ネオ・ドーベルマン

ネオ・ドーベルマン

清水玲子の初期のSF作品。ラブストーリーとしての要素も強い。マッドサイエンティストの先生によって、ドーベルマンと人間の受精卵の結合から生み出されたキメラである主人公・ショナは、人間にも犬にも変身できる。逃げだしたショナを捕まえようとする研究所に、ショナは飼い主であり恋人でもある宋百合花とともに立ち向かう。このショナは、読者からの人気が高く、作者も気に入っていたため、後の作品である『月の子』に同名のキャラクターとして登場する。1986年(昭和61年)、『Wendy』SPRING号に掲載された。

正式名称
ネオ・ドーベルマン
ふりがな
ねお どーべるまん
作者
ジャンル
その他SF・ファンタジー
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概要・あらすじ

宋百合花は幼い頃、大勢の人間に追いかけられていた子犬を助ける。その子犬は成長し、なんと人間の男の子に変身できるようになる。しなやかで美しいショナは、犬にも人間にももて、百合花はいつもやきもちをやいている。ある日、百合花はだまされてショナを生み出した先生の部下に捕まり、先生の研究所の檻に閉じ込められる。

百合花をおとりに、ショナを捕まえたいのだという。罠とわかっていても、ショナは研究所に単身で乗り込む。

登場人物・キャラクター

ショナ

ドーベルマンと人間の受精卵を結合させる実験で生まれたキメラ。普段はドーベルマンの姿だが、人間に変身することができる。子犬のときに実験室から逃げ出し、追われているところを助けてくれた宋百合花を愛している。プレイボーイで、メスの美犬がいるとすぐに外泊をする。

宋 百合花 (そう ゆりか)

高校1年生の女の子。幼い時に、大勢の人間に追いかけられていた子犬のショナを助け、飼い始める。中2の時にはじめてショナが人間の男の子に変身し、驚くが、強くて美しいショナに恋をするようになる。両親が仕事でアメリカに行ってからは、ショナと2人暮らし。

先生 (せんせい)

ショナを作り出した人物。ドーベルマンと人間の受精卵を結合させる研究で何体ものキメラを作ったマッド・サイエンティストである。キメラを自然交配で増やし、核戦争後の地球の支配者に据えようと思い描いている。ショナを自分がつけた子犬時代の名前で、「ファディーエフ」と呼ぶ。

ニック

ショナを作り出したマッドサイエンティスト、先生の部下。先生の命令でショナを捕らえる。おっとりとした大男。

吉川

宋百合花の通う高校の転校生。百合花にラブレターを渡してデートに誘うが、実は先生の部下。百合花をおとりにしてショナを捕まえようとする。

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