概要・あらすじ
魔王退治の旅を進める勇者ニケと召喚魔法・グルグル使いのククリ。ククリを残して消えたミグミグ族ゆかりのアイテムや遺跡を探索するなりゆきのなか、ニケは光の魔法・キラキラを身につけ、本来の相性が良い職業である盗賊としてのスキルを鍛えてレベルアップ。
ククリもまた自分の魔法が持つ本当の意味にふれて成長していく。光と闇、異なる道にある2人は共に旅を続けるための試練に挑むことになる。
登場人物・キャラクター
ニケ
13歳。田舎の小さく地味な村で勇者にこだわりのある父によって勇者になるため育てられた。魔王を退治する者を募集するお城の審査で認められ、ククリと共に旅に出る。お調子者で、自らの使命をあまり深刻にはとらえず出来る限り要領よく切り抜けようとする。 光の魔法属性をもち、自然の力を剣の形にする魔法・キラキラを身につけていく。適性がある職業は盗賊。
ジュジュ・クー・シュナムル (じゅじゅくーしゅなむる)
ある大陸で最も大きな規模をもつ宗教・プラトー教の巫女であり、戦闘もこなす神官。神託を受けることができるトランス体質。性格はいたって冷静。高い魔力をもっており、聖典や聖水などプラトー教ゆかりの聖なるアイテムを武器として戦う。
ククリ
古代から伝わる特殊な召喚魔法グルグルを使うミグミグ族の末裔である少女。魔法使いの老女に引き取られ世間と接触のないまま育った。愛読していた物語の影響で勇者という存在に強い思い入れがあり、ともに旅するニケを勇者様と呼んで一途に好意を寄せる。 育った境遇のため、素直ではあるが世間知らず。甘党で、からい食べものは苦手。
アドバーグ・エルドル (あどばーぐえるどる)
52歳。中年男性の踊り子。ニケたちの旅仲間。神聖な舞踏キタキタ踊りを伝える町の長をつとめた過去をもつ。本来は女性が担うキタキタ踊りのなり手が途絶えたため自らが踊り子になった。踊りの後継者を探しがてらニケたちの旅に同行して、冒険の最中しきりに出しゃばってくる。 着ているものは常に腰みの一丁だけ。
ルンルン・フェルメール (るんるんふぇるめーる)
グルグルを崇拝する闇の魔法使いたちの集う秘密結社で、総帥の秘書をつとめる女性。ニケたちの旅に助言や支援をもたらすうち親しくなり、2人にとって姉貴分的な存在になった。自分の名前を恥かしがっている。 スライに特別な感情を抱くようになる。
ミグミグ族 (みぐみぐぞく)
『ドキドキ♡伝説 魔法陣グルグル』に登場する部族。古代から特殊な魔法・グルグルを守っていた部族、あるいは種族。平和な理想郷に移り住んだとされる。各地にミグミグ族ゆかりの遺跡があり、末裔であるククリの成長をうながす仕掛けが残されている。 一族の全体的に好奇心旺盛で落ち着きのない気質があり、それがククリにも受け継がれている。
トマ・パロット (とまぱろっと)
元々は僧侶を目指していたが魔法に関する適性がなかったため、魔法の力を利用したアイテムを開発して冒険や戦闘に役立てる魔技師というマイナーな職業についた。ニケたちの旅仲間となり、温厚で理知深い参謀役のポジションになる。 ただし道具や発明がからむと激しい一面も見せる。
ギップル
ニケたちの旅をサポートする、小さな風の精霊。土地やモンスターに関する知識が豊富で、世事に疎い2人の知らないことを逐一解説する。かっこよくクサいセリフを聞くと顔を引きつらせて悶え苦しむ過剰反応の癖がある。 着ているマントはすそが大きく広がってテントになり、野宿するニケたちをその中へ入れて寝泊りさせる。マントの下は裸でふんどしのみ着用。
ミルカ
スライ率いる盗賊団が活躍している大陸にある一国の王女。魔族の陰謀で城の内情が危うくなったさい、盗賊団に助けを請う。スライに特別な感情を抱くようになる。スライからなべやき姫という通称をつけられてしまうが、本人はその呼び名がまんざらでもない。
ギリ
モンスターたちの元締めであり、世界制覇を目論む魔界の支配者。プラトー教の神託の儀式に介入して、ジュジュの口をかりて人々を脅かした。ミグミグ族の使う魔法・グルグルの力によって封印されていたが、300年ぶりに復活。 復讐のため、グルグル使い最後の末裔であるククリの身を狙う。
レイド
魔界のプリンスを称する魔族の少年。優れた闇の魔法を使えるが、術を発動させるさいにみっともないポーズをることがコンプレックスになっている。本来は倒すべき相手だったククリに惚れて、彼女を魔族の味方につけることを目的とするようになる。 何かと格好をつけたがる挙動のため、クサいセリフを嫌うギップルにとっては相性が悪い。
スライ
とある大陸で名の知れた盗賊団の首領。.盗賊に職業適性があるニケに修行をつける。料理が上手い。即物的な価値観で生きているため、魔法のような超自然的な存在は嫌っている。
その他キーワード
グルグル
『ドキドキ♡伝説 魔法陣グルグル』に登場する魔法。術者が円の中に特定のマークを入れた魔法陣を描くと、心のなかにある気持ちが形をもって呼び出される。失敗すれば魔界の生物がランダムで呼び出されてしまう危険がある。 使い手になれるのはミグミグ族だけであり、事実上ククリ専用の魔法。闇の魔法使いたちが最高の闇魔法として崇めているが、本来は闇にも光にも属さない第3の魔法。
プラトー教 (ぷらとーきょう)
『ドキドキ♡伝説 魔法陣グルグル』に登場する宗教。ある大陸で最も大きな勢力を持つ。プラトーという語は救世主を意味する。3ヵ月ごとに巫女の身体へ神をおろして神託を受ける催しが行われる。ジュジュが巫女をつとめている。 信じる者を理想郷へ運ぶ巨鳥についての予言を掲げている。ジュジュの出奔を機に、布教範囲を広げてよその土地に出張所が設けられている。
キラキラ
『ドキドキ♡伝説 魔法陣グルグル』に登場する魔法。勇者のみが身につけることができる魔法。自分自身のほか、自然界からエネルギーを抽出して刀剣の形にする術。本来の強大な威力や機能を引き出すためには、まず地水火風の4大要素を司る精霊の王たちに認められなければならない。
キタキタ踊り (きたきたおどり)
『ドキドキ♡伝説 魔法陣グルグル』に登場する舞踊。キタキタおやじが過去に町長をつとめていた町に伝わっていた、神事に関わる聖なる舞踊。本来は若く美しい女性が踊り子をつとめるものだが、町長時代のキタキタおやじが見せ物にしたせいか町に女児が生まれなくなり、正統ななり手が途絶えてしまった。 その責任を背負ったキタキタおやじが自ら踊り子となり、後継者を募集中。
クレジット
原作
魔法陣グルグル (まほうじんぐるぐる)
衛藤ヒロユキの代表作。そこに住む者たちが光の者と闇の者に区分される世界で、勇者の少年・ニケと魔法使いの少女・ククリの冒険を描くギャグ色の強い異世界ファンタジー漫画。日本のコンピュータゲームジャンル・R... 関連ページ:魔法陣グルグル