ベムハンター・ソード

ベムハンター・ソード

地球とは環境も生物も異なる様々な惑星を舞台に、顧客の依頼によって異星獣ベムを捕獲するハンターのソード・ランの活躍と、標的となる多彩なベムたちや商売敵のハンターたちとの巡り会いを描いたSF漫画。

正式名称
ベムハンター・ソード
作者
ジャンル
SF一般
レーベル
KCデラックス(講談社)
巻数
全1巻
関連商品
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概要

ソード・ランは、依頼を受けた異星獣ベムを捕獲するハンター。依頼によって訪れる惑星には、特異な能力、生態に進化したベムが待ち受けている。体重数十万トンに達する超巨大海洋生物、繁殖期に他の生物そっくりに擬態するもの、天然の原子炉ともいうべき環境で進化した重金属を持つ甲殻類など、特異な能力を持つベムたち、そして過酷な異星の環境に、ソードはただ一人、立ち向かい、困難な依頼を遂行して行く。

登場人物・キャラクター

ソード・ラン

宇宙船星影のワルツ号で宇宙を渡り、依頼によりどんなベムでも捕獲するハンター。元軍人で、かつて植民地建設のために原生動物殲滅作戦に参加した事を機に軍を辞め、生け捕り専門のハンターに転職した。一匹狼で、他のハンターと組むことは少ない。いかなる困難にも立ち向かい、克服する強靭な意志を持つ。

ブランチ

ソードのアシスタントを務める謎の生物。浮遊する長い乳房という外観で、ソードとはテレパシーで会話。ソードの宇宙船星影のワルツ号で、捕らえたベムの世話などの雑用を担当している。

ベケット

ソードにベム捕獲を依頼するスキンヘッドとサングラスの男。常に宇宙船の通話スクリーン越しに登場。人を小馬鹿にした芝居がかった口調で話し、ソードが金銭的に困っているのを知った上で困難な依頼をもってくる。

プリシラ

ソードが乗る宇宙船星影のワルツ号の女性型端末アンドロイド。人間のように受け答えはするが、自立した意思や感情はない。姿はかつての恋人を模して作られている。しかし、宇宙空間で咲く金属植物に寄生されたことで意思を持ち、ソードと星影のワルツ号を危機に陥れる。

ファイオリの女

凶悪なベムばかりで通称「地獄星」と呼ばれる惑星ファイオリで、ソードが出合った全裸の女。実は惑星の生態系で下層の生物ファイオラが人間に擬態した姿。ソードはその正体を見抜いたが、彼女が示す無垢な好意に、心が揺さぶられてしまう。

ゲリー

子連れの女ベムハンター。全長600メートルを超える超巨大ベムのレヴァイアサン捕獲のため集められたハンターのひとり。ソードと他三人のハンターたちでレヴァイアサン捕獲に挑むが、息子ダニーのため捕獲を断念する。

サンザ・カレル博士

惑星ピテコウサの第二次調査隊の一人。別のベムを捕獲しに来ていたソードと出合う。異常に進化の速い猿人の調査をするうち、そのおぞましい秘密を知ることになる。

デイジー・ホイットモア博士

宇宙生物保護委員会所属。惑星ロスアラモスの特殊な生態系を支えるヘビーメタル・クラブというベムの捕獲をソードに依頼する。威勢の良い老婦人で、自ら旧式シャトルを操縦する。

ローラン

海兵隊の女性兵士。ソードの軍隊時代の戦友。チビでドジな新兵だったコンプレックスから、ケルト星の特別訓練に参加。ケルト星の特殊な胞子の作用で、2メートルを超える筋骨隆々たる体格となった。宇宙船で基地に帰還途中、救助信号を出していたソードを収容、彼と三年ぶりに再会する。

ラズロ

海兵隊の隊長。ケルト星の訓練から宇宙船で帰還途中、救助信号を出していたソードを収容する。その直後、兵士たちが正体不明の相手に次々惨殺される事件が起きたことから、ソードをその犯人と疑う。

コニー

惑星解析学会の調査員。砂漠の惑星バーミリオンⅦを調査中、天候が激変、乗っていたシャトルが墜落し、彼女ひとりだけが生き残る。この惑星に生息するベムの砂竜を捕らえに来たソードに助けられる。過酷な環境の中、通信も脱出もできない状況でもタフに生きるソードに次第に惹かれて行く。

コーリー

16歳の少女。巨大惑星サラトガⅣの衛星ベータで、1歳半の頃から研究者の父親と二人だけで暮らしていたため、女の子という自覚がなく、ほとんど野生児。スカイ・スラッグというベムの中で、真紅の個体ブラッディを捕獲しにきたソードと出合う。初めて父親以外の人間をみた彼女は、ソードと外の世界に興味を持つ。

ゾーイ

女性ベムハンター。ソードの獲物を横取りする、性悪なハンター。かつてソードのもとに押しかけ、ハンターの手ほどきを受けるが、酔った勢いでソードに迫った際、ソードにはねつけられ、以来、強力な商売敵となった。

ジョシュ・ラン

ソードの父親。妻でソードの母でもあるアンとは夫婦揃っての宇宙生物学者。ラビリンシア星で調査中、幼いソードの目の前でアンと共にベムに殺されてしまう。

ベン

ソードの両親の友人の科学者。惑星サイロンⅢの調査でソードと30年ぶりに再会。幼いソードの目の前で両親がベムに殺された時、何もできなかったことを悔いていた。

ベム

『ベムハンター・ソード』に登場する異星獣の中で、特に危険な生物や地球の生物とはかけ離れた能力、生態に進化した存在の総称。中には生物の定義から外れそうなものもいる。ベムという名称は古典SFに登場する宇宙怪物に由来し、Bug Eyed MonsterまたはBig Eyed Monsterの略である。

その他キーワード

星影のワルツ号

『ベムハンター・ソード』に登場する宇宙船。ソードの恒星間宇宙船で、人間の乗員はソードひとり。捕らえたベムを収容するのため生物倉庫がある。惑星へ降下する際は搭載したシャトルを使用する。

愛と死の戯れ

『ベムハンター・ソード』に登場する宇宙船。ソードの恒星間宇宙船で、乗員はソードひとり。全体が流線型で、先端が分離して惑星降下用のシャトルになる。宇宙船本体も惑星への降下が可能。実はリース品である。

書誌情報

ベムハンター・ソード 全1巻 講談社〈KCデラックス〉 完結

第1巻 母なる海の星

(2002年10月発行、 978-4063346176)

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