ファムファタル 運命の女

ファムファタル 運命の女

大学に入学した斉藤一は、2歳年上の海老沢由佳里に恋をしてしまう。しかし海老沢にはすでに恋人がいた。由佳里の幸せを願いたいが、自分の恋心を諦めきることもできない。そんなジレンマに揺れる青年の姿を描いた恋愛物語。「月刊電撃マオウ」2007年1月号から12月号にかけて連載された。

正式名称
ファムファタル 運命の女
ふりがな
ふぁむふぁたる うんめいのおんな
作者
ジャンル
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概要・あらすじ

斉藤一は大学に入学し、とあるサークルに入部した。そこで出会った上級生の海老沢由佳里に、「ハイくん」という不本意なあだ名を付けられてしまう。そのまま2年が経ち、由佳里は大学院に進学して、OGという形で、斉藤の所属しているサークルに通っていた。由佳里には石渡貴という恋人がいるが、斉藤はそれを知りながらも、彼女に片想いし続ける。

そして由佳里のマイペースな行動、思わせぶりな態度に日々振り回されていた。しかしそんな由佳里と接しているうちに、斉藤は彼女のコミュニケーションの取り方に、違和感を覚えるのだった。

登場人物・キャラクター

斉藤 一 (さいとう はじめ)

大学生の男性。海老沢由佳里に、名前の「一」の字を「ハイフン」に読み間違えられてから、ハイフンを略して「ハイくん」と呼ばれるようになった。甘い物が苦手ながら、片想いしている由佳里のために、頻繁にドーナツの差し入れをしている。周囲の言動に対してキレのいいツッコミを入れるが、逆にからかわれると簡単に落ち込むなど、意外に単純な性格。

海老沢 由佳里 (えびさわ ゆかり)

斉藤一が所属するサークルの先輩の女性。現在は大学院生。マイペースな性格で、ドーナツが大好物。人当たりが良く、いつもニコニコと周囲に笑顔を振りまいている。しかし斉藤を相手にしているときだけは、なぜか内心を読み取れないような言動をすることが多い。石渡貴という恋人がいる。

石渡 貴 (いしわたり たかし)

斉藤一が所属するサークルのOB。現在は大手のゲーム会社に勤めており、海老沢由佳里と交際している。普段から社会人としての余裕をかもし出している。しかし、由佳里に想いを寄せている斉藤に対しては、敵対心をむき出しにし、主に言葉による精神的な攻撃を行っている。

鷹城 信 (たかじょう まこと)

斉藤一が所属するサークルで、かつて部長を務めていたOB。面倒見が良く、卒業後もサークルの飲み会などに、ちょくちょく顔を出している。優秀な社員で、ニューヨーク支社への栄転が決まっている。斉藤の海老沢由佳里への想いを応援しており、ことあるごとに彼の背中を押す人物でもある。

内田 実紀 (うちだ みき)

斉藤一が所属するサークルのOG。鷹城信と婚約関係にある。結婚を機に、鷹城が所有していたアダルトビデオをすべて捨てさせるなど、きっちりした性格。

空木 (うつぎ)

斉藤一が所属するサークルの女性メンバー。斉藤が海老沢由佳里に向ける一方通行の愛に勇気づけられ、加納にアタック。交際へこぎつけることに成功する。恋愛が絡むと暴走しがち。

片瀬 幸 (かたせ みゆき)

斉藤一が所属するサークルの女性メンバー。K大医学部卒で、ミュージシャンを自称するフリーターの男性と付き合っている。何かにつけて不幸自慢をしたがる。他のサークルメンバーは話を聞いてはくれないため、消去法で海老沢由佳里に付きまとっている。

加納 (かのう)

斉藤一が所属するサークルの男性メンバー。斉藤の友人で、空木のアタックを受け入れて恋人となった。空木によって性感を開発され、マニアックなプレイに喜びを見出すようになっている。勢いに任せた行動が目立つ。

岡島 (おかじま)

海老沢由佳里と同じ研究室に所属している男性。由佳里ばかりが評価されている現状に鬱屈し、由佳里が教授と寝ているために評価を得ているのだ、という悪評を大学内に流す。

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