概要・あらすじ
会社のハラスメントに耐え兼ね退社した佐藤萌が、歓楽街で拾ったまんまるな猫ポヨ。かわいい顔とは裏腹に、男気あふれる性格で、早くも近所の猫の人気者。そんなポヨと佐藤家のご近所さんを描いた、ほんわかギャグストーリー。
登場人物・キャラクター
ポヨ
目が小さく、まんまるな球体猫のオスで、去勢済。もとは野良猫のために年齢不詳だが、佐藤家に拾われた時点で、だいたい2歳となる。初めて見た人からクッションと間違われるほどの丸さだが、デブ猫ではなく、ほとんどが筋肉で形成されている。 そのため、見かけによらず俊敏に動き、虫やネズミをよく捕らえる。男前な気性の持ち主で、オスメス問わず近所の猫に人気である。霊感もあり、時に人の目に見えぬものを見て逆毛を立てる。
佐藤 萌 (さとう もえ)
佐藤家の長女で22歳、猫ポヨの飼い主。以前はOLであったが、同僚からのいじめ、上司のセクハラ、彼氏の無理解により退社。酒を呑み歓楽街で一夜を過ごしたとき、枕代わりにした猫がポヨだった。現在は、亡くなった母の代わりに家事手伝いをしている。 趣味は、料理、手芸のため、家事手伝いにもってこい。ポヨ型の手芸品や料理など数多くのポヨ作品を作っている。明るく気のいい美人で、トランジスタグラマーのため地元青年のファンも多い。
佐藤 英 (さとう ひで)
佐藤家の長男で17歳。長い髪を後ろで束ねている。クールな性格だが面倒見が良く、負傷したカラスを助けたりする。農業をしている父親に似てコツコツと地味な作業ができるタイプで、模型製作も趣味の一つ。力は人並み以上にあり、体は筋肉質である。 同級生のマキや鈴木と仲が良い。ポヨと張り合い、取っ組み合いのケンカをしている多感な高校生。
マキ
佐藤英の同級生。ショートヘアで17歳の女の子。筋肉と犬が好きで、英に恋している。家は「グーゲルポップ」という洋菓子店で、近頃人気上昇中。菓子職人の父と3人の兄から可愛がられており、彼らはマキの周りにいる英や他の男たちを敵視している。 つくだにという雑種の犬を飼っており、散歩の途中に佐藤家に立ち寄ることが多い。成長期の現在、食い気に生きている。
つくだに
『ポヨポヨ観察日記』に登場する動物。マキの飼っている雑種のオス犬。茶色い毛並で、おばあちゃんが送ってくる佃煮の色に似ているために「つくだに」と命名。マキの友人宅からもらわれてきた。食べることが好きで、散歩のときに腐った魚やパンなどの落ちているものを食べてしまう。 マキは散歩で引っ張りまわされ転ぶこともしばしば。雷や花火などの大きな音が苦手である。
鈴木 (すずき)
佐藤英の同級生。17歳男子。お気楽がモットーの英の友人である。大福という名前のメスのハムスターを飼っている。ハムスターを増やして大福ファミリーのアパートを作るのが夢だが、大福への溺愛度が激しすぎて見合い話は却下し続けていた。 しかし、大福に気に入った相手ができてしまい、不本意ながら交際させることになった。動物系、創作系の同人誌を作っており、かなりの大手で、ファンも多い。
大福 (だいふく)
『ポヨポヨ観察日記』の登場する動物。鈴木のペットのハムスター。パールドワーフハムスターのメスである。ハムスターフードは食べず、ひまわりの種が好き。彼氏がいて、名前はつくね。画びょうを頬袋に入れる、ホッチキスの失敗針を持っていく、コードをかじるなど危険行為が多く、一度トイレの水の中に居たところを発見されている。
佐藤 茂 (さとう しげる)
佐藤家の大黒柱、47歳である。農業界で「神の手(ゴッドハンド)」、「緑の指(園芸の才)」を持つと言われる。野菜の味が良く、地元直営店はもとより、高級スーパーでも彼の野菜を待ち望む人は多い。逆立った髪にバンダナ、腹巻きの出で立ちである。 米俵2俵を持てる怪力だが、コツコツと仕事を継続できるタイプで、25年間農作物日記をつけており、この姿勢は息子に受け継がれている。
クロベエ
『ポヨポヨ観察日記』の登場する動物。佐藤家の隣人、ハナおばあちゃんの飼い猫のオス。鼻と胸、手足の一部だけ白く、あとは黒い。子猫の時に若い女性に駐車場に捨てられたため、女と車が苦手。オスのポヨに抱きつき腰を動かすことはしょっちゅう。 佐藤英や鈴木のことも好きである。