概要・あらすじ
桜井弘也は、男子高校2年生の新学期に新入生の片岡ちづかと出会い、交際することになった。桜井くんは、顔やスタイルがよく頭もそこそこ良い好青年なのだが、唯一の悩みは若ハゲ。ちづかちゃんにばれないようにハゲの進行を止める努力を続けながら桜井くんは、大学生へと成長していく。
登場人物・キャラクター
桜井 弘也 (さくらい ひろなり)
血液型は頭の周りに薄毛が残るタイプにはげるA型。昭和47年5月16日生まれ。連載当初は都立藤花高校の2年G組。長身で顔も良く、頭もそこそこいい。初めてできた彼女ちづかちゃんにハゲがばれないよう悪戦苦闘するが、夏休みに行った海でずぶ濡れになったところを彼女に見られて、ハゲが露見する。 ハゲを気にするあまり男女関係にはオクテ。高校3年生になって一念発起し、東京大学進学を目指すものの、海藻の食べすぎによる下痢で受験不可能となり、私立の若松大学へ入学することになる。
片岡 ちづか (かたおか ちづか)
昭和48年12月28日生まれのO型。連載当初は桜井くんの通う高校の1年F組38番。新入生の誘導係が桜井くんだったことがきっかけで、彼とつきあうようになる。体操部に所属し、当初は桜井くんの若ハゲには気付いていなかったが、事実を認識すると、若ハゲ防止に積極的に協力するようになる。 オクテな桜井くんに物足りない思いをすることも。
川上 正男 (かわかみ まさお)
桜井くんの同級生で2年G組の生徒。血液型ははげにくいAB型でサッカー部員。容貌は桜井くんより劣るものの、スポーツ刈りで髪は多い。桜井くんのハゲをからかいながらもちづかちゃんとの恋路をフォローしたりもする親友。グループ交際をきっかけにちづかちゃんの親友・ミカと交際するようになる。
山本 (やまもと)
桜井くんの同級生で2年G組の生徒。血液型はB型。メガネに小柄で容姿は桜井くんより劣るものの、髪型はリーゼントで毛量も多い。同じ高校の2年A組に村野恵子というガールフレンドがいて、彼女と一緒にいたいあまり勉強のしすぎで円形脱毛症になるが、結局ふられる。同じクラスメートの川上と一緒に何かと桜井くんをいじるが、共に行動することも多い親友。
桜井 一也 (さくらい かずなり)
桜井くんの8歳上の兄でサラリーマン。血液型はA型。まゆみという彼女がいたがハゲが原因でふられる。ハゲていることを気にせず生きるポジティブな性格で、自分よりハゲの進行が早い桜井くんに様々なアドバイスを送る。ふられてすぐにできた新しい彼女藤咲かすみと結婚して、愛美という娘を授かる。
桜井 一太朗 (さくらい いちたろう)
桜井くんの父親で連載当初は54歳。サラリーマン。血液型はA型。年齢も年齢なのでハゲていることを隠さず、コンプレックスも無いが、息子たちにつきあって海藻メニューを摂っている。
桜井 房子 (さくらい ふさこ)
桜井くんの母親で連載当初は48歳。血液型はO型。男性がハゲの家系なので、毎日の食卓にも海藻系の料理を出すなど気苦労がたえない。長男・桜井一也の彼女・藤咲かすみが結婚を控えて同居することになり、食生活が普通に戻ることを心待ちにしている。
藤咲 かすみ (ふじさき かすみ)
桜井くんの兄・桜井一也の新しい彼女で、彼とは桜井家にも出入りするほどの仲。父親と二人の兄(薫・要)がハゲているため、ハゲには抵抗が無いが、妹のかえではハゲに厳しく桜井くんとことあるごとに衝突する。彼氏のハゲを心配するちづかちゃんに、ハゲと交際する上でのアドバイスを与えた。 後に桜井一也と結婚して桜井家に入り、海藻メインの食生活にショックを受ける。妊娠して桜井家の遺伝を継ぐ男の子が生まれてはと悩むが、無事に一女愛美を授かった。
大石 信彦 (おおいし のぶひこ)
桜井くんのクラスメート。自分の父親がハゲはじめたことから自分も若ハゲになるのではと心配して桜井くんに相談を持ちかける。その心配は結局取り越し苦労と判明したが、その後も友だちづきあいが続く。
早川 輝男 (はやかわ てるお)
都立藤花高校の臨時の化学教師で、桜井くんのクラス担任も勤めた。赴任期間の2週間のあいだに校内のハゲについて研究を重ねた結果、桜井くんをハゲの一番と認め、「ハゲ認定証」を授与した。桜井くんが3年生に進級すると同時に、正式に教壇に立つことになる。
片岡 千秋 (かたおか ちあき)
片岡ちづかの父親。娘に引き合わせてもらう前に桜井くんのアルバイト先であるコンビニエンスストアに偵察に行く。理解のある父親たらんと努めているが、オクテの桜井くんに業を煮やして大胆な行動をとるちづかちゃんにハラハラさせられることも。
柳田 学 (やなぎだ まなぶ)
桜井くんのクラスメート。若ハゲだが、そんなことは気にする素振りも無く桜井くんを勉強の分野でライバル視する。両親と兄・姉はいずれも額が広く、全員が東大卒。酔うと奇声を上げながら笑い上戸になるのがトラウマで、ふだんはめったに笑顔を見せない。東京大学に入学し、青野涼子という彼女ができた。
平井 健二郎 (ひらい けんじろう)
若松大学における桜井くんのクラスメート。桜井くんのハゲをからかいながらも、顔とスタイルだけはモテる彼のおこぼれにあずかり、合コンなどに参加する。
橋本 秀 (はしもと しゅう)
若松大学における桜井くんのクラスメート。
桐ヶ久保 薫 (きりがくぼ かおる)
柳田学が桜井くんに紹介した家庭教師先の中学3年生。可愛いが毒舌でしかも口数が多く、東大に行きそびれた桜井くんに失望を隠せない様子だったが、じょじょに信頼を寄せていくようになる。
集団・組織
都立藤花高校 (とりつふじばなこうこう)
桜井くんが通う高校。同校に赴任してきた化学教師早川輝男によると約16人が若ハゲ、予備軍も含めるともっと多くの桜井くんの同類がいるらしい。ハゲを克服する薬を開発すべく東京大学進学を目指す桜井くんに期待をかけるハゲ教師が早川輝男以外に5人(今井、田辺、岡野、牧田、岩瀬)いる。
私立若松大学 (しりつわかまつだいがく)
桜井くんが東大受験のすべり止めに受けていた大学。ハゲで愛想の良い先輩に誘われて桜井くんは規則の厳しい応援団に強制入部させられる。