概要・あらすじ
転校してしまった幼なじみの男の子・羽柴が数年ぶりに戻ってきて同じ学校に通うとの知らせを受け、望月夏は「かっこよくなっていたらどうしよう」などと緊張しつつ、期待もしていた。名前を呼ばれ、振り向いた夏は、一瞬誰もいないと思ったが、下を向くとそこには羽柴がいた。羽柴は152センチ。夏は170センチ以上と約20センチもの身長差があった。自分だけ身長が伸びてしまい、成長はある意味残酷なものだなどと思う夏。そこへクラスメイトの男子・山咲が「男はクールに成長してナンボだぜ」などと羽柴に声をかける。羽柴は明るく満面の笑みで山咲との再会を喜ぶと一瞬にして山咲は心を奪われ、羽柴に対して「俺の女神」と言い出した。夏は「目を覚ませ」と山咲の胸ぐらをつかむが、羽柴はさらに「前みたいに仲良くできてうれしい」などと言い、山咲の心をわしづかみにする。夏は「魔性か? 天然の人たらしか?」と今度は羽柴の胸ぐらをつかみ、締め上げる。締め上げられたまま羽柴は「今でも夏が好きだ。つきあってください」と告白するが、夏は2.26秒で「無理」と断ってしまう。周りはかわいい羽柴に同情し、「身長と引き換えに恋情を捨てたヤツ」などと夏にはひどいことを言う。夏は自分が大きいことを気にしていて、どんどんネガティブになっていった。羽柴は身長差のことなど気にしておらず、足が長くて、いろんな服が似合いそうと夏を褒める。照れる夏を下から見上げた羽柴は「オレはいまの夏が好き」とさらに直球の告白をする。素直になれない夏は、羽柴を背負い投げして逃げてしまうが、ドキドキが止まらず、もうすでに恋に落ちているようなものだった。
こうして天然でキュートすぎる羽柴に心を乱される夏の学園生活が始まった。
登場人物・キャラクター
望月 夏 (もちづき なつ)
身長170センチ以上という高身長の女の子。幼なじみの男の子・羽柴と数年ぶりに再会するが、羽柴は152センチと小さく、自分の方が20センチも大きいことに愕然とする。照れたり、突っ込んだりするときに暴力的になる。髪型は背中までの長さのストレートロング。女子力は低めで、茶色でがっつり系の男らしい弁当を作ってしまう。
羽柴 (はしば)
望月夏の幼なじみの男の子。一度、転校して夏と離れてしまったが、数年ぶりに戻ってきて、夏と同じ学校に通う。152センチ。小さい頃から夏が好きだったが、戻ってきてもその気持ちは変わっていなかった。天然の人たらしで可憐でキュートな男の子。前髪長めのショートカットで黒目が大きく、潤んだ瞳。男女問わず惹きつける美しさで、本人は無意識のまま周りをキュンとさせてしまう。 女の子の友達も多く、家庭科が得意で女子力も高い。
山咲 (やまざき)
望月夏のクラスメイトの男子。お調子者で、夏からはウザがられている。羽柴と再会し、一瞬で心を奪われる。羽柴のことを「オレの女神」と慕い、自らすすんで羽柴の下僕となる。単純で頭の悪そうな発言が多い。なにかと夏に暴力を振るわれてしまう気の毒な人物。