概要・あらすじ
タールや天然アスファルトで構成される、ドロドロとした黒いプールであるタール・トラップ。古代の象マストドンはタール・トラップにかかり、サスクワッチに襲われるが、湖中に沈んでいた首長竜の骨に助けられる(PART.1 めざめ)。ヤペテはタール・トラップから汲んだアスファルトを、巨大な箱船に積み込むが、アスファルトに飲み込まれて死に、箱船は宇宙船によって宇宙へと回収された(PART.2 サンプル)。
巨大なタール・トラップで発掘作業を行っていたミス・ホイットモア達は、記録的な熱波のために再度溶けだしたアスファルトに足を取られ、サスクワッチ達に狩られた(PART.3 サスクワッチ)。
登場人物・キャラクター
マストドン
『タール・トラップ』の『PART.1 めざめ』に登場する生物。古代の象。タール・トラップにかかり、サスクワッチ達に襲われかける。だがタール・トラップの中に沈んでいた、首長竜と思われる化石を運良く引き上げ、サスクワッチのボスを殺傷、タール・トラップから逃げることができた。
ヤペテ
『タール・トラップ』の『PART.2 サンプル』に登場するキャラクター。まだ若い少年。とっつぁん(父)に言われて、船の上に乗っている30個の大ガメがいっぱいになるまで、タール・トラップからアスファルトを汲んでいた。いずれ洪水が起こり、自分の家族以外が死ぬと教えられ、それを心待ちにしている。箱船には多くの動物が乗せられていた。 出発の日、船の窓や扉をすべて閉めたところ、汲んでいたアスファルトをすべて船の中に流し込まれ、動物や家族と共に溺死。箱船はその後、宇宙船にサンプルとして回収された。
サスクワッチ
『タール・トラップ』の『PART.1 めざめ』、『PART.2 サスクワッチ』に登場する生物。原始人類で、タール・トラップにかかった動物を狩る習性を持つ。古代の地球ではマストドンを、現代では、タール・トラップを研究しにきた人間を狩っていた。
場所
タール・トラップ (たーるとらっぷ)
『タール・トラップ』に登場する場所。カルフォルニアや南米などに存在する黒い湖で、タールや天然アスファルトで構成される、ドロドロとしたプール。タールの粘性と底の深さのため、入ったものは抜け出せず死んでしまう。タールは骨の保存性に優れ、死んだ生物達の骨が多く沈んでいる。核戦争で世界が破滅した場合、あらゆる文明の残滓がタール状に溶けて、無数の黒い湖が残されるだろうという説もある。