同・級・生

同・級・生

大学時代の同級生であり、恋人同士でもあった鴨居透と名取ちなみが広告代理店に就職後に再会したことで、二人を中心にすれ違う男女の恋愛模様を描いた作品。同名のテレビドラマの原作である。

正式名称
同・級・生
ふりがな
どうきゅうせい
作者
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概要・あらすじ

名取ちなみ鴨居透は大学の同級生の恋人同士。大学4年になった二人は、「うまくいけば一緒の会社に就職できるかも」と期待し、ふたりは、同じ会社でアルバイトを始める。しかし、鴨居はアルバイト先の課長の海江田一樹とちなみの仲を疑いはじめる。海江田のように大人になればちなみの気持ちが自分に戻ってくると思った鴨居の振る舞いがふたりのすれ違いを生み、そのまま二人は別れ、大学を卒業した。

社会人になっても鴨居はちなみのことが忘れられなかったが、ちなみは仕事に打ち込み、新しい道を歩み始めていた。鴨居はちなみを諦め、同僚の佐倉杏子とつきあい出す。一方、ちなみは、友人がお見合いをしてうまくいったのをきっかけに、お見合いをし、新たな男性飛鳥浩史と出会う。

意外に魅力的な飛鳥浩史と忘れがたい鴨居との間で揺れ動くちなみ。彼女は最後に誰を選ぶのか。

登場人物・キャラクター

鴨居 透 (かもい とおる)

若手エリートサラリーマンであるにも関わらず、かなりの優柔不断。大学時代に同級生の名取ちなみと交際。就職活動時期に突入し、適当に就職活動したいと話していたところにちなみがツテで持ってきた市場調査会社でアルバイトを始めた。卒業を前に別れ、広告代理店営業部所属になった。社会人になって1年目の秋にちなみのことが忘れられず会う約束をとりつけたがすれ違い、佐倉杏子と付き合うことになった。 付き合ってからもずっとちなみのことが心の隅にあったが、すれ違ったまま付き合うことはなかった。

名取 ちなみ (なとり ちなみ)

島根県出身・共進大学社会学部出身の24歳。鴨居透の元恋人。市場調査会社に勤務する。表面上気が強いが本当はさびしがり屋で、それを口に出せない性格。鴨居に思いを残したまま別れ、鴨居が社内の佐倉杏子と付き合いだしたときもちなみは上司の海江田一樹に魅かれるも、鴨居の影をひきずり続けた。 その後、親の勧める見合いをすることを決め、飛鳥浩史とお見合いをした。飛鳥浩史に惹かれながらも鴨居のことを未だにふっきれないでおり、ちなみの結婚式を前に、ついにベッドを共にしてしまう。

海江田 一樹 (かいえだ かずき)

中堅どころの市場調査会社勤務。名取ちなみと鴨居透が学生時代アルバイトに行っていた会社の課長。ちなみたちがアルバイトに来ていたときは35歳。ちなみに「お友達も連れてらっしゃい」と言ったことで鴨居もアルバイトすることになった。風呂場と寝室でしかメガネを外さない主義、などと軽い口調でちなみに対して冗談を言うことが多い。 元は三井戸物産の営業だったが、人間関係に嫌気が差して現在の会社にいる。かつては結婚していたが、現在は離婚。大人の立ち振る舞いをすることが多く、鴨居と別れたちなみに好意を寄せられる。

佐倉 杏子 (さくら きょうこ)

高卒で第一電報堂に入ってきた社員。経理配属。鴨居透と同期の新人社員。鴨居が無理を言ってよく食事代等を経費で落としてもらうよう懇願している。風邪をひいたのをきっかけに鴨居の部屋で一夜を過ごした。鴨居に惹かれていく一方で、彼がまだ名取ちなみに未練があることに気付き、もう二人が会わないよう要求した。 のちに鴨居透と付き合うことになる。

飛鳥 浩史 (あすか ひろし)

。大手建設会社に勤務する30歳。名取ちなみのお見合い相手。秋にニュ−ヨ−クに転勤することが決まっており、5年は帰ってこれないため、そこに妻を連れていきたく、お見合いをしていた。恋愛というよりは結婚がしたいと考えている。お互いを知るための時間が限られているので、静かに話せる懐石料理店をお見合い場所に選んだ、スマートな男性。 鴨居透より背が高い。ちなみの同僚の評判では「飛鳥は女グセが悪い男だ」となっている。後にちなみと結婚まで決める。

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