を知らず過激な手段で手術を行おうとする。また、単三電池2本で20分しか稼働できないという短所もある。父蔵が以前飼っていたカメが名前の由来で、形式番号はCR-4(チチゾーロボフォー)。
場所
石爺町 (しゃくじじいちょう)
練馬区にある本作『電撃ドクターモアイくん』の舞台となる町。表向きは普通の町だが、実は伊集院留という影の区長が特殊な機械を使って、密かに平和を守っている。
電撃小学校 (でんげきしょうがっこう)
茂相ヒロトをはじめとした、登場人物の多くが通っている小学校。生徒から教師まで、変わり者だらけ。校長の鳩野金具の方針によって、死傷者が出るほどの過激なイベントがたびたび行われている。